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+ 影踏み遊び +
■■■■
ねえ。
影踏みしよう?
ほら。
きたよ。
鬼が。
鬼が。
追いかけてくる。
貴方を捕まえにやってくるよ。
■■■■
その日、草間興信所には一人の小さな男の子が来ていた。
年の頃は六〜七歳。野球帽子を頭に被り、アニメキャラクター柄のTシャツ、それからジーンズの半ズボンを着用している。ふらふらと床に届かない足を遊ばせながら彼は零に出されたオレンジジュースを啜っていた。
彼はくっと顔を持ち上げる。
草間ははぁ、とため息を吐いた。
「で、依頼ってなんだ?」
「依頼って言うほどでもないんだけど、ここ妖怪とかおばけとか専門なんでしょ?」
「ちーがーう」
草間は強く否定する。
その様子が面白かったのか、子供はくすくす笑った。それからやっとストローから口を離し、本題に入った。
「ねえ、影踏みって遊び知ってる?」
「知ってるよ。影を踏んで鬼を回す遊びだろ。鬼ごっこを進化させてものだと思えば良いな」
「じゃあ、実は今その影踏みが行なわれている話は知ってる?」
「いや知らない。何かの大会か?」
「ううん、違うよ。ただ鬼の人が勝手に影を踏んでいくってだけ」
「それに何の意味があんだ?」
「重要なのはその先。実はその影踏みはね……」
―― 影を踏まれたが最後、魂を抜かれちゃうんだよ。
少年は意味深長に言葉を吐く。
草間ははぁと間抜けな声を出した。それから胸ポケットから煙草を取り出し、一本口に銜える。ふぅーっと白い煙を吐き出して正面を見る。
だが、今まで目の前で座っていた少年が消えていた。
何処に行ったのかと軽く辺りを見渡す。彼はすぐ隣に立っていて、にっこり草間に笑いかけた。
「どうしたんだ?」
「あのね、実は鬼って言うのは僕なの」
「ん?」
「だから……―――― お兄さんも魂を抜かれて?」
そっと足が動く。
草間は何だ? と首を傾げ、足元を見遣る。するとその瞬間、彼の身体は大きくぶれた。
「きゃぁあああっ!」
零が大きな声を出し、持っていた盆を落とす。
乗せていたコーヒーカップが床にごとんっと大きな音を立てて落ちた。中には割れてしまったものもある。転がった草間の身体を零が強く揺すっても彼からは何の反応も無い。慌てて胸に耳を当てる。だが其処からは生きてる証……心臓の音が聞こえなかった。
―― また一つ影踏ーんだ。
■■■■
「武彦さん!?」
「ああ!! 草間さん!?」
「い、一体これは……」
草間が倒れてからどれくらいの時間が経ったのか。
零はその声に気が付くとばっと顔をあげる。涙でぐちゃぐちゃに濡れた肌が痛々しい。
扉の向こうに立っていたのはシュライン・エマ、御風音ツムギ、草摩色の三人。
見知った顔を見つけて安心したのか、零は緊張していた体からやっと力を抜くことが出来た。
シュラインは慌てて駆け寄り、倒れた草間の身体を抱き起こす。
それから呼吸の確認と同時に胸に耳を当てた。だが其処からは心音が聞こえない。ひゅぅ、っと息の飲む音が彼女の中に響く。
彼女自身も自分が青ざめているのだと分かってはいる。だが、此処は冷静にならなければいけないと判断したのだろう。ぐっと拳を作ると、草間の身体を出来るだけ痛めない様に優しく抱き締め、身体全体を使うようにしながらソファに移動させる。
「あ、俺も手伝います」
「俺も!」
他の男性二人もシュラインの手助けをし、草間をソファに横たえた。
何があったのか聞くために零に言葉を話し掛ける。すると、彼女はぽそぽそと事の経緯を話し始める。
依頼をしたいと言いに来た子供が居たこと。
その子と草間がしばらくの間話していたこと。
影踏み遊びの話になってから様子が可笑しくなって……。
―――― 草間が急に倒れたこと。
「……何でもかんでも部屋にいれるからだよ……まったく」
腕を持ち上げ頭の後ろで組み合わせた格好で呆れたというように草摩が言う。
その言葉に他の面々も同意する。だがそこはそこ。ある意味その点も草間の魅力と言うものだ。
だからこそ草摩は草間のことを慕ってこの場所に遊びに来るし、シュラインも彼が好きだからこそボランティア状態にあっても興信所の手伝いをしている。御風音だって彼のことを好意に思わなければこの場所になど来ない。
「零ちゃん、武彦さんは魂を抜かれたのね?」
「あ、はいっ。その子はそう言ってました。影踏みの鬼に影を踏まれると影を抜かれちゃう、って……」
「早急に魂を取り戻さないと草間さんの身体が持たないですね。今すぐにでも動きましょう」
「悪戯が過ぎるぜ、そのガキ。ちょっと灸を据えてやるぜ」
三人は顔を見合わせる。
それから一度意思をあわせる為に頷いた。ぱしっと草摩は拳を手の平に叩き合せながら立ち上がり、兄貴分である草間に行なわれた『遊び』に対して怒りを湧き起こす。
御風音も彼に倣うように立ち上がり、左眼を覆っている眼帯に指を引っ掛けた。その奥に潜んでいる自身の黄金色の瞳を晒して辺りを見遣る。
先を行く草摩の肩を掴む。それから彼は左眼の其れ……千里眼を使って見えるものを伝える。同時に指先は少年の居場所を示すために持ち上げられた。
見える道を。
辿ってきた道を。
逃げていった道を。
シュラインは零の背中を優しく撫でる。
その手は小刻みに震え、彼女自身も動揺していることが分かった。そしてゆっくり瞼を下ろしてから首を左右に振り、何かを振り払う。
かつっと靴の音を立てながら立ち上がれば、その顔にはもう動揺の色はなかった。
■■■■
「見える?」
「ええ、見えますよ。こっちに居ますね」
「俺にも見える。草間さんの魂持っていったガキ、本当に遊んでやがる」
足を素早く動かしながら草摩と御風音は居場所を特定する。
普段はカラーコンタクトを付けている草摩。だが其れを外せば死んだ者の過去や、その場所の昔の景色が見える銀色の瞳に変わる。千里眼を持つ御風音同様少年の足取りを辿るには充分過ぎるほどの能力を発揮するそれ。
二人は無意識に自身の瞳へと指先を持ち上げる。撫でた瞼の下、己の其れが見える軌跡に眉を寄せた。
右へ左へ。
遠くへ近くへ。
飛び跳ねる子供の足跡は彼らを困惑させる。
そして彼らがある街に入った頃、御風音の携帯が大きくぶれる。
慌てて胸ポケットの中から其れを取り出して画面を見遣る。着信元はシュライン・エマ。
「あんたいつもバイブにしてんの?」
「職業柄どうしてもね。ほら俺医者でしょう? 病院じゃ基本的に携帯は禁止ですから……っと、もしもし? 何か見つけましたか?」
『ええ、ネットで今ちょっと検索を掛けたらヒットした情報が幾つかあったから伝えるわ』
「シュラインさんが何か見つけたそうですよ」
「流石だね。で、何を見つけたのかな?」
草摩は自分にも聞こえるように耳を澄ます。
スピーカーの向こうからはシュラインの声が聞こえた。同時にカタカタ、という音が聞こえる。恐らくキーボードを叩く音だろう。二人は肩に携帯を当てて話す女性の姿を無意識に思い浮かべた。
『ヒットしたのは都市伝説関係の掲示板ね。影踏み遊びの話だけど、実は武彦さんより前に何人か犠牲者らしき人がいるらしいわ。噂を要約するとこうよ。<子供が一人で影踏み遊びをしている。鬼は子供、追いかける対象は生きているもの全員。影を踏まれたものは魂を抜かれる>』
「そこまでは聞いた話ですね」
「他に何かないの?」
『ちょっと待って。えーっと……<子供は幽霊だとも生霊だとも言われている。影踏み遊びは彼の唯一の遊び。子供時代の思い出>……ちょっと引っ掛かってきたわね』
電話の向こうでシュラインのため息の音がする。
聞き漏らしがないように二人も神経を集中させた。瞬きをするのを忘れていたのか、草魔が目を擦りあげる。乾いてしまった目が悲鳴をあげたのが分かった。
『……あ』
「どうかしました?」
「何々、また何かあったの!?」
『決定的な情報を見つけたわ。でも……』
「でも?」
『これはあくまでネット。そして情報元が掲示板だから何処まで信用していいのか分からない。悪戯書き込みの可能性も……』
「そういうのはいいから話してよ。噂でも何でも、今の俺達には絶対的に情報量が少ないんだからさ。何かあればそれに縋るしかねーじゃん」
「そうですね。それに草間さん自身のことを考えると時間もそうないと考えて間違いない。心霊現象だからこそ、まだ心臓が止まってても仮死状態にあるといえるだけですからね。それでも長く続けば彼は『持たない』」
電話の向こうで動揺する気配。
普段はクールでさばさばした彼女だが、武彦の危機には心底胸を痛める。だが、それを隠そうとしているシュラインは正直可愛い女性だと思う。
返事を待つ。
辺りはもう夕陽が沈みこんでいく夕方。草間が倒れてからすでに数時間が経過してしまった。
『……分かったわ。いい、ちゃんと聞いてね。それからこの電話が終わったら私もそっちに行くわ』
かち。
マウスがクリックされる音が小さく響く。
『掲示板にははっきりとした場所が書かれているの。だからこそ情報が本物であればいいと本気で思うわ。……そして、その場所は……――――』
■■■■
ひゅぅ……っと風が身体を撫でていく。
体温を奪われそうなほど冷たいその空気の塊にぶるっと草摩が震えた。
「寒ぅうう!! 本当にこんなところにガキがいんのかよー」
「いるんじゃないですか。掲示板の情報によると」
「うわー、マジでガセネタだったらどうしよ」
「その場合はその場合。また探すしかありませんね。……あ」
「ごめんなさい、待ったかしら」
シュラインが姿を現す。
やや駆け足で近寄ってくる彼女に御風音は首を左右に振った。寒い寒いという草摩に対して二人が苦笑する。シュラインはポケットの中からカイロを取り出すと、はいっと渡してやった。
「やった! カイロげぇーっと!」
「天気予報で今日は夕方から一気に寒くなるって言ってたからコンビニで買ってきたの。カイロ一つでも結構役に立つでしょ? はい、こっちは貴方の分」
「有難う御座います」
「でさー、本当にこんなところに草間さんの魂を持っていったガキいんのー?」
三人で辺りを見渡す。
其処はすでに廃墟となった建物。大きい其れはコンクリート部分が時間のせいか、若干壊れていた。
カイロを発熱させるために各自手を擦り合わせる。
日の光が段々と消えていく時間帯。シュラインの背中の方に夕陽があるため、彼女の顔が影によって見えない。
「此処はね、元は病院だったの」
「うわー、いかにも系ー……」
「ということは、少年は死んでる可能性が高いってことですね」
「普通はそう思うわよね。でもね、どうやら違うみたいなの」
「違う? 違うとはどういうことでしょう?」
「しぃっ。……ちょっと待って」
唇に人差し指を当てる。
彼女が首を真横に向けたので其れに倣うように二人も横を向いた。
ゆらぁりゆらり。
飛んでは跳ねる、子供の姿。
ぽーんぽーん。
足先で地面を蹴って高く跳ねる。
『あはは、皆楽しい? ねえ、楽しいでしょう?』
一人二人三人四人……。
人々が生気のない目で揺れる。年はばらばら。子供から大人までゆらぁりゆらり。覚束ない動作は安定性がない。ボールがぽーんっと跳ねる。それを受け取るのはまた別の子供。角度を変えれば縄跳びをして遊ぶ人達も居た。機械的な動作で彼らは『遊ぶ』。
まるで糸を掛けられた操り人形。
人形師はたった一人の小さな少年。
彼だけが感情を露にしてその場に居た。
人数はそこまで多くはないが、皆少年に魂を抜かれてしまった者だということは見て取れた。三人は急いで視線を巡らす。
そして、見慣れた姿を見つけた瞬間。
「武彦さんっ!」
シュラインが思わず声をあげてしまう。
くるぅ……りとまるで最初から決められていた動きのように一同がこちらを向く。目には光がなく、まるで死人。状態的には生霊という言葉が一番近いと思われるが、どう見ても彼らには生気がなかった。
草摩はばんっと足を一歩前に出し、指をびっと突きつける。
そして辺りに大きく響かせる声で言った。
「やい、そこのガキ! 草間さんの魂を返せ!」
『くさま……? ああ、このお兄ちゃんのこと? ふふふ、このお兄ちゃんってばもっとすごい人なのかと思ってたのに、あんなにもあっけなく魂を抜かれちゃった。……ねえ、お兄さん達はこの人のお友達?』
「そうよ。私達は草間さんのお友達なの。返してくれないかしら?」
「……戯れならば、すぐに止めなさい。魂はその人だけのもの、どれだけ狩ろうとも余人には満たされぬものなのだから」
『やだよ。僕だってもうお兄ちゃんとお友達だもん』
くくっと持ち上がっていく腕。
動きをじっと眺めながら三人は各自油断せぬように気を張る。少年はにぃ……っと気味悪く笑った。
『さあ、皆行って。あの人たちにもお友達になってもらおうよ!』
言葉が終わった瞬間。
一斉に彼らは三人に襲い掛かる。もちろんその中には草間の姿もあった。
「ったく、これだから聞き分けのないガキは嫌いなんだ、よっと!」
「やれやれ、人の話しを全く聞きませんでしたね」
「仕方ないわ。ちょっと実力行使になってしまうのだけれど……武彦さんの無事が最優先だもの」
「うわ、身体すり抜ける……気持ち悪ぃー……!!」
「ところで私にちょっと考えがあるのだけど、いいかしら?」
「ええ、お早めにお願いします。流石にこの人数に襲われては……っ、こら離しなさい!」
子供が腕を引く。
だが、離そうとすれば相手はすり抜ける。厄介な相手に出逢ったものだ。シュラインは出来るだけ身体を近付けさせないように逃げる。二人も何とか振り払い、駆けた。
「ねーねー。俺もちょっと気が付いた……つーか思ったこと言っていい?」
「何でもいいからお早めに御願い致します」
「じゃあまず私から。今回の発端は『影踏み遊び』なのよね。だから逆に鬼であるあの子の影を踏めば……」
「あ、それそれ! 今俺もそれ思った! そうだよな。あのガキの影を踏んだら皆元に戻るんじゃねえのかな!」
「なるほど……しかし、あの子に影などあるんですか?」
「そこら辺はやってみるしかないわね。今はもう日が落ちてしまった状態だから……まず影を作らないと」
「じゃあ、俺があいつの動きを縛るよ。その間に二人は何とかして」
「分かりました」
「お願いね」
言い終わるや否や各自散る。
草魔はふぅ……っと息を吸う。ゆっくりと深呼吸を何度か繰り返し、目を伏せた。そしてその目に力を込めて開く。彼の瞳の力の一種、銀繰が緩やかに発動する。
『ふ、ぇ!? や、ちょっと何!? 皆ぁ、助けてよぉー!!』
一歩一歩地面を確実に踏みしめながら歩み寄る。
幼い子供の身体は段々と降下し、やがて地面に縫い付けられたかのように動かなくなった。
地面に這うような格好で押さえつけられる少年は抜いた魂達に助けを求めるような声をあげる。その命令にも近い『お願い』を聞いた彼らは残された二人を追いかけるのを止め、草摩に駆け寄ってくる。
だが、その前にシュラインと御風音はポケットの中からある物を取り出した。
「やっぱり手持ちで影を作るって言ったら」
「これくらいよね」
『やだ……やだぁあああ!! せ、折角お友達沢山作ったのに、作ったのにぃいい!!』
「うっせぇ。魂を抜いて拘束する状態の何処が『友達』だ。よくも草間さんを好き勝手にしてくれたな」
『うわぁあああんん! やぁ、やだぁああ!!』
少年が泣きじゃくる。
だが懇願は叶うことはない。次の瞬間、場には光が溢れ、少年の影が足元いっぱいに広がる。三人は足を持ち上げ、そして声を揃えてゆっくりと下ろした。
「「「影踏ーんだ」」」
『やだ、やだやだぁああああああああぁぁああっッ!!』
絶叫。
響き渡る負の感情。
ぼろぼろと少年の身体が崩れていく様子を三人で眺めた。
そして気付けば辺りに何もない。
ヒュゥー……っと吹く風がまたしても体温を奪っていく。
「掲示板情報だけど……あの子はね。病院に入院していた男の子だったらしいの。でもちゃんと退院はしたから幽霊なんかじゃない。当の本人は今よりもっと大きくなって元気に過ごしているらしいわ」
「じゃあ、あれって何?」
「……意識の集合体、とかでしょうか?」
「そんな感じよ。入院生活は基本的に寂しいもの。だからあんな風に強制的にお友達を集めまくった……そんなイメージがあるわ。ところで」
シュラインは持っていた携帯を御風音に見せるように、軽く揺らす。
「何か写ってたらどうする?」
辺りを照らした光は携帯電話のフラッシュ機能。
別にシャッターを切ったわけじゃない。だけど意地悪を言う子供のようにシュラインはくすくす笑う。
そしてそんな彼女に御風音は軽く肩を竦めた。
「そうなったら、即破棄しますよ」
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草間興信所に戻ってからシュラインはすぐに草間の元に寄り、それから彼の胸に耳を当てた。
とくんとくん。
心臓の音が鳴っているのが聞こえる。ちゃんと戻ってくれたことに安堵の息を吐いた。
「……ん」
「武彦さん? 気が付いた?」
「……ん、ぁ……俺」
「まだ動かなくて良いわ。大丈夫。もう終わったから……」
シュラインはそっと草間の手を握る。
呼吸、熱……気に掛かる部分をてきぱきと診察し、他に何か引っ掛かる点は何か聞いてみる。だが今のところ気だるいという点以外は特にないらしい。魂が離れていたせいで疲れてしまったのかもしれない。
「ねえ、武彦さん」
「……なんだ?」
「……少しだけ、傍に居て良いかしら」
せめて安心出来るまでは傍に。
シュラインの言葉に草間は息を長く吐き出す。
それから目を伏せ、疲れを癒すために睡魔に誘われていく。やがて寝息が聞こえ始めた。
握った手にほんの少しだけ力が込められる。
その感覚が嬉しくて、シュラインは唇を綻ばせた。
……Fin
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【2287 / 御風音・ツムギ (みふね・つむぎ) / 男 / 27歳 / 医師】
【2675 / 草摩・色 (そうま・しき) / 男 / 15歳 / 中学生】
【0086 / シュライン・エマ / 女 / 26歳 / 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
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■ ライター通信 ■
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シュライン・エマ様。
発注有難う御座いますっ。可愛くらぶいプレイングでしたのでこんな感じに仕上がりました!
草間とのちょっとした絡みが個人的に可愛かったのでそこら辺が上手く表現出来ていると嬉しいですっ。
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