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<東京怪談・PCゲームノベル>


[ 雪月花1.5 迷子はどっち? ]


 何時かの出会い、何時かの別れ。それから一体幾日が経っていたか……。少なくとも、あの時からは二週間以上は経っているはずだった。
「……お久しぶりですね」
 思わずかけた声に、目の前の彼は顔を上げる。

 その日の雨は 朝から降り続いていた……。



 藤水和沙――彼が写生のために画房を離れたのが今から二週間前の事。季節はとうに秋を巡ったが、この時季には珍しい花の話を聞きこの地に足を伸ばしていた。思い返せば、この辺りは暫く雨が続いている。断続的ではないものの、唐突に振る出すそれはまるで梅雨の雨のように。それを考えれば――その花が咲くこともまるで当たり前のようで……。そう、この場所の季節は初夏で止まってしまっていたのかもしれない。
 墨田の花火、と言う紫陽花がある。紫陽花と言うからには六月から七月に開花する物であり、秋に見ることは叶わぬものだが、この辺りには夜間のみ、その紫陽花を丹精している家が在った。家主の許可を得て、広い庭園での写生を漸く終えたのが昨日の事。懐かしい顔を見たのは今日、この帰り道での事。
 足を止めた和沙に今彼が目の前にしている人物も足を止め今に至る。
「――――……」
 上げた顔は和沙を見た。雨が傘を叩く音が強く、声が届いたかどうか定かではなかったが、彼はポケットからメモ帳を出す。差していた傘を落とさぬよう肩と顎の辺りで挟むと、ペンを走らせた。
『おまえ…確か藤水さん‥だったか?偶然だな。』
 ペリッと剥がし渡されたメモにはただ一言、そう書かれている。名前を覚えて貰えていた事に小さな喜びを感じながら、和沙は笑みを浮かべ言った。
「ええ、こんな所で偶然ですね、柾葵くん。そしてお元気そうで何より――と言いたいのですが、」
 そこで一度言葉を切り、そっと辺りを見渡した。と言うよりは、柾葵の後ろを見たというのが正しい。しかし、やはりそこにも和沙が探す人物は居なかった。柾葵と行動を共にしていたはずのもう一人。
「――洸さんは、どうなさいましたか?」
 最初は柾葵と距離をとっているのかと思ったがそうでもなく、まさか陰になっているのかとも思ったがやはり居ない。すると柾葵はまた一枚、短いメモを手渡してきた。
『洸なら前歩いてたけどどっかで勝手にはぐれて。俺独りだった。』
「つまり洸さんが迷子、ですか?」
 思わず聞き返すと、柾葵はコクリと頷いた。
「なんと、まぁ……」
 思わず「そんな馬鹿な」と言いそうになり、思わず堪えては柾葵には分からぬよう微かに苦笑する。
 本人は気づいていないのだろうが、どっちが迷子かは明白だった。否、それ以前に決して子供とは言えない二人がこんな人通りも建物もほとんど無い町ではぐれる事にも…誰でもそう思うだろう。
 堪えた言葉、その時の表情を出さぬよう、和沙は柾葵に向き合うと一つ言った。
「それは大変ですね……兎も角、私も用事は終わりましたし、お探しするのをお手伝い致しましょう」
 そう言った瞬間和沙は、あからさまに明るくなった柾葵の表情を目の当たりにする事となる。なんだかんだで不安だったのかもしれない。ただ、フッと顔を上げたかと思うとペンを持つ手を再び走らせた。
『用事?そう言えばあそこから大分遠出してるな。』
 柾葵が『あそこ』と書く場所は画房の事を指しているのだろう。
「ええ、実は先日まで写生しにこの辺りまで来ていて。今はその帰り道だったのです」
『写生‥あぁ、絵だよな。そっか、ホント偶然だったんだな。』
 残念そうな表情を浮かべメモを手渡してきた柾葵に、「ただ」と和沙は続けた。
「……このままだと私も安心して帰れませんし――」
 その言葉に、柾葵が顔を上げ和沙を見る。そんな彼と目が合うと、和沙は優しく言葉をかけた。ただ、雨にその声が掻き消されぬ様強く。
「だから共に探しますよ、洸さんを」




    □□□




 雨は依然降り続け、この地に陽の光が降り注ぐことはない。見上げる天。そこに広がる灰色の雲は空を覆いつくし、一向に雨が止む気配など見せなかった。
 二つの足音。一つは静かに、もう一つはまるでわざと水溜りを撥ね。この田舎道でただ一人を探し彷徨う。霧が広がってはいるが、視界を完全に奪われたわけでもなく先へ先へとただ進む。
 やがて無言のまま柾葵のほぼ隣を歩く和沙に、一枚のメモが渡された。いつの間にかペンを片手、歩きながら書いていたらしい。
『さっきの続きだけど写生って何描いてたんだ?やっぱ風景?』
 先日見た絵のことでも思い出したのか、そう問う柾葵に和沙は昨夜までを思い返しながら言った。
「いえ、今回は花を――墨田の花火を描いてきたのです」
『花・・花火?』
 短い、ほぼ単語のみが書かれたメモを和沙に渡しながら、柾葵は首を傾げていた。そんな彼に、和沙は微笑みながら解説する。
「墨田の花火と言うのは、分かりやすく言えば紫陽花ですね。まるで花火が咲いたような花なんですよ」
 嬉しそうに語る和沙に、すかさず柾葵のメモが差し出された。
『俺花って分からないけど、それでもこの季節に紫陽花は無いだろ?』
 それは思わず言葉に詰まってしまうような、鋭すぎる反応だ。
「私も不思議なのですが。……この辺りは気候が少し梅雨に似ていると思いません? こうして雨が降り続いて、少し肌寒いような、むしむしした様な」
『あー、確かに…この辺り最近ずっと止まないんだよな。‥え、だからなのか?』
 「いくら何でも冗談だろう?」と言いたそうな柾葵に、和沙は一つ。
「話を聞いた時は私も不思議に思いましたが、確かに咲いてました。良ければ絵をお見せしますよ、その方が口で説明するより早いですし。ただ、流石にこの雨ですから今はちょっと無理ですが」
 そんな和沙の言葉に、彼は頷きメモを渡す。
『あぁ‥じゃあ、楽しみにしてる。早く洸も見つけないとな。』
「えぇ、折角ですし。良ければ三人で共に」
 その時が早く来ればいい。そう願いながら進める足。頭上では雲が流れていた。目で見て分かる速さで。


 やがて夕刻が近づくにつれ、雲が切れ始め、雨は小降りとなり始めた。傘を叩く雨音が減ったことが気になったのか、柾葵は傘を頭上から逸らしては空を仰ぎ、やがて閉じる。とはいえ、まだ完全に止んでいるわけでもない。ただ、この小雨で傘を差していることがわずらわしいのだろう。
 ただ和沙は未だ傘を差したまま。そして、その歩む速度がやがて落ちてくる。
「…………」
 やがて、まっすぐと歩いていた柾葵の足が唐突に道から逸れ始めた。無言のまま進む彼の目が、一体何を見つけたのかは分からない。ただ、今までただフラフラと歩いていた足が確実に何処かを目指し始めたということだけは確かであった。
「神社、ですか?」
 やがて二人の歩く先に見える鳥居。遠くからは緑で隠されていたそこも、近くまで来てみればよく分かる。人気は無く、ただひっそりと静まり返っていた。
 もしかしたらこの場所に――と和沙は考えるが、柾葵は境内の一角を指差すと彼に一枚のメモを差し出す。
『俺向こう探してくる。すぐ戻ってくるから、少し此処で待ってろよ。』
 唐突な一言に思わず戸惑う。ここで二手に分かれるならばまだしも、自分だけ待つというのが和沙には理解できなかった。
「え……?」
 思わず問い返せば、柾葵は溜息と共にメモにもう一言二言綴る。
『あそこ座って待ってろ。そんな具合悪そうな顔した奴連れ回せる程無神経じゃないから。
 それすぐ帰ってくる。万が一洸がこの辺りうろついてたら引止めといて欲しいし。』
 そう言葉にされてようやく気づく。大丈夫、まだ大丈夫だと思っていたが、辺りを照らし始めた夕焼けは輝かしく、そして眩しい。この辺りは木々のお陰で陽は射さず木漏れ日も少ないが、いつの間にか辺りは晴れている。
 「じゃあ行って来る」といった様子で右手を上げ和沙に背を向けた柾葵に、彼は少し躊躇いつつも「行ってらっしゃい」と、その背に届くよう声をかけた。
 彼の背が見えなくなってから、座れる場所を探すと傘を閉じる。僅かな雨は勿論、陽射しも完全に防げる場所だった。ようやく落ち着き、ふうっと思わず溜息を吐く。
「しかし、一体何処へ行ってしまったんで……――っ?」
「こんにちは。又、お会いしましたね」
 すっかり静けさに慣れた和沙の耳にそれは唐突に、聞き覚えのある声が響き顔を上げる。
 雨が止みかけても尚霧がかった道の先。そこに立つのは白と黒の服にその身を包んだ少年の姿。和沙が驚いた原因は、今しがたまだでは確かに誰も居なかったと思った場所に彼が居た事にある。ただ、思い返せば前出会った時、彼は消え帰った。それを考えれば…もう一度驚くような事ではないのかもしれないのだが。
「柾葵くんも、と思ってましたが……あなたもお久しぶりですね、桂くん」
 その名を呼ぶと、桂はその穏やかな笑みの中に驚きの表情を含ませたがそれも一瞬のこと。すぐさまいつもの、まるで作り物のような笑みを浮かべたまま礼を告げ、言葉を続けた。
「覚えててくれて有難うございます。早速本題なんですが、今洸くんを探しているのでしょう?」
 思わず息を呑む。彼は一体、いつからこの状況を知っているのだろうか。しかし和沙の答えを待たず桂は続けた。その場所を、右手で示し。
「彼なら向こうの石段を下った東方向、小学校の方へ向かうのを見かけました。良かったらそっちを探してみてください」
「どうして、そのような――」
 思わず問う声を最後まで聞くことなく、桂は和沙の問いに答える。
「こないだのお礼です。二人を助けてくれた。それに、今回二人を又引き合わせてくれれば、ボクにとっても……」
 最後に何か言いかけた口は止まり、桂は僅かに視線だけを動かすと、一度口を紡ぎ和沙を見た。
「彼が戻って来るみたいなので、ボクはこの辺りで」
「彼って……柾葵くんが居ると何か不都合でも?」
「そんな事は無いです。ただ、彼にとってボクの存在は気に入らないと思うから」
「――本当に、気に入るとか気に入らないだとかなのですか?」
 その質問に、今まですぐさま返答を返していた桂の言葉が止まる。
「……寧ろボクには好都合なんですけどね。アノ二人が……   は」
 語尾は良く聞き取れなかった。ただ、それをそれ以上聞くことなく桂は和沙の前から姿を消す。それと同時、正面から歩いてきたのは柾葵だった。洸の姿はやはり無い。
『悪い、見つからなかった。もうすぐ陽も暮れそうだな…もう帰っても良いからな。俺はもう慣れたことだ。』
「そう…ですね。ただ、最後に一箇所、行ってみたい場所があるんです。良いですか?」
 桂が和沙に嘘を吐くことによるメリットは何も無い。ならば、信じてみようと思った。勿論、これで見つからなくてもすぐ帰るつもりは今のところ無い。
『ん、あぁ。じゃあ任せる。何処だ?』
 そう返してきた柾葵に、和沙は立ち上がると石段の方へと向かう。まずは下って東へ向かえば良い。小学校など、恐らくあればすぐに分かるだろう。
 ただ、石段に辿り着いた所で和沙の足が止まった。平地を歩いてきた気がしたため気づかなかったが、どうやら高台にあった神社のようで、石段の天辺から見る景色は絶景とも言える。ついでに言えば、石段の長さもかなりの物だったが。それ以上に目を惹くものが今目の前にある。辺りの山々の紅葉に、微かに残る夕焼けのオレンジや赤が混ざり、辺りはまるで燃えている。そこに田畑の黄色や家々の灯り、月明かりが混ざっては優しく照らす。
「?」
 気づけば差し出されていたメモ。手に取れば柾葵は先に石段を下り始めた。
『綺麗だな。こういうのは結構見てきたけど、いつも何も考えることなく終わりだった。
 良く考えてみれば藤水さんは、これを残してんだよな‥凄いな。でもってちょっと羨ましい。』
「―――― 」
 メモから顔を上げる。柾葵はもう、石段を半分は下っていた。


 結局石段を下りきったところで待っていた柾葵と合流し、着いた先は町の小さな小学校。しかしグラウンドは広く、緑も豊かな良い場所だった。
『こんな場所に?』
「ええ、多分なんとなく…ですけれど。――洸くん、居ますか?」
 すっかり暗くなり、一層静まり返ったこの町で。それほど大きくないはずの和沙の声は、辺りに大きく響いた。
 柾葵は、辺りを見渡しながら和沙をチラリと見る。「別の場所を探したほうが良いんじゃないか?」とでも言いたそうに。
 けれど、二人が一旦他の場所を探そうと踵を返したとき。「誰」と一言、二人にとって聞き覚えのある声が届いた。振り返る。その先にあるのは校舎と校舎を繋ぐ渡り廊下。どうやらそこに座り込んでいたらしく、ひょっこりと見覚えある、確かに洸の姿が現れた。
 柾葵が「マジか…」と言った様子で和沙を見るが、彼も呆気にとられた顔をしていて。そんな二人の目が合うと思わず笑みが零れた
「とにかく、良かった……えっと、お久しぶりです、洸くん」
 これだけでは覚えていないかもしれない。そうも思い、名乗ろうとした矢先に洸は和沙を見ながら小さく言った。
「えっと、確か……藤水、さん? なんで」
「ええ。まぁ色々あるとは思うのですが、お話はもう少し明るい場所へ出てからにしましょう?」
 そう言い移動したのは、この辺りでは珍しい外灯の下。小さな電球があるだけで、真下を照らしてるに過ぎないが、それぞれが顔を見て話すには十分の灯りだった。
 事の経緯の殆どは和沙から語られ、所々を柾葵が洸の掌へと補足していく。
「――へぇ……、大体は分かりました。此処までわざわざ有難うございます。と、墨田の花火…紫陽花、雪ノ下科。季節外れにも程があるけれど、これから先の季節にピッタリですね」
「…っ、これはこれは良くご存知ですね」
 花の話自体は柾葵からされたのだろう。突然の話題に和沙は驚くと同時、洸の言葉に感心する。
「花は、好きだから。どんな物かよくは分からないんですけど」
 ポツリ呟いた言葉は、喜びと悲しみが同居していた。その理由は続けられた言葉の中にも込められている。
「俺は見ることはできないけれど、良かったら此処で絵、出してみてください。柾葵も見たそうだし、俺も良ければ……触れてみたい」
「……はい、構いませんよ。では――」
 すっかり雨も止み明るいこの場所で、和沙は昨日仕上げた絵を二人の前へと出した。
「やはり、この季節に不思議な気もしますが……これは冬の景色にも合う気、が――――?」
 途中、右手を握られた感触に思わず言葉を止める。見れば柾葵が和沙の右手を掴んでいた。「どうしました?」と問うが、彼からの反応は無く、ただいっそう右手が強く握られる。痛い、というわけではないが、それが一体何を意味しているのか和沙には分からない。
「そいつが右手を握るのは肯定の時が主なんですけど、たまにどうしようもなく文字に出来ない事をそう表現することがある――勿論良い方向の事に限るんですけど」
 洸からの救い舟とでも言うべきか。その言葉に和沙はようやく納得する。
「何か感じて貰えているのならば、もうそれだけで嬉しいですよ」
 言葉なんて必要ない…そう、思う。
 そして、そっと絵に触れる洸からも言葉は無く。ただその表情から和沙は何かを察する。言葉が無くとも、見えなくとも、一人一人の中で世界は広がっていて。何かを見ては感じ取る。


 それは偶然の再会だった。けれどこの再会が、二人にとって良いものになればと。そう、思う。




    □□□




「それじゃあ、ここで」
「そうですね。私はこちらですから」
 町の外れの標識前。二手に分かれる道で三人は足を止め、それぞれ向かう方向へと足を向けた。
『又会えるか?』
 柾葵からのメモに和沙は小さく苦笑する。
「どうでしょう? 写生へはこうしてたまに出かけますが、だからといって出先で毎回偶然会えるわけも無いでしょうし」
「何より…俺達はこれから更に北上するつもりだから、もう会えるかなんて分からないでしょうね」
「かも、しれませんね」
 洸の言葉から察するに、確かに再会は難しいだろう。
「でも、」
 ただ、そんな和沙の考えを、言った本人が打ち破る。
「会えたら、いいですね」
『会えたら良いな。』
 言葉とメモは同時に。そして二人は手を振った。此処で道は分かれる。
 足を進めた。背を向けた。けれど視線はまだ前を真っ直ぐと見る事は出来ず。この偶然の再会を、まだ惜しむように。
 やがてその足を確かなものへと進めたのは洸。それに遅れぬようにと柾葵も速度を上げた。暫くは洸の背中と和沙の方を交互に見ながら。やがて、闇へと消えてゆく。
 静寂が訪れる。静かな町だった。そう、二人に出会うまでは当たり前だったこの静けさ、それを今ようやく思い返す。
 二人と別れ寂しくは無い。ただ少し、残念だった。
「……」
 しかし考えていてもしょうがない。
 和沙は一つ、小さく息を吐くと、ゆっくりと顔を上げた。その先に浮かぶは白い月。
「さて、陽の昇らない内に帰らねば…ですね――」


 明日は晴れるかもしれない、そう考え、ようやく足を進めることにする。
 進む道は違えど、それぞれの行く先は、同じ月明かりが照らしていた――――。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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→PC
 [2171/藤水・和沙/男性/318歳/日本画家]

→NPC
 [  洸・男性・16歳・放浪者 ]
 [ 柾葵・男性・21歳・大学生 ]
 [  桂・不明・18歳・アトラス編集部アルバイト ]

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■         ライター通信          ■
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 こんにちは、亀ライターの李月です。何時もお世話になっています!
 さて、1.5話のお届けです。墨田の花火、で頂いたときから折角なので書きたいことがありまして折角なのでそのまま通してみました。少し無茶かもしれませんが"異界"ということで…。
 柾葵と共に洸を探してくださり有難うございました。夕方辺りに僅かに晴れてきましたが、うまく回避できた後は暗くなったので大丈夫かと思います。又、1話で接触していた影響がありまして桂が出現しております。色々謎な子ですが、彼のことは柾葵にも洸にも気づかれていません。ご安心を(?)
 二人揃って最後は良い感じでした。とはいえ、柾葵は100%本心、洸は30%社交辞令かもしれませんが...。ここにきて絵という形の影響力は意外に大きいかなと思います。
 だんだん再会は困難となってきますが、もし次がありそうならば、また二人と仲良くしていただければ幸いです。

 それでは、又のご縁がありましたら…‥
 李月蒼