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<東京怪談ノベル(シングル)>


『約束』


 それは、ありがとう――――
 っていう、感謝の気持ち。
 本当にありがとう。
 バイバイ。
 また、来るね。
 その時は、ちゃんと覚えててくれて、
 挨拶してくれると嬉しいな。
 でもわかるかな?
 きっとお互い成長しているよね。
 わかるかなー?
 わかったら素敵。
 ううん。わかるよ。
 わかる。
 わかるよね、きっと。
 だからそれは、ありがとう―――
 っていう、感謝の気持ちと、
 また、逢おうね、という約束の証。
 ね。


 照亜 未都



 ―――――――――――――――――――――
 open→


「じゃあ、行ってくるね」
「うん。うん。でも姉ちゃん、大丈夫? ほんとに行ける?」
「うん。大丈夫。母ちゃんには内緒。わかった?」
「うん。うん。姉ちゃん、行ってらっしゃい」
「うん。行って来ます」



【T】


 それは若葉の香り。
 とても胸の良い心が新鮮になるような心地良い香り。


 それは幸せな唄。
 風に揺れる草木が奏でる音色。平和だな、って。


 それは優雅な舞。
 世界は事も無し。世界は平和で、優しくって、未都を包み込んでくれる。


 5月の第二土曜日。5月13日。お天気は晴れ。
 森林公園の湖の隣にある芝生にレジャーシートを敷いて未都はお昼寝。
 昼間から? ってあなたは呆れる?
 笑っちゃう?
 でもね、お昼寝はお昼に寝るからお昼寝、って、そう言うんだよ?
「うーん。本当に気持ち良い♪」
 青い空は白のキャンバスに直接水彩絵の具の青を塗ったようなどこまでも透明度の高い、晴れ渡る空。
 雲は、白をまたそこに重ね塗り。
 本当に綺麗なお空。
 真昼のお月様は海月みたい。
 青い海にぷかぷかと浮かぶ海月。
 そういえば前に未都、海に行った時に海月を見たよ。
 本当にそれにそっくり。
 お月様は海月。
 海の月?
「あー!!!」
 だから、海月、って、海と月なのかな?
 わー。すごい事に未都、気づいちゃった。
 誰かに教えたいな。
 そんな事を想いながら未都はお昼寝。
 お昼に寝るからお昼寝。
 自然の音色を聴いて、
 自然に身体を撫でられて、
 自然を感じながらお昼寝。
 良い夢、見れそう♪
 できれば今朝見た夢の続きを希望。
 未都はその夢の中で手紙を書いていたの。
 どこで、誰に、書いていたのか、それはわからない。
 ううん。夢の中でその手紙を書いていた未都はそれを知っていたよ。
 誰に、どんな気持ちを込めて、書いていたのか。
 でもね、その記憶も、心も、夢から醒めて、すずめの朝を謳う唄を聴く中で、だけど砂糖菓子が水に溶けて消えてしまうように、それが消えちゃったの。
 だからその夢の続きを希望。
 だってそれは未都の夢の中だけの出来事じゃなくって、
 記憶だったから――――昔の…………


 未都が手紙を書いていたのは、誰に宛てたモノだったの?



 それは小さな小さな願いでした。
 祈りにも似た願いでした。
 そしてその願いは、
 他の願いとも重なっていました。
 誰かの手が、すぅーっと伸びて、
 その願いを、すくいあげました。
 願いは縁。
 縁と縁を結んで、
 その縁と縁が結ばって、
 そしてそれは一つの物語となります。
 大切で、かわいらしい、そういう感情が連なって出来上がった、そういう物語。
 運命という物語。
 人が言う奇跡とは、想いが起こした事。
 想いがあって、だから奇跡はあるの。
 そこへと辿り着くのが大変なのは、その辿り着くまでの道程は、人が神様、と呼ぶような存在がお話を書いているからで、
 それでね、その神様が書いたお話通りに与えられた役を頑張れば、そしたらね、そこから先のお話はがんばったあなたが、好きなように書けるんだよ。



 ――――いつか小さかった未都にお母さんが描いてくれた絵本のお話が思い浮かんだ。
 ああ、そうだ。
 この温かな5月の始まりのお日様の光りはお母さんの温もりと匂いがしたから、だから――――ね。



【U】


 どきどき。
 ここが東京?
 わぁー。わぁー。わぁー。
 すごい大きな建物が一杯。
 人がいっぱい。
 わぁー。わぁー。わぁー。
 すごい。すごい。すごい。
 母ちゃんも、父ちゃんも、弟もここに連れてきたかったな。
 連れてきたかったな。
 喜ぶだろうなー。
 喜ぶだろうなー。
 でも、約束。
 うん。約束を果たすために。


 その子はてくてくと東京の中を走っていきました。
 窓硝子に映る自分の姿に頬を真っ赤にしてくるりと回ったり、
 たくさんの色んな格好をした人間たちを見たり、
 なんだかものすごく臭い煙を出す車にびっくりしたり、
 色々と色々と、心、弾ませて。
 その子は走っていく。
 迷路のような東京の道を。
 一生懸命に。
 小さな祈りを、その胸にしまって。



 +++


 風がすごく気持ち良い。
 未都はふわふわと浮いている。
 風になったように?
 ううん。ふわふわと浮いているんだから、風に乗って、旅をしている。
 未都は瞼を開いて、下の街を見る。
 色とりどりの車が道路を走っていくのはなんだかたくさんの花の花びらを川に流したようで、すごく綺麗で、
 街を歩いている人たちを観察するのも楽しかった♪
 気分はそれこそ雲のようにゆったりと。
 本当に楽しい。
 でも、えっと、うーんと………その、でも、何だか、リアル、だね?
 風に乗ってる浮遊感とか、高い場所の空気の匂い、下に見える街並み。
「えっと、下は、芝生、だよね?」
 未都はそれを確かめるために手を動かそうとして、
 でも、
「………手が、動かせない?」
 頭が真っ白。
 だって手が動かせない、だなんて…。
 えっと、待って。うん、待とう!
 まずは深呼吸。
 吸って、吐いて。吸って。
 まずは背筋の運動、って、違う!
 うんと、落ち着いて! 落ち着くのよ、実都。
 これは夢。
 夢なら身体が動かせないのは当然。
 だから未都がするのはまずは目覚める事。
 うん。
 目覚めよう、未都。
 目覚めるの、未都。
 目覚めて、未都。
 目覚め………これ、未都の夢じゃない?
 …………。
「ひょぇー」
 これは現実。
 現実に起こっている事。
 未都、寝ちゃってる間に人間さんから手袋に戻ってるぅー!!!
 えっと、えっと、えっと、どうしてだろう?
 うんと、うんと、うんと、とにかく目覚め…違う、戻るの。落ち着こう。お茶でも飲んで…
「あ、喫茶店」
 ――――え?
 未都の目の前、そこは高層ビルの窓硝子の向こうの喫茶店。
 綺麗なOLさんがそこでランチ。
「きゃぁ」
 未都の目とOLさんの目があって、それでOLさんが綺麗な顔にびっくりとしたような表情を浮かべて、それで未都はばしぃ、ってその喫茶店の窓硝子にぶつかって、
 ―――――いたぃ。
 手袋の未都はひゅるひゅると落ちていって、
 べしぃ、
 って、若いお兄さんの頭の上に落ちたの。
「何だ、こりゃ?」
 何だ、こりゃ、じゃないよ。未都は照亜未都だよ。
 照亜未都。
 未都は不慮の事故で死んじゃって、それでお気に入りだった黄色いリボンのついた手袋に想いは宿って、でも未都は未都だから未都をそれでもやっていて、
 だから未都は外見は人間さんだったのに、なのに何で未都は、手袋に、戻っているの?
 お兄さん(しかもロックバンド、担当はギターだぜ、っていうような風貌な人)は眉根を寄せて未都を見ていて、頭を掻いて、上を見上げて、それでポストの上に未都を置いてくれて―――
 とりあえず一安心?
 ふぅー、と、安堵のため息。
 でも困ったな。
 ここで人間さんの姿に戻ったらポストの上で正座になっちゃう。下手したらスカートの中………うぅー。
 風よ、吹け!
「安全地帯!」
 男の子がポストに触って、その子の後ろに居た子たちのひとりが男の子の後ろに立って、にやにやと笑って、
 それでポストに触っている男の子が未都を見て、にやりと笑って、
「鬼はこれ、つけて」
 って、未都を投げたの。
 あ、ひどい!
 でも未都の声は聴こえなくって、
 未都を受け取った子は健気にも本当に未都を手にはめて、
 だけど、それが、
 ひゃ、ひゃぁだ。う、うぅん。く、くすぐったい…くすぐったいよぉぅ。
 鬼の子が未都を手につける感触がすごくくすぐったくって、むず痒くって、
 ひゃぁ。ぅうん、ふぁわぁ。
 何かもう、足の裏や指の間、わき腹なんかくすぐられているみたいにくすぐったい。
 くすぐったくって、くすぐったくって、笑っていて、
 そしたら男の子が立ち止まって、
 ようやく未都の声、聴こえた?
「あ、塾の時間だ。いち抜けた」
 って、鬼の子は後ろにジャンプして、そしたら他の子たちもそれぞれ後ろにジャンプして、「に抜けた」「さん抜けた」「よん抜けた」「ご抜けた」
 で、未都はちょうどそこにあったコンビニの駐車場の自転車の篭の中に入れられて、
 ―――あ、わ、ちょっと、ダメだよ。人の自転車に物を入れちゃ!
 待って! こら。待ちなさい!!!
 未都は子どもたちにめぇ、って怒ろうとして、
 でもその声は子どもたちに届かなくって、うぅー。
「あら、この手袋なーに?」
「照亜未都です」
「黄色いリボンがすごくかわいい。孫に買って上げたら喜びそうねー」
「わ。わ。わ。そ、そんなまじまじと見ないでください。て、照れます。あの、未都の声、聴こえませんかー」
 というか、おばあさん、何を周りを見回しているんですか?
 と、想ったら、ひゃぁ。ひゃぁ。ひゃぁだ。くすぐったい。くすぐったいよぉ。おばあさん、そこ、ダメ。くすぐったい。
 いそいそと未都をつけだしたおばあさん。すごいくすぐったいですぅ〜。

 


 そうして未都とおばあさんが出会った頃、その子はまだ東京を走り回っていました。
 お店のショウウインドから中を背伸びしながら覗き込んだり、
 お店の前に置かれた篭の中を覗いたり、
 何かを探しながら、
 だけど探しても、探しても、それは見つからなくって、
 だから………
 しょぼーん、とその子は道端で体育座りして、膝に顔を埋めて、とうとう泣き出してしまいました。



【V】


 うにゅぅー。
 未都は何回もおばあさんに話しかけたんだけど、でもおばあさんには何も聴こえなくって、
 未都を手にはめて、おばあさんはすごく嬉しそうで、
 鼻唄混じりに自転車をこいで風になっている。
 うぅー。
 このまま未都、人間さんの姿になれなかったらどうしよー。
 うわぁーん。
 きぃー、っていうブレーキ音。
 自転車を止めて、それからおばあさんは道端で座り込んで泣いている子に、
「あらあら。どうしたの、こんな所で泣いて? 迷子なの?」
 迷子なの? ごめんね。未都が人間さんの姿になれたら手を繋いでお家を探してあげられるんだけど。
 でもその子はぶんぶんと顔を左右に振った。
「違うの。無いの」
「ん? 何が?」
「プレゼント」
 そういえば明日は母の日だ。偉いなー。
「プレゼント? カーネーションかしら」
「ううん。お花じゃないの。手袋」
「手袋?」
「うん。あのね、母ちゃんの手袋、ぼろぼろになっちゃったの。母ちゃん、友達にもらったんだって、手袋。黄色くってリボンのついた手袋。すっごくすっごくかわいいの」
「そう。かわいいのー。でも困ったわねー。何とかしてあげたいけど、でも、もうどこのお店も売ってないでしょうしねー」
「はわぁ」って、叫んで、その子はだけど両手をお尻に回した。
 って、あれ? 今、スカートから飛び出したのって何だろう? し、尻尾?
「ん?」
「そ、それ。それと一緒」
「え?」
 ――――え?
 あ、え、ちょ、ちょっと、待って。
 それは未都も何とかしてあげたいよ。
 でも未都、未都をプレゼントされたら困っちゃうよ〜。
 うーん、と。
 えーっと………どうしよう?
「これ?」
「うん」
 すごくかわいい笑顔でうん、って頷くその子。
 もう本当に白アザラシの赤ちゃんとか、ペンギンの赤ちゃんとか、すっごくすっごくかわいい動物の赤ちゃん並みにすごくかわいくって、本当に未都が人間さんの姿していたら、きゅぅー、って胸が母性本能にくすぐられて、抱きしめちゃうのに。
「待ってて。お婆さんが洗濯して、乾かして、リボンつけてプレゼントしてあげるから」
 ――――――あっ………



【W】


 今人間さんの姿になったらきっと未都はお風呂上りさっぱりの顔になっていると想う………。
 すごく高い洗剤で洗われて、
 丁寧にお日様に干されて、
 ついでにものすごく高級の紙とリボンでラッピングされて、
 うーん………
 ―――どうしよう?
 もう人間さんの姿になれないとかの問題じゃないよ〜〜〜ぅ。
 だって、未都がもしもここで人間さんになっちゃったら、そしたら………
 女の子はスキップを踏むような足取りで東京からどこかのずーっと山奥に。
 って、あれ?
 デジャブ?
 何だか、未都、ここに来た事が、あるような?
 あそこの木を曲がったら、そしたら道祖神があるんだよね?
 あ。やっぱりあった。
 ここ、どうして、いつ、未都、来たんだろう?
 そんな疑問符の海に未都が溺れていると、
 誰かが誰かの名前…この女の子? の名前を呼んだ。
 道祖神の前に一匹の狐が現れ出て、それでそれが、恰幅のいい女の人になって、
「あ、母ちゃん」
 お母さん?
 その子はお母さん狐さんに抱きついて、
 お母さん狐さんも、
「もう。本当に心配したのよ。悪い人間に捕まってしまってるんじゃないか? 人間の鉄の乗り物にひかれてはいないかって、たくさんたくさん。もう本当に心配したんだから。もう本当に」
 泣きそうな声でそう言いながら女の子を抱きしめたお母さん狐さんは安心したからこその怒った声で、女の子を一括して。
 そしてもう一度抱きしめて、
 女の子は、弟君を追いかけて、
 お母さん狐さんはそれをすごく幸せそうな顔で眺めていて、
 それで、その優しくってすごく幸せそうな光景を見てたら、そしたら、
 ―――あ。思い出した。
 ここは………
 前に未都がすごく小さい時に遊びに来て、でも道に迷って泣いちゃって、
 そしたら狐さんが未都に森からの帰り道を案内してくれて、
 それでこの道祖神の前で未都、お母さんとお父さんに抱きしめられて………


 そうだ。
 未都、あの夢で見た手紙。
 あれは、その時の狐さんに出した手紙で、
 それでその時、未都、黄色いリボンがついた手袋を、手紙と一緒にこの道祖神の前においておいて………


 それを思い出した瞬間、誰かが、
 うふふふ。
 ようやく、思い出した?
 未都。


 っていう、誰かの優しい声が、聴こえたような気がしたの――――。


「はい、母ちゃん。母の日のプレゼント!」
 女の子は弟君と一緒にそれぞれ片一方ずつ未都を持って、お母さん狐さんに差し出して、
「ありがとう」
 お母さん狐さんは女の子と弟君をぎゅぅっと両腕で抱きしめて、
 その時に未都も抱きしめられて、


 お母さん狐さんはすごく柔らかくって、良い匂いがして、本当にすごくすごく優しい温もりがした。


 お母さん。
 お母さん。
 お母さん。
 未都ね…………


「家まで競争」
「わぁ、ずるいよ姉ちゃん、走り出した後に言うなんて!」
 走る女の子と弟君を見送って、
 お母さん狐さんは未都を見て、嬉しそうに微笑んで、
「えっと、あのね、あの時の狐さん?」
「きゃぁ」
 驚いたお母さん狐さんのスカートからも尻尾が飛び出て、
「こ、これは新しい人間の科学? それとも人間も魔法がついに使えるように…」
「あ、ううん、違うの。み、未都だよ。あの時にあなたに助けてもらった女の子だよ」
 って、言ったら、
 そしたら―――
「まあ、あなたはあの時の………手袋をくれた、子?」
「うん。うん。うん」
 何故か急に人間さんの姿になれた未都はこくこくと何回も頷いたの。
 それからそれからたくさん言いたい事が溢れてきて、でもまずは、
「本当にあの時はありがとう」
 お母さん狐さんはすごく嬉しそうに微笑んでくれて、
「私の方こそ、素敵なお手紙と、それからかわいい手袋をありがとう。照亜未都ちゃん」
 お母さん狐さんが未都の名前を覚えてくれていた事がすごく嬉しくって、
 それから――――
 未都はお母さん狐さんのお友達としてお家に招待されて、
 そこでいっぱい美味しいご飯を出してもらって、
 皆で遊んで、
 女の子の今日一日の武勇伝を聞いて、
 それで今未都はお母さん狐さんと一緒に寝ている子たちを見ているの。
 でも不思議。あの時の狐さんにこんな子どもが居るなんて。
「そりゃあ未都も歳を取るはずだよ」
 なんて田舎の叔母さんのような事を言う。
「これ、覚えている?」
 お母さん狐さんが取り出した箱の中には未都がプレゼントした手袋があって、未都はこくこくと頷いた。
「でもだいぶくたびれちゃったね」
 ―――ん?
 その箱には手袋と一緒に色とりどりの毛糸の玉もあった。もちろん、編み棒も。
「ああ、これは。この手袋を羨ましがった子たちに手編みの手袋を編んであげようと想って人里に下りて買って来たんだけど………」
 お母さん狐さんは舌を出した。
 未都はちょっと苦笑。
 それから浮かんだ素敵なアイデアに未都はぱちん、と手を打ったの。
「うん。あのね、未都の得意技はね、手を使う事なの。だから手編みの品は未都にお任せ♪」



【epilogue】


 そうして未都は夜なべしてお母さん狐と一緒に毛糸で手袋やマフラー、セーターなんかを編みました。
 その手編みの品々、お母さん狐も、子どもたちも、もちろん、お父さん狐もすごく喜んでくれて、
 本当に本当に未都はすごく喜びました。



 青い空の下。
 スキップを踏んで未都は道祖神の前に出たの。
 それでくるりとターン。
 お母さん狐さんにあの時のように未都は手を振って、それでお別れをした。
 でもね、その時の言葉は、
「また今度ね」
 って。
 そう。また今度。
 また今度来るね。
 それが新しい約束。
 約束。
 や・く・そ・く♪


 →closed



 ++ライターより++


 こんにちは、照亜未都さま。
 はじめまして。
 このたび担当させていただいたライターの草摩一護です。
 今回はご依頼ありがとうございました。^^



 いかがでしたでしょうか?
 今回のお話、未都さんが本来の手袋の姿となってしまって、戸惑ってしまう、というコンセプトで指定していただいて、それを私になりにこのようなお話にしてみたのですが?^^
 お気に召していただけましたでしょう?
 未都さんの設定やBU、プレイングからの雰囲気からまず最初にうん、このお話は童話風で、すごくかわいらしくって、軽快なメロディーが流れるような感じに、と想ったのです。^^
 そして今回の一番の目玉であるどうして未都さんが手袋になってしまったのか?
 その重大な理由の謎明かしの時にすごく納得できて、そして私の方で書きたかったかわいらしくって、軽快なメロディーが流れるようで、何よりもPLさまが未都さんに込められた優しさ、それを書き込める理由にしなければ、と想い、そうしてこのお話ができました。
 小さな人間の女の子だった時にした約束。
 その約束した時の夢を見たのは偶然ではなく、縁で、そしてその心嬉しい約束の再会を果たせると同時に未都さんからのプレゼント、恩返し、優しさ、それを叶える事が出来て良いかな、と。^^
 いかがでしたか?
 少しでもお気に召していただけていましたら幸いです。^^


 そして発注表内でのライターへの私信ではとても嬉しいお言葉をありがとうございました。
 これは全部のクリエーターさんがそうだと想うのですが、やはりどれだけの数の依頼を入れていただけて、納品させていただいても、いつも不安なんですね。
 せっかく指名していただけて、でもPLさまのお気に召す作品に仕上がっていなかったら、と。
 だから私信で言ってもらえたお言葉は本当にすごく嬉しいもので、OMCクリエーターを続けてきて良かったなー、ってすごく想いました。(^―^)
 本当にありがとうございます。^^
 これからもがんばりますね。^^



 それでは今回はこの辺で失礼させていただきますね。
 ご依頼、本当にありがとうございました。
 失礼します。