コミュニティトップへ
高峰心霊学研究所トップへ 最新レポート クリエーター別で見る 商品別一覧 ゲームノベル・ゲームコミックを見る 前のページへ

<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


花泥棒はつみにならない

「お花飾っておきますねー」
 蒼月亭のいつもの朝。
 コーヒーの香りが立ちこめる店内に、立花香里亜は花を飾っていた。最近、香里亜が花を持ってくるせいで蒼月亭の中はいつも華やかだ。カウンターの一輪挿しにも毎週花が飾られている。
「あー、店の雰囲気的にあんまりフェミニンに…って、ちょ!待て!」
 コーヒーを飲みながら新聞に目を通していたナイトホークは、香里亜が飾ろうとした花を見て青い顔をした。香里亜は何のことか分からずきょとんとしている。
「香里亜、その花どこで手に入れてきた…」
「あ、何か毎週部屋の前に届くんですよ。でも、私の部屋に飾れきれないからお店にもお裾分けしようと思って」
 その言葉にナイトホークは頭を抱えた。
「勝手に送りつけられる謎の花束を、気味悪いと思わないのか?」
「誰からかなーとは思ったけど、お花に罪はないですし」
 そう言った香里亜の手からナイトホークは花束を取り上げ、そして一言こういった。
「花に罪はないかも知れねぇが、持ってるだけで罪になる花もあるんだよ…」
「へ?」
「この花、芥子の花だ。アヘンとかの材料…知らないで持ってるだけでも捕まるんだよ」
 香里亜は花とナイトホークの顔を見くらべて、その緊迫した表情にようやくそれがとんでもないものだと言うことに気づいたようだ。
「えーっ!ど、ど、どうしたらいいの?」

「…そんな訳でナイトホークさんにすごく怒られました」
 香里亜は少ししょんぼりしながらカウンターの中で食器を拭いていた。ナイトホークは買い物にでも行ったのか姿が見えず、店にはほとんど人がいない。
「誰が花を贈ってくるのかだけでも突き止めたいんです」
 香里亜の話はこうだった。
 ここにやってきて一週間後ぐらいから、毎週花束が贈られてくること。
 最初はシロツメクサや野の花などだった物が、バラやかすみ草になり、今日の芥子の花ということらしい。そして贈られたバラも花屋で売っている物と違い、トゲがそのままになっていたそうだ。
「誰かがどこかから花泥棒してたら困るし、今日みたいな事があったら大変だから一緒に調べてください。お礼はします…」

 その場にいた劉・月璃(らう・ゆえりー)、黒・冥月(へい・みんゆぇ)、黒榊・魅月姫(くろさかき・みづき)、ジェームズ・ブラックマンの四人は、それぞれの席で香里亜の話を聞いていた。明るくおおらかなのは良いことだが、警戒心がないと言えば確かにその通りだ。ナイトホークが怒るのも無理はない。
 冥月は何だかそんな香里亜が心配になる。芥子の花…と聞くと祖国の貧相な村での闇栽培のことを思い出すが、今はそれに浸っている余裕がない。
「まずは『東京』の常識を覚えないとな。飴玉くれるからって変なおじさんについていっちゃダメだぞ?」
「あはは、大丈夫ですよ…」
「ふふ、香里亜さんはそこまで子供じゃないと思いますよ」
 クスクスとそれに香里亜と西洋人形のようなドレスの魅月姫が笑うのを見て、冥月は「冗談だ」と言った後、急に真面目な顔でこう言った。
「真面目な話だが、蒼月亭に集る男は変人揃いだから注意しろ」
「それは失礼なことを。なあ、月璃。それを言うなら冥月も…」
 一番奥にあるいつもの席でジェームズがそう言うと、月璃は少し微笑みながら頷く。
「私は女だ!」
 冥月はジェームズの側まで行き、蹴飛ばす代わりにコーヒーに添えられていたクッキーを全部自分の所に持ち帰り、魅月姫に半分渡した。
「迷惑賃に頂くぞ」
「女性に失礼なことを言ってはいけませんわ」
「確かに、口は災いの元か…」
 いい具合に場の空気が和んだ。安心したように笑いながらクッキーを用意する香里亜に、月璃は花を見ながらこう切り出した。
「香里亜さん、贈られてきた花でまだ残っている物はありますか?出来るだけ元気な子がいいんですが…」
「えっと…今日のはナイトホークさんに持って行かれちゃったんですけど、毎日お水を取り替えてたから、バラがまだ残ってます」
 香里亜はそう言いながら飾ってあったバラの何本かを手に取り月璃に渡す。その様子に他の三人も飲み物を手に月璃の所に集まってきた。
「皆さん、少し静かにしてくださいね」
 そう言うと月璃はそっとバラの声に耳を傾けた。どこから来たのか、誰にここまで連れてこられたのかをそっと聞いてみる。前に皆で浅草に行ったとき、香里亜は自分の能力を隠さず話してくれた…だから今度は自分も香里亜に力を隠すことはやめ、少しでも協力したかった。それに、その「誰か」が香里亜に花を贈ってくる理由も気になる。
『…急に切られてここに連れてこられたの』
『それは誰にですか?』
『冷たい手の人。それしか分からない…』
 そこまで聞いて月璃はそっと礼を言ってバラを近くにあった花瓶に挿し、顔を上げた。本当はもっと聞きたかったのだが、時間も経っているしそれだけ思い出すのが限界なのだろう。
「『冷たい手の人』に覚えはありますか?」
「うーん…あんまり」
「時間とかは決まってます?いつも何曜日とか、大体どの時間に置いてあるかとか」
 今度は魅月姫がこう言った。時間とかが分かれば相手を待ち伏せできる。どんな理由か分からないが、芥子の花を贈るなど悪ふざけにも程がある。
「大体毎週木曜の朝に玄関前に置いてあるんですけど、たまに二日連続とかもあるんです。時間は…寝るのが夜の十一時ぐらいで起きるのは六時だから、その間だと思うんですけど…」
「何か不審な音を聞いたりは?」
 すると香里亜は少し小さくなりながら俯いた。
「私、一度寝ちゃうとぐっすりなんです…ごめんなさい」
「いいの。夜ちゃんと眠れるのはいいことだわ」
 魅月姫はそう言って香里亜に優雅な微笑みを向けた。この正直さと素直さを魅月姫は気に入っている。それに下手に取り繕って嘘をつかれるよりもいい。
「………」
 そんな話を香里亜達がしている間、ジェームズは先ほど月璃が手に取っていたバラに、差出人の思念が残っていないか調べていた。かすみ草、バラ、そして芥子…それに何のメッセージ性があるのかは分からないが、思念が少しでも残っていれば手がかりになるだろう。そんなときだった。
『…いい加減驚けよ』
 ほんの少しだが吐き捨てるようにはっきりと聞こえた言葉。おそらく、差出人が持ってきたときに感じていた事なのだろう。ジェームズは少し考え込みながら花をまた花瓶に戻す。
「香里亜くん、東京に来てから誰かと接触したりしましたか?」
 ジェームズの言葉に、香里亜は何かを思い出すように天を仰ぐ。
「うーん、ここにいるお客さん以外…あ、そう言えば、ここに来たばかりの時、電車の中でケンカしたことが!」
「ケンカ?」
 四人の声が揃った。大人しそうで、とてもケンカなどをするようには思えないが、一体何があったのだろう。冥月は身を乗り出しながら促すようにこう言った。
「ケンカって…一体誰と?」
 すると香里亜は思い出したことに腹が立ったのか、一生懸命その事を話し始めた。
 混んでいた電車に乗っていたとき、シルバーシートを一人で独占して座っている若者に注意をしたこと。それに言い返されたので思わず突っかかってしまったこと。それは背が高くて髪の毛は銀色っぽくて、右手だけ手袋をして眼帯を着けてた男だったこと…。
「………」
 正義感の強い香里亜のことだ。立っている年寄りを見かけてつい言ってしまったのだろうが、こういう事を聞くとやはり心配になる。おそらく花を持ってきているのは香里亜が言ったその「誰か」なのだろう。人間以外の者であれば、香里亜自身が気づくはずだ。
「結局その人シルバーシートは空けてくれたんですけど、降りるとき私の胸触って行ったんです!しかも『あんた背だけじゃなくて胸も小さいな』って…あー、思い出したら腹立ってきたー」
 そんな香里亜を慰めながら、月璃やジェームズ達は情報を整理した。
 冷たい手をして眼帯を着けた銀髪の青年…そして彼は香里亜を驚かすためにこんな悪戯をしている。そしておそらく来週も同じようにやって来る。
「来週香里亜さんのお家に行っても良いかしら?きっとまた彼は来ると思うから」
 魅月姫がそう言うと、香里亜は「お願いします」と言いながらぺこりと頭を下げた。

 次の週の水曜の夜、四人は香里亜の部屋に招かれていた。目の前にはホットミルクやコーヒー、紅茶など、それぞれが好きな飲み物が用意されている。
 初め冥月は部屋に月璃とジェームズをあげることを渋っていたのだが、「冥月さんがいれば大丈夫ですよ」と言う香里亜に負け、渋々と二人をあげることを承諾した。本当は軽々しく男性を家にあげちゃいけないと言いたかったのだが、自分が頼られているなら仕方がない。 
「お客様が来たの、初めてなんですよ」
 花を贈ってくる犯人を捕まえるためなのだが、香里亜は何だか皆が来たのが嬉しそうだ。部屋の中は女の子らしく可愛いものでそろえられており、綺麗に整頓されている。
 月璃は目の前に出されたホットミルクを一口飲んでから、この一週間の間に草間興信所へ「花についての事件」が持ち込まれてないか調べてもらっていたことを告げた。
「聞いてみたんですが、近くで出荷前のバラが盗まれた事件があったそうです…多分贈られてきたのはそれかも知れません」
 窓際を見ると、贈られてきたバラやかすみ草がドライフラワーにされていた。「花に罪はない」と言うだけあって大事にされている。部屋の隅に不自然に積み上げられている雑誌や本の間にも、もしかしたら押し花が挟んであるのかも知れない。それを見て、魅月姫はバラの香りがする紅茶を口にしながら香里亜に向かって笑った。
「本当にお花が好きなのね」
 それに香里亜が照れるように俯く。
「なんか可愛いものとかお花とか好きで。だからこの前もらった花も、本当は飾ってあげたかったんですけど…」
「きっと花たちも分かってくれているわ。さて、どうしましょう…私は外で待ち伏せしたいわ。気配を消すのは得意なの」
 魅月姫がそう言うと、月璃もそれに頷く。
「俺も外で見張ってます。不自然にならないようにすることは出来ますから」
 するとジェームズはコーヒーカップを片手にこう言った。
「私はここにいましょうか。待ち伏せはあまり好みではないので」
「ちょっと待て」
 冥月が隣にいたジェームズの肩を思わず押した。誰かが側にいた方が良いと思って、冥月は香里亜の部屋で待つ気でいたのだが、まさかジェームズまで一緒だとは。
「男は外で待て」
「外に私がつっ立っている方が不自然でしょう?ここにいられなければ、私は下にカクテルを飲みに行きますが」
 下とは蒼月亭のことだろう。ジェームズのことだ、外に行けと言われたら本当に「ここも外です」と蒼月亭に行くだろう。でもそれでは全く意味がない。
「じゃあジェームズさんと冥月さんが私の部屋ですね。大丈夫ですよ、ジェームズさん紳士ですから」
 無邪気にそう言う香里亜に、冥月は小さなお盆にジェームズのコーヒーを乗せ台所の床に置いた。
「そこから出てこないならいい。出てきたら殺す」
「ずいぶん嫌われたものですね…」
 そう言いながらもちゃんと台所に移動するジェームズを見て、月璃と魅月姫も立ち上がる。
「じゃあ、中をお願いします。外は俺たちに任せてください」
「香里亜さんは眠たかったら寝てちょうだいね。明日も仕事でしょう」
「起きてられるよう頑張ります。皆さんに任せたままで一人だけ寝ちゃったら悪いですし」
 月璃と魅月姫が外に行き、部屋には香里亜と冥月、ジェームズが残ることになった。

「さて、私達も少し待つとするか」
 冥月はそう言いながら香里亜の部屋にあるテディベアを動かしたりして遊ぶ。一見何もしていないように見えるが、冥月は影を操る能力で外の気配を伺っていた。月璃がビルの外に向かい、魅月姫が闇に潜むのが分かる。
 二人ともそれぞれ能力があるのだろうが、それに対して冥月は触れるつもりはなかった。ここにいる時点で皆「東京」に呼ばれた者達だ。何か力を持っていても不思議ではない。
「なんかお泊まり会みたいですね」
 そう言って何だか楽しそうに笑う香里亜を見て冥月はやっぱり心配になる。
「遊びじゃないんだぞ」
「まあリラックスしたらどうですか。香里亜くん、コーヒーのお代わりを」
「ちょっと待っててくださいね。そういえば、夜食にサンドイッチ作ってたんですよ、食べます?」
 香里亜はパタパタと台所に近づき、やかんに火をかけた。台所にジェームズが座っているせいで、ただでさえ狭い台所がますます狭く見える。 
「ジェームズが邪魔そうだな」
「そんなことを言っても冥月、あなたがここにいろと言ったんですよ」
 ジェームズは香里亜に手渡されたサンドイッチの皿を手に持ちながら困ったように肩をすくめた。それを見て冥月は溜息をつく。
「分かったジェームズ、こっちに来い。というか、香里亜に必要以上に近づかなければいい」
「失礼ですね…私が何か悪さをするとでも」
「こんな真夜中にここで待つと言い張るだけで充分悪い」
 そんなことを言いながら三人はテーブルで香里亜の作ったサンドイッチをつまんでいた。張り切って作ったのかかなり色々な種類がある。
「香里亜くんはいいお嫁さんになりそうですね」
「………」
 ジェームズに他意はないのは分かっているのだが、そんな事をあっさり言えるのが冥月から見れば信じられない。何というか…もしかしたら一番悪い男のタイプなのかも知れない。そう思ったときだった。
 影に違和感がある。月璃や魅月姫とも違う異様な雰囲気。これは…かなり手練れの者が持つものだ。冥月が緊張するとジェームズもそれに気づいたのか、口の前に人差し指を立て「静かに」と香里亜に告げた。コンコン…と小さくノックの音がする。
「お客さんのお出ましだ…」
 冥月はジェームズと一緒に部屋のドアから躍り出た。

「おおっと、やっと気づいてくれたじゃん」
 四人に囲まれているにもかかわらずその男はニヤッと笑いながら、冥月とジェームズの隙間から香里亜を見た。男が手に持っていたのはライラックの枝だった。おそらくどこかから切ってきたのだろう、まだ新しい切り口が手元に見える。
「あなたは誰なの?」
 魅月姫の厳しい声に男が肩をすくめて笑う。
「俺?別にあんたに名乗りたくないけど、とりあえず教えとくわ。ギルフォードってんだ、一度ぐらい名前聞いたことあるだろ?」
 その名前は香里亜以外聞いたことがあった。自分の楽しみのために犯罪を行う快楽犯罪者。何故そんな犯罪者がわざわざ花を…そう思っていると、香里亜がジェームズの後ろから声を出す。
「あっ!私の胸触った人!」
「よう、洗濯板。やっと俺に気づいてくれたじゃん」
 香里亜をギルフォードの前に出さないように、ジェームズが銃を構える。月璃はギルフォードの背中から声を掛ける。
「どうして花を贈り続けたのですか?その花もどこかから盗んできたのでしょう?」
「そうだ、芥子の花など悪ふざけにも程がある…返答次第によっては殺す!」
 怒りを抑えた冥月の様子にもギルフォードは全く気にせず、ジェームズの後ろに隠れている香里亜に向かってライラックを差し出した。
「あんたさぁ、結構鈍感だろ」
「はい?」
「普通知らない奴から毎週花贈られてきたら、びびって外出もままならねんじゃねーの?ちょっと脅かしてやろうと思ってたのに花に罪はねぇって、あんた全然驚かねぇんだもんな」
 ギルフォードは自分の周りの四人を無視して話し続ける。
「だからわざわざ探して芥子の花持ってきたんだよ。それでやっと気づくんだもんな」
 そう言いながらギルフォードが笑った。首元には魅月姫の爪、眉間にはジェームズの銃、胸元には冥月が影から作り出した刃があるというのに、全く怯んでいない。
「まあ、気付かれちまったしやっと俺のこと気付いてくれたからこれで勘弁してやるよ。花泥棒に罪はないって言うから許してくれよな。また何処かで会おうぜ。香里亜ちゃん」
 そう言った瞬間、ギルフォードは四人の間をすり抜け素早い動きで廊下を駆け抜けた。冥月と魅月姫がそれを追おうとするが、たくさんの犯罪を犯しているのに捕まらないだけあって、逃げ足は速いらしい。
 冥月と魅月姫が戻ってくると、香里亜は廊下に散らばったライラックを一生懸命拾っていた。
「香里亜さん、大丈夫ですか?」
 月璃が一緒にライラックを拾うと、香里亜は困ったように笑う。
「あの人、『花泥棒に罪はない』って言ったけど、あれ間違ってますよね。あれって花泥棒は花摘みにならないって意味なんですよ。今度会ったら教えてあげなくちゃ」
 あんな犯罪者に目をつけられたのに、こんな事を言えるとは…。
 窓から薄明るくなる空を見ながら、四人は顔を見合わせて溜息をついた。

                                 fin

◆登場人物(この物語に登場した人物の一覧)◆
【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
2778/黒・冥月(ヘイ・ミンユェ)/女性/20歳/元暗殺者・現アルバイト探偵&用心棒
4748/劉・月璃(ラウ・ユエリー)/男性/351歳/占い師
5128 /ジェームズ・ブラックマン/男性/666歳/交渉人&??
4682/黒榊・魅月姫(クロサカキ・ミヅキ)/女性/999歳/吸血鬼(真祖)/深淵の魔女

◆ライター通信◆
こんにちは。水月小織です。
今回は「花泥棒はつみにならない」へのご参加ありがとうございました。
在野のNPCギルフォードが出てきましたが、この後彼がまたやってくるのかは謎と言うことで…。
今回は外で待っていた月璃・魅月姫ペアと、香里亜と一緒にいた冥月・ジェームズペアで少しだけ真ん中が違ってます。リテイクなどがありましたら遠慮なく言ってくださいませ。
ご縁がありましたら、次回窓開け時もよろしくお願いします。

冥月さんへ
二度目のご来店ありがとうございます。香里亜から見て「頼りになるお姉さん」になっていただきました。部屋の中のシーンは、知り合いと言うことでちょっと気分を和ませる感じにしてみました。
また機会がありましたら蒼月亭に来てくださいませ。