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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


人魚の涙 −前編ー

「なぁ、人魚ってしってっか?」
 ぷかぷかタバコを吸いながら武彦は零に投げかけた。
「え、人魚ってあの人魚ですか?」
 一息つこうとお茶を入れつつ零は席を立った。
「おお、一般的に言うアンデルセン童話の人魚だな」
「それがどうかしたのですか?」
「ああ、昨日打ち上げされたらしいんだが……」
「ええ!!」
 思わず手にした茶請けがテーブルへと転がる。
 武彦は煙で遊んでるように、口をすぼめたり、大きく開けたりしていた。
「打ち上げって…に、人魚でしょう?」
「ああ、人魚だ」
 大きく椅子に寄りかかっていたからだが前へと乗り出した。
 机の上に乗せられていた足の隙間から顔が見れる。
「そんで依頼なんだが……」
 零はお茶を入れることを忘れ、武彦を食い入るように見つめた。

 机の上に写真が放り出された。

「この人魚を連れ帰してほしいとのことだ」
「連れ帰す……って、ええ!!」
「なに、しかたないだろ?こいつに借りがあってよぉ」
 そういって指が差したのは写真に映し出されている一人の男だった。

「借りは返さなきゃまずいだろ」
 そういう武彦の顔はにんまりと意地悪そうに笑っていた。
 零はほとほと困り果てたように武彦を見つめる。


「そしたら……誰かに頼まないと……どうせ兄さん一人でなんか無理なんだから……」
 そうつぶやくと、零は再びお茶を入れることにした。


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「人魚……ですか」
 話を聞いて思わずつぶやいたのはシュライン・エマだった。
 いつものごとく草間興信所の手伝いに来た彼女であったのだが、困ったことが……と零から相談を持ちかけられたのだ。零は武彦一人では不安だという。
 
ー 確かに…… ―

 シュライン自体も武彦を一人で行かせようなんて思わない……
 まして……今回の依頼ならなおのことである。

「連れ帰す……っていうことはその人魚は危機的立場にあると判断しても可笑しくわないわね……」
 どうもことは非常に大きな問題が待ち受けていそうである。
 ましてや……

「ねぇ、零ちゃん。武彦さんは童話に出てくる人魚……って言ったのよね?」
「は、はい。確かに」
「そう……それなら食されるという心配はないのね……」
「ええ!?食すって!」
「あらぁ……東洋の……日本や中国なんかでの人魚ならば食すことによって不老長寿が得れるといわれていて、今でも大変収集家たちが目を凝らしているとのことよ」
「え……そ、そんなことが……」

 隣で目をむいている零を余所目にシュラインは慌しくPCを弄り出していた。

ー 取り合えずは……っと −

 開かれているページはここ最近の裏情報。この東京……いや、世界における様々な怪奇現象についてだった。さすがに表ざたには開かれていないページではあるが、情報は常に流れている。何しろ……この分野で行けばこの興信所はお得意分野であり、情報を仕入れることに関しても事欠かないのであるのだから……
 まず真っ先に調べたのは港のデーター。
 人魚がかかわってくるとなると……

「人魚ですと……売買というのが主流かと思いますよ」
「!?」

 振り向くとそこには長く艶めく黒髪を携えた少女……というよりは妖艶な女の子が立っていた。

「あ……あんたは……」
「ふふふ……エマ様、お久しぶりですね」

「人魚……と聞いたらすぐわたくしが……ですのよ。エマ様」

 口元が緩やかに上がっていくシュラインとは対照的にふんわり笑う黒髪の少女。
 海原みその……彼女であった。

 
*************************************
  

「俺が知っていることは……以上だ」
 昼近くなって興信所に顔を出した武彦はそう告げた。
 いつもより高々と積まれるタバコの灰からも現状が思わしくないようにうかがえた。

「打ち上げられたのは……昨日の夜……それは確かなのですね」
 シュラインが聞いた。
「ああ。どうしてかはわからないがそれは裏を取ってある。なにせ物が物だからな……ハイエナはドコにでもいるものさ」
「あのぉ、依頼主さんについては……」
「あぁ、悪かったな。あいつについても少々説明しないとわからねぇよな」
 そういうと、懐から一枚の写真がとりだたされた。
「ハンプ・クリストフ・アンデルテ。皮肉なことに某偉大作家さんと似たよーな名前だ。まぁ、俺は偽名だと踏んでいるがな。そしてまぁ、予想通りにデンマーク出身というなんともいやはや……こいつが依頼主というわけなんだが……」
 そう武彦は言いながら写真の右端に写る男性を指差していた。
「残念なことに正真正銘の人間様。人魚との関係については、お国から一緒に出てきたところ航海中の船が座礁したんだとさ。そこを助けられたのはよかったものの……」
「助けた方が人魚を奪った……っというんですか?」
「らしい、そいつがこいつの言い分だ」
「で、でも。可笑しいじゃないですか?人魚は打ち上げられたって……」
「ま、俺もそこが疑問なんだが……」

「……この人……」
 みそのは写真を凝視し始めた。
「この人……水を背負ってる……」
「え?」
「そう……この流れは水……水が……」
「う、海原さん?」
「水……黒き水が・・・…あ……流れが変わる……」
「海原さん?なんか感じるのか!?」
「あ……ダメ……そんな力じゃ……」
「お、おい!何が感じてるんだ!?」

 みそのの目は焦点が定まっていなかった。ただ宙をにらみ、伸びやかな髪が前進をアンテナにするかのごとく全神経が集中している。
張り巡らされる神経全てを掴もうかのごとくアンテナをと化した髪がはびこる。
自分と同じ匂いに反応する身体が……物語を求む思いが……全てを知ろうとする心が……みそのの血を逆流させる。知れ……と。モット知るのだ……と。
たった一枚の写真から、様々なことが流れ込んできていた。
それは武彦から語られたこと、それを裏付けること……そして……微かな嘘も……

ー わ……わたくしは…… −

 みそのの中で何かが告げる。自分が司る者に対しての義務感……いや……それだけではない。
黒く染まったセーラー服の上から、身体ごと自分を包み込んだ。ありったけの力をこめて。

ー ダメだ……この情報だけでは足りない…… −
 
 身体が告げる。ここでは全てが終わらないのだと。このままでは物語にはならないのだと。
力をこめすぎたては、自らの肌を傷つけていた。セーラー服から伸び、むき出しにされていた腕からは圧迫の力に耐えられなく薄っすらと血がにじんでいる。

 みなの目の前で、みそのは荒々しい息を整えようかのごとく肩で息をしていた。たった一枚からの情報……
それには限界があるのは当然である。しかし……

「草間様……この方にお逢いしとうございます」

 みそのの言葉に草間は静かにうなずいた。


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 シュラインにとっては最初から疑問だったことがあった。
何故依頼主本人が動かないのか……と。
自分の大切なものであればあるほど、人間というものは自らの身体で取り戻そうとするのではないだろうか……それができないとなると……自らも同類なのだろうか……それとも……
そんな疑問がつきかねない。
もし……もしも人魚が攫われたのではなく逃げ出したのであれば……悪に手を貸すことになりかねないのである。そんなことは自分は……武彦にはしてほしくないのだ。武彦はあくまでも彼に借りた物を返すだけだ……と笑って告げた。そう、自分を信用してくれと……。
シュラインだって疑いたくは無い。でも……もしその依頼主が武彦を騙していたとするならば……

ー 馬鹿な私……武彦さんを疑うなんて…… −

 武彦からの情報だけでは現状を突き止めるにはやはり限界があった。それと付き合わせるかのように様々な情報機関から引き出していく。シュラインは自らの疑問を口にしてはいなかった。

ー 今はみそのがいる…… −
 
 以前にも同じく仕事をしたことあることによって、彼女の情報の把握は正確であることを知っている。それは信頼できるものであると……それと同じく、彼女にとっては今回の話は同族に関するものであると・・・…
それに何より彼女は物語のために真実を欲している。
まぁ、それはきっと善悪の加担というものにはそんなに反応しないかもしれないであるが……であることは確かだが……

ー いや、今は何よりも正確な情報さえあれば……それに賭けるしかないのだから…… −

 自らの気持ちを押し隠し、シュラインはみその同様武彦と依頼主の元へと向かっていた。
それは……港からすこし外れた場所にある小さな教会であった。青い空に浮かび上がる白が神聖なる場所をより鮮明とさせている。

 白く重々しいドアが重音を響かせ、ゆっくりと開かれる……
 そこから覗かせたのはあでやかな真紅の道。そして列する白いベンチであった。
 目的の人物はそこにいた。
 白金の髪を波打たせる白い衣に身を包む男だった。
 少しあどけなさを残している顔が、彼の年齢を物語っている。その、女性よりも白い肌には黒縁のめがねが映え、知性をも印象づけるようであった。

ー 本当に人間なのかしら…… −
 
 人間とは少しかけ離れた存在をかもし出す彼は物腰柔らかにお辞儀した。

「こんにちは、Mr.草間。奥にお茶の準備がしています」


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「それでは……何から話せばよろしいのでしょうか」

 アルデンテと名乗った青年は一同との挨拶のあと、そう切り出した。
 彼女を連れ戻してくれるのならば……そう彼は最初に宣言をした。何を話してもかなわないと……

 最初に語られたのは彼の生い立ちであった。
 昔より彼の家は厳選たるキリスト教徒。その中でも父方は代々牧師を務めていた。そして彼も……
 本国よりこの国に来たときにはすでに牧師となるべく心を固めていたという。

ー 人間……なんだ −

 そんな彼が彼女とであったのはこちらに腰を下ろして1年後……帰郷したときだった。本国の海岸でであった、悲しい目をした少女だった……そう彼はいった。
帰郷期間は1ヶ月……その間に2人の仲はお互いに無くてはならない存在にまで発展したという。
「私の……私だけの思い過ごしではないと思います。彼女も心から一緒にいたいといってくれました。しかし……」
 そう、彼はこちらに腰を下ろした身。すでに故郷ではなく、他の土地の人になっていたのだ。
 彼女はそれでもかまわないといった。ただ……

「1年待ってくれといわれました……そうしたらわたしはあなたの元に行くと……そうして連絡が来たのが昨日の船に乗ってやってくるとのことだったのです」
「あなたは彼女が人魚だと知っていたのですか?」
「いや、正確には人魚ではありません……」
「正確……にはですか」
「はい、古来より人魚の伝説がありました我が国では血を受け継げし者がいます。それは代々人間との間で交わりあい……現在では人魚の血が出てくることはまずありません。しかし……」
「彼女には現れた……と言うことですか?」
「ええ……私にはそういいました。そのために1年、とある術師の下で過ごさなければいけないと。そうしないと伝説のように変わってしまうのだと……私は彼女の言葉を信じました。神は言います。汝自分の愛するものの言葉を信じよと。私にとって愛するものとは彼女のことだ……たとえその身がいかなるものであろうとも……」
 
 軽く十字を切り祈る……
 空を見つめる瞳には彼女の姿が映っているのであろう。憂いの表情が彼女の大きさを表していた。

「血が戻るとはどういうことでしょう……残念ながらわたくしの方ではそのようなお話を聞いたことがございませんわ」
「それは……先祖がえり……っていうことじゃないかしら……。ほら、日本でもあるじゃない。鬼の血が戻ったとか……」
「ん……似たようなことだろうな。それよりも……伝説ってなんだ?」
「伝説について……ですね。はい……」

「我が国のかの童話作家が描いたお話しはご存知でしょうか」
「ああ、人魚姫のはなしだろ」
「はい、そのお話しです」

 その話には実は基となる伝説の存在があったのだと、彼はいう。
人魚が現れると嵐が来る……猟師たちの間ではそう囁かれていた。船乗りたちを自分たちの領域に取り入れるのだ……そう信じていたのだ。
人魚たちの歌は魅力の歌。その姿は華麗で、誰もが見惚れる存在であった。その姿をみた猟師たちは心奪われ舵を忘れてしまい……岩場に座礁するという。
まぁ、人魚たちにしてみれば迷惑極まりない話ではあった。
そんな人魚たちの仲にも好奇心旺盛な娘がいた。それがかの童話のモデルとなった娘であった。
娘は人間と恋に落ち、そして自ら滅びの道をたどる。
そう、かなわぬ恋の犠牲となりて海の泡に消え去る……魔女の呪いによって。

「童話では叶わぬ恋……そう言い換えていましたが、伝説はそんなやさしい話ではないのです。例えなった恋であろうとも、海の魔女との契約では人魚は滅んでしまうのですから……」
「え……」
「はぁ?」
「な……なにそれ……」

「童話ではそんな残酷なことを伝えたくないと、そして、哀れではあるが叶わなかったからこそ身が滅んでしまったのだと言い換えられました。だけどそれは違った……モデルになった人魚もまた、恋は叶ったのです。そして幸せになった。そのあとに待ち受けているものの存在を知らず、彼女は王子との恋を実らせたのです」
「そのあとに待ち受けているものって……」
「それが魔女の呪いでした」

「王子と思いの通じた人魚は魔女の契約によって声が戻ります。そしてその美しい声を聞いた王子は彼女が自らの本当の恩人であることにも気付きました。それこそが……魔女の仕掛けた本当の呪いの始まりだったのです」
 
 魔女は人魚の美しい声と引き換えに人間の足をくれました。そして言葉が出ない代わりにと……せめて誰よりもすばらしい踊りが踊れるようにしてくれたのです。人魚の思いは踊りを通じ王子の心を捕らえることができました。
王子が人魚に心奪われた瞬間、魔女との契約は取れ人魚は声を取り戻したのでした……しかし……

「そう、契約が切れ人魚は再び海に戻らなくてはいけない身体へと戻ったのです。そして再度魔女の元を訪れた彼女は……」

 魔女は人魚が戻ってきたことをたいそう喜びました。しかし人魚は悲しくてたまりません。せっかく通じた思いも、海と陸に別れ別れになってしまったのですから当然のことでした。
人魚は再び魔女に契約を求めます。永遠の人間になれるように……どんなことでもするからと……
それこそが魔女の狙いでした。海の魔女は例え人魚が恋にかなっても自らを再び求めるとようにとあえて契約が白紙になるようにもっていったのですから。

  『人魚や……なら叶えてあげようではないか』
  『本当?ありがとうおばあさん』
  『何々・・・・・・私に叶えれないものは無いよ。だけどね……』
  『わかってるわ、今度は何がいるのかしら』
  『よおくわかっているじゃないの……かわいい人魚や』
  『髪?それともやはり声……なのかしら』
  『なぁに、そんなものではないよ、かわいい人魚や』
  『え……あと私にあげれるものなど無いけど……』
  『私の欲しいものはね……』

「それこそが今なお続く人魚の呪い……涙なのです」
「な、なみだ?」
「涙って……あの人魚の涙なの?」
「はい。人魚の涙……それは陸に上がった際に人魚が泣くと出すとされる宝石ではありますが、それは本来命の欠片……人魚は泣くたびに自らの命を削っていくのです」
「それじゃぁ、人魚姫に課せられた呪いって……」

「魔女のために毎日泣き続けること……」

「それが人魚にかけられた魔女ののろいです」
「で、でも、それが彼女と何の関係が?」

 すっかり冷めた紅茶で喉を潤した。

「人魚が恋をすると魔女の呪いが発するよう、一族全員にかけられたのです」



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「とりあえず……彼女がどの種族の人魚なのかはわかりました……しかし……」
「ええ、それだけでは今回の打ち上げと関係が見えないわ」
「そうだな……アルデンテ君、そこのところ教えてくれないか」

「はい……彼女は今月の初め……私にこう連絡をくれました」

 それはいつものように教会での日課を過ごしていた日のことであった。彼女とは慣れてからすでに半年が立とうとしていたころ、電話がなったのだ。

『アルデンテ?』
『ノーラ?ノーラ、君なのかい?』
『そう、あたしよ。アルデンテ……あたし・・・・・・あなたの元に行くわ』
『どうしたんだいノーラ、後半年って話しではなかったのかい?そちらの用事が済むって……』
『……こっちにいたって呪いは解けないわ……あたし……騙されたのよ……』
『だ、騙されたって、ノーラ!』
『い、いけない……追いつかれそう……アルデンテ、詳しくは手紙に書いたから。後で届くから!!』
『ノ、ノーラ?』

「電話はそこで終わりました。そのあと自分の元に手紙が届き、先日港に到着する便に乗るとのことが書いてあったのです。だけど……」
「そのときか……ちょうど俺と隣の席になったのは……」
「はい……何でも引き受けてやるよ……その言葉を私は……」
「……よく俺を思い出してくれたな」
「私には他に頼れるものなどいませんでしたから」
「……だったな」


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「シュライン……人魚の涙を取り扱ってるところから調べなおして見てくれ……大きな組織だ……気を抜くな。海原さんは……アルデンテから借りた彼女の写真を頼む……」
 
 武彦はそう2人に言い放つといそいそと事務所を出ようとしていた。

「武彦さん、どこに行かれるのですか?」

 PCとにらめっこを始めていたシュラインが問う。みそのもたくさんの写真が入った封筒を抱え、武彦を見ていた。

「これはでっかい話しすぎる……裏の方に手を回してみることにするよ……」

 まっすぐに見つめて……
 
「貸しは……お高いですわよ、草間様」
「はは……勘弁してくれ」 




To be continued……



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)        ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

0086 / シュライン・エマ/ 女性/ 26歳 / 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
 1388 /海原・みその  / 女性/ 13歳 / 深淵の巫女


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■         ライター通信                     ■
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 この度は人魚の涙にご参加ありがとうございました。
 長らくお待たせしましてもうしわけございません。
 今回は人魚救出まで……と思いましたが御二方のプレイを見ていますと……
 ついつい他のエピソードをつけくわてたくなりまして、このような形にさせていただきました。
 もしよろしければ、この後に続きます後編も楽しんでいただけたら……そう思います。


 海原みその様
 はじめまして。この度はお逢いできて光栄です。
 まだまだ未熟者ですが、お気に召していただければ幸いです。
 それではこの辺で……

 written by 雨龍 一