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<東京怪談・PCゲームノベル>


想いの数だけある物語ver1.5

「あ、良い事を思い付きました☆」
 シャイラは満面の笑みで両手を合わせると小首を傾げてみせた。大抵、彼女が思い付く『良い事』は言葉通りとはならない。金髪の少女が微笑む中、海原みなもは複雑な色を端整な風貌に浮かばせる。
「えっと、良い事って何ですか?」
「着替えを持参して地上へ上がれば良いのです☆」
 ――あぁ‥‥やっぱり半獣人スーツを着て陸にあがりたいんですね‥‥。
 初めは彼女とて陸に上がった時の安全確保と考え、シャイラへ半獣人スーツを勧めた。しかし、いざ地上に出ると思うと、何か問題が無いか不安が過ぎった訳だ。
「でも、何処で着替えるんですか? 人の来ない場所を見つけて、なんて嫌ですよ?」
 細い腰に両手を当て、ズイと顔を寄せるみなも。サラリと青い長髪が肩幅で揺れ、眉をハの字にした少女の青い瞳に、シャイラが映る。先ずは先制威嚇だ。
「地上に上がるまでの間に着替えれば良いのです♪」
「‥‥確かに、そうですけど、セキュリティカメラが見ていたりしませんか?」
 シャイラの暮らす海底都市マーメイドビレッジの上流階級ブロックは、直接地上と繋がるパイプを持っている。確かに着替える時間もあるだろう。しかし、着替える方法がアレだけに、決して誰かに見られたりする訳にはいかない。
「大丈夫ですよ☆ カメラの場所は把握しています♪」
「‥‥だと言いんですけどぉ」
 幼馴染で親友でもあるシャイラだが、それ故に不安な一面もある。
 しかし、今の不安など、これから起きる出来事に比べれば――――。

■マーメイドみなも物語――半獣人スーツ欠陥編――
 ――きゃろろんっ♪
 なんて効果音が飛び出し、バックに黄色い☆が幾つも浮かぶような展開の中、みなもは猫型半獣人へと変容していた。猫耳がピクピクと動き、スッと通る鼻の脇に数本のヒゲが生えている。勿論、尻尾も器用にユラリユラリと揺れていた。流石はスパイ用に製造された半獣人スーツ。試作品といえど性能は多彩だ。スラリとした細身の彼女にも良く似合っており、シャイラは両手を合わせて微笑む。
「まぁ☆ 可愛らしい猫さんだこと♪ とっても似合ってますよ」
「そう、ですか? あの、訊きたいんですけど‥‥」
 はにかみながらも猫耳少女は困惑の色を浮かべて口を開く。
「どうしてシャイラさんが鳥型で、あたしは猫型なんですか?」
 そう。シャイラはみなもに猫型半獣人スーツを勧めておいて、自分は鳥型半獣人スーツを身に着けていたのだ。何か理由があるなら聞かせて欲しい。
「あら☆ だって、みなもちゃんを抱えて飛んでみたいじゃありませんか♪」
「と、飛ぶんですかッ? 分かってますよね? 試作品ですよ? 落ちたらどうするんですか?」
 みなもは焦った。鳥型なら性能的に飛べるかもしれない。だが、テストも無しに飛べると考えているシャイラに一抹の不安が過ぎる。しかも、カモメのような彼女は何となく頼りない。
「あら? 鳥型ですもの、簡単に飛べますわ☆ あら、そろそろ地上ですね♪」
 まあ、海に落ちてもみなもは心配ないかもしれない。否、人魚とはいえ、数十メートル上空から落ちた事は流石に無い訳で、大丈夫と言い切れないのも事実だ。
 かくして、みなもの危機は刻一刻と迫りつつあった――――。

●冒険心にご注意☆
 ――地上へあがると、変わらぬ太陽の光が降り注ぎ、潮風が心地良く二人を吹き抜けてゆく。
 いつもなら暫らく待たずとも鳥型半獣人が降下し、二人を生命の大樹と呼ばれる巨塔まで運んでくれるのだが、佇んでいるのが鳥型と猫型の半獣人では誰も相手にしなかった。否、寧ろ鳥型だから無用な争いにならぬよう気を利かせているのだろう。
「さぁ、飛びますよ☆」
 バサッと白い翼を広げてシャイラが胸元で両の拳を握るが、みなもは不安を拭い切れない。
「‥‥本当に、飛ぶんですか?」
 刹那、シャイラの緑色の瞳が妖しく和らいだ。これは何か企んでいる目だと察するや否や、「えいっ♪」と、みなもを抱いて翼をはためかせた。一瞬、何が起きたか分からず、膨らんだハト胸に押し付けられ、青い瞳を瞬かせる。
「えっ? い、ちょっとシャイラさ‥‥ま、待って下さあぁぁぁぁぁいっっ」
 少女の絶叫を棚引かせ、シャイラは一気に蒼穹へと飛翔した。突風が青い髪を舞い躍らせ、みなもは絶え間なく悲鳴を響かせる。周囲を滑空する鳥型半獣人が、事情も分からず微笑ましく見つめているのが憐れだ。
「きゃあぁぁぁぁいやあぁぁぁぁおろしてくださあぁぁぁいぃぃっ!!」
「降ろしたら落ちますよ? ほら、みなもちゃん、私、飛んでいますのよ♪」
「そ、それは分かりますけどぉ、もっと安全にぃと、飛んでくださあぁぁいぃっ」
 流石に涙を舞い散らせて叫ばれては仕方がない。シャイラは適当な場所に着地する事にした――が。
「あら? あらあら? どうやって着地したら良いのでしょう?」
「えぇえぇっ!? い、いま何て言いました?」
 飛行機でも飛ばすのは簡単だが着陸するのは難しい。まして、ある程度のタイミングを掴み、鳥型半獣人は速度を微調整しながら降りなければならないのだ。一歩間違えば最悪の結果に成りかねない。
 みなもは慌てて口を開く。
「せ、生命の大樹は止めましょう! もっと何もない所が安全だと思いますっ! ‥‥シャイラさん? き、聞いてますよね?」
 困惑の色を浮かべるシャイラは、みなもから見れば「ぼぉー」としているようにしか窺えない。慌てて少女は眼下に瞳を疾らせる。視界に広がる紺碧の中、屋上が森のような様相を醸し出す建造物を捉えた。着地に失敗しても、木々がクッションになってくれるかもしれない。
「シ、シャイラさん、っしょ、あの森に着陸しましょう! ‥‥って、シャイラさんッ!」
 抱き締められたまま何とか腕を伸ばし、眼下を指差す。
「え? あ、そ、そうですわね‥‥」
「‥‥シャイラさんが不安になってどうするんですか? 大丈夫、森が柔らかいベッドのように支えてくれますッ! ふ、ファイト♪」
 ――嘘だ。しかし今は着陸するのが先決である。
「分かりましたわ! 突っ込みますッ!」
「つ、突っ込むって‥‥き、きやゃあぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

●はぐれ猫達の園――みなもの受難
「う、うぅん‥‥っ!?」
 みなもが意識を取り戻すと、虚ろな視界に三人位の人影が浮かび上がった。ゆっくりと焦点が定まる中、ギラギラした眼光が映る。慌てて猫耳少女は半身を起こした。
「な、なんですか? あなた達はッ」
 彼女を取り囲んでいるのは三匹の猫型半獣人だ。みなもは視線を辺りに流し、シャイラを探す――見付けた。しかし、金髪のカモメはうつ伏せは倒れており、放置されたままだ。状態から察するに森に突入したまま気絶したらしい。となると、みなもだけ荒れ果てた屋内に運ばれたのか? 警戒に視線を研ぎ澄ます中、猫達がニヤリと口元を歪める。
『可愛い子猫ちゃんじゃないかよ?』『俺達と遊んでくれねぇかなぁ?』『仲良くしようぜ?』
「こ、来ないで下さいっ!」
 明らかに身の危険を感じたみなもは、腰を落としたまま後ずさる。そんな様子さえ楽しそうに猫達は眺め、ゆっくりと少女に迫ってゆく。
『何お高くとまってんだよ。同じ猫同士じゃねぇか』『あんただって発情期が来てんだろ?』
「は、発情期って‥‥け、ケダモノッ」
 いや、確かに外見からしてケダモノだ。しかし、同じ半獣人に純血種のような事を言われて、男達は黙ってはいなかった。爪を収めた腕が薙ぎ振るわれ、みなもの頬に洗礼を浴びせる。身軽な少女は一発で宙を舞い、床に転がった。置き上がろうとすると、男達が飛び掛り、足掻く彼女をうつ伏せに押さえる。能力を使おうと試みるが、海が応えてくれる気配はない。
 ――まさか、半獣人スーツが抵抗エネルギーを出している? 否、海面が低い所為?
『ほら、大人しくしろ!』
「いやッ! 放してッ! シャイラさんッ! 助けてッ! シャ‥‥ッ!?」
 必死に抜け出そうとした抵抗する中、スーツから甲高い音が響き、一気に包んでいた感覚が緩まった。刹那、猫耳を掴んでいる男の手から青い髪が棚引き、柔らかい体毛の中から白い裸体が飛び出してゆく。勢い余ってそのままうつ伏せに倒れ、猫男達は半獣人スーツとみなもを交互に覗い瞬きを繰り返す。少女の躰は一気に外気に晒され、恐怖の中で震えながら羞恥に染まった。
(うそ‥‥こんな状況って‥‥)
『純血種だぜ‥‥』『驚いたな、売れば金が入るぜ!』
『待て、俺達みたいな相手に金をくれると思うか? そのまま殺されちまうぜ』
『どうすんだよ? 勿体無いじゃねぇか? こんな場所から抜け出すチャンスなのによ』
『純血種と半獣人のハーフって見てみたかったんだよな』
(‥‥な! なんですって!? それって‥‥)
 シャイラを置いて逃げるのは抵抗があった。しかし、スーツに欠陥が無ければ何も起きないだろう。一気に駆け出して海に飛び込めば最大の危険は免れる。でも、もしハイランダーの彼女が戻らなかったら、みなもは海底都市を敵にする事になるかもしれない。否、友人を見捨てた烙印さえ押されてしまう。小刻みに身体を震わせながら少女は迷った。
「(どうしよう‥‥このままじゃ、あたし‥‥)きゃッ、い、いやあぁッ!!」
『大人しくしやがれ! 殺して食ってしまおうってんじゃないんだぜ?』
 殺される方がマシだ。猫達の力で押さえ付けられ、みなもは抵抗を続けるものの、僅かに腰を振るようにしか動けなかった。青い長髪を左右に暴れさせ、涙を舞い散らしながら、最後の抵抗とばかりに悲鳴を轟かせる。
「いやあっ! お願だからやめて下さいっ! そんなのいやあぁぁッ!」
「みなもちゃんッ!」
 聞き慣れた女の声が聞えた。涙に濡れる視界に映ったのは、翼を広げて急速に飛び込んで来るシャイラの勇姿だ。猫達は思わずみなもから視線を放し、呆然と瞳を見開く。その隙に少女は駆け出し、鳥型半獣人へ跳んだ。しっかりと青い髪の少女を受け止め、一気に翼を大きくはばたかせると、猫男の頭を蹴った反動で旋回し、上空へと舞い上がった。
「恐かったよぉ‥‥本当に恐かったんだからぁ」
「ごめんなさいね。私が気を失っていたばっかりに、恐い思いをさせてしまいましたね」
 ――ピピッ☆
「あら? あらあら?」
「こ、この音って‥‥シャイラさっ‥‥」
 先ほどの悪夢で聞いた半獣人スーツからの音に、みなもは戦慄を覚えた。刹那、空中で飛行機が空中分解するかの如く、シャイラを纏っていた鳥の衣がバラバラと舞い散り、二人の少女は白い裸体を宙に晒す事となる。次に響き渡るは重力に逆らえない悲鳴だ。
「あれえぇぇぇぇぇッ」「もういやあぁぁぁぁぁぁッ」

●みなもの災難その2(え?)
「う、うぅん‥‥っ!?」
 みなもが意識を取り戻すと、虚ろな視界に映ったのは黒い天井だ。しっとりと身体は水分を得ており、心地良い。どこだろう? と半身を起こそうとした時だ。
「あれ? えっ? なに?」
 動かない腕に視線を流すと、一糸纏わぬ少女は磔の如く拘束されていたのである。何が起きたのだろう? 確かに空中でシャイラの半獣人スーツが分解し、眼下の海へ落下したような覚えがあった。流石の人魚も、海面に叩きつけられる衝撃には耐えられず意識を失ったのだ。
「はっ? シャイラさんはッ?」
「気が付いたようね?」
 耳に飛び込んで来たのは聞き慣れない女の声。視線を向けると、肩ほどまで伸びた赤毛を三つ編みに結っており、眼鏡を掛けた娘が映った。白衣を翻して、仰向けに拘束されたみなもの傍に腰掛けて微笑んで見せる。青い髪の少女は何が起きたか理解できず、惚けたような表情を浮かべた。
「あ、あの、あなたは? それにこれって‥‥」
「あぁ、海に落ちたキミを助けたのよ★ 驚いたわ、人魚が海面に浮かんでいるんだもの♪」
 そう言えば、二本の足が生えた感覚がない。腰に力を入れると、ビタンっと魚の下半身が音を立てた。改めて身の置かれた状況を再確認する。みなもは巨大な水槽に稍斜め状態で拘束されており、下半身と背中のみ海水に浸かっていたのだ。
「あの、シャイラさんは‥‥」
「健気ね★ 自分の心配より彼女のこと? 安心して、そこのベッドで眠っているわ」
 確かに、三つ編みの娘が示す通り、シャイラはベッドで横になっていた。幼馴染が無事な事を知り、みなもは安堵に、ふわりと微笑みを浮かべる。
「‥‥よかった。シャイラさん無事なんですね」
「それにしてもキミ達、可笑しな状況よね? 人魚のキミは兎も角、どうして人間の彼女まで素っ裸なのかしら? それに空から落ちたみたいだし‥‥純血種狩りに襲われたの?」
「え、えぇ‥‥そんな感じです。あの‥‥それで、あたしはどうして‥‥」
 訊きたくなかったが聞かずにいられない。助けてくれたなら、何故自分だけ拘束されているのか。
「どうしてって‥‥人魚なんて珍しい被験者じゃない?」
「ひっ、被験者って‥‥」
 みなもはピクンと身体を震わせ、娘の金色に輝く瞳に怯えた色を見せた。
「可愛い反応ね♪ 人魚って伝説では切られても死なないし、傷も回復するんでしょ?」
「な、何を言っているんですか? そんなの知りませんッ!」
 振り向いた娘の手に鋭利なメスが握られており、少女は何度目かの戦慄を覚える。傷が治るかより、切られれば痛い。しかも、テーブルには身も凍るような道具が几帳面に整列しているではないか。
「安心して★ 実験が終わったら改造してあげる♪ 人間の足を付けてあげるわよ」
「あります! あたしは海中から出れば人間になれるんですッ!」
 みなもは必死に声を荒げ、細い眉を戦慄かせた。そりゃそうだ。今正に実験と言う拷問が繰り広げられようとしているのだから。
 ――そうだ! 水があるなら‥‥。
 少女が意識を集中させ、青い瞳を研ぎ澄ました時だ。水槽に備え付けられた武骨な装置が耳障りな警告音を発した刹那、みなもの身体に焼けるような衝撃が疾った。
「きゃあぁぁぁッ!!」
「サイエンティスト・ナミを見縊ってもらっちゃ困るわ。何か特殊な反応があれば電流が流れるようにしてあるの♪ 焼き魚になりたくないでしょ? あら? 何か考えたかしら? アタシは耐電グローブを嵌めているから平気よ★ さぁ、どこから切りましょうか? 可愛らしい胸? それともお腹? この魚の半身にどんな骨があるのかしら?」
 冷たい切先が言葉通り、少女にあてがわれ、冷たい感触に跳ねては恐怖に震えた。
「や、やめて下さ、い‥‥お、お願い、しま、す‥‥」
 絶望的状況に、自然と涙が溢れ、嗚咽が洩れる。このままでは精神すら崩壊してしまうだろう。
「‥‥だ・め・よ♪」
「いやああぁぁぁぁッ!!」
「何をなさっているのですか!? みなもちゃんを放さないと、刺しますよ」
 恐怖と絶望に濡れた少女は、青い瞳を見開いたまま、声に視線を流す。ナミの背後で瞳を研ぎ澄ますのは、意識を取り戻したシャイラだ。みなもの悲鳴で気が付かなかったのだろう。並べられた得物の一つを白衣の背中に当て、親友の解放を迫った。
「みなもちゃん? 大丈夫ですか?」
「‥‥あ、あぁ、しゃ、しゃいらしゃん‥‥」
 みなもは止む無く解放されると、ぐったりと崩れて小刻みに震えながら、シャイラの胸の中で嗚咽を洩らして何度も名前を呼び続けた。金髪の少女はギュッと細い身体を抱き締める。
「恐かったですね。もう大丈夫ですよ」
「本当にそう思っているの?」
 ナミは確かにみなもを解放したが、自由を取り戻したのだ。シャイラは緑の瞳を研ぎ澄ます。
「取引しませんか?」
「取引? 人間のキミと何を取引できるのかしら?」
「私はハイランダーと呼ばれる海底都市の者です。あなたをマーメイドビレッジに招待いたしましょう」
「海底都市って‥‥キミ、地上の生き残りじゃないの?」
「地上の人間は純血種として狙われているそうですね? あなた一人なら連れて帰れます。その代わり、私達を安全に帰して頂けますか? この通り、身に纏うモノもありませんの」
 悪い取引ではない。人魚の生態も気になるが、半獣人の影に怯える生活から解放される。
「いいわ。この取引に乗ってあげる★」
 果たして少女達は無事海底都市に戻れるのだろうか――――。


「‥‥はい、みなもさん☆」
 カタリーナは瞳を開くと、胸元に当てた一枚のカードをみなもに差し出した。
「みなもさんの履歴を更新いたしました。『半獣人スーツを身に付けて陸にあがる人魚のみなもと幼馴染。しかし、スーツの欠陥でハラリ‥‥意識を取り戻すとマッドな娘の魔の手が! 何とか切り抜けたが地上は色んな意味で危険が一杯らしい』って感じです☆」
 相変わらずな履歴ですね‥‥。色んな意味って‥‥しかも、らしいって‥‥。
「はい、ありがとうございます☆」
 流石に四度目となると、慣れたようだ。みなもは更新されたカードを受け取り、ふと裏表を見回した。今回は装飾が金色に変化して何となく豪華になった気がする。。
「それでは、みなもさん、ごきげんよう☆」
 カタリーナが微笑む中、次第に大きくなる眩い閃光に、みなもは瞳を閉じた――――。

<人魚の生活を続ける> <目を覚ます>


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号/PC名/性別/年齢/職業】
【1252/海原・みなも/女性/13歳/中学生】

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■         ライター通信          ■
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 この度は継続発注ありがとうございました☆ 
 お久し振りです♪ 切磋巧実です。
 しかも値上がりにも拘らずのver1.5の御参加、誠に嬉しい限りです。今回も一番ノリです☆
 さて、本編ですが‥‥思いっきり“いじめて”しまいました(^^;
 欠陥に関しては、うら若き乙女に巻き起こる事件といえば、やはり‥‥。予定では、もっとホノボノした感じの恥かしいハプニングだったのですが、ナミの導入と畳み掛けるような受難でダークな雰囲気になっちゃったかもしれません(汗)。コンセプトとしては、いじめられるからには自分の能力では苦難を乗り切れない。って部分を演出させて頂きました。ごめんね、みなもさんっ。
 半獣人スーツの選択は面白い方向で構成させて頂きました。当初の予定では立場が逆だったのですが、思いっきり(苦笑)。女優でしたら絶叫主演女優賞ものです☆因みにナミは年齢が未定でしたので娘としか表現していません。
 もし、次回がありましたら二つの方向性が予想されます。一つは『無事に海底都市に戻れてからの物語』。もう一つは『海底都市へのパイプがある地点までへの冒険』です。
 勿論、別の世界で新たな物語を綴るのも自由です。またカタリーナに聞かせてあげて下さいね。
 楽しんで頂ければ幸いです。よかったら感想お聞かせ下さいね。
 それでは、また出会える事を祈って☆