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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


money×money


 今日も平和な草間興信所。
 草間武彦が新聞を読みながら煙草をふかし、草間零は部屋の掃除に余念が無い。
 しかし、そんな零は行き成り信じられないものを見たと言わんばかりに小刻みに震え、
「お兄さん、大変です!」
 と、大仰に叫ぶ。
「何が大変なんだ」
 不本意ながらも興信所に寄せられてくる不可思議な現象に比べれば零の大変など小さなものだろう。と草間は軽く言い流す。
「お金があるんです!」
「金があるならいい事じゃないか」
 煙草も買えるし、ちょっといいものも食べられるし。
「1万2万の話しじゃないんです!!」
 何をそんなに驚いているんだと、草間はやっと重い腰を上げ零が指差す方を見れば、なぜか大金が詰まった鞄が棚の中から転げ出ていた。
「……金だ…」
 草間は加えていた煙草をついポロリと落としそうになりながら、自然と口から出てしまったと言わんばかりに呟く。
「ど…どうしましょう、お兄さん!」
 未だかつて見たことが無い金額に零は対応を忘れ、流石の草間もただ天井を仰ぎ見た。
「ふぅ」
 買い物袋をぶら下げて草間興信所の扉を開けたシュライン・エマ。今日は湯豆腐でも皆で食べようかと持参してきたのだが、棚の前で固まっている草間と零を見つけ、首を傾げる。
「あら、どうしたの? 二人とも」
 声をかけられた事に二人はびくっと肩を震わせてゆっくりと振り返り、
「あ…シュラインさん」
「シュラインか……」
 と、ほっとしたように肩をなでおろす。
 そんな二人の行動にハテナマークしか浮かばないシュラインは、ひょこっと顔を覗かせてその先を見て同じように固まった。
「ぶわーっはっはっは!」
 ばさっとコートを翻す音が笑い声と共に響き、3人はそっと振り返る。
「うむ、事件の臭いがするね」
「お前何処から入った!」
 草間の怒鳴り声に、偽神・天明は何の事は無く興信所の扉を指差す。
 きっちり開かれている扉に、自分達が気が着かなかっただけなのだと分かるとがっくりとうな垂れ、シュラインは苦笑を浮かべる。
「とりあえず誰の物かも謎だし、お札番号のチェックや金額も数えてみましょ」
「あ、はい!」
 呆然としてしまっていた零を宥めるようにシュラインは提案し、お金が入った鞄を棚から机へと移動させる。
「草間興信所に多額の金…馬鹿な、信じられん!」
 天明の震えるような声が興信所内に響き、よろりと近くの壁に倒れ掛かる頭を抱えるようにして、
「そんな取り合わせが、物理的に在り得る筈もない!!」
「悪かったな!!」
 と叫べば、草間が矢継ぎ早に答えを返す。
「しかし、目の前の現実を否定するのは愚者の行い……」
 が草間の突っ込みもものともせず天明は言葉を続ける。
「まさか今年も終わりを目前に、こんな難事件が生ずるとは」
「そんなにここに金があるのが信じられんのか」
 いや確かに草間自身も信じられないとは思っていたが。
「いやいや、これだから世の中は面白い!」
 がっはっはと無意味に笑う天明に草間はまた何やら突っ込むが、天明にはまるで堪えていないようだった。
「二人が漫才をやっている間にメモっちゃいましょ」
 シュラインはそんなやり取りをしている二人をしりめにメモを取り出して零を促せば、
「「漫才では(じゃ)ない!」」
 と、同じタイミングでの反論が帰ってきた。
 シュラインはペンを持ったまま、うーんと考える。毎日掃除で零が見ている場所に所内にいる人間に気付かれず隠せるとも思えない。
 もし興信所に住み着いている貧乏神が貯めに貯めた興信所の金運の塊だったとしたら―――
(嬉しいけれど、物悲しいかも……)
 1枚ずつ丁寧に番号をメモリながら、シュラインの思考は止まらない。
 これだけあったら…と、つい期待もしてしまう。
「こんにちは」
「あ…あら、セレスティさんに十里楠君。こんにちは」
 興信所の扉開いた事に気が着かずに思考に耽っていたシュラインは、声をかけられてはっとして顔を上げる。
「こんにちは〜」
 偶然入り口でお会いしまして。と、セレスティ・カーニンガムの車椅子を押して興信所に入ってきた十里楠・真雄。
 真雄はシュラインが数えているお札を見て、いつも浮かべている微笑を少しだけ強めて、
「あれぇ、この前某大手銀行の金庫からごっそりお金がなくなってたのって、草間さんの仕業だったのかぁ」
 と、爽やかな笑顔でさらりと口にするが、俺はやっていない! とすぐさま返答が返って来たことに、何の事は無く勿論冗談だと返す。
 出所は今のところ謎だが、ここ最近強盗事件が起きたような記憶は無い。何の事件性が無くとも使う事に対して不気味ではあるものの、草間も零も基本的にお金その物に執着があるわけではない。使い道は追々考えたっていいのだ。
「ちわ〜」
 学校帰りの制服のまま梧・北斗が興信所の扉を開ける。
 そのまま一同の視線をあび、なぜか冷たい汗が背中を伝ったような感覚に陥るが、興信所の机に並べられた諭吉様に目が点になる。そしてつい、
「すっげー…」
 と感嘆の声を漏らす。
「そうだろう少年!」
 すると、天明がさっと北斗へと賛同の声を上げる。
「ほほぅ」
 北斗が開けっ放しで時を止めた興信所の扉の隙間からひょこっと顔を出した本郷・源は、まるでどこぞの越後屋のように笑顔を浮かべる。
 しかし机とまだ鞄に残る札束をざっと目算すると、さも詰まらなさそうに、
「なんじゃ? これしきの銭で情けないのう」
 と、腰に手を当ててやれやれと首を振る。
「それはそうとさ、何したんだ、武彦。盗み? それとも依頼者から分捕った?」
 ここにお金があること自体が異例。絶対に何かあるはずだと北斗は草間に詰め寄る。しかし、
「だから違うって言ってるだろう!」
 その類似の言葉は北斗が来る前にまず真雄から言われていたために、草間は尚更語気を強めて反論を返す。
「そうだぞ。何をやらかしたのだね、武彦君? ああ何、気にする事はない。君の生活が苦しいのは、私とてよぉく理解しているとも」
 よぉくを強調してうんうんと頷く天明は、その瞳にとても生暖かい憐憫の眼差しを向けて、ポンと草間の肩に手を置く。
「人間誰しも魔が指す瞬間とは在るモノだからね」
 そう〆られた言葉にとうとう反論する気も失せた草間は、あからさまにげっそり肩を落とし口元をヒクヒクさせながら、
「お前ら実はぐるじゃないのか…」
 と、呟いた。
「結構な金額のようですから、お手伝いましょう」
 シュラインと零の二人で行っていたお札の番号控えを手伝うようにセレスティは軽く身を乗り出す。
「ぼくも手伝わせてもらおうかな」
 真雄も開いた椅子に腰掛けると、徐にお札に視線を向ける。
「偽札という事はなさそうですよね」
 すっとお札を一枚手にしたセレスティは、その手触りから偽札ではなさそうだと判断し、メモをし終わったお札の整頓を開始する。
((なるほど)ね)
 同じタイミングでくすっと笑った事に、おや? と真雄とセレスティは顔を上げる。
 どうやら二人にはお金の出所が分かったようだが、それを口に出す気はないらしい。
 なぜならば、偽札でないのなら奢って貰うという目的が最優先だからだ。
「これは何か月分の生活費になるんでしょう」
 零がふと数え終わって鞄に戻ったお札の束を見つめ呟く。
「手取り30万で、多分数十年は働かなくても大丈夫ね」
 あぁでも武彦さんの煙草代を考えると、多分持ってその半分の年数くらいかもしれない。と、シュラインは言葉を続ける。
 トントンと100万ごとにまとめたお札を鞄に戻していると、ひょこっとその脇から北斗が覗き込み、
「なぁ、こーんなにお金があるならさ…」
 と、思わせぶりに呟いて、ゆっくりと草間に振り返る。
「俺達にももちろん何か奢ってくれるんだよな?」
 誰かが言い出すのを待っていたかのようにセレスティと真雄は微笑む。流石にお金があるにせよ草間にあからさまに奢ってくれとは言い辛い。
 セレスティは朗らかな笑顔を浮かべて顔を上げると、
「そうですね。パーティでもしましょう」
 折角お正月でもありますし。食材や室内装飾にも凝りたいですね。と、言葉を続ける。
「ヴィンテージのワインでも飲みたいです」
「俺は焼肉食べ放題とかの方がいいな」
 にっこりと微笑んでそう言葉を続けたセレスティと、ふとお金で何を奢ってもらうか考え、結果育ち盛りの高校生らしい北斗の言葉に、草間はあからさまに嫌そうな顔色を浮かべ、
「まさかこのお金で払えって言うんじゃないだろうな?」
 と、口にする。
 しかしその言葉にこそ逆にセレスティはきょとんとした表情で、
「お金は使う為にあるのですよ?」
 と、さらりと口にされた事に、草間はがくっと肩を落とした。
「これだけあればワインも焼肉も大丈夫だと思うなあ」
 今ここに居るだけの人数と奢り主張の金額をざっと計算して、真雄はニコニコと笑って答える。
 シュラインはやはり何か裏のあるお金だった場合を考え、仕様用途や金額、要求者名をひっそりとメモしておこうと誓う。
「まぁ、そこそこじゃの」
 源はだいぶ鞄に戻った札束を見て、よっこらしょっと鞄に手をかける。
「三年分の屋台のツケとしてわしが貰っておいてやるのじゃ」
 どうやら一連の会話でお札が偽札でも妖しいお金でもないと分かるや、源はそのまま興信所を出て行こうとする。
 流石に源であっても偽札は掴まされたくない。
 しかし、
「ん? なんじゃかやけに重いのう…」
 源は振り返ると、鞄にはなぜか天明の手ががっしりと捕まっている。
「なんじゃその手は」
 お金の持ち主である草間や零が鞄を掴むのならば分からないでもないのだが、今ここで鞄を掴んでいるのは天明だ。
「証拠を持ち出すのは感心せんな」
 いや、単純に源はお金を猫糞しようとしていただけなのだが。
「まだ俺が何かしたと言い張るか…」
 ぼそっと呟いた草間の突っ込みは何処吹く風、そんな事天明も源も気にしていない。
「えぇい放せ! 苦しい草間興信所……心苦しいがわしとて商いじゃ。ツケ分の代金は貰わねばならぬ」
 ぐっと涙を呑むようにして告げる源に、
「ごめんなさいね、源ちゃん。ツケって幾らだったかしら?」
 と、シュラインに宥められては、無碍早々に鞄を持って外に逃げる事は出来なくなってしまった。





「食べに行くことも確かに構いませんが、やはりここならば気兼ねもせずにすみますしね」
 徐に取り出した携帯電話でセレスティは早速何処かへ電話をかけ始める。
「高いものをキャッシュで払う快感かあ」
 何処から取り出したかカタログで色々と物色しながら真雄は呟き、赤ペンでなにやら品物に丸を付けていく。
「焼肉用のホットプレートはキッチンだよな?」
 どうやら焼肉をやる気満々の北斗は興信所のキッチンに置かれた箱入りの長方形ホットプレートを取り出して洗い始める。
 各々草間興信所に突如として現れた大金をいかに有効的に使うかという算段を始める中、シュラインは一人自分はどうしようかと眉を寄せる。
 いや、ここにお金があってどうしようかなど分かりきった事ではあるのだが、流石に自分の口からは言い出すのも憚られるし…と、皆が草間を無視して話を進めていくのをしっかりと出費をメモしながらただ眺める。
 程なくしてセレスティが電話をかけた先と思われる場所からワインやら北斗が要求したお肉やらが届き、一気に雰囲気はパーティ気分に。
「いいのかね、武彦君」
 ぐったりとした表情で椅子に座って、パーティ会場然となったテーブルに背を向けて煙草をふかす草間に、天明が話しかける。
「やはり早々に自首しておいた方がよかったのではないかね?」
 語尾に爆とかつい付けたくなってしまうが、なぜか天明の口調は至極真面目だ。しかし、草間はもう我関せずとばかりにむすっと口を噤む。
 本当のところ、天明の自首と言う言葉は、面倒な事にならない内に警察に届け出ておけ。という意味を含んでいたのだが、あまりに湾曲していることと、今までの言葉でまったく伝わる事はなかった。
「っく……」
 猫糞する機会を完全に逸してしまった源は、誰にも見えないようにこそっと舌を打ち、それならばと次の算段に入る。
「わしの屋台のおでんもどうじゃ?」
 勿論、草間の奢りで。
 正規の値段よりも高値でふっかけて、その差額で儲けを出せれば全額とは言わずとも、それなりの値段をいただけるのではないか。
「この際だし、何でもいいんじゃないか」
 セレスティが注文した肉にただただ感嘆の息を漏らす北斗はどこか上の空で答え、一人が答えれば皆が答えたも同じ! と、源は自分も携帯電話を取り出して早速屋台を呼び寄せる手はずを整える。
 お肉と一緒に届いたワインの栓を開けるため、勝手知ったる興信所とばかりにセレスティは棚からワインオープナーを取り出し、零は何かを思いついたようにキッチンへと入ると、普段まったく使われる事にない箱に入ったままのワイングラスを洗ってセレスティに差し出した。
 極上の肉に極上のワイン。取り合わせは完璧だが、如何せん料理の方法は焼肉で、現在この場に居合わせている人間の半数が未成年。
 セレスティはワインを一緒に楽しめる人はいないかと視線を巡らせ、こんな中でもそそくさと働くシュラインをふと見やり「ところで草間さん」と、口を開く。
 完全にもう自分は無関係とばかりに、それでも背を向けていた草間だったが、
「シュラインさんのお給料を、この際ですから払ってはいかがでしょうか」
「セ…セレスティさん!?」
 この言葉に口に加えていた煙草をつい落としそうになりながら立ち上がり、突然話題の矢面に立たされた事でシュラインがオロオロとセレスティに歩み寄る。
「あ…あぁ、そうか」
 お金があるのだから、奢りより何よりまずもうどれだけ未払いのままで迷惑をかけたかしれない給料を渡す事を、なぜ失念していたのか。
「すまなかったな、シュライン」
 殆ど使われた事のない『給料袋』と印字された茶封筒をデスクから取り出し、鞄に残っているお札を茶封筒に入るだけ入れて、草間は申し訳なさそうにシュラインに差し出した。
「い、いえ…それはいいのだけど……」
 お給料をもらえる事は確かに嬉しいが、それ以上に興信所には足りないものも沢山ある。
 例えば新しい電話や、先日入れたばかりで埃を被りかけているパソコンの有効活用。やはり作った書類やインターネットで検索した地図等が、その場で直ぐにプリントアウトできればかなり仕事の効率だって上がるというもの。
「なんじゃ草間殿。わしだけでなくシュライン殿にまでツケておったのか」
 興信所にやってきたおでん屋台から持ってきたおでんの値段をそろばんで計算して、鞄の中から適当に代金としてごっそり袖に入れながら源がやれやれと首を振る。
「ソレを考えると奢りよりはやるべき事ありって感じもしないでもないな」
 じゅうじゅうと美味しそうな匂いを放ち始めたお肉を見てさも感慨深げに北斗は答えるが、目線は焼き加減を今か今かと狙っている。
「お前達実は何も考えてないだろう…」
 と、草間がまた呆れたように口にすれば、シュラインを除く全員の口から「そんな事はない」と帰ってきた事に軽く苦笑を浮かべた。
 事件性を完全に否定したわけではないが、こんな美味しい状況は他にないため、北斗の反対側から天明も同じように割り箸を構えて焼きあがる肉を狙うものの、
「っ!!」
 箸勝負も喧嘩なのだろうか、北斗の見事な箸捌きに翻弄され、今だ小皿に注いだ焼肉のタレは綺麗なまま。
「まぁまぁ」
 ある意味その二人の無意識の箸勝負を面白そうに見ていた真雄だったが、流石にそんな天明を不憫に思ったのか自分の小皿に取り分けたお肉を渡している。
 とうとう皆が興信所で見つかったお金を思い思いに使っている事にどこかでプツリと切れた草間は、今までふかしていた安い煙草を灰皿に押し付け、ここぞとばかりにマルボロをダース単位で注文する。
「本当にこのお金何処から来たのかしら…」
 シュラインは呟くが、まさに湯水のようにという言葉が似合うほどに、鞄にあったお金はどうやればなくなるのかという程に減っていった。
















 祭りの後興信所を出てお金の出所を知っているただ二人は、道中ともにしながらどちらともなく話し始める。
「使っておかなければ後々運が逃げるお金というのも面白いものですね」
 なぜ草間興信所が選ばれたのかという理由は知る術もないが、確かにあのお金は興信所に贈られたお金ではあったのだ。
「でもおかげで美味しいもの食べられたし、草間さんの面白い姿も見れたから逆によかったかなあ」
 クスクスと笑って言葉を返せば、同じように楽しかったのだろう満足そうな笑顔を浮かべて、
「では私はこれで…」
「ぼくもこっちだから」
 また。と二人はそれぞれの帰路に進んでいった。






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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【0086/シュライン・エマ/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
【3629/十里楠・真雄(とりな・まゆ)/男性/17歳/闇医者(表では姉の庇護の元プータロー)】
【5972/偽神・天明(ぎしん・てんめい)/男性/32歳/名探偵(自称)】
【1108/本郷・源(ほんごう・みなと)/女性/6歳/オーナー 小学生 獣人】
【1883/セレスティ・カーニンガム/男性/725歳/財閥総帥・占い師・水霊使い】
【5698/梧・北斗(あおぎり・ほくと)/男性/17歳/退魔師兼高校生】


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■         ライター通信          ■
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 money×moneyにご参加ありがとうございました。ライターの紺碧 乃空です。今回本当に当方では事件性などまったく考えず、大金を手に入れておろおろとする草間氏と零嬢を皆様がどうされるのかと楽しく書かさせていただきました。
 今回お金があるということでお給料をお渡しできればなと考えておりました。お給料だけでなく、殆どが周りに流される形になってしまいましたが、お金に関して主張する事はそうないだろうとこういった形にさせていただきました。
 それではまた、シュライン様に出会える事を祈って……