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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


東京ネコマタ物語

 今日も今日とて、雫はインターネットカフェを訪れ、怪奇話を漁る。
「さぁて、今日はどんな話が集まってるかな♪」
 そう言ってマウスを操作している雫の横で、影沼 ヒミコは浮かない顔をしていた。
「……ん? どうしたのヒミコちゃん。あの日?」
「ち、違いますよ」
 顔を赤くして否定する可愛げのあるヒミコに、何の恥じらいもなさそうな雫は
「じゃあ何? どうしてそんな元気なさそうなの?」
 と尋ねる。
 ヒミコはため息を一つ吐いて理由を話し始めた。
「今日、ここに来る前にある猫の親子を見たんです」
「猫? そんなの何処にでもいるじゃん?」
「ただの猫ならそうなんですが、その親猫は尻尾が二つに分かれてたんですよね」
「……尻尾が二つ? それってネコマタってやつ?」
 雫の問いにヒミコは黙って頷き肯定する。
「へぇ、すごいじゃん! 運良いんだね!」
「運が良いかどうかは置いておいて、ですが。 その親子、酷い傷を負っていたんです」
「傷……?」
「はい。仮にもネコマタですから、子供にいじめられたって事はないと思いますが、それがどうしても気になって……」
「なるほどね」
 雫はヒミコの話を聞いてにやりと笑った。
「うん、気になることは早めに取っ払っておいた方が良いよね」
「え? はい、まぁ」
「じゃあさ、そのネコマタの親子を見に行こうよ!」
「え!?」
「そのネコマタがどうして傷だらけだったのかを調べて、原因を取り除けばヒミコちゃんも安心して夜寝付けるって話よね」
「え、えっと、そ、そうなんでしょうか……」
 戸惑うヒミコを他所に、雫は強引に行動予定を決めてしまう。
「じゃあ早速探しに行こう! 傷だらけになった原因が危険な何かだった場合のために、私が知り合いを呼んでおくからさ!!」

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 そうして集まったのは白神・琥珀(しらがみ・こはく)、空木崎・辰一(うつぎざき・しんいち)、鹿沼(かぬま)・デルフェスの三人。
「微笑ましい限りですねぇ。……危険がありましたら私が全力でお守り致しますので、ヒミコさんの安息の為にも心行くまで調べて下さいな」
 そう言ってどこか深みを感じさせる微笑を湛えた琥珀は白く長い髪を揺らした。
「ネコマタの親子が傷を負った原因を探るんですね。僕も協力します。猫好きとしては、放っておけません!!」
「瀬名 雫様も影沼 ヒミコ様もわたくしの大切なお友達。是非協力させてください」
 辰一もデルフェスもやる気満々! といった感じだ。
「うんうん、心強いわね!」
「ええ、そうですね。……でも、そのネコマタの親子も今何処にいるのか、誰に狙われているのかよく判っていませんし、時間がかかってしまうかも……」
 ヒミコが心配そうに言うが、
「どれだけ時間がかかろうと! そのネコマタの親子を助けるまで僕は諦めませんよ!!」
 猫好き辰一が不安を吹っ飛ばすように強く言う。
「そうですわ。わたくしと雫様、ヒミコ様の仲ですもの。そのような心配は必要ありませんわ」
「と、いうことですから、心配要らないんじゃないですかね。とりあえず、まずは情報集めですね」
 琥珀の提案で雫はマウスを操作し、ゴーストネットOFFから出来るだけ多くの情報を探し出した。

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「やっぱり、ちょっと噂になってるみたいね。珍しい猫が近所を歩いていた、とか、傷を負ったネコマタみたいなヤツがうろついてた、とか」
 雫が椅子の背もたれに身体を預けて言う。
「尻尾が二つに分かれた猫なんてそうそう居ませんものね。もしかしたら、好事家がハンターを雇って捕らえようとしているのでは……?」
「ふむ、考えられなくも有りませんね」
 デルフェスの言葉に琥珀がうなずく、が言葉はそこで途切れなかった。
「ですが、ヒミコさんの話やゴーストネットOFFの情報を見る限り、そのネコマタの親子は酷い傷を負っていた、といいます。好事家ならばもう少し丁寧な仕事を注文するのでは?」
「というと、好事家が雇ったハンターならそこまで傷をつけるような真似はしない……と?」
「毛皮の補修や洗浄も面倒でしょうからね。出来るだけ傷はつけないようにするのではないでしょうか?」
「じゃあ、一体誰が……?」
 辰一が首を捻るが琥珀は余裕のある笑みを浮かべて『推論』を並べる。
「ハンターではなく、ただの退魔士やダークハンターかもしれませんし、もしかしたら他の怪かも知れません。……まぁ、今は推測を並べるよりも、そのネコマタの親子を探して傷を癒してはどうでしょう? もしかしたらその親子から敵の正体が聞けるかもしれませんよ」
 確かに、ここで話し合っていても判っていることが少ないため、明確な答えは出ない。
 一行はとりあえずネコマタを探すために町に出た。

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「でも、困りましたわね。なかなか見つかりませんわ」
 デルフェスが手を頬に添えてため息を吐いた。
「ネコマタといっても元は猫ですから、路地裏とかに居るんじゃありませんか?」
 式神の甚五郎と定吉を放って、更に自らも首をキョロキョロとせわしなく動かしている辰一が言う。
 探し始めて2時間ほど経ったが、親子は一向に見つかる気配が無い。
「探すところが悪いのかもしれませんね。辰一さん、今朝の占いだとその辺りの路地裏が吉だそうですよ」
 と言って琥珀が指したのはすぐそこに見える建物の隙間。
 どう見ても『今適当に指しました』としか見えない行動に、辰一は琥珀を訝る様に見たが、琥珀は変わらぬ笑みのまま。
 とりあえず、見てみるだけ見てみようとその路地を見てみれば、子猫を抱いた女性が一人。
「……あ、あの」
「なんのようだ」
 辰一が声をかけたが返された女性の言葉はどう聞いても敵意の籠もった声だった。

「君達が、ネコマタですか?」
 辰一はある程度確信を含んで尋ねた。
 女性は一瞬肩を震わせ、そして敵意をむき出しにして辰一を睨んだ。
「アンタら……何者だ!?」
「僕たちは敵ではありません。君達を助けようと……」
「余計なお世話だ!!」
 取りつく島もなし、と言った感じ。
 女性は更に警戒を強め、ウウウと唸り始める。
「……大丈夫。安心してくださいませ。わたくしたちは貴方がたに危害を加えるつもりはありませんわ」
 デルフェスが優しく声をかけてもやはり効果なし。
「少し危険ですが、彼女たちの傷をそのままにもして置けませんね。甚五郎、定吉、頼むよ」
 辰一が指示すると、甚五郎と定吉は女性達に近づき、傷を舐め始める。
「な、何を!?」
「傷の手当です。じっとしていてください」
 最初は警戒していた女性だったが、傷の痛みで抵抗は出来ず、黙って傷の手当をくすぐったそうに眺めていた。

「……アンタら、本当に何者なんだ?」
 傷の手当てが終わった後、女性は落ち着いた様子で再び同じ質問をした。
「僕は空木崎 辰一」
「わたくしは鹿沼 デルフェスと申します。貴方達の噂を聞き、どうにか力になろうと思い参りました」
「君達は本当にネコマタなのですか?」
 辰一の質問に女性は黙ってうなずき肯定した。
「どうやら上手くいったみたいですね。お疲れ様です」
 気付くと辰一とデルフェスの後ろに琥珀が立っていた。
「……こいつは?」
 新しく見えた人影に、再び警戒をし始める親ネコマタ。
「彼も敵ではありませんわ。白神 琥珀様、わたくしたちの味方です」
「よろしくお願いします」
「……よろしく」
 警戒は多少残ってしまったが、どうやら話は出来る状態になったようだ。

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「傷の手当も終わったようですし、詳しい話を聞かせてもらえませんか? 貴女達を狙っている敵のこと、とか」
「アンタ達には関係な……ぃ……」
 そこまで親ネコマタが言ったのだが、辰一とデルフェスの真摯な視線に調子を崩され、頭を掻いてぼそぼそと喋り始めた。
「……私達を襲ったのは同じ山だった奴らだ」
「同じ山だった奴らって?」
 親ネコマタの言葉に仔ネコマタと遊んでいた雫が尋ねる。
「最近は人間が顔を利かせてきて、山にも私達、物怪の居場所が少なくなってるんだ。だから普通は群れないネコマタもコミュニティを作って一つの山に住んでた」
「では、貴女達は同じネコマタに襲われた、と?」
「そうだ」
「一体、何故?」
 コミュニティを作るくらいなのだからちょっとした諍いなら内々に解決してしまいそうなものだが、この親子は町まで降りてきてしまった。
「原因は……その仔だ」
「仔ネコマタが?」
 そこに居た全員がヒミコの抱いている仔ネコマタを見た。
 その視線に驚き、仔ネコマタはヒミコの陰に隠れてしまったが。
「ず、ずいぶん人間らしい挙動ですね」
 辰一が自分の式神と比べて感想を漏らす。
「うは……可愛……ッ!!」
「ヒミコ様の影からちょっとこちらを窺っている様子なんて胸がキュンとしてしまいますわ……」
 女性陣は仔ネコマタの挙動に不思議と思うどころか虜にされてしまったようだが。
 それを気にせず、親ネコマタは話を続ける。
「その仔は私と人間の間に生まれた仔なんだ」
「人間とネコマタのハーフ、と言うことですか」
「それであんな人間っぽい行動を……?」
「多分、そうだろう。あの仔が生まれて、私が人間とデキてるってことがバレて、そしてコミュニティを追い出された。もし私が他の奴らの攻撃に耐えながら別の山にたどり着いたならアイツ等もそれ以上襲いはしないと言っていた。だから私たちは一番近くの山を目指していたんだ」
「なるほど。もう一つ聞いてもよろしいですか。そのお相手の男性は今何処に?」
 辰一の問いに、親ネコマタは俯いて、少し間を空けた後に口を開いた。
「こないだ、死んだ」
「……ッ!? それは……軽率でした。すみません」
「いや、良いんだ……。あの人は私たちを庇って他の奴らの攻撃を受けて死んだ。最後にあの人が言ったんだ。『この仔を無事に育ててやってくれ』ってさ。だから、私はどうしても生き延びなきゃならない。あの人のためにも、この仔のためにも」

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「さぁ、もう良いだろ? さっさと何処かへ行ってくれ。私たちは急ぐんだ」
 親ネコマタはスクッと立ち上がり、仔ネコマタの首根っこを捕まえて持ち上げた。
「傷を治してくれたことは礼を言う。でもこれ以上の手助けは無用だよ。人間に情けをかけられるのは……もうたくさんだ。この仔のためにもならない」
「それはどうでしょう?」
 デルフェスが首根っこ捕まえられた仔ネコマタを優しく抱き上げた。
「この仔には間違いなく人間の血が混ざっています。人は助け合って生きていくもの、そしてこの仔も半分人ならば、助けを受けて、そうして誰かを助けていける優しい子に育つはずですわ」
「だ、だけど……」
「それでも納得できませんのでしたら、私が手伝いますわ。私、こう見えてゴーレムですの。人の情けはご免でも、ゴーレムの情けくらい受け入れてくださいませ」
 デルフェスの優しい微笑みを向けられて、やはり親ネコマタは頭を掻いた。
「アンタら、人がよすぎる、って言うかお節介なんだよ……」
 ぶっきらぼうに放たれた言葉も照れ隠しだとわかるほど、いつの間にかこの親子と一行は打ち解けていた。

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 そうして一行が路地を出る頃には日は沈み始め、空には濃紺と瞬く星が幅を利かせていた。
「……急ぎませんと。夜は物怪の時間ですわ」
「そうですね。……ここから一番近い山と言うと……向こうにありましたよね?」
 辰一が指をさした先に、確かに沈みかけた日を隠している山がある。
「あそこまで行くとなると、かなり時間がかかりますね。日は完全に落ちてしまいますよ」
「でもあそこが一番近いなら行くしかなくない?」
 ヒミコが心配を口に出すが、雫がそれに対抗する。
「皆さん、日を跨ぐほど暇ではないでしょうし、今日中に行くのであれば、あの山に向かうのが一番でしょうね」
 琥珀の意見も聞いて、一行は近くの山目指して歩き始めた。

 そうして路程の半分ほどを踏破した頃だろうか。
 繁華街から大分距離を取り、住宅地を抜け、人がほとんど居なくなる所まで歩いてくると、やはり日は完全に沈み、月が顔を出していた。
「だ、大分歩いたねぇ〜」
 かなりへこたれ気味の雫が脹脛をセルフマッサージしながら言った。
「確かに、路程の半分はこなしましたからね。ここまで何の襲撃も無いところを見ると……」
「諦めたのでしょうか?」
「いや、寧ろこの親子に僕たちがついているのを見て応援を呼んでいるのかも知れませんね」
「そういう嫌な予感に限って当たったりするのよねぇ」
「し、雫さん! そういう事言わないでくださいよ!」
「その予感、どうやら的中しちまったみたいだよ」
 親ネコマタが言いながら見据えた先、一行の後方に多数の獣の気配が。
『人間ども……今すぐこの場から立ち去れ』
『これ以上我らと、その親子に関わらぬなら命までは奪うまい』
『邪魔立てするならば、そのときは死を覚悟せよ』
 猫の唸り声に紛れて人語で喋る声が聞こえる。
「警告みたいですね。どうしますか?」
 一応琥珀が尋ねてみるが、返答はわかりきっていた。
「今ここでこの親子を見捨てるわけには行きません。僕は最後までやりとおしますよ!」
「わたくしも、絶対にこの親子を山へ連れて行きますわ!」
「私も同じくです」「あたしも〜」
 一人気の抜ける間延びした返答だったが、とりあえず全員一致の答えが返ってきた。
 それを聞いて群れを成したネコマタはため息を吐いたように言葉を発する。
『愚かな。ならば死ねぃ!!』
 言葉が終わると、すぐに大勢のネコマタが一行に向かって飛び掛ってきた。

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「鹿沼さん! 親子と雫さんたちを頼みます!」
「わ、わかりましたわ!」
 辰一に言われて、デルフェスはネコマタ親子と雫、ヒミコを連れて山へ向かって走り出した。
「ど、どうするんですか!?」
「試練の内容はこの親子が山にたどり着くこと。ならば、あの追っ手を退けるよりも親子を山へ連れて行くほうが得策ですわ」
 少し後ろを気にかけるが、どうやら辰一と琥珀が上手く引き止めてくれているらしい。追っ手はこちらへ向かってきてはいない。
「このままわたくしたちは山へ向かいましょう。もうすぐ着くはずですわ!」
「いや、まて! 追っ手が来るぞ!」
 親ネコマタに言われて後ろを確認すると、確かに気配がする。だが、まだこちらの位置は把握されていないようだ。
 足取りが探り探りなのでかなり鈍足である。
「アイツらは私達の気配を探ってきてる。今は遅い足取りだが、すぐに追いつかれてしまう……」
「それなら良いことを思いつきましたわ」
 そう言ってデルフェスがぽんと手を叩いた。

「これで良いのか?」
 親ネコマタは猫の姿をとり、仔を自分のそばに引き寄せた。
「はい、大丈夫です。少しの間、我慢してくださいね」
 そう言ってデルフェスは術を行使する。
 あらゆる物体をダイヤよりも固い石に換える換石の術と呼ばれる、錬金術の一種だそうだ。
 行使した瞬間に親子は石に変わり、その気配は完全に途絶えた。
「これで大丈夫でしょう。雫様かヒミコ様。すみませんが仔ネコマタの方をお持ちいただけますでしょうか?」
「わ、わかったわ」
 雫が応え、仔ネコマタを持ち上げる。
「お、案外軽いよ?」
「まぁ、雫様は力持ちですのね」
「し、失礼な!」
 少しの間談笑もしながら、デルフェスたちは山へ向かった。

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 山についたデルフェスたち。
 そこでネコマタたちを元の生身に戻した。
「さぁ、着きましたわ」
 デルフェスに言われて、ネコマタ親子はゆるゆると目を開ける。
「……ここは?」
「一番近くの山ですわ。これで貴方達の試練は終わりました」
「これで、あのネコマタたちに襲われることも無いね」
「よかったです……」
 デルフェスたちの言葉を聞き、親ネコマタは再び人間の姿をとる。
「……ありがとう、デルフェス、雫、ヒミコ。アンタたちのお陰だよ。琥珀と辰一にもよろしく言っておいてくれ」
 親ネコマタは涙を一つ零して言った。
「これからは平穏な日々を送って、仔を健やかに育ててくださいね」
「わかってる。本当にありがとう。世話になった」
 そう言って、親ネコマタはデルフェスに抱きつき、デルフェスもそれを受けて腕をネコマタの背に回した。
 短い抱擁の後、親ネコマタは再び猫の姿をとり、仔を連れて山の奥へ消えていった。
「……ふぅ、何だか疲れたねー」
「そ、そうですね」
 感動的な場面をことごとく怖し去る雫の一言で、この日の夜の事件は幕を閉じた。
 そのすぐ後に現れた琥珀と辰一にネコマタたちがよろしく言っていたことを告げ、一行はそれぞれの日常へ戻っていった。

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 その後、数日過ぎた頃だった。
 雫から、その日ネコマタの親子を助けた全員にメールが届いていた。
『ネコマタの親子から手紙が来てたよ。あの日のお礼と、育児の経過報告が写真付きで。あの仔、変化が出来るようになったみたい』
 写真はパソコンにスキャンしたものを送ってきたらしい。
 画像には二人仲良く、ネコマタの親子が人の姿で写っていたと言う。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【4056 / 白神・琥珀 (しらがみ・こはく) / 男性 / 285歳 / 放浪人】
【2029 / 空木崎・辰一 (うつぎざき・しんいち) / 男性 / 28歳 / 溜息坂神社宮司】
【2181 / 鹿沼・デルフェス (かぬま・でるふぇす) / 女性 / 463歳 / アンティークショップ・レンの店員】


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■         ライター通信          ■
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 鹿沼 デルフェス様、シナリオにご参加いただき、本当にありがとうございます! 『ネコミミは……アリだ!』ピコかめです。(何
 何だか抜け忍みたいなネコマタ親子の物語、満足していただければ幸いです。

 親ネコマタとの絡み多めに書いたつもりなのですが、いかがだったでしょうか。
 抱擁シーンももう少し詳しく書きたかったのですが、そうすると何故かエロくなるのでやめました。(ぉ
 百合好きが妙な落とし穴を作っちまったぜ。
 そんな俺ですが、次も目に付いたらちょっと覗いてやってくださいませ。