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■雲を泳ぐは■
「こいのぼりが逃げた?」
はい、と困り果てた様子もあからさまに頷いてそのまま溜息までつく依頼人。
むしろこっちが溜息ついて逃避したいところだと心の中で呟いて草間武彦は煙草を取った。が、そこで依頼人の隣で奇跡的にあったジュースを飲んでいる子供に気を使って渋々戻す。
「猫や犬でなく……こいのぼり、と」
「はい。こいのぼりです」
神妙に頷いてくれても言葉の意味は変わらない。
脱力しがちな思考を叱咤して話を進める草間の前から灰皿が没収された。零のさりげない行動に唇がごくごく僅かにひん曲がる。臭いも禁止なのか。
「ではそれが依頼ですか」
「はい。アトラスの編集長から変わった事を引き受けてくれると」
「あー……いや引き受けざるをえないだけでして」
ごく普通の会社員風の依頼人は確かに会社員だ。白王社の。
件の編集長を思い出しつつ返す言葉は最後にはもう聞こえるわけもない音量になった。
どう言ったって引き受けなければ相変わらずの経済状態。碇麗香もその辺りを考慮してくれた、のではないだろう。記事にならないレベルだから断らないというか断れない草間にふったという辺りか。
(しかしまともな依頼はいつ請けたんだったかな)
ついに思考が逃げを打つ。
そりゃそうだ。ジュースを飲み干した子供が「あれあれ!」と身を乗り出した方へ目を向ければ、窓越しに泳ぐこいのぼりがあるのだから。それも雲を出たり入ったり。
逃避したくもなる。そして溜息もつきたくなる。
けれど悲しいかな。
応接セットから気持ちだけ(現実は厳しく狭い室内なので)離れて見守る零の視線、それが草間に突き刺さる。更に目に入る家賃支払期日のマーク入りカレンダー。大家が催促に来てついでにつけていった代物だチクショウ。
その辺りを考えると逃避し続けて依頼を逃すわけにもいかなくて。
「ではあのこいのぼりを捕まえて……片付ければいいんですね」
「とりあえず空から下ろして頂ければ。片付けはまあ、それからということで」
ほっと安堵の息をつく依頼人とその子供。
碇よ、お前この親子にどう話したんだウチのこと。
心で問うも無論答えはなかった。
窓の向こうではこいのぼりが悠然と、雲の合間を縫っている。
** *** *
「心当たりは無いんですね」
はい、と頷いた依頼人の前でペンを走らせる。
何の変哲もない鯉のぼり。百貨店で買ったもの。少し奮発した。土地家屋にも異変はなし。何かに憑かれたかどうかは協力者なりに判断して貰う必要も有り。
シュライン・エマが依頼を受けた経緯を聞き――郵送書類があったので出かけていた。戻れば依頼人だ――最初にしたことは草間武彦を慰めるように撫でてやることだった。元気出して、と声をかけるのに脱力した様子ながら頷くのを確かめてからピシリと依頼人に対する顔になり書類を取る。
そうして冒頭になるのであるが、困ったことに依頼人にも心当たりはないとのこと。
「歌は歌いましたけど。童謡なんかの」
「確かに今の姿なんて」
ちらりと窓の方向に視線を走らせる。
戻り道で見た鯉のぼりは風に流されるだけでなく自ら泳ぐ、草間興信所への依頼物件だったというオチだ。
「童謡の第一そのものだけど……滝を登って竜になる、か」
でも歌が原因だったらもっと泳ぐ鯉のぼりが目撃されてもおかしくないし。
考えつつ、書類を埋めていく。
草間はといえば電話でなにやら話しているが、記事がどうの、という辺り相手は碇だろう。そうだあっちとも交渉してみようかしら。
思いつつ依頼人との間で成立した金銭報酬の額を書類に書き込む。
「そういえば」
線をきゅっと引いたところでシュラインはつと顔を上げた。
依頼人のごくごく普通のお父さん、といった顔。
「鯉のぼりが、童謡だとかのように大志を抱いていたならどうされます?」
「……どうする、ですか」
ええ、とにっこり笑うシュラインに困惑した様子の依頼人。
慌てふためいて鯉のぼり回収だけを考えていたのかもしれない。
「可能性もありますから、お考えになられてもいいと思います」
差し出がましいかとは存じますが、とつけてシュラインは唇を閉じると書類をデスクへと持って行った。草間と自然に視線を交わしてからふと思う。
捕まえたら、鯉のぼりさんの言い分も聞かなくちゃね。
** *** *
見上げる空はどこまでも青く遠く、その中で雲と戯れるこいのぼり。
「天気が良いな」
「はい」
瞳をすいと眇めて見上げる空から白い肌を守るように手を額近くにかざして黒冥月。
細い首を傾けて頷きつつ、尾神七重もまた空を見た。
「今日は晴天のままみたいです」
悠々と空と雲の間を泳ぐこいのぼり。
すいと幼い指先を七重がそこへ向けて、何事か思案する風に澄んだ眸を左右に揺らして結局手を下げる。問いたげな冥月の一瞬の視線に少しかぶりを振ってから再び見る空。
「プールどこかな〜」
「あ、奥は古い書類が……」
「うわー!凄いねこれ!ええとなになに」
「おい風太!」
開いた窓からそんな二人の頭上に降って来る声。慌てて草間が制止する声が重なったが遅かった。
「きゃあ!」
「プールなんかここにあるかぁ!」
屋外にまで聞こえる騒音と零の驚いた声。
草間の頭を抱えた様子がまざと浮かぶ叫びにシュライン・エマが額を押さえて息を吐いた。眉間の力の入り具合が少し切ない。
「……呼んで来るわ」
「はい」
疲れた声音に返事を返す七重と冥月の前にはらりと紙が降る。
地面に着く前に冥月が取り眺めることしばし、切れ長の美しい目尻をぴくと震わせて彼女はそれを七重に渡した。反射的に受け取る七重もそれを見て渋い物を含んだ顔に。
「後で片付けましょう。ほら風太君も外に出て」
「これで鯉のぼり作ったら、泳がないかな〜」
「書類は勘弁して頂戴」
はぁい、と楽しそうな三波風太の声。
それを聞きながら外に出ている二人は手に取った書類を再度見た。
「……数字が赤い……」
「なんの仕事を請ければこうなるんだ」
どこまでも収支がマイナスな書類というものは、かくも人を疲れさせるものであるのか。
空はどこまでも青く、こいのぼりは悠然と雲の間を泳いでいる。
** *** *
「やっぱりお水の方が好きかなと思ったんだ〜」
ぴょんぴょんと跳ねては空に手を広げる風太がいわく、つまりそれでプールという発想らしかった。
「うーんやっぱり高いよねぇ」
しまいには「おーい!」なんてゆったりと手を振り出す風太。
一緒になって依頼人の子供が手を振っているけれど、鯉のぼりはも気侭に空を漂っているばかり。
通行人は時折空の魚に気付いても、面白そうにいっとき足を止めるだけで行き過ぎてしまう。それを眺めつつ冥月は鯉のぼりを無言のまま目で追った。
彼女の中では鯉のぼりをどう下ろすか、どう捕らえるか、手段を考えてはあるのだが強度はどうだろうか。いや長閑に泳ぐ鯉のぼりの強度だ。
「影から送り込むにしても、傷めては話にならないしな」
低く洩らされた冥月の声に応じた訳でもあるまいに、そこで丁度良い興信所所長とその所員の会話が路地の辺りから流れてくる。草間兄妹とシュラインは窓から逃げ出した古い書類を拾い集めている最中だ。
「そういえば……武彦さん」
「なんだ」
「端午の節句鯉のぼりに関して何か思い出とか、ある?」
「急にまた……そうだなぁ……」
これ別ファイルじゃないのどうしてこんな隙間にまでいやだもう。
時折零れるシュラインの呟きが段々と近付いてくる中で、記憶を辿る草間の声になんとはなし耳を傾ける。
その冥月から数歩離れつつある七重は空の、雲の流れと鯉のぼりの行方を視界に納めている様子だった。
「結構でかいのがどこかにあって、潜って遊んだ覚えはあるような、ないような、破って叱られたんだったかどうか……」
「やんちゃだったのね、武彦さん」
微かな笑いさえ含んだシュラインの声を聞きつつ、冥月は成人した――つまり今現在の草間が鯉のぼりに潜り込んでいる姿をふと思い浮かべて奥歯に力を入れた。想像を振り払うように周囲を見回してみる。
「武彦ってやんちゃなんだ〜」
「ガキの頃の話だろうが!どうでもいいからお前も拾え!」
「なにを?」
「お前がひっくり返してぶちまけたこの、書類、だ!風太!」
「全部拾ったわよ武彦さん」
きょとんと純真さを覗かせる瞳を瞬かせる風太に草間が指差しつつ書類をバサリと振ったところでシュラインが言葉を挟む。
煙草をぐいと噛んで草間は書類を持った手を下ろすと、静かに立っていた冥月と七重にも声をかけた。
「どんなのかは確かめただろ、戻るぞ」
そうしてぞろぞろと広くもない事務所に一同が戻る。
遠慮がちについてくる依頼人の親子にソファを勧めてめいめいが適当な空間に居場所を作る中で、七重だけがパソコンをカタカタと働かせていた。考えるようにふと手を止めてはまたマウスを操作し、キーボードを叩く。
「おーい!楽しいかーい!」
事務所の窓をまた開けて手を振る風太。
当然その先には件の鯉のぼりが悠々といるが、ビルの間を通り抜け室内にも入った風に草間が再び立ち上がり叱りかけ、それよりも早く冥月が彼の襟首を掴み引き込むと素早く窓を閉めた。
「身を乗り出すな。万一がある」
「大丈夫だってば」
「……気をつけろ」
うん、とのどかな笑顔で返す風太をそれで解放する。
中腰のままの草間が片方の手を立てて顔の前にかざしているのに頷いて返し、冥月はそのまま窓の傍で軽く背中を壁にもたれさせた。
一同の中でシュラインと零が手分けして飲み物を配って回る。
それをめいめいが手に取ったところで七重もパソコンから顔を上げて窓の外の鯉のぼりを探す。几帳面に書かれた彼自身によるメモを手に見つけた鯉のぼりと見比べて僅かに考える様子。
「……風向、風速、の変化か?」
窓際に居た冥月には七重の手にあるメモの内容も読み取れた。
振り仰いで彼女の切れ長の目が見ているものに気付いて「はい」と七重は頷いて考えるように一度メモを読み返す。
「雨が降るなら自然と落ちて来ると思ったんですが」
「すっごく晴れてて気持ち良さそうに泳いでるよ〜」
「はい。ですからとりあえず見失わないように、という点で風向き等を確かめていました」
風太の明るい声にも変わらず静かな声で答えて、そこで今度はパソコンの置かれているデスクを見る。シュラインが覗いているのはきっと開いたままのアドレスだろう。
「外でも見ていたんですが、少しずつ風に流されて進行方向がずれているみたいです」
「ええと、この手書き地図の線かしら」
「はい。汚しては申し訳ないかと思って」
気遣いにがりがりと襟足をかいて誤魔化す草間をシュラインは優しく見、冥月は揶揄いの色で見る。風太は「じゃあ地図出すよー」とスチールラックをがさがさと漁り出し零に止められていた。
「気象予報士の方ではありませんから確実とも言えませんけど」
こう、と画面をあれこれ見て確かめた風の流れを手書き簡易地図の上で描いてみせる。
「ビルの真上、は無理でも流されて近くにいる間が機会かと思います」
「風が強くなくてよかったな」
「そうね。こうして調べたりする前にあのまま追いかけなくちゃいけないところだわ」
それも楽しそうだね、と笑う風太にシュラインは笑いかけると響いたノックの音に応えて戸口へ向かい、二言三言話すと振り返りまた笑った。
「七重君。まだ鯉のぼりは近くよね」
「はい」
仰ぎ見る窓の向こうにはゆるやかに雲を巡る鯉のぼりの色が遠く。
姿勢を戻した冥月が七重の小さな肩をさりげなく促して戸口へと向かわせる。零は依頼人の親子と一緒に留守番だ。
「じゃ、許可も取ったから屋上行きましょう」
「仕事が早いな」
「手伝いも長いから――プールも貸して貰ったわよ風太君」
「本当に?うわー」
風太のはしゃぎ声が出て行くシュラインに続く。
何かを抱えるようにしてそのまま歩き出した彼らを追って冥月と七重も続く。用意しておいた携帯ラジオをカチリと回して天気予報も聞こえるようにしたが。
「昼も回っているのに正午現在というのも」
「時間差ですけど、ないよりましでしょう」
そんな二人の遣り取りは上方からの風太の声に掻き消された。
「水張ってるから、早くおいでよ!」
** *** *
さて、とみるみる溜まる水を眺めつつシュラインは視線も向けないまま風太の肩を掴んだ。
「危ないから端には行っちゃだめよ。ここ柵なんてないんだから」
「あったら鯉のぼりさんも来れないね」
「上から降りて来るんじゃないの」
「あ、そっかぁ」
どこから借り受けたのか大きめのビニールプールだ。
空気を入れたのは草間らしく、いまだゼェゼェと肩で息をしている辺りが情けない。
「不摂生も明らかだな」
「お前の方が、逞しい、ん、だから、任せたらよかった、な」
「言葉の含みも吐いてしまえ」
ごつんと遠慮なく一発お見舞いして、保護者じみたシュラインと、はにかんだ様子で彼女に従い戻って来る風太の方を眺め遣る。視界の中には七重もいて、彼はひっそりと佇んで空を見ていた。
「で、どうするんだ」
「お前も考えたらどうだ探偵」
「俺の出番は後だろう」
ふざけた発言は容赦なく聞き流してやる。
半ば以上溜まったプールの水を見たシュラインが「どう?」と七重に問う。その傍ではホースを掴んでジャブジャブと高所から注ぐ風太の姿。
「かなり流れてきています。この屋上からでも呼んだりは出来るんじゃないかと」
言う間にホースを放り出して風太は七重の傍に駆け寄り「おー」と感心している。まとう空気は年齢とは逆の印象だった。
「じゃあやるか」
「ええ」
水を溜める間に手順は作ってある。
まず最初に、とシュラインがその咽喉をくいとそらしつつ腹の辺りに手を添えた。ふ、と息の動く音。
低い低い、厳しく勢いのあるその音は。
「本物みたいだ!」
「寄って来るかどうかだな」
「あ、反応しましたよ」
草間だけが念の為に網を用意して物陰に移動した中でシュラインが響かせた滝の音は、離れて泳ぐ鯉のぼりにも届いたようだった。
一同が見守る中でするりと身体をくねらせて風に乗って近付いて来る。
鯉の滝登り、とは流石に鯉のぼりにはそのまま当て嵌まったらしい。
「もう少し、そうだ――よし」
寄って来たはいいが予想通り、影が頭上に指すばかりで手は届かない。飽きずに飛び跳ねている風太はおいておく。
鋭い眦をさらに引き締めて次に冥月が動いた。
「おおおー!すっごいよ!」
「武彦さんの子供時代みたいに破れる事はなさそうね……っ」
「……でも器用ですね」
感心したシュラインの言葉が驚愕の色に染まる。
破れそうなら、という予定は別の理由で実行することになると判断して冥月は能力の指向を変えた。
見る間に鯉のぼりは内側からボコボコと膨れて下りて――いや、その影を解して送られた石の重みで下ろされつつあったのだが、不意にそっぽを向いたかと思えばまさに口の部分から「ペペペペペッ!」と吐き出したのである。出て来た石はゴロゴロとなかなかに大きいのでそっぽを向いてくれて助かったといえば助かった。
「この……っ」
軽くした分だけ昇りかける鯉のぼりを引き止めるのは冥月の、力。
重みで下ろすのが不可能であったらなら鯉のぼりの影から引きずり込んでやる、という意図だ。しかしこれもまたなかなかに下ろせない。
「鯉のぼりさんってすごいなぁ!」
さながら見えない綱引き状態の冥月と鯉のぼり。
それを無言で見ていたが、唐突に風太が感嘆の声を上げたかと思えば応援のつもりか歌い出した。
「くもよ〜り♪た〜か〜い♪こいの〜ぼ〜り〜♪」
――ああ、それは説明を聞いた後に歌って草間兄妹を仰天させた歌ではないか。雲よりもう高くないし、とつっこむにも音程の外れ具合が酷くてそれどころではない。
「がんば〜れ〜♪」
「どっちの応援だ」
「どっちも」
ぐらりと視界さえ揺れそうな中で、歌の後押しで逃走に力を入れる鯉のぼりと戦う冥月の声。けろりと風太が返したところで歌が途切れ、七重は安堵の息を吐きながらそっと鯉のぼりに指を向けた。
冥月と拮抗していたはずの力がそこで崩れる。
鯉のぼりはじわじわと屋上に引き寄せられ、自分の影に近付いていく。
が、根性入った鯉のぼりである。
ふんぬ!とばかりに身体をよじりまた方向を変えようとするではないか。
「武彦さん!」
「逃がすかぁ!」
冥月と七重の前を武彦が網を広げつつ走り出る。
そして風太も。
「一緒に泳げば楽しいよ〜雲よりお水の中がいいよね!」
「え」
「あ」
「はぁ」
さながら空白の一瞬だ。
ぽかりと見守る間に武彦が捕らえた鯉のぼりに、諸共にダイブしてプールに突っ込ませた風太。上がる水飛沫。
予想外の――だって風太がプールだお水だというから一応手配しただけであって、誘き寄せになるかという位の感覚だったのだ――アイテム活用に冥月も七重も力が緩む。
しかしもはや鯉のぼりは網の中で風太と草間に押さえ込まれていて。
「……一応、依頼は達成、よね」
「……捕まえはしたな」
「問題はないと、思います……」
「風太!お前なぁ!」
「ほらやっぱりお水の中の方がいいよ」
二人とも出てきて鯉のぼりも連れて事務所に帰りましょう。
そんなシュラインの声を聞きつつ冥月と七重は空を見た。相変わらずの晴天。
雲は白く空は青く、泳ぐ姿は色とりどり――色とりどり?
「おい」
簡潔に呼び、顔を向けてきた三人に指で示す。
「依頼はこの鯉のぼり、ですよね」
「そのはずだ」
「……もう零ちゃんの怨霊網にでも頼るべきかもね」
だから事務所に戻って服も乾かして、と淡々と言うシュラインの声に一同静かに首を縦に振ると空から視線を戻す。
風太だけが「楽しそうだな〜」と笑って、今度は武彦に襟首掴んで連れ戻されたけれど、他は皆静かに静かに屋上を去った。
五月の晴れ渡った青空の中。
白い白い雲が流れる中を幾つもの鮮やかな色を閃かせて泳ぐ長い影。
――とりあえずビニールプール、後で片付けよう。
逃避混じりの五人の向こうでは無数の鯉のぼりが泳いでいた。
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【0086/シュライン・エマ/女性/26/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
【2164/三春風太/男性/17/高校生】
【2557/尾神七重/男性/14/中学生】
【2778/黒 冥月/女性/20/元暗殺者・現アルバイト探偵&用心棒】
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■ ライター通信 ■
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はじめまして、こんにちは。
このたびは鯉のぼり捕獲にご参加頂きありがとうございます。
オープニングの後に、個別部分が少しあり、以降は統一という形になっております。依頼部分以外で少しだけ長めですが、会話がやや多め、のつもりですのであまりぐだぐだではないつもりです。
ご縁がありましたら、またご参加下さいませ。
* シュライン・エマ 様
草間氏の子供時代は春巻鯉のぼりとなっております。
想像してほんわかされるんじゃないかなぁとライター推測してみますが如何でしょうか。
草間零大活躍、はこの後のお話のようです。報酬交渉を各ご家庭とされるのは頑張って下さいませ。
鯉のぼりとの意思疎通は、難しいかもしれませんが石吐くくらいですし不可能ではないでしょう。応援しております。
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