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<東京怪談ウェブゲーム アンティークショップ・レン>


『インプリンティング』
◆プロローグ◆
「あっ、よっ……と。もーちょい……」
 『アンティークショップ・レン』の店主、碧摩蓮はカウンターの上に椅子を置き、更にその椅子の上に爪先立ちになるという不安定な格好で、高所に取り付けられた棚を探っていた。
 珍しく商品の発注があったのだ。今は、その所在を探って悪戦苦闘している真っ最中。ようやく思い出した場所は、四メートルも上で僅かにせり出した小棚だった。
「えーっと、確かこの辺に……」
 その棚に有るはずの商品を、手探りだけで追い求めていく。
 ――と、目的の物らしき小瓶がコツンと中指に当たった。
「あっ――」
 顔をほころばせ、ソレをたぐり寄せようと片足立ちになった時、踏み台にしていた椅子の足が、カウンターの枠内から外れた。
「――たああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
 発見の歓声と崩落の叫声をない交ぜにして、蓮は一気に床まで落下する。
「いたたたた……」
 したたかに打ち付けたお尻をさすりながら、自分の手に例の小瓶がないことに気付いた。
「あ……」
 鼻腔をくすぐる甘い香り。睡魔にも似た快楽が蓮の脳を痺れさせる。
 小瓶の中身が流出したことは明らかだった。
 その時、来客を意味する鈴の音色が部屋に響き渡る。そして、その人物と目が合うと同時に、蓮の意識は茫漠としたピンクの霧の中に埋もれて行った。

◆もう一人の蓮◆
 加藤忍(かとう・しのぶ)は盗んだ物を金に換えるため、『アンティークショップ・レン』に訪れていた。ちょっとした曰く付きの代物はこの店に限る。
 二ヶ月ぶり訪問に高鳴る胸を静めるため、忍は深呼吸を一つしてドアノブを回した。涼やかな鈴の音が鳴り響く。
「蓮さん、ちょっと見て貰いたい物が――」
 店内に一歩足を踏み入れると、床に座ってこちらを見つめる蓮と目が会った。
 アップに纏めた鮮やかな紅い色の髪。切れ長の目。紫色のリップは、蓮の妖しい雰囲気を一層引き立てている。
「忍……」
 蓮は小さな声で呟いた。薄く開かれた眼は焦点があっておらず、虚空を見つめている。
「やぁ、蓮さん。そんな所に座り込んでどうしたんですか? 新しい健康法か何かですか?」
 軽い口調で良いながら、忍は店内を見回した。棚に積まれていたはず商品が、そこかしこに散乱している。この状況を見れば、蓮が何をしようとしていたのか一目瞭然だ。
「随分と派手にやりましたね。私も片づけるの手伝いますよ。さ、とりあえず立ちましょう」
 スローテンポに言って、忍は蓮に手をさしのべた。
「忍ぅ!」
 蓮は急に叫ぶと忍の手を取って勢いよく立ち上がり、そのまま体を寄せてくる。
「っとと……」
 軽いとは言え、蓮の体重の殆どすべてを受け止めた忍は僅かによろめき、右脚を後ろに出して踏ん張った。
「あんた、よく見るといい男じゃないかぁー。どうだい? 今夜一緒に酒でも」
 忍を抱きしめた格好で蓮は顔を近づけ、熱のこもった視線を忍に注ぐ。
「ど、どーしたんですか。蓮さん」
 明らかにいつもと雰囲気が違う。大きくスリットの入ったチャイナドレスという挑発的な格好をしてはいるが、男を誘うためではない。どんな奴が来てもはねつけるだけの自信がある事を誇示するためだ。
(これは……また何か店の品物の仕業だな)
 忍は以前、蓮が絵の中に取り込まれたことを思い出した。
 猫なで声でじゃれつく蓮をなだめつつも、冷静に店内を見回す。
 カウンターの側に転がっている椅子。カウンターには真新しい傷がいくつか付いている。
(恐らく蓮さんは、あの椅子をカウンター上に置いて何かを取ろうとしていた)
 視線を上げる。カウンターから四メートル程上に、小棚が備え付けられていた。
(あそこにあった物が落ちたとして……)
 その時のことを想像しながら、視線を放物線状に動かし、ゆっくりと床まで持ってくる。到達した床は、さっきまで蓮が座り込んでいた辺り。その周囲をあらためて注意深く観察した。
 褐色に変色した紙で包まれた物体。龍を象った置物。水晶のドクロ。蓋の開いた小瓶。
(アレか……)
 小瓶の側には、その口に合うコルク栓が落ちていた。
 蓮が離れそうにないので、一緒に歩きながら小瓶の側まで近寄る。忍は床をつま先で軽く叩いて小瓶を浮かせると、脚でソレを更に目線の高さまで上げ、右手で掴んだ。
(媚薬……?)
 小瓶に張られた能書きにはまず一番上に『この薬は一種の媚薬です。一次効果と二次効果があります』と書かれていた。更に読み進め、内容を理解すると、忍は納得したように頷いた。
(なるほど。ま、コレも一つのご縁。この加藤忍が責任を持って蓮さんを元に戻してあげましょう)
 小瓶をポケットにしまい込み、忍は蓮に向き直る。
「それじゃ蓮さん。ピクニックにでも行きましょうか」
 先程の能書きの一番下に、『薬効は汗に乗って流出するため注意』と書かれていた。ならば今回はソレを逆手に取るまで。
「外かい? まぁ、あんたがそう言うんならあたしは別に良いけどね」
 少し表情を陰らせながらも、蓮は幸せそうに微笑んだ。

 後光山。ある角度から見ると、夕日がまるで後光の様に輝くことからそう名付けられた。今から上れば頂上に着く頃には綺麗な夕焼けが拝めるだろう。絶景を約束してはくれるが、道が険しいためココを上る人はあまり居ない。忍のとっておきのデートスポットだ。
 樹と土が生み出す自然の香りが、忍の鼻に心地よく届いた。
「さぁ蓮さん。まだ半分くらいですよ」
 蓮をリードしながら、忍は山道を登っていく。店から殆ど外に出たことがないのか、蓮は肩で息をしながら何とか忍の後を追ってた。
「ちょ、ちょっと待っとくれよ……」
 蓮は外出用に着替えたチャイナドレスの袖で汗を拭い、早くも弱音を吐く。動きやすいようにと更に深くなったスリットからは、一歩足を踏み出すたびに白く肉付きの良い太腿が見え隠れした。
「このペースで行かないと、綺麗な夕日が拝めないんですよ」
 立ち止まり、蓮が追いつくのを待ちながら忍は優しい口調で言う。
(それに、貴女にはたっぷり汗をかいて貰わないといけないのでね)
 小瓶に書かれていた能書きを思い出す。そろそろ一次効果である催淫性は薄れ、二次効果が始まりつつあるはずだった。
「まったく。この蓮様をこんなに引っ張り回すなんて。あんた良い根性してるよ」
「お褒めにあずかり光栄ですね」
 ようやく隣までやってきた蓮に微笑み、忍は更に上に向かって歩き始める。
「あーもー疲れたー。あたしはここでしばらく休むよ」
 声に疲労を混じらせ、蓮は「よっこいしょ」と近くにあった大きめの石に腰掛けた。
(うーん、こんなババ臭い蓮さんを見るのはコレで最後だろうな)
 胸中で一人ごち、忍は蓮の手を取る。
(たまには良いかもしれないけど、やっぱり私は元の高飛車な蓮さんが好みなんでね)
 強引に手を引っ張って蓮を立たせると、元気付けるために目の前で持っていた紙袋をちらつかせた。
「さぁ、この中に蓮さんの大好物、『ルナティック・ブルー』が入っていますよ」
 中身は蓮が最も好む洋酒。豊潤な味わいと、ほのかな甘み、そして良質の酩酊を約束する高級酒だ。一本五万円もする。コレも忍が蓮の事を思えばこそ成し得る愛情表現だ。
「ホントかい!?」
 案の定、蓮は目を輝かせてその紙袋に飛びつこうとした。忍は素早く手を引き、蓮に掴まれる前に自分の元に引き寄せる。
「さ、頂上で花見ならぬ、夕日見とシャレ込みましょう」
 忍はさっきまでよりも速いペースで山道を登り始めた。
 蓮はまるで、目の前にニンジンをぶら下げられた馬の如く、紙袋目指して走り始めた。

 そして三十分後。再び蓮が弱音を上げた。
「もーだめー。あたしゃ、一歩も動けないよー」
 草むらに大の字になって寝そべり、早い間隔で呼吸を繰り返す。
 大切なチャイナドレスが汚れようともお構いなしだ。
「ほら、もうすぐですから。あと、十分ほど歩けば頂上ですよ」
 『ルナティック・ブルー』の入った紙袋をちらつかせるが、それでも蓮は反応しない。(しょうがないな……出来ればこの手は使いたくなかったんだが……)
 女性に対しては常に紳士であり続けたい忍にとって、この手は禁断と言っても良かった。しかし、蓮の体から薬を取り除くためには仕方ない。
 あの薬は精神への作用性の強い一次効果は割とすぐに消えるが、作用性の弱い二次効果は長続きするのだ。蓮にはもっと汗を掻いて貰わなければならない。
「蓮さん」
 忍は仰向けになっている蓮の横に立ち、片膝を付いて屈んだ。
「な、なんだい?」
 苦しそうに息をしながら、蓮は視線だけを忍の方に向ける。
「こういうのはどうですか?」
 ニッコリと蓮に微笑みかけながら、忍は蓮のふくよかな胸を掴んだ。弾力性に富んだ柔らかさと蓮の体温が、チャイナドレス越しに忍の掌に伝わってくる。
「ーーーーーーーー!!」
 声なき声上げ、蓮は勢いよく立ち上がった。
「何するんだい! このドスケベ!」
「あっはははは! こっちですよ。私を捕まえることが出来れば好きなだけ殴らせてあげますから」
 そして忍と蓮は頂上へ向けて、最後のスパートを切った。

「はぁ、はぁ、はぁ……」
 山頂にたどり着く頃には蓮の怒気は収まってしまっていた。ソレよりも何よりも、今は体に酸素を取り込むことが先決だと、口を大きく開けて懸命な呼吸を繰り返している。
 樹で出来た備え付けのベンチに腰掛けて頭をガックリと下に垂らし、蓮は憔悴しきっていた。
「ほら、蓮さん。綺麗な夕日でしょう?」
 蓮とは滑稽なほど対照的に、忍は喜々として空に浮かぶ橙の発光体を指さす。
「んー……?」
 面倒臭そうな声をあげつつも蓮は首を少し持ち上げ、視線を上に向けて夕日を視界に映した。
「わぁ……」
 そして、蓮の口から感嘆の声が漏れる。
 それはまさに幻想的な光景だった。
 空はまるで橙と紅の絵の具を上と下から流し込んだように見事なグラデーションを作りあげ、薄紅の雲が風に舞う綿毛のような清涼感を演出している。その中心で一際明るく輝く夕日はまるで、森羅万象を生みだした卵のよう。
 その祝福を受けた生命の息吹によって、眼下に広がる樹海から忍達のいる場所に、安寧と癒しが伝わってくるようでもあった。
「どうです? 蓮さん。綺麗でしょう?」
 貴女の美しさには遠く及びませんが、と胸中で付け加え、夕日の美しさに呆気にとられている蓮に近寄った。彼女の隣に腰掛け、紙袋から『ルナティック・ブルー』を取り出す。
 しかし蓮は大好物であるはずの洋酒には目もくれず、ただひたすら目の前の圧倒的な光景に見入っていた。
「忍……」
 陶然とした表情で蓮は呟く。
「はい」
「ありがとう」
 ソレは蓮の心からの声だった。恐らく、いつもの彼女であれば決して晒すことのないありのままの姿。
「どういたしまして」
 二つのグラスに『ルナティック・ブルー』を注ぎながら、忍は片目を瞑って口の端を軽く上げた。
「それじゃ、乾杯といきますか」
「そうだね」
 差し出されたグラスを受け取り、蓮は目線の高さまで持ってくる。忍も同じようにグスを上げ、そっと蓮のモノに近づける。
 カラン、と澄んだ音が響いた。
 忍達は夕日が見えなくなるまで目の前の絶景を肴に、一言も喋ることなく飲み続けた。

 闇の帳が完全におり、辺りが真っ暗になって忍達は下山を始めた。
 今、忍の背中には蓮が居る。本当に歩けなくなるほど体力を消耗したらしい。
(ま、歩けたとしても、こんな真っ暗じゃ危なっかっしくてしょうがないけどね)
 夜目の利く忍でなければこの闇の中を安全に下山することは難しいだろう。今回ばかりは蓮の弱音は大歓迎だった。
「忍……」
 アルコールの混じった熱い吐息が忍の耳元に届く。
「あんた、なんであたしのために、ここまでしてくれるんだい?」
「いつもお世話になっていますからね。少しくらい恩返しをしてもバチはあたらないと思いまして」
 ずり落ちてきた蓮を背負い直し、忍はしっかりとした足取りで山道を下って行く。
「まったく、あんたって奴は……」
 ふぅ、と息を吐き、蓮は少し間をおいて続けた。
「昔……あたしにも恋人が居てさ。あんたみたいに優しくしてくれたんだよ」
 蓮の浮いた話など今まで聞いたことがなかった。しかし、これ程の美貌だ。その気になれば男には苦労しないだろう。
「へぇ、その人は今どこに?」
「死んだ」
 あまりに短い答えが返ってきた。自分の浅はかな質問に、忍は内心ほぞをかむ。
「今の店が軌道に乗る前は、そりゃあ大変だったんだよ。もう、ありとあらゆる異界に出向いて、ひたすら宣伝して売り歩いたもんさ」
 『アンティークショップ・レン』の出生。異界広しとは言え、どれほどの者が知っているだろうか。
「ある時もの凄い薬が手に入ってね。コレを目玉商品として置けば、間違いなく店の宣伝になると思ったんだよ。ところが一つだけ問題があってさ、本当に効果があるのかどうかがイマイチあやふやだったんだ」
 もの凄い薬とは不老不死の秘薬らしい。それは異界中の金持ちがこぞって買い付けにくるだろう。
「で、その効果を証明するためにあたしの恋人が飲んだのさ。その薬を」
 不老不死の薬を証明する最も簡単な方法。
 ――それは、飲んだ者を殺してみること。
「あたしはやめてくれって言ったんだよ。いくら店が繁盛してもあの人がいなけりゃ虚しいだけだからね」
 しかし、その恋人は蓮の仕入れた薬を信用すると言い、銃で頭を撃ち抜いた。
 そして、二度と目覚めることはなかった。
 『蓮の店で買った薬を飲んだ者が自殺した』
 その情報はあっと言う間に異界中に広がった。だが、皮肉にもそのことがきっかけで『アンティークショップ・レン』は繁盛し始めたのだ。
 世の中、誰かを幸せにしたいと思っている者ばかりではない。羨み、妬み、憎しみ、そして殺したいと思っている輩は掃いて捨てるほど居る。そんな客達には、今回の情報はまさに垂涎の代物だった。
「彼があたしの店を大きくしてくれたことには変わりないからね。遺志を継ぐ意味でも、あたしは頑張らなきゃならないのさ」
 蓮の持つ強さ。他者を寄せ付けない孤高の存在である彼女の核を、忍は今垣間見たような気がした。
「すまないねぇ。変な話ししちまって。忘れとくれよ」
「いいえ。大切に胸にしまい込んで、墓まで持っていきますよ」
 蓮が苦笑する気配が背中越しに伝わってくる。
「今日は色々すまなかったね。また、近いうちに遊びに来ておくれよ。あんたなら冷やかしでも良いからさ」
「ええ、勿論」
 冷たい夜風が、アルコールで僅かに火照った頬を撫でる。
 今の話を聞いている限り、薬はまだ抜けていないようだった。明日また見に行こうと心に決め、忍はゆっくりと山を下りた。

◆エピローグ◆
「こんにちはー、蓮さん。約束通り冷やかしに来ましたよー」
 次の日。忍は再び『アンティークショップ・レン』のドアを叩いた。中から、「あー、入っとくれー」という声が聞こえてくる。その声はどこか沈んでいるように聞こえた。
「調子はどうですか、蓮さん」
 中に入ると蓮が椅子に脚を置き、手でもみほぐしているところだった。
「あー、最悪だよ。どこかの誰かさんが、あたしを連れ回すモンだから、こんなにパンパンになっちまって」
 痛そうに顔を歪め、蓮はふくらはぎに両手を持っていく。
「そう思って湿布、持ってきましたよ」
「へぇ、気が利くじゃないか」
 差し出された手に、忍は湿布の入った袋を置いた。それを一枚一枚、脚に貼り付けながら、蓮は剣呑な視線を忍に向ける。
「……ところで、昨日のことは誰にも言うんじゃないよ。あれはあくまでも薬のせいなんだからね。もし言ったりしたら、あんたを呪い殺すよ」
 まるで脅迫するかのように低い声で言う。
 この様子だと、ちょっとでも喋ったら本当に殺されそうだ。
「どうやら薬は完全に抜けきったようですね」
「あー、おかげさまで」
 湿布で埋め尽くされた脚を見て呻き、蓮は椅子に座り直した。
「ところで例の薬の瓶、知らないかい?」
「さぁ?」
 と、とぼけてみせる。
「まいったねー。あれと同じヤツ納品したいんだけど、型式がわかんないんだよ」
 忍はズボンのポケットに手を突っ込み、小瓶の形を確認した。そして能書きの書かれたシールを器用に片手で引き剥がし、視線だけをしたに向けて文面を確認する。

『この薬は一種の媚薬です。一次効果と二次効果があります。
 一次効果は催淫性が強く、精神に多大な影響を及ぼしますが、持続時間は短いです。
 二次効果は催眠性が強く、相手の本音を聞き出す効果があります。こちらは精神への影響が軽い分、持続時間は長くなっています。
 いずれも場合も、薬効は汗に乗って流出するため注意が必要となります』

(素直になった蓮さんも可愛かったけど、やっぱり私は今の勝ち気が蓮さんが好みだな)
 蓮が普段決して見せない喜怒哀楽。忍にとって、様々な顔の蓮を見られたことはかなりの収穫だった。
 これから筋肉痛に悪戦苦闘するであろう蓮の姿を思い浮かべ、忍は静かに笑った。

 【終】  

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号:5745 / PC名:加藤・忍 (かとう・しのぶ) / 性別:男性 / 年齢:25歳 / 職業:泥棒】

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■         ライター通信          ■
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 こんにちは、加藤忍様。御発注いただいた二つ目の商品を納品させていただきます。
 さて、素直になった蓮、いかがでしたでしょうか。強い女性とは、過去に何か重いモノを背負っているといわれます。それを演出してみましたが、うまく行っていましたでしょうか。
 早速三つ目も発注いただき、私としては感謝感激です。また、すぐに納品できると思いますが、しばらくお待ちくださいませ。では。