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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


嵐を呼ぶお嬢さま


 草間興信所‥‥東京の片隅にひっそりと存在しているそこを知る者はそう多くない。それは、愛想のない鉄筋作りの古い雑居ビルの一室に居を構えていた。しがない探偵・草間武彦と、探偵見習いであり妹である草間零が細々と経営している興信所だ。

「武彦、絵梨香の相手をするのだ」
「‥‥だっ 誰?」
 零は不在だった。
 行き成り開かれた扉の前に、興信所の雰囲気には到底見合わない小学生くらいの少女(というよりも幼女)が立っている。
 その直後、まるで計ったように草間の携帯電話が着信音を放つ。この着信音の発信主は、
「雷火。お前、か?」
『ご名ー答ー。オレの知り合いのお嬢、絵梨香(エリカ)っていうの。子守任されたんだけど、今日明日中に仕上げないといけない仕事ができちゃってさー。どうせ武彦、暇でしょ?』
 仕事の仲間、そして友人である雷火。ネットカフェ【ノクターン】を営んでおり、時折草間興信所へ顔を見せる男だ。
「暇は余計なんだよ」
『8時ぐらいまでにはなんとか都合付けるからさ、遊んでやってくれない? 宜しく』
 途切れた携帯電話の液晶を見詰めていると、視線を感じて草間は顔を上げる。
「話はついたのか?」
 いつの間にか机の前にやってきた、紅い双眸が草間を見据えていた。
――ウチは保育所じゃない‥‥。
 結局『行動費は出す』という誘惑に負け、草間興信所は今日も何でも屋へと変貌するのであった。

「洸くんじゃない。雷火さんのお使い?」
 事務所の中に入らず立ち尽くしていた井上洸(ノクターンに出入りしている高校生で、同所でバイトもしている)を見付け、シュライン・エマは階段を昇り切った。洸は「どうも」と頭を下げる。いつもなら丁寧に挨拶をする彼の筈だが、なんだか上の空のように見えた。どうやら事務所内が気になっているらしく、洸は部屋の中を見ていた。シュラインも彼の横から事務所を覗き込む。
「いでででででで!」
「絵梨香の前で煙草を吸うな、この馬鹿者」
 幼女に髪を引っ張られている草間の姿が。
「なんとも、かわいらしいお客様ね」
 躰のためにもそのまま禁煙なさい、とシュラインは鞄を肩から降ろす。
「客なもんか、雷火に子守を押し付けられたんだよっ」
 シュラインの登場に、絵梨香はキッと彼女を見る。銀色でウェーブの掛かった腰まである長髪、印象的な紅い瞳、ピンク色の所謂ロリータ系(実際ロリータではある)の服を身につけた小学低学年ぐらいの幼女が、挑戦的な視線を投げ掛けていた。シュラインは『おーおー、気の強そうな元気な子ね』と心の中で呟きながら、絵梨香の頬をむにむにつまんだ。
「お名前は?」
「人に名を尋ねるのならまず自分が名乗らんか、無礼者」
 シュラインの手をパシっと払い、絵梨香は腕を組んで横を向いた。
――あら、意外としっかりしているのかしら。これは子ども扱いしない方が良さそうね。
「そうね、悪かったわ。私はシュライン・エマよ、宜しく」
 右手を出し握手を求める。絵梨香はその手を見、ややあって腕を解いて手を握り返す。
「絵梨香」
 彼女の答えを聞き、満足そうに微笑むとシュラインは絵梨香をぎゅうぅっと抱き締めた。

「雷火さんの知り合い?」
「どっかの令嬢らしいぞ、一応。仕事の都合だとか云って、俺に押し付けやがった」
 洸と共にトランプ遊びに興じている絵梨香を尻目に、シュラインと草間はコソコソ話す。黙って座っていれば、まるでフランス人形のような愛らしい整った風貌である。雷火によると『高齢で生まれた子供で、甘やかされて我が侭に育っちゃったんだよね。お付きの人たちも、逆らう訳にいかないじゃない。悪い子じゃあないんだけど、ねぇ』らしい。
 確かに。
 ゲームに負けたのだろう。癇癪を起こして洸の顔にカードを投げ付けたあと、絵梨香がこちらへやって来た。
「ご飯」
 絵梨香はシュラインたちを見て一言、どうやら昼食を催促しているらしい。時計を見れば、時刻は既に13時前。
「『ご飯』ね。お腹空いたの? だったら、ちゃんと『お腹空いたからご飯食べたい』って云わないとね」
 屈んで絵梨香に目線を合わせながら云うと、一瞬きょとんとした表情をする。
「それと、もしカードが目に当たったら危ないでしょう? ちゃんと洸くんに謝りましょうね、絵梨香さん」
「ああぁー、大丈夫ですよ。ほら、僕メガネかけていますから」
 洸はひらひらと手を振るが、シュラインは「そうじゃないの」と屈んだまま絵梨香を見ていた。唇を一文字にし、絵梨香は顔を背ける。
「もし自分がされたらどう思う? ぶつけられるのも怪我するのもイヤ、よね?」
 捲くし立てたりはしない、ゆっくりと云い聞かせる。自分が納得できなければ、意味がない。絵梨香の両手をそっと握り、シュラインはもう一度、
「絵梨香さん」
 シュラインは困ったように眉を寄せる。一瞬絵梨香がシュラインを見るが、暫く待ってもやはりそっぽを向いたままだった。
「お腹、空いたのね?」
 シュラインが尋ねると、ソレにはコクンと頷いた。
「‥‥ま、いっか。じゃ、お昼にしましょう」
――急いでも仕方ないわね。
 シュラインは小さく息を吐くと、キッチンへ移動し冷蔵庫の中身を確認する。残念ながら興信所の冷蔵庫の中身は、月末前(給料日前)のせいもあって選択の余地はかなり狭かった。予め来訪が分かっていれば、もう少し用意しておいたのに。せめて味付けだけでも決めてもらいましょ、とシュラインはキッチンから顔を出した。
「ソースと塩、どっちがいいかしら」
「ソース、ソース!」
 草間は禁煙用パイプを噛みながら、右腕を大きく上げた。洸に視線を投げると、僕ですか?という表情をする。あなたの分もあるわよと頷くと「塩で」と洸は答えた。最後に絵梨香を見る。
「焼きそばって分かるかしら。ソース味と塩味、どっちがいい?」
 絵梨香は指を唇にあて、考えているようだった。その合い間も、草間のソース・コールは止まらない。
「そば‥‥うーん、どちらかというとラーメンの麺に近いわね。それをキャベツとかお肉と一緒に炒めるの。あ、でも中華料理できっと食べたことあるわね」
 まだ迷っているのか、絵梨香は視線を落としたままだった。そして、まだ止まないソース・コール。
「こういうときはゲスト優先よ、武彦さん」
 大きな子供を窘める。
「味付けまでにもう少し時間が掛かるから、それまでに決めてくれるかしら」
 愛用の割烹着を身に付け、シュラインは再びキッチンの奥へと姿を消した。
――きっと、上げ膳据え膳で自分では決められないのね。それはそれで、ちょっと可哀想だけど‥‥。
 キャベツ、人参、ピーマン、肉などを冷蔵庫から取り出し、ぼんやり考える。流水で野菜を洗うと、シュラインは手際良く野菜を切っていく。ふと、視線に気付く。顔を上げれば、キッチンの入り口から絵梨香がこちらの様子を窺っている。
「一緒に作る?」
 シュラインは空いた手で手招きする。が、絵梨香はさっと躰を隠す。「フフ‥そっか」などと呟きながら、再び包丁を動かした。
 材料はすべて刻み終わった。
 絵梨香が相変わらずキッチンの入り口からこちらを覗き込んでいることに、シュラインは気付いていた。普段、調理の様子を見ることなどないのだろう。興味はあるようだが、近寄りがたいらしい。
「さて、と。絵梨香さん、味付けは決まったかしら?」
 フライパンを持ち出し、シュラインは入り口を振り返る。視線が合い、絵梨香は一瞬ビクリと震えるが小さな声で答えた。
「‥‥お塩」
「了ー解」
 程なくして。塩焼きそばのほか、作り置きのちょっとした惣菜類、サラダ、スープも食卓に並ぶ。
 草間はやってきた食事にすぐ手を伸ばしたが、口の中に入れる直前に「頂きます」と小さく呟いた。シュラインはその様子に微笑し、割烹着を外して隣の席に座る。洸も両手を合わせ、呟いていた。皆の様子に箸を握っていた絵梨香は、キョロキョロ辺りを見回す。そんな絵梨香と目が合うと、シュラインは手を合わせて呟く。「ん」と首を傾げて見せると、絵梨香はテーブルに箸を置き、モジモジしながらシュラインと同じように手を合わせる。もう一度シュラインが「頂きます」と云うと、絵梨香も「‥‥頂きます」と続いた。
 食材への感謝の気持ちを忘れずに『頂きます』と『ご馳走様』。当たり前過ぎて時々疎かになりがちだが、とても大切なこと。分かっていない訳ではない、きっとこの子は語る機会が少ないのだ。はぐはぐ塩焼きそばを頬張る絵梨香(意外にも、箸使いが美しかった)を見ながら、シュラインは目を細めた。

 梅雨中の、貴重な晴れの日である。
 シーツやカバーなど大判の洗濯物もしっかり乾いたようだ。
 もうすぐ夏ね、と空を仰ぎながらシュラインはビルの屋上に立っていた。カゴの中に乾いた洗濯物を放り込む。雨続きのため溜まっていた衣類の多さに、シュラインはよろよろしながら階段へと向かった。パタパタパタ、と足音がする。胸に抱えたカゴから顔を出すと、ピンクのリボンがほんの少しだけ見えた。
「よ‥っと」
 興信所の奥の部屋。テーブルの上にカゴを載せ、シュラインはてきぱきと洗濯物を畳んでいく。絵梨香は扉の陰から覗いている。その様子にずっと気が付いてはいるが、シュラインは日々の仕事を始終マイペースにこなしていた。畳み終わり、
「武彦さんと遊ぶの、飽きちゃった?」
「‥‥寝てる。武彦はつまらない」
 扉から半分顔を出し、絵梨香はむすっとして答える。フフフと微笑い、シュラインは「手伝ってくれる?」と、畳んだタオルの束を差し出した。絵梨香はゆっくりと室内に入り、そのタオルを受け取った。
「良い、匂いがする‥‥」
 クン‥と鼻を一啜りすると絵梨香は顔を上げ、シュラインを見た。
(武彦さんが香りのする洗剤あまり好きじゃないから、何も使ってないんだけど‥‥)
 一瞬、首を傾げる。しかし、その意図が分かりシュラインはニッコリ笑って絵梨香を抱き締めた。
「フフッ それはきっと、お日様の香りね」
 アイロンのしっかり効いた、クリーニングされた洋服ばかりなのだろう。こんな些細なことにもちゃんと反応する、年相応の子供ではないか。周りの接し方が硬いのね(まぁ、仕方ないか)、シュラインは暫く絵梨香を抱き締めたままだった。
「ミス‥‥ミス・エマも、匂いがする」
「あ、あら。香水強かったかしら? ゴメンなさいね。ありがとう、初めて名前呼んでくれたわね。シュライン、でいいわよ?」
「違う。良い、匂い‥‥シュライン」
 身体を離し顔を見ると、絵梨香は少し赤い顔をしていた。

 夕飯、どうしようかしら。
 デスクに書類を広げながらぼんやり考えていると、部屋の片隅からなにやらボソボソと聞こえてきた。洸と絵梨香が喋っているらしい。振り向かず視線だけ動かすと、絵梨香がなにか云ったあと洸がペコペコ頭を下げながら大きく手を振った。
 口元に笑みを浮かべる。
 耳の良いシュラインには、その会話の内容が届いていた。
 リボンを揺らしながら隣の席へやってきた絵梨香に、
「夕ご飯、なにが食べたい? お昼はちゃんと用意できなかったから、一緒に買い物へ行く?」
 このぐらいの年齢なら、好きな物はハンバーグやスパゲッティかしら?と思いながら、そっと頭を撫でる。
「シュラインの得意なの、食べたい。美味しかったから‥‥」
 絵梨香は上目遣いでシュラインを見ながら、答えた。
――‥‥可愛いこと云うじゃない。
「ありがとう。それじゃ、リクエストにお答えしましょうかしらね」
 椅子から立ち上がり、シュラインは絵梨香にウィンクした。

 洸を送りがてら、近所の商店街で足りない食材を買い求め、現在二人はキッチンの中。
 事務所に戻り、また例の如く入り口の陰からこちらを見ているので「一緒に作る?」と声を掛けたら、絵梨香はコクリと頷いたのだ。あいにく大人用のエプロンしかなかったので、シュラインは丈を安全ピンで調整し詰めてやった。
 シュラインはじゃが芋とピューラーを持ち、ピューラーの使い方を指導する。が、最初はなかなか旨く剥けない。ピューラーを睨みながら、絵梨香は悪戦苦闘しているようだ。絵梨香の後ろに回り、シュラインは絵梨香に手を添えて「こうやるの」と皮を剥いて見せる。そこでやっと要領を得たらしく、今度のじゃが芋は絵梨香一人で剥くことができた。
「上手ね。じゃ、こっちもお願いね」
 シュラインは残りのじゃが芋を手渡した。
 時々話しかけると、絵梨香はぽつりぽつりと返事を返す。時には質問を返してきたり。
「なんだ、すっかり仲良くなったのか?」
 楽しそうな声に、草間がキッチンへ入ってくる。絵梨香と顔を見合わせたあと、シュラインは草間にフフフと笑った。
「ナイショよ」
 だが絵梨香は草間の背後に回って、背中を押しキッチンから彼を追い出した。どうしたのかしら、と戻ってきた絵梨香の顔を見ると、
「武彦は遊んでくれなかったし、邪魔。シュラインとお話しができなくなる‥‥」
――邪魔、ねぇ。ずいぶん嫌われちゃったわね、武彦さん。
 絵梨香が自分と話しができなくなると云ったことに正直驚き、嬉しくなった。武彦には悪いが、今回は悪役に徹してもらおう。
 外出している零の帰りは遅いらしい。武彦に確認し、シュラインは惣菜をそれぞれ一人分ずつ取り皿に取った。
 絵梨香に配膳の手伝いを頼み、皿の乗った盆を手渡す。自分も鍋から盛った肉じゃがの皿などをテーブルへ運んだ。シュラインは二度ほどキッチンを往復するが、絵梨香はキッチンとテーブルの中間辺りで、眉間にシワを寄せながら盆を睨んで恐る恐る運んでいる。彼女のその真剣な様子に、シュラインは思わず吹き出した。
 それぞれ席に付き(絵梨香はシュラインの隣に座った)、今度の『頂きます』の声は皆揃っていた。
「どうかしら、私が得意なのは和食が多いのだけど‥‥」
 時折隣りを見、欲しがる惣菜を取り皿に取って絵梨香に渡す。絵梨香は、昼より頻繁に惣菜に手を伸ばしているようだ。
「美味しい」
「ありがと」
 装飾の付かない素っ気ない言葉だが、きっと美味しく食べてくれているのだろう。最近、正面の御仁はなかなかそういった言葉を発してくれないので、シュラインは嬉しかった。

 片付けも終わりゆったりしていると、程なくして雷火がやってきた。
「お待たせー、お嬢。‥‥あー。なに、夕飯もご馳走になったんだ。オレも食いたかったな、シュラインの料理」
 部屋にほのかに残っていた香りに反応し、絵梨香の手を取った雷火は残念そうに微笑んだ。
「じゃ、帰ろっか‥‥って、お嬢?」
 手を引かれた絵梨香はその場に立ち止まり、じっとシュラインを見詰める。シュラインは身を屈んで「またね」とニッコリ笑って手を振る。雷火の手を振り解き、絵梨香はシュラインの前に寄ってきた。
「‥‥また、来てもいいの?」
「お手伝いしてくれてありがとう。今日は御構いもできなくてゴメンなさいね、今度は一緒に遊びましょ」
 絵梨香の手を握り、ウィンクする。絵梨香も少し微笑み、シュラインの手を握り返した。
「そうそう、笑った顔もとっても可愛いわ。今日はずっとココに線が入ってたから、しっかり伸ばしてね」
 絵梨香の眉間辺りを触りながら、シュラインは笑う。
「ありが、とう」
 小さく、絵梨香は頷いた。

「‥‥なんか、イライラする」
「煙草、吸えばいいじゃない。はい」
 禁煙用パイプを噛んでいる武彦に、シュラインはきれいになった空の灰皿をローテーブルに差し出す。
「違う」
「夕飯がカレーじゃなかったこと? 明日ちゃんと作ってあげるわよ、子供じゃあるまいし」
 珈琲を淹れようとキッチンへ行き、やかんに水を入れるシュライン。ガステーブルの前ではたと動作を停める。
――ひょっとして‥‥。
「誰かさんは、美味しいのか美味しくないのか何にも云わないから。イライラするの、しないけど」
「な‥う、旨いに決まってるだろが。俺の外食の回数減ったの、知ってるだろ」
「食費が浮くからじゃないのー‥‥」
「なんだよ、妙に突っかかるな。旨いよ!いつも感謝してるよ! ただ、それがフツーになっちまったから、さぁ‥‥」
「思ってるだけじゃ、通じないわ」
「‥‥感謝してる、ありがとな。ほら、肩でも揉んでやるからココ座れ」
 珈琲を持ってきたシュラインを見、読んでいた新聞を畳んだ武彦はソファをバンバン叩いた。

 心からの『ありがとう』を覚えたら、彼女自身の財産の一つになるかしら。

 ぎこちないマッサージを受けながら、シュラインはふっと微笑んだ。


      【 了 】


_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 登場人物 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

【 0086 】 シュライン・エマ | 女性 | 26歳 | 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員

_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ひとこと _/_/_/_/_/_/_/_/_/

こんにちは、四月一日。(ワタヌキ)です。この度はご参加誠にありがとうございました。

妙に子ども扱いをしないで対等な立場を取りつつ、悪いことは悪いと窘め、良いところは褒める。
普段経験したことのない相手の態度に、絵梨香はシュライン様に興味を持ってすっかり懐いてしまったようです。
「嵐を呼ぶお嬢様」というよりも「お嬢様の心の中が嵐」という仕上がりになりました。
子守を放棄した草間氏に労って頂きました。お疲れ様です。

細かい私信など → blogにてボヤいている時がございます

2006-06-15 四月一日。