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<東京怪談・PCゲームノベル>


|Д゚) からかわれる人の資格

 陸・誠司はあの小麦色が気になるらしい。
 何故かわからないのにきになる。
 全然理由がわからない。

 朝起きて、顔を洗いに洗面台に行けば、
|Д゚) いよー
 という、幻覚を見るほど。
「うわああああ!」
 しかし目の前には居ない。
 朝から何叫んで要るんだと家族に怒られ、呆れられ。
 目の前にかわうそ?がいると言えば、居ないので、寝ぼけているのか?と言われる始末。
 学校で一度、脳みそをハッキングされたり、だいぶ前には顔にスプレーかけられたり、かなり色々と遊ばれている。

「何なんだ? 俺ってなんか変な生き物に取り憑かれているんじゃないの?」
 あれを退治できないとか、なんとか知り合いは言う。
 何故、かわうそ?が気になるのか、本人がわからないので、悩むだけ。
 その所為で、色々どじって皆に迷惑をかけている。
「うーん、なんか不安だなぁ……」
 と、誠司は悩んだ。

 そんな帰宅途中、目の前に小麦色と遭遇。小麦色は地面で猫のように寝そべっている。
「……」
|Д゚) ……
|Д゚) いよー
 相変わらず、なれなれしいのか何も考えていないのか、小麦色は挨拶した。
|Д゚) どったの?
 かわうそ?は小首をかしげて陸誠司に聞いてくる。
「いや、なんでもないっす」
|Д゚) ふーん
 小麦色は背を向けて、ぺたぺたどこかに向か追うとしている。
「あ、そうだ訊きたいことがあるんだ」
|Д゚) ? みゅ
 陸が言うと、かわうそ?が首を180度回転させて止まる。
 なんか怖い。普通はそんなこと出来ない。
「織田さんに訊いたのだけど。ナマモノ認定証って言うのは?どういうモノ?」
|Д゚) ほしいの?
「いや、欲しくないけど気になって」
|Д゚) あれ、ナマモノとしてふさわしいかかわうそ?判断するもの
「ひょっとして、俺もその素質あるの?」
|Д゚) 無い
「……よかったぁ」
 安堵のため息。
 ひょっとすると、そんなモノもらうと自分はまた誰かにからかわれることに、と思っていたのだ。
|Д゚) あれ、厳選な調査、要る。簡単、渡せない。うみ。
「そうなのか」
|Д゚) それだけ?
「あ、うん」
|Д゚) まあ、誠司、いぢめられ属性ある、その名札ぐらいつくろうか? 「皆で弄ろう」とか
「それは要らない」
 首を振る誠司。
 そんな有り難みのない物なんて欲しくない。

 とりあえず自然体のかわうそ?
 実際何も考えていないようだ。
 ――否、本当にアレは深く考えていない。
 どこが気になるのか陸もわからない。
 可愛いからか? 存在が特殊だからか?
 そして、問題なのは弄られるために気に入られたと言うこと。
 ファーストフードでぼうっとしているとふと、こんな言葉が漏れた。
「はあ、どうしてあんなのに気に入られたんだろう……」
|Д゚) ……
「うわああ! でたぁ!」
|Д゚) 失敬な
|Д゚) 青年、ため息ばかり出すと幸せ逃げる
 目の前に、セット価格のバーガーを持っている小麦色。
 普通は、こんなのが要ると目立つのにとけ込んでいる。
 だから不思議なのか。
 幸い、前にナマモノ認定証をもらえないと言う事で安堵していたが、遭遇することは良くある。
 実のところ自分は何故かわうそ?が気になるのかすらわからない。そこでこんなに遭遇するのはなぜだろう?

|Д゚) なやみ?
「え、まあ、そうだけど」
|Д゚) それ、恋?
「……そんなんだったら、俺余計怖いよ」
 机に突っ伏す誠司。
 ナマモノに恋愛相談にのられても……。つか、これって恋なの? と自問自答。
 そんなんだったら、修行に打ち込みたいと思うのは……当然でして。
 かわうそ?とは、実際どうやって接すればいいかわからない。
 所詮は小麦色といっても、気になるだけでは、対応しようがない物だ。
|Д゚) ふみ
|Д゚) 陸、調子悪そう
|Д゚) まあ、遊びたかったら、呼べばいい
「ん? ああ……」
|Д゚) ま、きになるおにゃーのこいたら紹介しる
「だからなぜそーなるの?」
 かわうそ?は陸の考えている悩みを勘違いしているようだ。
|Д゚) 決定的瞬間撮る、得意
|Д゚) まかせろ
「どんなのだよ! 何を任せろっていうんだ!」
|Д゚)b ビシ
「親指たてて任せろじゃない!」
 もう、かわうそ?は自分の考えた事が正しいと思っているらしい。
 態とか?
 もしかして本気?
 わからない……。

 しかし今回は、かわうそ?は普通に接している。思いっきり謎の弄り方などはしていない。それはどうしてだろう?
「なあ、色々俺を弄りたいようだけど、今日はおとなしいな」
|Д゚) まー色々
|Д゚) からかうネタが今のところないと、言う……。
「……いや、ネタがないならこっちは少しうれしいけど」
|Д゚) かわうそ? 基本的、まったり好き
「そうか……」
 どんなネタなのか?
 これの考えている事はわからないが、多分、何も考えてないのでネタがないのだろう。
|Д゚) まあ、気が向いたら、からかう
「からかうというのじゃなくなんか……ほかにないの? 気に入り方……って……あ、居なくなった………。 !!?」
 忽然と姿を消し小麦色。
 そして、誠司は、周りに気が付いた。自分の半径3mには店の客達が避けている事を。
 おそらく、一人で空をみてしゃべっていたと見られたのだ。
「うわ……なんつーことを……はずかしい」
 恥ずかしさのあまり、机に突っ伏した誠司であった。

|Д゚) まあ、ネタがないと
|Д゚) かわうそ? おもいつかん
|Д゚) 様々に蓄積される思い出とネタ
|Д゚) 色々な出来事で……
|Д゚) ネタになりそうな恥ずかしい事というか、色々……

 と、小麦色はどこかの屋上で足をぱたぱたさせ、つぶやいていた。

 END

■登場人物
【5096 陸・誠司 18 男 学生兼道士】

【NPC かわうそ?】

■ライター通信
滝照です。
かわうそ?が本文中に呟いていることがあるとおり、それほど弄るネタをかわうそ?は持っていなかったようです。
なので、比較的平和な感じで書いたつもりです。

では、今回はこれにて失礼します。

滝照直樹拝
20060518