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<東京怪談・PCゲームノベル>


very berry 感謝 day

 特別な日なんて銘打って、でかでかと店の扉に張り紙をしたけれどもなんてことはないいつもと同じ1日。
 人通りの少ない路地に通りかかる人がそれほどいるわけでもなく、常に暇な店は今日も暇なのに変わりはなかった。
 いろんな人がいろんな苺類を持ってやってきてくれる、なんて思い込みは無残に消え去って行く。
 外がよく見える戸口のレジの前に立ち、呆然と人通りのこれぽっちもない表を眺めていた。
「あーあ。俺、いちぬけー。後は美咲よろしくぅ」
 私の横に立っていた尚乃があまりの暇さに声を上げてその場から厨房へと向かって行く。
「あぁー。尚乃ー。アンタが陳腐な名前をつけるからー」
 私の抗議の声もむなしく、ばたんと厨房の扉は閉まった。
 ぽつーんと。店内に残されたのは私一人になる。
 もう昼も回り丁度おやつにはいい頃合の時間でさえ、今日は客一人来ない。
 いつも暇だけれどもこんなに暇でいいのか。
「はぁー」
 と、私は大きくため息を吐き出し天井を眺めた。
――――――――カラーン。
 そこへ、扉が開く音がした。
「いらっしゃいませー」
 待ってましたとばかりに私は、にこりと満面の笑みを浮かべてご挨拶。……………が、誰も見当たらない。あれ?おかしいなぁ。と首を傾げながら私はふと視線を下へとおろした。
「こんにちわ」
 にこりと微笑む少女の姿があった。3歳から4歳に見えないでもない銀色の髪の毛をツインテールにした少女がこっちを見上げているから、私もレジから身を乗り出し少女の顔を見る。
「こんにちわ。えと、どうしたの?」
 こんな店に一人で少女がやってくるなんて今日が初めての出来事。
「あのね、おーかね、パパとおにーちゃとおねーちゃにね、ありがとーっておっきなケーキね、あげたいの」
 少女はニコニコと満面の笑みで、両手に抱え持っている苺を私のほうに向かって差し出した。さしずめそんなケーキを作ってくださいというように。
「あぁ。そうなのね。じゃぁ、ちょっと待って」
 私はこんな身を乗り出したまんまじゃ、話もまままならないからぐるりとレジを回って少女の目の前にやってくればしゃがみこむ。
 少女がこちらに差し出したままの苺をまじまじと見てしまった。
 桃ぐらいの大きさはあるんじゃないかと思うような、ありえないサイズの苺だった
「イチゴだよね?」
 思わずニコニコ笑ったままの少女に尋ねずにはいられないほどに。
「うん、いちごだよー。あのね、あねの。おーか、がんばっておつかいしたから、やおやのおばちゃがえらいねー。ってくれたのー」
 ニコニコ笑顔は変わらずに少女は得意気に説明をしてくれる。舌足らずの口調で一生懸命に、そうして手に持ったイチゴのパックをはい。と、こちらにまた差し出す。更に私の方に迫ってきたイチゴ。
「えぇーと。じゃぁ、パパのためにつくるケーキでいいのかな?」
「うん。あのね、パパあんまりあまいのすきじゃないの。でもね、でもね。ありがとー。っていう、おっきなケーキがいいの」
 イチゴの入ったパックをこちらに差し出したまま、目の前の少女は説明をしてくれる。それを必死になって聞き取る。
 だって子どものオーダーなんて初めて聞くんだもの、一生懸命説明してくれるけど。それでいいのかどうかわからなくなってくる。
「えぇーと、じゃぁ、このイチゴでパパのためのおおきな、ありがとうのケーキつくればいいのかな?」
「うん、そうなの。おねがいします」
 もう一度聞いたオーダーを繰り返す、コレで大丈夫なのかどうなのか確認を取りながら。すると少女は私の言葉の途中でうんうんと、うれしそうに頷きもう一度ずいっと私の方に私もイチゴパックを差し出したから、私は今度はそれを受け取った。
 そうして少女はイチゴを受け取った私に笑いかけて、ぺこんとお行儀よく頭を下げた。
「まかせといて、ケーキを作るヒトにお願いするね。…………尚乃ー!?」
 少女の下がった頭に向かって言葉をかけてから立ち上がり、厨房の方に向かって叫ぶ。すれば尚乃が面倒くさそうに、扉を開けてでてくる。
「あー?何?」
「何?何って仕事よ仕事。ついにイチゴがやってきたわ」
「イチゴ………って、ありえねー。でかすぎー」
「おにーちゃ、ケーキつくってくれるひと?」
 尚乃の方にむかって、ずいっとイチゴの入ったパックを差し出す。そのパックの中のイチゴを見た尚乃の言葉。うん。確かにこれはイチゴには見えない。桃サイズだよ、そんなイチゴ見たことなんてないもの。ありえないさ。うんうん、と私が頷いている下からお嬢さんが尚乃を指差し尋ねる。
「あぁ、違うよ。このヒトはお手伝いするだけのひと」
「いや。なんだその、だけ。の部分をやけに強調したもの言い方。俺だって作るさ。で、どんなものがいいの?」
 ち、ち、ち。と、私はお嬢さんの顔の前で人差し指を立てて左右に振って否定をする。と、間髪いれずに尚乃が後ろから口を出しながら、ずいっと私の前に割り込んで身を屈めて少女に満面の笑みで尋ねる。
「あのね、あのね。おーかねぇ」
「はい、オーダーは承っています。詳しい内容はコレ。しっかりチーフの言うこと聞いてお手伝いしてらっしゃい」
 少女がニコニコとしたまま、尚乃に話かける。私はソレを無視して尚乃の顔の前にひらりと一枚のメモ用紙を突きつける。そこにはさっきお嬢さんから聞いたオーダーの内容が書かれている。
 尚乃はそれ以上何もいえなくなって、ぅー。とか小さく唸りながら上体を起こしメモ用紙をひったくるように手にした。
「はいはい。わかりましたよー。つか、まじでありえねー。このイチゴ」
 メモの次にはイチゴのパックを無理やり押し付けてやった。
 ぶちぶち、文句を言いながらも尚乃はまた厨房へと帰って行く。手の中にあるイチゴの存在はまだ信じがたいものらしく、扉の向こう側に消えて行く時に聞えたつぶやきに、私もありえないよね。と呟いた。
「さて。お嬢さん、お名前なんて言ったっけ?」
「おーか。だよ?」
「おーかちゃん。ケーキが出来上がるまでには大分と時間がかかると思うの。もうおやつは食べた?」
 私はお嬢さんに名前を確認する。ニコニコしたまま答えてくれるお嬢さんの名前。それが分かれば私はおいでおいでをして桜霞ちゃんを自分の方に誘い込む。うん。と、小首をかしげた桜霞ちゃんはそのまま誘われてこっちにやってくる。
「ううん。まだたべてないよ」
「じゃぁ、待ってる間、おやつでも食べようか?ここに座っていいよ」
「ありがとう。おねーちゃ」
 私からのおやつの申し出に桜霞ちゃんは嬉しそうな表情。普段は使わない、店が満席の時に待合で使う椅子を引っ張り出して桜霞ちゃんにどうぞといえば、彼女はよじ登るように腰掛ける。それを確認しながら私は誰も居ない喫茶室の方から小さいテーブルを運ぶ。
「クッキーがいいかな、それともマカロン?マドレーヌとかもあるんだけれども」
「おーか。あまいおかしだいすきなのー」
 よいしょっと、持ってきたテーブルを椅子に座る桜霞ちゃんの前に置き、一人何を出そうかと悩んでいたのは自然と言葉になっていたらしく、答えが返ってきたのに私は一瞬わけが分からずに桜霞ちゃんの方を眺めた。
 二人で顔を見合わせて、笑った。
 
 白いケーキプレートに数種類のクッキーとマドレーヌを並べて桜霞ちゃんの待つ席へと運ぶ。
「はい。お待ちどうさま」
 テーブルの上に置かれたプレートとオレンジジュースに桜霞ちゃんは両手をパチンと合わせる。
「わぁ。すごいねぇ」
「ケーキでも良かったんだけれども、ケーキはパパと一緒にたべるんでしょう?」
「うん。あのね、あのね。おーかのパパね?ママなんだよー」
 小さな掌をぱちんと合わせたまま、いただきます。と、小さく唱えてからクッキーに手を伸ばしながら桜霞ちゃんは得意気に自分の父親のことを説明する。
「はい?」
「うん、おーかのパパね、ママなの」
「じゃぁ、ママは?」
「ママはパパなの」
 うん?と、私が首をかしげる、妙にかみ合っているのかいないのか。パパはママだと言い。ママはパパだという。困らせようとしてるのか、物凄く悩んでしまう。首をかしげたまま桜霞ちゃんを見てみた。おいしーね。なんていいながらクッキーを頬張っていた。
 いや、待てよ?
 ふっと、私の中で何かに躓いた。いや。パパはママで、ママはパパだということは。もしかして、パパしか居ないってことじゃないのか。
 思い描いたのは苦労を重ねるシングルファザーの図。
「あれ?他にも兄弟いるみたいなこと言ってなかった?」
「きょーだい?」
「うん。おにーちゃんとか、言ってなかった?」
「おにーちゃと、おねーちゃ。いるよ」
 桜霞ちゃんにしてみれば大きなグラスを両手に抱えるように持ちながら、ストローをくわえようとしながら答えてくれる。
 もう私の脳裏には子沢山のシングルファザーの絵しかでてこなくなっていた。
 あぁ、もう。これ以上この話はしてはいけないな。なんて自分の中で決着をつけ、まだ小さいながらもくろうしているんだろうなぁ、なんてこそり思っていた。
「美咲ー。でけたぞー」
 いやはや、疲れた。なんていいながら厨房から尚乃が肩をとんとんたたきながら出てきた。普段なら、尚乃だけしかでてこないであろうその後に何故だか、今日はチーフまでも出てきた。
「いやいや、ありえないイチゴが無事にケーキになったよ」
 いつもなら尚乃ができたものを私へと渡すはずなのに、尚乃の手にはケーキはなかった。
 あれ、ケーキは?と、私が訪ねようとしたとき、後から出てきてたチーフがこちらまでやってきて、テーブルの上に出来立てのケーキを置いた。
 紅色の表面に中央にイチゴとブルーベリーが上品に飾られていたけれども、大きなという少女の注文にしてみればそのサイズはちょっと小さいような気がした。
「あのー。チーフ。大きなケーキと桜霞ちゃん、注文したと思うんですけど」
 思わず私はチーフの方に視線を向けて恐る恐る尋ねる。
「あぁ?………あぁ。お嬢さん。ケーキの上に自分でありがとう。を描こうか?」
 チーフは生返事だけを私に返し、桜霞ちゃんの方に向かってホワイトチョコの入った細い細い、小さな絞り袋を差し出す。その表情は柔和ではなく、どちらかというと険しそうなそんなもので、桜霞ちゃんはその表情と口調。態度にびびっていた。
「いやいや、チーフ。ちびっ子相手に、そんな言い方しなくても」
 どうやら桜霞ちゃん自身に何かさせることが分かった私は、テーブルの上の食べかけのおやつセットを片付けながらチーフへと声をかける。
 何か可笑しかったか。といった視線をあからさまに私に向ける。やれやれ。という言葉を私は飲み込んだ。そうして私が片づけをしていれば、もう一度チーフが桜霞ちゃんに声をかけていた。
「ケーキは出来上がったけれども、仕上げがまだなんだ。お嬢さんのありがとう。がまだ入ってない」
「うん?おーかの?」
「そうだ、お嬢さんがありがとう。って言いたいのに、俺がありがとう。ってここに書いても仕方がない」
「おーか、じかけないよ?おじちゃ」
「―――――む。………別に字じゃなくたってなんだっていいんだ。これはお嬢さんのケーキなんだから、お嬢さんがみんなにありがとう。を伝えないと」
「うん。おーか、やるー」
 何て説明したものだろうかと、チーフはあからさまに困っているようだった。なんだって少女相手に眉間に皺を寄せながら説明をしていく途中、チーフの言葉と表情が固まった。おじちゃん。そのたった少女の一言で動きがぴたりと一瞬制止していた。
 その光景を見逃さなかった、私と尚乃は顔を見合わせて笑った。もちろんチーフから見えないようにこそりと。
 そうしてくすくすやっていれば、はーい。なんて元気のいい声がきこえたから、そちらに視線が向いた。机に片手をつき少し身を乗り出して、もう片方の手は元気良く上げている桜霞ちゃん。なにやら、ノリノリでやる気らしい。
 私と尚乃はだまってそのまま少し離れた場所で見守ることにした。
「これを握ればチョコレートが落ちていくから」
「うん、うん」
 桜霞ちゃんは目を輝かせて、チーフの言葉を聞き入っていた。
 一通りの簡単な説明の後、チーフは絞り袋を桜霞ちゃんへと手渡した。
 桜霞ちゃんは初めて手にもつそれを不思議そうに見つめてから、ゆっくりとにぎりしめた。先から細い白いチョコが紅くコーティングされたゼリーの上に落とされていく。
「うわー」 
 その光景に桜霞ちゃんはびっくりしたように目を瞬かせた。それからその表情は驚きから笑顔へと変わるのにそんなに時間がかからず。私はそんな光景を見てるのが楽しかった。
 桜霞ちゃんの表情がころころ変わって行く。
 楽しそうに笑ったり、真剣に眉間に皺を寄せてチョコレートで絵を描いていって、そうして失敗しては泣きそうな顔でチーフを見上げたりしながら、どれくらいそうやってがんばっていたのだろう。もう空は茜色に変わっていた。
 窓から差し込む陽射しの色も変わっている。
「できたーっ」
 わーい。と、絞り袋持ちながら桜霞ちゃんはうれしそうに万歳をしながら大きな声を上げた。
「おめでとー」
 私と尚乃はそれに無意識のうちに二人一緒にハモリ、小さく拍手までしていた。
「よくやったな、おつかれさん」
 チーフも笑いながら、小さな桜霞ちゃんの頭をくしゃりと撫でた。
 出来上がったというケーキを覗き込む。紅いゼリーの部分に描かれていたのは、大小さまざまな花らしきもの。中にはちびっこが描いたもの以上にうまいものがあった。多分きっと、チーフが手伝ったやつだ。
「じゃぁ、桜霞ちゃんちょっと待っててね。綺麗に包んでくるから」
「うん」
 もう夕方だ帰りが遅くなったらオウチの人が心配するだろうと、なるべく丁寧にしながらもケーキを崩れないように箱の中に入れ、ケーキに良く似合うワインレッドのリボンを箱にかけて専用の紙袋へと入れた。
「お待たせ」
 桜霞ちゃんの待つテーブルの上に紙袋を置いた。
「それからお嬢さんにはこれを」
 いつの間にか厨房へと消えていたらしいチーフ。厨房の扉を開けながら、もうひとつ何か持ってきた
「わぁ」
 桜霞ちゃんはまた両手をパチンと合わせて大きな声を上げた。それは私だって大きな声をあげたくなるようなmぽのだった。
 クッキーでできたバスケットにイチゴが沢山入っていた。
「すごーい。チーフ何時の間に」
 私がチーフに声をかければ、チーフは何食わぬ顔して桜霞ちゃんへと言葉をかけていた。
「これは今日手伝ってくれた分の報酬だ」
「ほーしゅー?」
「そうねぇ、お駄賃とよく似てるかも」
 難しい言葉を使うチーフに桜霞ちゃんは首をかしげて尋ねている。だから私がよこから訂正をする。そうすると桜霞ちゃんはわかったらしく、飛び切りの笑顔をチーフに向けた。
「ありがとう、おじちゃ」
 最高の笑顔と最高のお礼の言葉、そうしてその最後に続いたおじちゃん。の言葉がよく店内に響いたような気がした。
「あぁ」
 チーフはまた少し固まりかけて、どうにか持ちこたえたようだけれども。短い返事しかできなかった。
 私は桜霞ちゃんようのイチゴのバスケットも小さな箱に入れてもうひとつ紙袋を取り出している時。
「美咲。お前、このお嬢さんを家まで届けてやれ。尚乃だと送り狼になるかもしれないから」
「待ってよ。アッキーさん、俺そんなことしないってば」
 私に最後の仕事をいいつけたチーフはまた厨房へと戻っていった。その言葉の内容に納得できない尚乃もまたその後を慌てて追いかけて、厨房へと消えた。
「おーか、おうちかえってからね、みんなとたべるの」
 うん。とひとり納得顔の桜霞ちゃん。イチゴのバスケットか、それとも自分力作のケーキかどちらかわからないけれども、視線は紙袋ふたつに注がれて。その表情は今にも食べたそうだったけれども。
「がまん、がまん」
 うん。と、もう1回。我慢の呪文を呟けば、ぽーんと椅子から飛び降りて。
「ぁ、そうだ」
 そこで何か思い出したらしく、慌てた様子で小さなポシェットをテーブルの上にひっくり返した。ころんころんと音を立てて転がり落ちてきたのは小銭だった。
「おーかね、こんだけしかおかねないんだけど、だいじょうぶかな?」
 私の方を見上げて尋ねてくる顔は心配そうだった。
 小銭を数えて行く。
 合計1215円。
 実際の金額にすればもちろん足りない、けれども今日はなんとなくいろんなものを与えてもらったような気がしたから。
「うん、大丈夫。これだけ多いみたい」
 私は1000円分だけもらって、残りの215円を桜霞ちゃんのポシェットへと返した。
「ありがとうございました」
 私はそこでようやく、店員らしく声を上げていつものようにお礼の言葉を発して頭を下げる。
「えへへへへー」
 桜霞ちゃんはどこか照れくさそうに笑っていた。
「あのね、あのね。おーかのおうちあっちなの」
―――――――――――カラーン。
 と、また扉が開く音がする。
 私は大きめの紙袋ひとつ。桜霞ちゃんは自分のぶんの小さな紙袋ひとつ持ってみんなが待っている家へと急ぐ。
 小さい身体で大きな冒険をしてきた女の子。このケーキを見て、どんな話題に花が咲き、どんな顔でみんなで食べるのか想像しただけで楽しかった。
 ただ、ひとつだけ分かっていることは、桜霞ちゃんは得意気に白いお花の説明をするであろうこと。
 そうして私達は、夕暮れの道を大きな声で歌いながら少女の家路を急いだ。
 
  

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
 6108 / 桜霞・― / 女性 / 325歳 / 竜玉

 
NPC
美咲→鹿島 美咲/女性/16歳/Le Diable Amoureuxのホール係
尚乃→蒼井 尚乃/男性/20歳/Le Diable Amoureuxのアシスタントパティシエ
チーフ→宮里 秋人/男性/28歳/Le Diable Amoureuxのオーナー兼チーフパティシエ



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■         ライター通信          ■
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桜霞・― 様

はじめまして、こんにちわ。
ライターの櫻正宗です。
この度は【very berry 感謝 day】にご参加下さりありがとうございました。
初めてのご参加いただきうれしい限りでございます。

プレイングを読み、桜霞ちゃんのかわいらしさにノックアウトされてしまいました。
いつも以上に気合が入った分、納期ぎりぎりの納品となりお待たせしたことに少し心苦しくなりつつ。
それでもノリノリで書かせていただけたことに感謝しています。
けれどもこちらは思う存分に桜霞ちゃんを楽しませていただきました。
かわいらしい仕草、言葉。まだ幼い少女らしさが出ていればいいなと思います。
そうして今回、珍しい店員視点というもので書かせていただけて、嬉しい限りでございます。
いつもは厨房の奥で出てこないチーフパティシエまで、桜霞ちゃんのかわいらしさにやられたようです。
ケーキが少し小さなサイズなのは、大きさよりも気持ちの問題だという結果らしいです。
それでは、家族の楽しい団欒に加えていただけたような喜びで胸いっぱいにしつつ。
最後に、おじちゃ。という単語に敏感に反応したパティシエはその後軽く鏡の前ではりついていそうです。

それでは
重ね重ねになりますがご参加ありがとうございました。
またどこかで出会えることを祈りつつ。

櫻正宗 拝