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<東京怪談ウェブゲーム 神聖都学園>


DELETE 前編
 
 
 ──たすけて。
 そう声がした。と隣で明日美がいったのだが、麻衣には聞こえなかった。
「まただ。麻衣には聞こえない?」
「全然」
 耳をすませてみても、それらしき声は聞こえなかった。からかわれているのかも、ちらりと思ったが、明日美がそんなことをしないのは麻衣が一番よく知っていた。
 ──たすけて。消されちゃう!
「なんだか切羽詰まってるみたいだし──たすけないと」
「ちょっと待って!」
 今にも駆けだしそうな彼女を引きとめた。
 明日美に霊感があるというのは聞いたことがある。ましてやここは神聖都学園。実際になにかが起きているのだろうとは思う。だけど──。
「こういうのってパターンっしょ? 無闇に首突っこむのは危険つーか、いつもの明日美らしくないじゃん」
「でもっ!」
 どこか焦ったような声をだす明日美。
 どうしようか。わたしもつきあったほうがいいんだろうけど──迷っている隙に身体を押されて転んでしまった。麻衣が起きあがるよりも早く明日美は走りだしていた。
 慌てて麻衣も追いかけたが追いつかず、心当たりを捜したが明日美は見つからなかった。もちろん携帯電話もつながらず。
 異変は翌日のこと。
 教室に明日美の姿がなかった。昨日のことが気になってクラスメイトにそれとなく聞いてみたが、誰も明日美のことを知らなかった。正確にいうと、誰も憶えていなかった。上原明日美なんて生徒が最初からいなかったように。
 ──消されちゃう!
「消されるってそういうことかいっ!」
 
 
 麻衣が真っ先にむかったのは高等部二年のとあるクラス。授業開始までまだ時間があるせいか生徒たちは落ち着きがなく騒々しい。その中からひとりの女生徒を見つけて声をかけた。
「ゆ〜な先輩」
 ゆ〜な先輩──月夢優名なら明日美のことを憶えているんじゃないのか。そんな期待が麻衣にはあった。優名は明日美と面識があるどころか、いくつかの事件に協力してくれたことがある。たとえば麻衣の時間が何度もループされてしまったときとか。
 手短に昨日のことを話すと、優名の表情がかげった。困惑するように眉根をひそめ、
「……その子、誰?」
「そんな──」
 言葉を失った。
 優名と明日美のふたりは姉妹みたいだと麻衣はずっと思っていた。年上の優名のほうが小柄だが、顔立ちや性格、趣味がよく似ていた。はじめて会ったのも図書館だと聞いて、ふたりらしいと大声で笑ったこともある。
 優名への呼び方が「月夢先輩」から「ゆ〜な先輩」と変わるにつれて、明日美の呼び方も「上原さん」から「明日美ちゃん」、「明日美」と変化していき、それと同時に麻衣も「朝比奈さん」から親しみをこめて「麻衣」と呼ばれるようになった。その歴史が崩れてしまったようで麻衣は泣きたくなった。
 優名が頼れないとすると誰の力を借りればいいんだろう。必死で脳内を検索するが、すぐには思い浮かばない。このまま二度と明日美とは会えないのかもしれない、そんな想像が駆けめぐり、不安と淋しさとなにもできない悔しさがないまぜになって嗚咽がでかかったとき──。
「行こっ」
 優名がいった。
 予想外の言葉に「えっ?」としか声がでなかった麻衣に、優名は優しく微笑みかけた。
「明日美って子のことは知らないけれど、麻衣が冗談でこんなことをいう子じゃないってことくらい、あたしは知ってる。麻衣はあたしの大切な友達で、その麻衣の大切な友達であたしの友達が、今大変なことになってるんだったら、やっぱり助けないと。──あたしに特別な力なんてないけれど」
 よかった、と麻衣は心の底から思った。記憶をなくしていても、ゆ〜な先輩はゆ〜な先輩だ。
 
 
 神聖都学園に朝一番の納品をすませてから、鹿沼デルフェスは学園内のミルクホールにむかっていた。
 午前中は授業がないから、と響カスミとお茶を飲む約束をしていたのだ。実年齢はともかくとして、いや外見上の年齢でもかなり差はあるのだが、デルフェスとカスミは茶飲み友達として親しい仲だった。
 今日はなにを飲もうかしら。今日は朝食がまだですし、ベーグルでもいただくのも良いかもしれませんわね。でもダイエット中のカスミ様に悪いかしら。
 つらつらと考えて歩いていると、見覚えのある少女がふたり、デルフェスの前を横切っていった。気になったのは背の高い少女──朝比奈麻衣の表情が沈鬱なものだったということ。
 女の子だってかわいい女の子が好き──と主張していたのは誰だったろうか。
 デルフェスもその意見には賛成であるし、それが知っているひとであれば笑顔でいてほしいとも思う。だから声をかけた。
「朝比奈様に月夢様」
 立ち止まったふたりはデルフェスを見て、驚きとも喜びともとれない不思議な顔になった。
「どうかなさいましたか?」
「実は……」
 半分泣きそうな麻衣から事情を聞いて、デルフェスは小首をかしげた。
『タイムループ』の事件のとき、デルフェスは明日美と会っている。特別記憶を手繰らなくても、その場に優名がいたことはデルフェスもはっきりと憶えている。それなのに優名が明日美を憶えていないとは──。
「神聖都学園でなにか起こっているようですわね。でしたら微力ながら、わたくしもお手伝いいたしますわ」
 ただ──と言葉を継いだ。
「ミルクホールで響カスミ様を待たせておりますので、一言お断りしてからになってしまいますけれど」
 ──さて。
 怪奇現象がめずらしくない神聖都学園で断固その存在を否定してやまないのが響カスミ。だからカスミはデルフェスの本当の年齢は知らないし、実は真銀のゴーレムだということも知らない。知ればきっと気絶する。
 そのカスミにどう説明すればよいのだろう。
 ミルクホールでカスミと対面したデルフェスがしばし思案していると、先に麻衣が口をひらいた。
「ね、カスミ先生。先約があったのに悪いんだけど、ちょっとデルフェスさんを貸してくんない?」
「それは構わないけれど──朝比奈さん、あなた授業は? 月夢さんも」
「サボりー」
 悪びれもなく笑う麻衣に、曖昧に苦笑いをする優名。
 しょうがないわね、と肩をすくめたカスミは、麻衣たち三人に席を勧めた。
「でも、少しくらいなら平気でしょ? なにか買ってくるわね。なにがいい?」
 各々がメニューを告げると、カスミは小走りでカウンターへむかった。
 カスミが戻ってくる間、デルフェスは今回の事件のことを考えていた。
 たとえば、そう、いじめに遭っている少女が偶然手にしたオカルト本で悪魔召還の儀式を試してみたら、本当に悪魔がでてきてしまった、とか──神聖都学園ではありえる話ではないだろうか。
 悪魔は主である少女も消し去り、けれども契約はまだ続いており、その後も学園内の生徒を消していて──。
「なに難しい顔をしているの、鹿沼さん?」
 いつのまにかカスミが席に戻ってきていた。
 紅茶、コーヒー、カフェオレをそれぞれの前に並べ、カスミも席につく。
「あの、カスミ様──」
「なあに?」
「クラスでいじめられていた子とかいなかったでしょうか?」
「んー、そうねぇ」
 眉間にしわを寄せてカスミは続けた。
「いじめはあるかもしれないわね。学園側もいろいろ対策はしているけれど、神聖都学園はこの規模でしょう? 教師の見えないところでなにもないとは言えないわね。でも、もしも本当にいじめがあって、それを私が知っていたら、ここで鹿沼さんとお茶なんて飲んでいると思う?」
「いいえ」
 カスミの性格からいって、(それが怪奇現象に絡んでいなければ)なんとかしようと努力するはず。つまり、カスミの知る限りではいじめはないということだ。
 デルフェスは軽く溜息をついた。
 もし本当にいじめがあって、その子が本当に悪魔に消されていたら、なにも力を持たないカスミが憶えているはずがない。そのことに今気づいたのだ──。
 
 
 ──消えてしまいたい。
 そんな衝動に駆られることが優名にはある。なぜ消えたいと思うのかは、優名自身にも分からない。自殺願望があるわけではなく、その衝動を持てあますことのほうが多い。
 だからなのかもしれない。明日美という、名前も憶えていない女子生徒が気になってしまう。羨ましいとも思ってしまう。
 ふと、あることに気がついて優名は立ち止まった。
「ん、どうかしたの、ゆ〜な先輩?」
「ねぇ、麻衣はどうして明日美って子を憶えてるの?」
「どうしてって言われても……」
 麻衣は口をつぐんでしまった。今までそんなこと考えてもいなかったようで、腕組みをして考えこんでしまっている。
「……理由は分からないよ。デルフェスさんだって憶えているわけだし。でも、わたしと明日美にも同じことがあったのかも」
「同じこと?」
「うん。明日美が憶えていて、けどわたしが忘れてる子がいるのかもしんない」
「そっか」
 優名は溜息をついた。明日美という子を助ければ問題は万事解決と思っていたわけではないが、それでも想像以上にややこしいことになっていそうだ。
 ──今、三人がむかっているは新聞部の部室。
 情報系の部活なら、なにかしら手がかりが見つかるのではないかと優名が提案したのだ。
 部室のドアを開けると女子生徒がひとり、机に突っ伏して眠っていた。三人の気配に気がついたのか、少女はのっそりと顔をあげ、寝ぼけまなこで、
「お客さん?」
「少し伺いことがございますの。他の方はいらっしゃらないのでしょうか?」
 丁寧に尋ねるデルフェスに少女は軽く首をふった。
「部長は取材。副部長はまじめに授業。で、あたしはサボり」
 最後は悪戯っぽく少女は笑った。時刻はまだ一〇時をすぎたころ、他の生徒たちは授業の真っ最中の時間帯である。
「なんの用だか知らないけど、あたしじゃダメ?」
「ええ、もちろん構いませんわ」
 うなずいてからデルフェスは簡単に事情を説明した。いじめられっ子が悪魔を、という自説も交えつつ。
「ふうん」
 と少女──各務ありすは鼻で笑った。
 ありすは値踏みするように三人を見つめてから、軽く肩をすくめ、
「やめておけば?」
「やめるってどうして?」と尋ねたのは優名。
「べつに無理には止めないけどさ、その狡猾な悪魔とやらが本当にいて、その悪魔がでてきたらどうするの? この中でどうにかできそうなのは──」
 ありすはデルフェスを指さし、
「そこのお姉さんくらい、かな。あとのふたりは足手まといじゃない?」
「でも、足手まといかもしれないけど、力はないかもしれないけど、事件に巻きこまれた友達は助けないと!」
 ムキになる優名をデルフェスは抑え、デルフェスは静かに微笑んだ。
「月夢様と朝比奈様はわたくしがお護りいたしますわ。わたくしの力は、誰かを護るためにあるものですもの」
「──で、結局ここに情報はあんの?」
 と投げやりにいう麻衣に、ありすは溜息をついた。
「最近きみたちみたいな子は多くくるよ。『友達がいなくなった。でも、クラスメイトも先生もその友達を憶えてなくて……』って感じで。そして、大抵うちに聞きこみにきた子もいつのまにか消えてるんだけどね」
 
 
 次に三人が訪れたのは図書館。
 高等部の校舎にも「図書室」はあるのだが、今いるのは神聖都大学の敷地内にある「図書館」。蔵書数が高等部のものとは比較にならないほど多く、国内で出版されたもののほとんどが収められてある。
 目的はオカルト関係の本。
 図書館に足繁く通っている優名は、霊現象は興味がないので読んだことはないけれど、書架の場所くらいは知っているので、いくつか候補の本を見繕ってみた。
 魔術、呪術、魔女術、神話、民話、錬金術、心霊現象、都市伝説、超常現象、クトゥルー、心理学などなど。
「これを全部読むのは大変ですわね」
 机に積まれた本を見て、しみじみとデルフェスがつぶやいた。本の数はざっと一〇〇近くはある。
 図書館である程度調べてから、放課後になって、今度は神道部やオカルト研究会などで聞きこみをしようという算段なのだが──。
「全部を読む必要はないの、鹿沼さん。今回のことに関係ありそうなところを見つけて、そこをメモするくらいで」
 といったものの、その作業をするだけでも一日では足りないのではと優名も思ってしまう。
 優名が一冊を手にとりページをめくったとき──。
「ねえ、これなにかなぁ」
 資料を探していた麻衣が戻ってきた。手にはひとつの石を持っている。緑色の菱形の石。
「──エメラルドというわけではありませんわね」
「麻衣、これどこで見つけたの?」
「児童文学の書架のとこ。宝石の落としものにしては変なとこに落ちてると思って」
「うん、ちょっと不自然だよね」
「この石ももしかしたら今回の事件に関係あるのでしょうか?」
「うーん」
 優名は腕組みをした。すべてを今回のことに結びつけるのは早計だとは優名も思うものの、なにか引っかかりを感じてしまう。
 たとえば麻衣と同じ状況の学生が、今の三人のように図書館で調べものをしていたら。この石を見つけることもあったんじゃないだろうか。
「鹿沼さん。その石から魔力とかそういうのは感じないの?」
「特には感じませんわ。マイマスターならなにか分かるかもしれませんが……。ただ──」
 一拍置いてからデルフェスは続けた。
「なんとなく人工物のような感じはいたしますわ」
「人工物かぁ」
 結局、それ以上の収穫はないまま放課後になった。
 
 
 異変はすぐに気がついた。
 神道部の部室はサークル棟と呼ばれるプレハブ群の一室にある。周辺には、オカルト研究会や占い愛好会などの部室もあり、一部のひとには「サブカル区域」なんて呼ばれ方をしている神道部の部室の周辺に、ひとの気配がまったくしなかった。
 授業中ならいざ知らず、昼休みや放課後になると、この周辺はひとの流れが途切れないはずだった。
「おかしいですわね。朝、納品にきたときも、ここまで静かだったわけではありませんでしたのに」
「誰もいないみたい」
 こんにちは、と一言いってから優名は部室のドアを開けてみるが、やはり誰もいない。
「──これは?」
 あるものに気がついて、デルフェスがそれを拾いあげた。緑色の石だった。図書館で見つけた石とそっくりそのままの。
「──ッ」
 デルフェスの背後で小さな悲鳴がした。
 振り向くと麻衣が尻もちをついていた。彼女の足下には、図書館で拾ったほうの緑の石。
「どうかなさいましたか、朝比奈様」
「この石が急に熱くなって──って、あれ?」
 石が光っていた。さきほどまでは単なる「緑の石」でしかなかったものが、あざやかなエメラルドグリーンの光に覆われている。
「……きれい」
 思わず麻衣はつぶやいたが、それ以上に嫌な予感もした。
 すぐさま麻衣が身体を起こすと──。
「──いやっ!」
 プレハブの中で悲鳴がした。優名の声だった。
 中に駆けつけたデルフェスと麻衣も声を失った。
 部室の中央に緑色をした巨人がいた。身長は優名の約二倍ほど。あざやかなエメラルドグリーンをした巨人は、悪趣味というより気味が悪い──そんなことを思ってしまい、麻衣は声をだすのが一瞬遅れてしまった。
「先輩、こっち。早く逃げて!」
「う、うん」
 狭いプレハブで動きが鈍い巨人の脇を横切り、優名はデルフェスの背後にまわる。
 優名の姿を追い、のっそりと振り返る巨人の前に、デルフェスが仁王立ちした。
 腕を振り下ろす巨人。
 岩と見間違うほどの拳がデルフェスの顔めがけて落ちてくる。
 それを受け止めるようにデルフェスは両手をかざし──。
 次の瞬間には巨人は石になっていた。
「なんなのかしらね、この緑の方は?」
 
 
「おみごとおみごと」
 軽い口調で少女がプレハブの中に入ってきた。彼女の腕の中には、小柄な少女がひとり。
「でも、詰めが甘いよ。外の一匹を放っておくなんてさ」
 少女──各務ありすは抱きかかえていた少女を床に降ろす。ありすに抱かれていたのは上原明日美だった。
「明日美? この子、どうしたの?」
「さっき助けた。そこで」
「……事情がよく飲みこめないですわ」
 外でもうひとり巨人が現れたのは理解できる。それが、あの石から生まれたのも。
 しかし、ありすと名乗る少女が何者なのかが全然見えてこない。
 デルフェスはありすを睨み、それから身構えた。いつでも換石の術が行えるように、片手をかざしておく。
「そんな恐い顔しないでよ。これでもあたし味方……じゃないかもしれないけど、とりあえず敵ではないんだから」
 困ったな、というふうに彼女は微苦笑した。
「鹿沼さん……だっけ? あなたの予想は半分正解だったんだよ。悪魔はその悪趣味な緑のやつ。そいつを操ってるのは、いじめられっ子。といっても個人じゃないんだけどね」
「どういうこと?」
「未来の世界において、『彼ら』はマイノリティなんだ。そして、神聖都学園を消したがっている」
「……未来の世界?」
「そ、あたしは未来人」
 あなたたちから見ればの話だけどね、言葉を継いでからありすは続けた。
「未来の世界ではね、能力者のほうが数が圧倒的に多くなってるんだよ。それを気に入らないと思う非能力者は多くて、ときどき過激な行動にでるんだ」
「なぜこの学園を狙うのでしょうか?」
「そりゃ、歴史的に見てこの学園に能力者が集中してるからだよ。局地的には草間探偵所やアンティークショップ・レンとかにも能力者は集まってるけどね、規模的にいったら、神聖都学園のほうがケタが違う。だからこの学園を消せば、未来の世界は変わる──そう『彼ら』は信じてる。
 それで、あたしは未来を変えさせないように来たってわけ。──足手まといといったのは謝るから、あたしをちょい手伝ってくれないかな?」

【後編に続く】


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

【2803 / 月夢優名 / 女性 / 17歳 / 神聖都学園高等部2年生】
【2181 / 鹿沼デルフェス / 女性 / 463歳 / アンティークショップ・レンの店員】

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■         ライター通信          ■
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こんにちは、デルフェスさん。ライターのひじりあやです。
いつも参加してくださってありがとうございます。それと、お届けするのが遅くなってしまって申し訳ありません。本当なら、もっと早くお届けする予定だったんですが、結局ぎりぎりになってしまいました。

さて、今回は前編だったのですが、どうだったでしょうか。今回の参加メンバーが、『タイムループ』のときと一緒でしたので、そのことにも少し触れつつ書いてみました。少しでも楽しんでいただければ嬉しく思います。
後半はドタバタしてしまって書き切れていないところが多少あるんですが(明日美のこととか、麻衣が明日美を憶えていた理由とか)、そちらは後編のOPや本編で書いていきたいと思っています。「いじめに遭っていた女子生徒が悪魔を〜」という展開ではないのですけど、よかったら、また参加してくださいね。

それでは、またお会いできることを楽しみにしています。