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<東京怪談・PCゲームノベル>


商物「影法師」

「……あら?」
藤井せりなは、そんな不審の声を零して足を止めた。
 目を落とし、注視するのは自分の足下……アスファルトに黒々と落ちかかる影が、奇妙に膨らんで見えた為だ。
「おかしいわねぇ」
肩にかけた大判のショルダーバックは、まだ空だ。
 大型食料品店でビニール袋を断るとポイントが溜まる為、買い物には常に鞄を持参するせりなである。
 太ったかも、という懸念は、幸いにして選択肢から真っ先に抹消された。
 掌で確かめる身体の線から見ればあからさま、影が膨らんでいるのだ。
 せりなはその場でしゃがみ込み、日光を浴びて熱いアスファルトに直接触れる。
 その為に伸ばした手の動きに沿う形で、滑らかに動く掌の影に一拍送れて少々慌てた風にもう一つ、影が伸びて掌を重ねるのにせりなは思わず頭上を見上げた。
 少々白っぽい感はあるが、天を突き抜ける視線に見間違いそうな遮蔽物は捉えられない。
 ひらひらと手を振って見れば、やはり一拍遅れでもう一つ動く影が見える。
 腕や指の太さ長さが明らかに自分とは違う事を、幾度かの動作の内に確認し、せりなはそれが己の影ではない事を確信した。
「……どこで拾ってきたのかしら」
しかし、慌てず、動ぜず。せりなはしゃがみ込んだまま、足下に蟠る影に同情の眼差しを向けた。
「持主とはぐれちゃったのかしらね。可哀相に」
手触りの良くないアスファルトの表面を宥めるように撫でるが、当然の如く影は沈黙を守るのみである。
「あなたはどこから来たの?」
まるで迷子の子供に問うかの如く、せりなは小首を傾げて問い掛ける……が、やはり影は答えない。
 家を出てから今までに寄った、郵便局と銀行とでそれぞれ、かなりの待ち時間を要している……その出入りの激しい場所で拾ってしまった可能性が高いが、持ち主が戻る可能性はそれに反する。
「困ったわね」
膝に手をあてて立ち上がり、何とはなしに周囲を見回したせりなは、明らかに彼女と視線を合わせるのを避けて目を逸らす、幾人かの通行人を見た。
「影が多いってそんなに目立つのかしら」
頬に手をあてて考え込む様子のせりなだが、この場合は間違いなく注視を浴びているのはせりな自身、唐突にしゃがみ込んで地面を撫で、ブツブツと呟くという一連の奇行を繰り広げれば、注目を浴びない方がいっそ珍しい。
「いいわ」
そそくさと蜘蛛の子散らしに去っていく通行人の反応に、せりなは何やら決意を込めてきっぱりと中空に宣言した。
「目立つなら目立つで。その方が持ち主も見つけやすいでしょう……店からここまでの間に拾ってしまったんなら、私の行く先に貴方の持ち主が居る可能性もある筈だわ」
せりなの行く手には、商店街が控えている……金融系の場所なら金銭関係の用事を済ませた筈。
 影の落とし主が目の前にある店舗を無碍に通り過ぎて行きはすまい、と主婦的な感覚で推理したせりなは、当初の目的のお買い得品ツアーを敢行する事にした。


 店に足を踏み入れるか入れないかの位置で、明るい声がせりなを迎えた。
「あ、いらっしゃいませ!」
肩に大荷物をかけたせりなに、ケーキ店の店員が笑顔で声を掛ける。
 商店街の一角、イートインスペースを設けた小さな店に寄り、小休止を取るのが買い物帰りのせりなの定番だった。
 すっかり顔馴染みになっている為か、頼まずとも本日のケーキセットを用意しようとする彼女を慌てて制する。
「今日は違うの」
「お持ち帰りですか?」
持参のショルダーバックでは足りず、その他諸々の荷物を下げたせりなの姿に、店員は首を傾げた。
 どう包んで差し上げればケーキを崩さず、且つ荷物にならずにお持ち頂けるだろうか、と両腕にかかる加重をせりなの立場に立って想定した彼女は、頭の中のシミュレーションに荷物を腕にかけた体勢を真似る。
「本当に優しいのね」
時に会話を楽しむ親しさに、よく気の付くいい娘だとは思っていたがその好意が不意にときめきに似た感覚で胸を疼かせるのに、せりなは大きく眉を寄せた。
「……妙ねえ」
荷の重量を感じさせぬ何気なさで胸の前に腕を組み、片手を頬に当てる。
 二人の娘を育て上げ、日々夫に鋭いツッコミを入れる日々を繰り広げていれば、傍目に太かろうが細かろうが主婦の腕は筋肉で構成されていると見て間違いない。
「藤井様?」
訝しげな店員にハッと思考から覚めたせりなは、荷物を片腕に纏めて持ち直した。
「やっぱり頂くわ、いつもの」
「ハイ、ケーキセットにミルクティーですね!」
元気よく先んじて、店員がカウンターの向こうに消える。
 その間、通りに面した窓際に三つだけ据えられたテーブルの一番奥に陣取り、せりなはいつものように対面席にまとめ買いした生鮮食料品の他、醤油や酒類のボトルを座らせた。
 そして店の照明と窓からの採光に、影が他のそれに紛れてしまわぬよう気を使いながら腰掛ける。
 光量の関係で薄くなる筈の影は、相変わらぬ濃さで黒々とせりなの足下に蟠っていた。
「なあに、若い女の子に反応して。私まで反応しちゃうじゃない」
相も変わらず答えぬ影だがせりなはそれに気を使い、人混みの中を歩く時も極力影が踏まれぬよう、そして元の持ち主が近くに居ればそちらに惹かれぬかと、注意を払いながら歩いて来た……その為か、妙な親近感を覚える。
 不意にせりなは迅雷の速さでショルダーバックからハリセンを取り出し、掌を軽く打ってパァン! と小気味よい音を響かせた。
 それに対し、ビクリと盆に乗せた食器を落としかける店員の他、足下の影もビビクと弾けるように一旦床に伸びてまたするりと足下に戻る。
 影の初めてと言える自発的な反応に、せりなはハリセンを手にしたままクスリと小さく笑みを零した。
「まるであの人みたいだわ」
「あ、あの……藤井様……?」
意の全く図れないせりなの行動に、馴染みの筈の店員も引いている。
「あらごめんなさい、ありがとう」
広くはない店内、あと一歩を踏み出せずにカウンターの境に止まる店員を、せりなは笑顔で呼び寄せる。
「今日はどんなケーキなの?」
「あ、ハイ! ホワイトチョコレートを使ったレアチーズケーキに、木苺のソルベですッ」
せりなの問いに、職業意識が刺激されてか、ホワイトチョコレートの種類から木苺の産地から丁寧に披露してくれる。
 純白のケーキに霜がかって赤く果実の形を残すケーキディッシュに、ちょこんと添えられたミントの色味が美しい。ケーキを焼くのは職人兼店長の業務だが、デコレートは店員の仕事で、彼女が入ってからせりなも足繁くこの店に通うようになった。
 将来は自分の店を持つのが夢だと明るく語り、いつでも楽しげな様子の彼女だが、今日の表情はまた一味違うのをせりなは見抜いていた。
 暖かな色合いで胸に彼女の胸に点る炎。常より明るい色のそれは時折火花を散らすように、チラと桃色の色合いを見せる。
 独特のそれに、せりなは微笑んで店員を見上げた。
「……何か?」
意味深な視線に何か顔についているのかと、手で頬を押さえる店員にせりなは笑みを崩さない。
「最近、きれいになったわね。恋でもしてるの?」
「えッ!」
直球な意見に見る間に頬が赤く染まり、感情の炎も応じて紅色に色を変えて踊る。炎色反応の如き如実な様に、せりなは目を細めた。
 手を翳せばぬくもりを得られそうな程に鮮やかな色は、せりなまでも幸せな気持ちにしてくれるのだが、今は何故か彼女の世界が変わりつつある事への寂しさが、同時に胸に宿った。
 置いて行かれるような、忘れられてしまうような。言いようのない不安は寂寥感となってしこりように素直な感情を阻む。
「そ、そんなに顔に出てました……?」
「あなた程の年頃の娘が二人も居るんですもの。年の功よ」
言い当てられた感情に困って身を縮こまらせる相手に、察しの良さを歳と経験のせいにしてせりなは不安などおくびにも出さずに笑顔を向けた。
「今度、どんな方か教えてね? 事によっては相談に乗れるわ」
そしてやはりせりなもある程度の年齢に達した婦人の特性を有し、人生の先輩として少々おせっかい気味に、恋路の教示を約して暖かな紅茶に手を伸ばした。


 散乱するバケツや園芸用品、崩れる植木鉢。
 店に戻ったせりなを出迎えたのはそんな惨状と、もぬけの殻の店だった。
「……またあの人は」
店番を放って逃げ出した夫の処罰は片付けながら考えるとして、取り敢えず荷物を置こう、と溜息と共に抜けた力に肩を落としながら、せりなは足下に長い影に語りかける。
「私はこのままでも構わないけれど、あなたは帰りたいでしょうね」
結局持ち主らしき人物で出会えなかったせりなは、探すにしろ他の方法を考えなければと思案しかけてふと、顔を上げた。
 誰か、自分に話しかけたような気がしたのだ。
 思わず影を見下ろすが相変わらず沈黙を保って、夕陽の赤さに色濃いばかりである。
 耳を澄ませば声はさわさわと、いくつもいくつも折り重なるようにして一つの言葉を謳っている。
 目の前には、花と緑の群れ。風もなく葉が震える訳でもなく、ただ静かに其処に存在するそれ等が、一様にせりなの帰宅を労って、声なき声を発している。
『おかえりなさい』
植物たちは、そう、せりなに語りかけていた。
「……ただいま」
人の心を読めても、植物と心通わすのは初めての経験だ。
 せりなは改めて影を見下ろし、その場にしゃがみ込むとそっと足下を撫でる。
「まるであの人みたいだわ」
微笑んで、せりなは立ち上がるついでに近くに転がる如雨露を拾い上げた。
「水遣りも途中みたいね。片付けは後にして、あなた達のごはんを先にしてしまいましょうか」
緑に告げて、店の脇の水道で如雨露に水を張る。
 片手で支えるには少々かさばるそれを下に置き、口から水を注ぐ位置に置いてせりなは何気なく店の前の道に目を遣って動きを止めた。
 女性が一人、のろのろと足を進めている。俯き気味に、というよりも自分の足下だけを見つめて歩いている様に、せりなは半分ほど水の入った如雨露を取り上げると、小走りに店の前に出て、中身ごとその女性の前に放った。
「ごめんなさい! お洋服濡れませんでした?!」
琺瑯製の如雨露は落ちる際に派手に音を立てて、女の足を止める。
「え? あ、ハイ……」
せりなの行動に目を上げて、ぎこちなくも答えが返った事に、せりなはほっと安堵の息を吐いて胸に手を置き、彼女の足下に跪いた。
「あぁ、でも靴が濡れてしまってるわ。本当にごめんなさいね、うっかりしていて」
「いえいいんです……ぼうっとしていて私こそ」
エプロンの端でほんの少し、爪先にかかった水を拭うせりなの丁寧な謝罪に、水をかけられた方が恐縮するばかりだ。
「そうだ、少しお待ちになって」
相手の返答も聞かずに店に飛び込んだせりなは、急いでガラスコーナーから小さなアレンジメントを出して、取って返した。
「どうぞお詫びにお持ち下さいな。今日入ったばかりの子ですから、長く楽しめますわ」
遠慮しようとする相手の胸に、半ば無理矢理押し付ける。
「……ありがとうございます」
しばしの押し問答の末、結局はせりなの押しに負けた彼女は花を受け取り、軽く頭を下げて胸に抱いた……白いマーガレットの花束の奥に小さく、火が点るのを見てとって、せりなは安堵の息を吐いた。
 自分の、影だけを見て。歩く彼女の胸に、感情の炎が見えなかった。
 何が彼女の感情を殺したのか、せりなには知る由もないが、生きて動いているだけという人間を見ているのが何より辛く、看過する事が出来ない。
 咄嗟に足を止めてまだ声が届くかを確かめ、思わず渡してしまった花に、祈りを込める。
 彼女を元気にしてあげてと。
 せりなの願いに確かに応じ、ブーケのように丸く整えられたマーガレットは柔らかな蕾をふっくらと開いて答えてくれた。
 花を胸に抱き、何度も振り返りながら歩いていく彼女を、店先に立って見送りながら、せりなはその背にそっと小さく息を吹きかける。
 ささやかな喜びに取り戻したその火が再び消えてしまわないように、ふいごで風を送るような心持ちでまじないめいたそれは、確かな功となるものではない。
 これ以上はもう、せりなには祈る事しかできないのだ。
 道の向こうに彼女の背中が見えなくなる最後までを見届ける、それとほとんど同時に、地響きが近付いてきているのに気付く。
「せ〜り〜なああぁぁぁ〜ッ! 無事かあぁぁぁッ!」
大音声に自分の名を呼ばわりながら、駆けてくる相手の正体は、今更見極めるまでもない。
 せりなはすちゃっとハリセンを装備すると、店番を放ったらかして放蕩していた夫を迎え撃つべく臨戦態勢を整えた。


 パアァンッ!
 と、店の敷地に足を踏み入れた途端に小気味よい打擲が雄一郎の額に炸裂し、ハリセンの一撃で先手を制したせりなは、手にした得物にふ、と息を吹きかけてついてもいない埃を吹き飛ばす。
 全速力で走り込んできた勢いを、高い位置の一点で受け止められ、雄一郎は勢いよく尻餅を突いた。
「お帰りなさい?」
にっこりと、極上の笑みを浮かべるせりなにつられて、雄一郎も笑いを形作ろうとするが引きつるに止まる。
 その雄一郎の襟首を掴んで引き立たせ、せりなは至近に顔を寄せた。
「店を空けた、理由を聞きましょうか?」
夫婦で切り盛りする店で、両者が居なければ商いになろう筈がない。
 最もなせりなの怒りに、雄一郎は弁明はせず、否、声の出ぬ様子で、口をぱくぱくと開閉させて右手でせりなの、そして左手で自分の足下を指差した。
 誤魔化さないで、と本気で襟締めをかけそうになったせりなだが、視界の端に黒く動く物を捉えて目を向ける。
 夕刻の赤さに長い影……だが、それは光源である太陽を無視してするすると伸び、二つ並んで壁に長く伸び上がった。
 形を示すのは黒一色、シルエットのみの姿だが、せりなから伸びる影は確かに雄一郎の特長を有し、もう一方は細身ながら女性らしいラインを持つ。
「あ、どうも今日は一日お世話になりまして」
影に向かってひょこりと頭を下げる雄一郎に、襟首を掴むせりなの手に力が籠もった。
「……どちら様?」
「陰陽堂って店で買った影なんだが。いや、若い女性とは思わなかったな、ラ……ッ?!」
動脈を的確に攻めるせりなに、雄一郎は言葉を最後まで紡げないばかりか、脳に酸素が行き渡らずに昇天しかける。
 その間に、影達に変化が起った。
 雄一郎の影の手を引きながら女性の影はするりと横に移動して、一瞬の重なりの後に立ち位置を変えた。
 反省の色のない、というよりも妻の怒りの理由を判じられない鈍い夫を本気で締めかけていたせりなだが、一連の動きに気を取られて手が離れる。
 雄一郎の足下から伸びるのは、間違いなく彼の影。そしてそれは漸く、太陽を挟んで本人を介す、本来の位置に戻った。
 女性の影だけが、ぽつりと壁に佇んでいる。
「あなたは」
ただ影だけが其処にある、それはとても不安な、そして心細さを覚える光景だ。
 しかし影は、せりなに明るい動作で手を振ると、ひょいとしゃがんで壁際に幾つか、伏せて置かれた植木鉢の影の底をぺちぺちと叩く。
「そこに、何かあるの?」
 手が緩み、どうにか呼吸を取り戻した雄一郎は、咳き込みに涙ぐみながら、影に気を取られて動くせりなを止めようとした。
「ダメだせりな其処にはッ!」
制止は時遅く、せりなはかぱりと鉢を開く。
 鉢の形に丸い後の残る土の上、ぞんざいにビニールに包まれたチケットを取り出たせりなに、雄一郎が頭を抱える。
「映画の前売り券……?」
それもテレビのCMを見て、せりなが秘かに観たいと思っていた物だ。
 そして月の初めに、雄一郎が映画でも見に行かないのか、と変な事を聞いていたのを思い出す……入荷に追われてる真っ最中、母の日があるのに何を呑気な、とその時はまさしく一蹴したのだが。
 その時既に、雄一郎は前売り券を用意していたのだ。
「あなた、これは?」
ひらり、と二枚のチケットを振ってみせるせりなに、証拠を押さえられた雄一郎は尋問を受ける心持ちで目を逸らした。
「うちは花屋だから母の日はことのほか忙しいだろう。まともな母の日は子供達が家を出てからろくに出来ていないから、定休日にでも、と……思っていたんだが、其処に隠してそのまま忘れ……」
いつ何が怒りの琴線に触れる知れないという、怖れを滲ませてしどろもどろな雄一郎に、せりなは吐き出す息に肩を落とす。
 せりながけんもほろろに断ってしまったせいで、雄一郎が言い出せなくなってしまったのは想像に難くない。
「怒らないわよ、こんな事で」
大きな子供を前にしてせりなは苦笑し、それを笑みに変える。
「一枚は、当然あなたの分よね? 行きましょうか今度の定休日に」
せりなの申し出に、雄一郎は顔を輝かせて頷いた。
「今度の休みはせりなとデートだーッ!」
拳を天に突き上げて喜ぶ夫を、ご近所迷惑になるから、と妻はすかさず繰り出したハリセンに黙らせる。
 そして二人が気付いた時には、女性の影は何処かへ消え失せていた。

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【2072/藤井・雄一郎/男性/48歳/フラワーショップ店長】
【3332/藤井・せりな/女性/45歳/主婦】

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■         ライター通信          ■
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 最近は心を入れ替えて頑張っている(意味不明)闇に蠢く駄文書き、北斗玻璃に御座います。
 旦那様と揃って初のご参加、真にありがとうございます!

 影が増えても動じない、そんな余裕が主婦には必要よね……と感心しながら書かせて頂きました。強く優しく美しい、そんなせりな様のイメージを形に出来ていたらいいと思います。それにしてもハリセンって深く考えたら素晴らしい武器ですよね! 致死に至る事はまずなく、それでいてダメージは大、派手な音は精神的な打撃にもなるしね! と此の度、ハリセンの利点美点について深く考察していた次第です(待て)
 二人限定シナリオは北斗としては初の試み、多少なりとお楽しみ頂けていると幸せなのですが、かなり好き勝手に書かせて頂きましたので、お心に沿わない部分がありましたらご寛恕願いたい次第です……初めての方にはいつでもナイーヴなライター心(待て)、ですがイメージと違う等のご意見はどしどし頂きたいそんな微妙なお年ごろに御座います。

 それではまた、時が遇う事を祈りつつ。