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ココロを変えるクスリ【大切な×関係】
【ねぇ・・・貴方との関係は、優しくて穏やかな関係??】
【なんて言えば良いのか、わかんないよ・・・・】
☆★☆はじまり☆★☆
・・・なんだかそこはかとなく嫌な予感がする。
桐生 暁はそう思うと、慎重に夢幻館の扉を押し開けた。
音もなく扉は開いて―――左右、上下を確認し、さらには神経を研ぎ澄ませて気配を消す。
どうやら誰も居ないようだ。
なんだ。思い過ごしかな?なんて、気を抜いたのが間違いだった。
扉が大きく開け放たれ・・・扉の陰に隠れていた女の子がニヘ☆っとした微笑で暁を見詰めていた。
彼女の名前は紅咲 閏。愛らしい外見とは裏腹に、彼女の周りには不思議な事件が多々集まってくる。トラブルメーカー・・・ある意味その言葉が一番しっくり来るかも知れない。
また、彼女は怪しいクスリを手に入れる名人で、人で実験するのが大好きと言う、マッドサイエンティスト顔負けの荒業まで繰り出してくる。その上、全ては悪意無しだと言うから性質が悪い。無論、悪意がないと言っているのは自称であり、その真意は計り知れない。
「う・・・閏ちゃん?」
「ハァイ☆暁さん♪お久しぶりでぇ〜っす!」
お久しぶりですとは言うものの、暁は頻繁にここに出入りしていた。故に、此処の住人と顔を合わす機会が多いわけであって―――ほぼ毎日顔をあわせている者もいれば、そうでない者もいる。
閏は後者の人間だった。
あまり夢幻館で見かけないが・・・いったい何処で何をしているのか、気になるには気になるが、かと言って訊く勇気はない。
ある研究所でぇ〜、ちょぉーっとした実験をしておりましてぇ(ニヤリ☆)暁さんも、ゼヒゼヒいらしてくださいね〜(にっこり♪)
なんて言われても、自分の身が窮地に立たされるだけでそこからはなにも得られない。
「ど・・・どしたの?」
「さっきクッキー焼いたんだぁ。どうぞ?」
そう言って、背後から綺麗にラッピングされたクッキーを暁に手渡す。
可愛らしい満面の笑みと共に―――絶対なんかあるよコレっ!!
「ありがと〜。それじゃぁ、帰ってから食べ・・・」
「今、ここで、食べてく〜だサイ!」
「え?でも、ラッピングしてあるしもったいない・・・」
「早く、食べてくだサイ☆」
―――にっこり
「ハイ・・・。」
嫌な予感がするものの、この笑顔に逆らう事は出来ない。
勿論、逆らおうと思えば逆らえるのだが・・・後が怖い・・・。
カサカサと袋から出したクッキーは美味しそうな甘い香りを放っていた。
見かけも香りも普通のクッキーと同じ―――恐る恐る口に運び・・・サクっと軽い食感が口の中に広がる。
「あ・・・美味しー!」
「そう・・・?」
有難う御座いますと、小さな声で言う閏の横顔は、心なしか朱に染まっていた。
照れてるのかな?可愛いナ〜☆
ってか、なんも起きないし・・・普通にクッキーくれたかっただけなのかもナ。疑って悪かったなぁ・・・。
しかし・・・次に起こった事で暁のそんな甘い考えは一変した。
ドクン
心臓の音が激しくなる。大きく心臓が跳ね上げられ、胸が締め付けられる。
以前も感じた、この痛み―――。
「う・・るう・・・ちゃ・・・ん・・・?」
「暁さんは2回目だし、大丈夫だよ☆」
何が大丈夫だと言うのだ・・・。と言う事は、また恋人同士に!?
そんな考えがチラリと頭の隅を過ぎったが、直ぐに意識は闇に溶けて行った。
フラリと、倒れこんだ身体を閏がなんとか支え、そっと床に横たわらせ―――。
「このクスリ、別に何に入れても良いんだぁ。だから、クッキーの中に混ぜる事も可能なんですよ〜☆・・・って、もう、聞こえてないね・・・?」
口元だけの微笑を浮かべると、閏はそっと暁の閉じた瞼を撫ぜた・・・・・。
★☆★始まる、関係★☆★
「起きてください。何時まで寝てるんです?」
ふわり、そんな優しい声が聞こえて、暁は瞳を開けた。
まだ不鮮明にぼやける頭の中で、ここは何処なのだろうかと考える。
「まだ寝惚けてるんですか?暁?」
苦笑しながら顔を覗き込まれ、暁は柔らかく微笑んだ。
それはあまりにも子供じみた微笑で―――暁の年齢からすると、到底浮かびえない微笑でもあった。
「父さん・・・おはよ〜。」
「おはようじゃありませんよ。もう昼ですよ?」
そう言われて、暁はゆっくりと起き上がった。
真っ白なベッド、真っ白な窓枠の前で揺れる真っ白なカーテン。その向こうに見えるのは、透き通った冬の青空だった。
その前に佇む、外見年齢17,8歳の青年・・・沖坂 奏都―――暁の父親だった。
ちなみに彼の実年齢は23歳だ。普通に考えれば実年齢17歳の息子を持つわけがなく、挙句一見すると2人は友達同士のようだった。
しかし、若干奏都の方が年上に見えなくもないのは、彼が纏っているオーラのせいだろう。
いくら周りから変に見えようが、暁の父親は奏都であり、奏都の息子は暁であった。
―――今だけは・・・・・。
「そう言えば、明日は暁の誕生日ですね。」
「え・・あ、うん。覚えててくれたんだぁ?」
「忘れるわけないでしょう?一番大事な日を。」
ふわり、優しい笑顔を浮かべながら奏都は暁の傍まで来て、腰を下ろした。
「買い物に行きましょうか。」
「え?」
「行きましょう。暁の好きな物を買ってあげますから。」
「・・・うん、行くっ!」
優しく頭を撫ぜられて、くすぐったいような嬉しいような、フニャっとした表情を浮かべた後で、暁はベッドから降りた。
「寒いので、きちんとした格好をして行きましょう。コートにマフラーに手袋に・・・。」
奏都が部屋の隅に取り付けられているクローゼットから、ポイポイと次々に物をベッドの上に投げる。
「父さん、こんなに着込んだら逆に暑いよ〜?」
「暑くないですよ。それより、薄着で行って風邪をひかれてしまった方が辛いです。」
パタンとクローゼットを閉じ、暁に真っ白なコートを差し出す。
それを着て―――なんだか大分大きい気がするのだが・・・。
指の先しか袖からは出ない。コートの丈も、長い気がするし・・・何より肩の位置が合っていない。
「これ大きいよ・・・?」
「俺のサイズですからね。暁はMでしたか?」
「うん。・・・でも、いっか。なんか、暖かいしw」
「そうですね、別にそれ程変じゃないですよ。大丈夫です。」
可愛いですよと、穏やかに微笑んで囁いて・・・
「さぁ、マフラーもして下さい。」
奏都が、コートと同じ色のマフラーを差し出す。ふわふわの毛糸で編まれたそれは、かなり暖かそうだった。
暁がマフラーを結ぼうとするものの、コートが邪魔してなかなか上手く行かない。
「あ・・・あれ・・・?」
その様子を見て、クスリと小さな声をあげながら微笑むと、奏都が暁の前に立った。
「俺がやってあげましょうか?」
「うん!父さんやって・・・・・?」
「仕方ないですね・・・。」
苦笑混じりにそう言いながら、奏都がマフラーを綺麗に結ぶ。
「これで大丈夫ですね。」
「うん、ありがとう。」
暁よりも20cm近く高い奏都の顔を見上げながら、嬉しそうに暁はそう言うと、にっこりと微笑んだ。
手袋もはめ、耳当てもつけ―――暁と奏都は夢幻館を後にした。
ギュっと腕にしがみつき、はしゃぐ気持ちを抑えながら奏都と大通りを歩く。
道行く人が不審そうな、それでいて不思議そうな顔をしながら2人を振り返るが、暁と奏都は少しも気にする素振りはなかった。まるで見えていないかのように、絡みつく視線を振り払いながら進む。
「昨日はいっぱいチョコ貰えたから明日は・・・」
「沢山貰えたんですか?」
良かったですねと言うように、薄い微笑を浮かべながら暁を見下ろす奏都。
「うん・・・いっぱい貰えたのはね〜、なんてったって父さんの子供だから。」
嬉しそうに、誇らしげに、暁は奏都の顔を見上げた。
「そうですか?それは暁だからじゃないんですか?」
「そんな事ないよー!やっぱ、父さんの子供だから・・・でね、明日はチョコケーキを・・・」
「・・・昨日沢山貰ったんじゃないんですか?」
「貰ったよ〜?でも、明日はやっぱりチョコケーキじゃないと・・・」
「そう言えば、暁は誕生日に何が欲しいんですか?」
「え?誕生日に欲しいもの・・・?・・・そうだなぁ・・・んー・・・って、はぐらかしちゃ駄目!」
考え込んでいた暁は、バっと顔を上げるとプーっと頬を膨らませた。
「明日はチョコケーキなのっ!」
「・・・暁はチョコが好きなんですか?」
「んー・・・甘い物が好きなんだぁ。だからね、頑張って作るから一緒に少し食べてくれると嬉しいな。」
「暁が作るんですか?」
「うん、俺結構上手いよ?」
「それは楽しみですね。」
頑張ってくださいねと小さく言って、奏都は微笑んだ。
その笑顔から滲み出る愛情は、優しく暁を包み込み・・・甘い疼きがココロの奥底でジワリと溶ける。
くすぐったい・・・でも、嬉しくて嬉しくて・・・心を締め付ける感情は甘かった。
☆★☆終わる、関係☆★☆
2人はしばらく大通りに面した目ぼしいお店を1軒1軒回り、途中にあった喫茶店に足を向けた。
奏都がブラックコーヒーを頼み、暁がホットココアを頼む。
大き目の真っ白なカップに入れられたココアは、中心からミルクが渦を巻いて綺麗な円を描いていた。
カップを両手で包み、そっと縁に唇をつける。
・・・コクン
甘く温かいものが身体の中心を流れ落ち、そこから全身へと広がって行く。
「美味しい・・・」
「こっちも飲みますか?」
「・・・ブラックジャン!」
「からかっただけですよ。」
その言葉に、暁がむーっと拗ねた様な顔をし―――ふっと、視線を落とした。
クシャっと髪を散らし、言おうかどうしようか考える。
「あの・・さ、父さんに相談したい事があるんだ。」
「なんです?」
カチャンと音を立てながら、奏都がカップを受け皿に戻す。
足を組み、じっと暁を見詰め、その言葉の先を待つ。
「俺・・・人付き合いヘタみたいなんだ。ヘラヘラしちゃって・・・どしたらいんだろ。」
消え入りそうなほどに小さな声でそう言うと、暁が顔を上げた。
その視線は頼りなさ気に宙を彷徨っており、儚い幼さが滲み出ている。
「そうですね・・・ヘラヘラ・・・ですか。」
そう言って溜息をついた奏都の顔を、じっと見詰める。
―――呆れてしまったのだろうか?だとしたら・・・
急に不安が胸を掠める。
父さんにまで嫌われてしまったのならば、もう、どうしたら良いのか解らない。
足元にあるはずの地面がガラガラと音を立てて崩れ、真っ暗な空間が口を開けて暁が落ちてくるのを待っているかのような、そんな錯覚を覚える。
・・・怖い・・・父さんの反応が、コワイ・・・
「それは・・・本当にヘラヘラと言うんですか?」
しばらくたってから、言葉を選ぶかのように紡ぎ出された言葉は、暁が考えていた言葉とは違っていた。
困ったように小首を傾げながら暁を見詰める奏都の瞳は、酷く優しい。
「だって、いつも・・・ヘラヘラ笑ってて・・・」
「それはニコニコじゃないんですか?」
「違うよ!もっと、ヘラヘラ・・・。・・・格好だってこんなだし・・・」
「格好で、暁は決まってしまうんですか?」
「それは・・・」
「どんな格好をしていても、格好と中身が比例するとは限りません。違いますか?」
優しく諭すような言葉に、思わず泣きそうな顔になる。
「でも、格好通り・・・軽くって・・・みんな、そう思ってるから、そうしなきゃって・・・」
暁が“桐生 暁”であるために・・・皆の心に根付く“カレ”のイメージを崩さないために・・・。
「暁は、本心を人に見せるのが怖いんですね。それを見せて、嫌われたら・・・幻滅されたらと思ってしまうんでしょう?」
コクリと小さく頷く。
その頭を、奏都が腕を伸ばして柔らかく撫ぜ―――
「俺も、怖いですよ。人に嫌われる事は・・・きっと、誰だって怖いんです。けれど、それと同じくらい“大切な人がいない”と言う事も怖いんです。自分の全てを見せられる人が一人もいない世界は、怖いですよ。自分しか“自分”を知らない・・・それは、自分の世界でしか“自分”が生きられないと言う事になりませんか?」
奏都の手が離れ、暁の顔を覗き込む。
「ゆっくりで良いんですよ。そう言う人を見つけるのは、時間がかかりますから。でも、確実に前に進めれば良い・・・暁なら、それが出来ます。」
「でも・・・」
「暁は“父さんの子供だから・・・”と言いましたよね?俺の子供が、そんなに自信のない子でどうするんです。俺はそんなにいつも自信なさ気ですか?」
「そんな事ないよ・・・!・・・うん、頑張る。父さんみたいになれるように、頑張るよ!」
パっと顔を上げ、ニッコリと微笑んだ。
それは決意の表れであり・・・強く、優しく、背中を押してくれた奏都に感謝と尊敬の念を覚える。
暁にとって奏都は自慢の父親であり・・・。奏都に、自信を持って自慢の息子だと言ってもらえるように頑張りたいと、心の底から思った。
「・・・それで、暁は何が欲しいんです?誕生日に。」
ふっと、思い出したかのように小さな声でそう言うと、奏都はカップを持ち上げた。
もう大分冷めてしまっているらしく、カップから湯気はたっていない。
「欲しい物?」
んーっと、考え込むように視線を彷徨わせる。
しかし浮かんでくるのは奏都の顔ばかりで、コレと言ったものは思い浮かばない。
「・・・父さんさえ居てくれればなんにもいらない。」
どこか虚ろな表情で暁はそう呟いた。
凄く小さい声は、奏都どころか自分自身にさえ、届いたかどうかは分からなかった。
「それだけですか・・・?他に何かないんですか?」
「他・・・もししてくれるなら、父さんに頭撫でて欲しい。」
「そんな事、いつもやっているじゃないですか。」
「駄目だよ・・・俺、欲張りだから。言い出したらキリないんだ。」
「言ってみてください。聞きますから。」
奏都が足を組むのを止め、両手を組んで肘をテーブルに乗せ、その上に顎を乗っけた。
「・・・抱きしめて・・・離さないで・・・一生・・ううん、ずっと・・・ずっと、一緒に居て欲しい・・・な。・・・そして・・・愛してくれたら・・・・・。」
途切れ途切れになりながらも、暁は言葉を紡いだ。
自分の事を、我侭だと思う。だからこそ、暁は先ほど言葉を切ったわけであって・・・欲は、欲を呼ぶ。頭を撫ぜてもらっただけでは満足が出来なく、更に更にと続いて行く。
でもそれは父さんを困らせるだけのものだから、もう、我侭を言って父さんを困らせるような歳じゃないから・・・。
我慢を知って、それを覚え、どうすればソレが効率的に働くのか、暁はキチンと解っていたから・・・。
ふぅっと、小さな溜息をつきながら奏都が背もたれに身体を預ける。
そして・・・困ったような―――それは丁度、子供が何かをしてしまった時に親が見せる、あの独特の―――笑顔を浮かべた後で、奏都は目を閉じた。
「随分と欲のない子に育ってしまいましたね。」
「え・・・?」
「そんな事、言われなくてもあげますよ。誕生日にお願いするような事ではないです。ずっとずっと、一緒に居て、暁の事を愛しますよ。暁が俺の事を愛してくれる限り、愛し続けます。」
「・・・父さん・・・。」
暁がそう呟いた時だった。
パチン
何かが暁の中で弾けた。
今まで暁の胸を締め付けていたものが、一気に弾け飛ぶ。
「・・・・え・・・・?」
「おや・・・。」
2人で顔を見合わせて、パチクリと瞬きをし・・・・・・。
「どうやら閏さんの仕業ですね。」
溜息混じりに奏都がそう言い―――
「恥っずーーーーーッ!!!」
暁がそう叫んでバっと立ち上がり、カァァっと赤くなる頬を両手で包んだ。
恥ずかしさのあまり、その場に穴でも掘って隠れてしまいたいくらいだった。
奏都と目が合わせられない・・・それほどまでに暁は恥ずかしかった。
「お・・・いたいた・・・おい、大丈夫だったか?」
そんな声と共に、見慣れた姿――梶原 冬弥――がこちらに走って来て・・・暁は思わず冬弥の陰に隠れた。
「なんだぁ・・・?新種の遊びか?」
「違くってぇ・・・!!」
「どうやら閏さんのクスリのせいで親子になってしまっていたようでして。」
奏都が苦笑混じりにそう言い、それを受けて冬弥がはぁ?と言うような顔で暁を見下ろす。
「あんま変わんねーじゃん。お前、普段から奏都に懐いてたし・・・」
「懐いてる人でも、父さんとなると全然違うんだって〜ッ!」
「ぜんっぜんわかんねー。ま、どっちも無事ならそれはそれで良い。ったく、閏が“2人にクスリ飲ませちゃいました〜”なんて言うから、かなり心配したんだぞ?」
そう言って、冬弥がパタパタと手をうちわ代わりにして風を送る。
どうやら相当捜し回っていたらしく、この寒い日に冬弥は汗までかいていた。
「まぁ、とりあえず夢幻館に帰りましょうか。皆さんも心配されている事でしょうし。」
「だな。オラ!隠れてないでシャキっとしろっ!」
そう言って、冬弥が暁をベリっとはがした。
そして自分はずんずんと進んで行ってしまい、残された暁の隣に奏都がピタリと寄り添う。
「・・・俺では父親になれないかも知れませんが、何かあったら言ってください。力になりますから。」
未だに顔の上げられない暁にそう言いながら、奏都が手を差し伸べた。
一瞬躊躇するものの、そっとそれを取り―――
「貴方が愛してくれる限り、俺も愛しますよ。約束・・・ですからね。」
「でも、あれは・・・」
「約束は約束ですから。」
ふわり、まるで雪のように儚い―――それでも、どこか人を安心させるほどの力を持つ、不思議な微笑を浮かべた。
「もし宜しければ、明日も夢幻館に来てください。俺が作りますよ、チョコケーキ。」
「え・・・?」
「さ、早くしないとパニックに陥った皆さんが警察を呼んでしまいますよ・・・暁―――」
呼ばれた名が、酷く新鮮で・・・心に流れる温かい気持ちは、きっとこれからもずっと続いて行くから・・・。
【今の2人の関係は・・・】
【 ――― 互いに想い合う、大切な人 ――― 】
〈END〉
◇★◇★◇★ 登場人物 ★◇★◇★◇
【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
4782/桐生 暁/男性/17歳/学生アルバイト・トランスメンバー・劇団員
NPC/沖坂 奏都/男性/23歳/夢幻館の支配人
◆☆◆☆◆☆ ライター通信 ☆◆☆◆☆◆
この度は『ココロを変えるクスリ』にご参加いただきましてまことに有難う御座いました。
そして、いつもいつもお世話になっております。(ペコリ)
さて、如何でしたでしょうか?
奏都・・・父性本能が芽生えたのでしょうか・・・。
とは言え、奏都が名前を呼び捨てにするなんて、凄い事だなぁと、朧気に思っておりました。
このまま行けば奏都が暁様を呼ぶ時“暁さん”が“暁”になりそうですが・・・大丈夫でしょうか?
奏都は基本的に約束は守るタイプですし、一度した約束は必ず覚えています。
・・・それにしても奏都が父親・・・0点とったら怖そうですね・・・。
暁様を可愛らしく、素敵に描けていればと思います。
それでは、またどこかでお逢いいたしました時はよろしくお願いいたします。
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