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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


■端午の節句に黄泉入りを■

 桜の花も散りゆき、端午の節句が近づく頃。
 一人の男が、自殺した。



「ちょ、ちょっと洒落にならないよ」
 それは「黄泉入り」というパソコンゲーム。
 まだ封が切られていないそれを、瀬名雫は震える手で握り締めている。
 このゲームが今、ゴーストネットOFFの常連の誰かが開発したと噂で、大変な人気を博している。
 内容は、至って単純である。

 黄泉の国に行った人間を、元の世界に連れ戻す。
 様々な精霊達の障害はあるが、そこは勘を駆使してキーを叩き、「死んだ人間」を連れ戻す。
 ただし、その「死んだ人間」は「自殺した人間」のみ。
 精霊が邪魔するのも、その精霊は「自殺した人間」其々に拘る「何か」なのだ。
 それが、ゲームクリアするための鍵なのである。
 また、これは何人かで協力して同じ人物を「連れ戻す」ことも可能である。



 だが、しかし。
 実際に雫の友人の青年が目の前で自殺するとは、思ってもみなかった。
 彼───唐木みさき(からき みさき)は、ごく普通に朝食を食べ、ごく普通に新聞を読み、ごく普通にバイトに出かけ、ごく普通に雫と楽しく話をし───ごく普通のごとく、彼の家で───雫の目の前で、気がつけば首を切っていた。
『「黄泉入り」で僕を助けて』
 その一言を、遺して。
 彼は普通の人間だった。
 パソコンと人間観察が趣味という、顔立ちもそこそこにいい、本当にごく普通の二十歳の青年だった。
 「黄泉入り」をして彼を助け出すのはいい。 
 だが、何故自殺したかが分からなければ、クリアするのも難しそうだ。
 雫はとりあえず、一人でゲームをするのは危険だと考え───協力者を求めるため、まだパニックに陥っている頭を一度振って、心当たりの人物にメールを打ち始めた。




■一粒の雪■

 雪は集って初めて「美しい」と言われる
 さらさらと降り注ぐのも、たくさんの同胞がいるからだ
 ならば、
 ───それがただ一粒でしかなかったら
 それでも、
 それでも───その一粒を見つけてくれる人すら、いるだろうか───?



「変わった詩ね」
 雫が通報しなかったため、まだ警察も来ていない唐木みさきの部屋に仲間と共に集まった由良皐月(ゆら さつき)が、机の上に立ててあったいくつかのノートの中からその詩が書かれているものを見つけた。
 読み上げると、「それ、本当に詩なんですか?」と、およそこのアパートには似つかない容姿の也沢閑(なりさわ しずか)が皐月の瞳をまっすぐに椅子の上から見上げてきた。
 雫の交際範囲は本当に広い、と思う。皐月のような家事手伝いからシュライン・エマのような草間興信所の事務員から一色千鳥(いっしき ちどり)のような小料理屋主人から也沢閑のような俳優兼ファッションモデルから。
「呟きも詩に入るのなら、充分に詩と言えると思います。ただ、それが一ページ目にしか書かれていないとなると意味深ですよね」
 皐月と同じく色々と調べていた千鳥が、思わず閑に魅入られていた皐月のかわりに応える。
「うぅん……なんだか実家の人も謎だわ」
 カチャン、
 受話器を置き、今までみさきの実家の者と電話していたシュラインがやるせなさそうにため息をついた。
 その音に我に返った皐月が自らを叱咤しながら「どうしたの」と尋ねる。
「みさきさんの事には触れたくないみたいなの。『あの子はすぐに幽霊に取りつかれるから迷惑していたんですよ』なんて言われちゃったわ」
「やっぱり普通の人間じゃなかったってワケか」
 ぽつりと思案深げに閑が呟く。
「一応、まだみさきさんが亡くなったことは伏せておいたけれど。一色さんは何か分かった?」
 シュラインが振り向くと、雫に渡してもらったパソコンゲームを手に持った千鳥の姿。
 彼が「ええ」と頷くと、折り良く、飲み物や食べ物を買い込んできた雫が外からそーっと帰って来た。鍵をかけ、「ねえどう?何か分かった?」と心配そうに尋ねてくる。
 そんな雫を落ち着かせ、「詩」のことや実家の人間達の応対などを話して聞かせる。
「イヤだなあ……入梅みたいな人達だよ」
 雫のそんな表現の仕方に、不謹慎と知りつつも閑と皐月はつい苦笑してしまった。
 飲み物が並べられると、千鳥の解説が始まった。
「まず、開発者ですがそこに『眠っておられる』みさきさんで間違いありません」
 そこで全員の視線が、男性陣の手で布団に寝かせられているみさきに集まった。血痕はあったが、既に乾いている。布団にも多少ならずともついてしまったが、そのまま床にうつ伏せにさせておくよりはと思ってのことだった。
「開発者にコンタクト、取る手間が省けたわね」
 皐月がお茶を啜る。千鳥は続けた。
「みさきさんは悪い霊ばかりに付き纏われる体質だったようですね。パソコンゲームを作った理由は、みさきさん本人が無意識にガードしているためみさきさん本人には害がない分、身辺の人達に害を振りまいてしまい自殺する人達を救うため、のようです。ただ───それでもみさきさんの罪悪感は晴れず、ついに自分も、といったところでしょうか。その辺がテレビ画面のノイズのように視えにくくて」
「それで『助けて』、か」
 閑が紅茶を飲みながら椅子の上で足を組む。
「自分でもどうにも出来ない現状をどうにかしてくれって……判断してもいいのかな? これは」
 彼は無意識に人の顔を必要以上に覗き込むクセがあるようで、火の入っていない炬燵に正座している千鳥の顔を失礼のない程度に覗き込み、確認を取った。
 千鳥は特に気分を害したふうでもなく、ただゲームのことが気になるようでデスクの裏と表を何度もひっくり返しつつ「そうでしょうね」と応えた。
「ゲームの攻略情報とかは分かる? 一色さん」
 皐月が身を乗り出すと、千鳥は暫く黙り込み、
「多々の精霊さん───この場合は悪霊さん、と言ったほうが妥当でしょうね、悪霊さん達が妨害する中、それをただひたすらに無視して桃源郷のような場所にある桃の樹の中から助け出した自殺者をしっかりつかんで離さず出口へ向かう───それしかないようです。行きはよいよい帰りはこわい、の類ですね」
「桃の樹から助け出すまでは妨害はないってことね」
 シュラインがメモを取りながら自らの脳に覚えこませる。
「でもみさきがそんな体質だったなんて……随分仲良かったつもりなのに、あたし何にも知らなかったよ」
 やや落ち込み気味の雫の頭を、シュラインは優しく撫でる。彼女にはもう一つ、心に引っかかっていたことがあるのだが───今は置いておいた。
「みさきさんについて知ってることは瀬名さんにはもう聞いたし、その中には特に何もないのよね……だとしたら、やっぱり私達がそのゲームの中に入って助け出すしかないってことか」
 皐月が、千鳥の持っているゲームを見つめる。
「僕もそう思います。ある意味自分の価値を試すための自殺かとも思いましたが……もう一つの懸念のほうが当たっていましたしね」
 こと女性に対しては口調も態度もかわる閑が同意し、一同はとりあえず軽く腹ごしらえをしてからゲームの封を切った。
 雫がパソコンを起動し、デスクを入れる。その雫の両肩に、全員が片手を置き、もう片方の手は互いに手を繋ぎ合った。これで雫がゲームに入れば、全員が入れるはずだという。
 パソコンの画面にゲーム開始のロゴが出現し、起動の音楽が鳴る。
「いっくよー!」
 雫がキーをタン、と押した。



 眩い光が視界を包んだかと思うと、次には雲が晴れたようにきらきらと色がさざめく桃源郷の中にいた。
 色とりどりの美しい鳥が飛び交い、幻想的な動物達が楽しそうに駆け回る。
 これがデス・ゲームの中だとはとても信じられなかった。
(以前来た「夢人」の桃源郷とは違うようですね)
 桃源郷と聞いた時、つと以前の依頼の「偽夢人の桃源郷」を連想していた千鳥は、どことなく安堵する。もしあれがまたきたとしたら、このメンバーで勝てるかどうか分からないからだ。
「この風景が、桃の樹からみさきさんを助け出した瞬間に何に変わるか……気持ちをしっかりしておいたほうがよさそうだね」
 閑の言うとおり、この美しさがいつ豹変するか───それが気がかりだった。もしその瞬間に心の隙につけこまれ、自分が取り込まれてしまったら元も子もない。
「お互いにお互いの事を注意して見ていましょう」
 もしかしたら誰かがとりつかれることもあるかもしれないしとシュラインは言い、やがて先に立っていた千鳥が立ち止まった。
 一目でそれと分かる、大きな桃の実をたわわに実らせた大きな大きな樹が立っている。鳥たちが楽しそうに桃の実を啄ばんでいた。
「桃の樹って根っこまで『桃の樹』よね」
 ふと、何かカンに引っかかったらしい皐月が樹の根元を見下ろす。
 彼女のカンの良さを知っているシュラインが、近寄った。
「いそうな気がする?」
 との問いに、
「うん」
 と、答え。
 そのやり取りを不思議そうに見つめていた閑も察しがよく、
「なるほど、根元は一番栄養を吸い易いからね」
 と歩み寄る。
 自然と、千鳥に視線が集まる。千鳥は苦笑した。
「今回は大活躍ですね、私」
 それだけ責任も大きいですが、という言葉は自分の心の中のみにとどめた。もとより、この依頼にかかわった誰もが同じほどの責任を負ってきているはずだった。
 やがて千鳥が地面に手を置き、目を閉じると───目を閉じたみさきが視えてきた。そのままぐいと意識下で手元に「引き寄せる」。
「おぉ!」
 雫の驚く声と共に目を開けると、地面の上にみさきが横たわっていた。
「一色さん、ご苦労様」
 シュラインがハンカチを取り出し、吹き出していた千鳥の額の汗を拭い取る。多少疲れを感じていた千鳥はそれに感謝し、礼を言おうとした瞬間に皐月の声に遮られた。
「『きたみたい』」
 皐月は、ぴりぴりと全身の毛が逆立つような感覚に襲われていた。見る間に桃源郷の風景が地獄のように変わっていく。空気も心なしか、公害地域のような臭いものに変わっていた。
「聴こえるわ。たくさん───くる。早く出口へ!」
 常人より耳の良いシュラインが精霊───悪霊達の叫び声を敏感に感じ取り、みさきの身体を雫と共に抱き起こす。
「っとと」
 出口からするすると「命綱」のように伸びてきた光の綱に、雫の腰が絡めとられる。
「それが命綱です。それを切られたりする前に出口へ向かいましょう」
 千鳥の言葉に、皐月と閑もみさきの身体をしっかりつかみ、雫の手に掴まる。
「どっちの手を離してもおしまいだな」
 見えてきた悪霊達を振り向きつつ、閑が舌打ちする。
「くっ……言葉が……煩いわ」
 耳が良いのが災いしてか、シュラインの鼓膜を仲間内で一番悪霊達の言霊が叩きつけてくる。このゲームの開発者、自分たちにとっての「命の源」とも言えるみさきを連れ出そうとするため、悪霊の数は半端ではなかった。
 全員に少しの隙が出来ていたのか、一人一人の身体に悪霊達がたくみに絡みついて邪魔してくる。
「ええい、離れなさい!」
 皐月は優秀な回避能力でなんとか回避しているが、なにしろ数が数だ。
 砂糖の塊に蟻がたかるように、悪霊達がたかってくる。
 その時シュラインは、いつか聞いた「声」を聞いた気がして振り向いた。
「え───」
 思わず問い返そうとしたその瞬間、
「危ない!」
 悪霊の一体にパシンと弾かれ、あわや空中の人となりかけたシュラインの手を反射能力でもって皐月が取り返す。すんでのところだった。
「ごめんなさい、夢人の声が聞こえたものだから」
 他の二人は分からない顔をしたが、千鳥と雫が振り向いた。
「偽者じゃない、本物の夢人の声ですか? 助けに来てくれていたのですね───」
「ええ。『言霊を無視し、言霊で返せ』って」
 本当はもう一つ、聴こえた。けれどそれは戻ってからでもいい。シュラインはそれを胸に秘め、彼女に夢人からの伝言を聞かされた閑が得心したように微笑んだ。
「夢人っていうのはよく分からないけど、こうすればいいのかな?」
 身を乗り出し、悪霊の一体にわざと近づいて───耳元で妖しく囁く。
「そんなに俺の身体に触ってると、天使になって導く『いいもの』になっちゃうよ?」

 ボン!

 途端にその悪霊は爆発し、小さな小さな天使の形に変化し、おろおろとするまま他の悪霊達を掻い潜って雫の命綱に触れ、命綱を太くさせた。
「そうか、いい言葉に弱いのね」
 皐月も理解し、それからは全員で言霊攻撃で一気に悪霊達の数を減らしていった。
「十字架!」
「神罰が下ります」
「仏の川にいきなさい!」
「同じ飛ぶなら鳥のほうが気持ちいいと思うわ」
 悪霊を天使にした閑に続き、雫、千鳥、皐月、シュラインと続く。
 やがて出口を、
 一同は無事に通り抜けることが出来たのだった。



 出口を通り抜けたとたん、魂が身体に戻ってきた。
 みさきはみさきの身体に───不思議なことに、魂が戻ると身体の怪我も綺麗に消えた───。
 そして全員は息せき切りながら、画面が真っ黒になって既に作動しなくなった「黄泉入り」ゲームの入ったパソコンの前に座っていた。


 みさきはいつからか、自分を「一粒の雪」だと思い込んでいたのだという。
 何をやっても普通で、目立ちもせず地味にもならず。
 こんな普通の自分がいやになり、やがて虚しく思うようになった。
 それから悪霊にとりつかれはじめたのだ、という。
 それはまだ、みさきが小学校の頃のことだった。


「でも、気付く人は気付くと思うわよ? その一粒の雪」
 皐月がお茶を飲みながら何の気なしにこたえると、え、と驚いたようにみさきは目を瞠る。
 閑も同意した。
「そうですね。皐月さんの言うとおり……ただ、その雪が落ちる場所にもよると思いますけれど」
 職業柄なのかそうでないのか、にこ、と皐月に微笑む。ドキッとしてしまいながら皐月は「そうよ」と頷く。
「たった一粒でも、ふと手を出した掌に落ちれば誰しも気付きましょう」
 ようやく落ち着いてお茶を飲むことが出来た千鳥が、簡単に作ったお茶菓子を振舞いながら微笑する。
 そんな中、布団の上のみさきと、そんなみさきを案じてお茶だのお茶菓子だのをお盆に乗せて差し出したりしている雫に知られぬよう、シュラインは広告のチラシの裏にペンを走らせていた。
『夢人はこうも言ったわ。「みさきの愛する雫に、こう尋ねてみるといい。雫は一粒の雪を見捨てたりするだろうか? 見ても見ぬ振りをするだろうか? と」』
 以前夢人という者が出てくる依頼があったのだと説明を受けていた皐月と閑は、千鳥とシュラインとを交互に見やる。
 ───聞いても違和感がないシュラインさんで。
 全員一致の意見で、シュラインが押し出された。
 苦笑しつつも、シュラインは気を取り直して雫に問いかける。
「ねえ、雫ちゃん。雫ちゃんは一粒の雪があったら、どうする? もし見つけたら、見て見ぬ振りをする? そのまま見捨てる?」
 雫はみさきの介抱の手をとめ、暫しその抽象的な問いに困惑していた様子だったが、はらはらとするみさきの前でやがて持ち前の明るい声でこう答えた。
「よく分からないけど、たった一粒だって雪は雪でしょ? もし一番最初に見つけられたら、嬉しいなーってその日一日楽しくなっちゃうな、あたし単純だからさ」
 ─── 一粒の雪でも、その日一日、愛する人を楽しくさせることもできる。
「ああ、もうすぐ夜明けですよ」
 珍しく晴れた金色の夜明けを千鳥はカーテンの隙間から見つけ、しばらくの間、全員がそれにみとれ。
 今こうして生きていることに、限りなく感謝したのだった。



 ひとつぶの雪はすぐに消えてしまうけれど
 黄泉入りするには、
         ───至らない




《完》
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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
5696/由良・皐月 (ゆら・さつき)/女性/24歳/家事手伝
0086/シュライン・エマ (しゅらいん・えま)/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
4471/一色・千鳥 (いっしき・ちどり)/男性/26歳/小料理屋主人
6370/也沢・閑 (なりさわ・しずか)/男性/24歳/俳優兼ファッションモデル
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■         ライター通信          ■
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こんにちは、東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。また、ゆっくりと自分のペースで(皆様に御迷惑のかからない程度に)活動をしていこうと思いますので、長い目で見てやってくださると嬉しいです。また、仕事状況や近況等たまにBBS等に書いたりしていますので、OMC用のHPがこちらからリンクされてもいますので、お暇がありましたら一度覗いてやってくださいねv大したものがあるわけでもないのですが;(笑)

さて今回ですが、一部の方には遅れてしまってすみません。そして他の皆様には、ギリギリの納品になってしまいました。
戦いの種類でいくなら頭脳戦かな、と思っていましたので、皆さんの推理と能力の種類がぴったりだったのでとても書きやすかったです。逆に、プレイングを生かしきれなかった部分もあるかと思いますが、その分ノベルを読んで頂いてご満足頂ければ幸いです。
端午の節句には一ヶ月遅れてしまいましたが、如何でしたでしょうか。
また、今回は皆様文章を統一させて頂きました。

■由良・皐月様:いつもご参加、有り難うございますv 今回少し閑さんと絡んだ感じになりましたが、ある意味とてもいいコンビなのではないかな、と設定を見ながら思いました。いつもながらカンに手助けして頂けて助かりました。
■シュライン・エマ様:いつもご参加、有り難うございますv 殆ど読みが当たっておりまして、もう少しOPを考えないとダメかな、と思ったほどでした。夢人の事を覚えていらっしゃれば幸い、と思いつつ最後のほうを書いていました。
■一色・千鳥様:いつもご参加、有り難うございますv 桃源郷でお分かりになるかな、と心配でしたが千鳥さんが指摘してきてくださったので、嬉々として使わせて頂きました。今回読み取ったり引き寄せたりと能力をばしばし使わせて頂きましたが、如何でしたでしょうか。
■也沢・閑様:初のご参加、有り難うございますv BUの印象で文字通り書かせて頂きましたが、口調の使い分けをもう少ししたかったな、というのが東圭自身の唯一の心残りです。悪霊に囁くところなどはちょっとお気に入りだったりします。

「夢」と「命」、そして「愛情」はわたしの全ての作品のテーマと言っても過言ではありません。今回はその全てを入れ込むことが出来て、本当にライター冥利に尽きます。本当にありがとうございます。今回は、「普通に生きる虚しさ」「普通に生きる幸せ」の二つを同時に書きたかったのだと思います。

なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

それでは☆
2006/06/06 Makito Touko