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『千紫万紅 ― 霞草の物語 ―』
システムのプロテクトを解読し、それを解除する事は彼女にとって片手で握った鉛筆を親指で折る事よりも当然だと思えるぐらいに簡単な事だった。
キーボードの上で彼女の両手の指は高速でピアニストの指が鍵盤の上でそうなように優雅に踊る。
そして、奏でられる美しい旋律に自ら酔いしれる事も無く彼女はEnterキーを押した。
継いでデスクトップの画面には洪水のように膨大な量の数字とアルファベットの無意味な羅列が吐き出されていく。
「今夜午前0時ちょうどの6と5の間の13番ホーム、か」
まるで子どもの遊ぶゲームかそれとも読むような漫画に出てくるような台詞。
しかしそれを口にした彼女の顔に浮かぶ表情は、楽しげな中にも心地良い緊張が滲むものだった。
彼女、法条風槻が立ったのは駅のホームだった。
最終列車が発車した駅には数人の駅員の姿が見られるだけだ。
その駅員たちに見つからぬように駅のホームの陰に隠れていた彼女は、そこを走り出た。
6と5の間の13番ホーム。
―――つまり6番ホームと5番ホームの間の線路。
最終列車が出た事で駅の電源が次々と消されていく。
闇の濃度が濃くなっていく。
が、その闇を切り裂くようにして線路に居る風槻を照らし出す光。
それは彼女の真正面から照射されていた。
最終列車は確かに出たはずなのに、
しかし線路に立つ風槻に向かい列車が走ってきている。
いや、それは現実に存在している列車だった。
回送列車だ。
深夜の線路に立つ列車の光によって闇から照り出される細い女の姿に運転手の恐慌を代弁するかのような列車の甲高いブレーキ音がヒステリックに闇に鳴り響く。
風槻はしかしそこに立ち尽くしたままだった。
きゅっと唇を引き結んだ彼女の目は真っ直ぐに自分に突っ込んでくる列車を見据えている。
それで確認できた。
彼女が決してこの状況下において腰が抜けて動けないとか、そういう事に陥っているのでは無いという事が。
なら彼女は何をこんな自殺志願者のような真似をしているのか?
それは急ブレーキをかけた列車の運転手も抱いているに違いない疑問だろう。
―――闇の帳が音を吸い込んでいたかのような世界のしじまをしかし切り裂くような列車のヒステリックなブレーキ音。
だがそれを掻き消すにはあまりにも儚いアラームが、風槻にだけ何とかギリギリ聴こえる音量で鳴った。
何かを耐えるようにきゅっと唇が引き結ばれていた口元がその瞬間緩められ、そしてそれは確かに笑みに見えた。
後にこの事態の報告書において運転手が書き記した一文がある。
深夜の線路に立ち尽くしていた女が居て、そしてその女をブレーキをかけたが間に合わなかった自分の車体が轢いてしまう、そう思った瞬間にしかしその女は、自分に対して悪ふざけしすぎた悪戯を謝るような悪戯っ子めいた笑みを浮かべて消えた、と。
無論、その一文は上司によって二重線で掻き消され、
運転手はしばらくの間、カウンセリングを受けるはめになったのだが。
しかしこの時の風槻はそんな事などつゆと知らず、自分が立った本当の5と6の間の13番ホームを見回していた。
そこはとても古い駅のホームに見えた。
白黒映画に出てくるような、そんな古めかしい駅だ。
そしてその駅に立っているのは彼女だけで、
その駅にはすでに汽車が停まっており、客車には幾人かの人の姿も見えた。
「さてと、君はどこに居るのかな?」
ワイシャツの胸ポケットから取り出した写真。
そこに写っているのはまだ幼さが抜けきらない男の子だった。
客車から半分だけ身体を出して風槻を車掌が見ているが、風槻にその車掌の視線を気にする様子は一向に見出せなかった。
「見つけた」
薄い紅のルージュを塗った彼女の唇がそう動く。
そしてホームを移動していただけの彼女はおもむろに写真に写る子どもが乗っている客車に飛び乗った。
車掌は慌てた動作で身体を客車内に滑り込ませた。
だが客車のドアがすぐに閉まり、汽車が発車する事は無かった。
それもそのはずで車掌はずっと彼がホームを覗き込んでいた客車から風槻が居る客車まで走ってきたのだから。
そしてそのまま車掌は前の客車へと移動していく。
「車掌が運転手も兼ねている、ってのはまあ、普通の電車なら危険極まりないけど、今は都合が良いよね」
そんな独り言を口にした風槻は件の男の子の前に立っていて、
その自分を見上げた男の子に、ウインクした。
そして風槻は彼に手を差し出す。
彼ははっきりと拒絶の表情を浮かべた。
悲しげな眼で自分を見る彼に風槻は言葉を紡ぐ。
「お母さんが待ってる。帰れる場所があるなら、帰った方が良いに決まっている。それにこの汽車は意識であるあなたが乗るべきではない汽車なの。もちろん、実体であるあたしも。なんせこれは捨てられた夢の残滓が乗るモノなんだから」
帰り方が、わからない。帰って、良いの?
そう唇を動かす彼に風槻はくしゃりと笑い、彼の頭をくしゃくしゃと撫でると、そっと自分の胸に彼の顔を抱きしめた。
それは母性を感じさせる光景だった。
「馬鹿だな。だからあたしが、来たんじゃない。あなたのお母さんに頼まれて」
そして彼女はそっと彼の頭を離して、手を握ると、男の子を立たせて、客車の外へと導き出そうとする。
しかしその時に汽車が発車する事を報せる合図があがり、客車の扉も閉まり始めた。
風槻は閉まっていく扉の隙間から彼を放り出し、
そして彼女自身もそこから飛び降りようとして、
が、その彼女の手を、握った小さな手があって、
―――何故か風槻はその手の感触を懐かしいと感じてしまった。
本当に何故か………。
客車から飛び降りた彼女は半分だけ身体を捩じらせて、客車を振り返る。そこに居たのはどこかで見た事があるような女の子だった。
客車の扉は閉まり、
そして、汽車は発車した。
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都市伝説とも称される情報屋Dの噂。
――――人形と娘の二重の意味を持つその通り名を与えられたDが扱う情報は日常の取り留めも無い事から、アンダーグラウンドの危険な情報まで。
曰く、巷を騒がせた乳児突然死症候群が雑誌で紹介された世界の詩集に掲載されていた三行詩による呪の結果である事を突き止めたのも情報を扱うDだと。
曰く、記憶喪失となっていた人物を情報屋Dはその情報力を持って見つけ出したと。
曰く、情報屋Dを摘発しようとした警察幹部とその裏に居た悪徳政治屋の不正実態を逆にマスコミにリークしたと。
実しやかに囁かれる情報屋Dの噂は尽きる事はなく、そしてそれはまさにどれも都市伝説として囁かれるに充分に足るものばかりだった。
情報屋D、その人物が本当にこのバビロンシティー東京に居る事も、
そしてその正体が法条風槻という美しい女性である事も、
それを知る人物は数少ない。
情報を扱う彼女だからこそ、その情報は彼女の手によって無限の夢幻による虚飾がなされ、世界に流されている。
妖幻の華が艶やかな香りによって自分を摘もうとする人間の意識を惑わすように。
そんな情報屋Dの仕事場兼住居は都心にありながらしかし一見誰も住んではいないような場所にあった。
そこを訪ねてきたのは白だった。
樹木の医者。
情報屋Dとしての法条風槻と白が出会ったのはまだ少し前の事だった。
梅雨だと言うのに雨も一向に降らず、そのまま梅雨明けを迎えた頃、ダムに沈んでいたはずの村が現れ、
そしてその村の外れにあった桜の樹はしかしどういう訳か水に沈む前と何ら変わらなかった。
それでその桜の樹の調査に乗り出した白は、桜の樹に燕の霊が取り憑いている事を調べ出した。
それこそがダムの水の底に沈んだ桜の樹を何ら変わらぬ姿にしていた現象の元だったのだ。
燕の霊は以前この村に住んでいた男性に片思いをしていた。
逢いたい。ただ逢いたい。
その願いを叶えるべく白は動き、そしてその協力を求めたのが情報屋D、法条風槻だった。
彼女はその情報力を駆使して燕の霊が会いたがっていた男性を見つけ出し、見事に二人を会わせたのだった。
以後二人は友人関係にある。
「これをどうぞ。前回の依頼のお礼です」
「ああ、ありがとう。これはサンスベリア?」
「ええ、そうです。パソコンなどのような電化製品の傍に置いておけば、身体に良いと思いまして」
白はパソコンが立ち並ぶ部屋の隅にサンスベリアを置いた。
それだけでもどこか部屋の空気が澄んだように思えたのはこのサンスベリアの持つ空気浄化能力が高いからだろう。
「そういえばこのサンスベリアはマイナスイオンを放出するっていうもんね」
「ええ。だから部屋に飾る観葉植物としてこのサンスベリアは適しているんです」
にこりと微笑む白の顔がそのまま小さく傾げられたのは、
しかしどこか風槻の様子がおかしく感じられたからだった。
「とは言え、しかし少し遅かったのかもしれませんね。何分、樹木の医者ですから少し不安に思われるかもしれませんが、それでも人間が診られない訳では無いですから、よろしければ診察しますよ?」
ありがたい申し出に風槻は愛想の良い笑みを浮かべ、そのまま顔を左右に振った。
「ありがとう、白。だけど原因はわかっているんだ」
白の形の良い眉根が寄った。
それをどこか面白そうに眺めながら風槻は囁くように言う。
「寝不足」
転瞬、白の顔に穏やかだけど、どこか苦笑にも似た、心配そうな表情が浮かんだ。
「寝不足?」
「そう、寝不足」
「では寝ないと。ああ、でも」
と、健康的に寝るためにもクーラーのきちんとした利用法を踏まえて、などと説明し出した白の口を風槻は軽く左の肩だけを竦めながら、もう片方の手を上げて止める。
「寝不足、とは言え、仕事のし過ぎで睡眠時間が削られているという訳だけじゃなくって、他の要因もあるんだ」
そう。他の要因。
風槻の脳裡に数日前に見た客車内の女の子の姿が浮かび上がる。
―――あたしはあそこに何か大切な物を忘れてきてしまった。
きっとそれが原因。
何かを忘れてきた余白の空虚感が、自分を寝不足にしている。
「という訳、白」
説明し終えた風槻は自嘲めいた感を滲ませる苦笑を浮かべて、大仰に両肩を竦めた。
「なるほど。夢異邦の汽車に心を残してきてしまったのですか」
「うん。でもあれは、あれに乗った人間は寝たきりになるはずなんだけどね。夢の残滓以外は。あたしはその逆。人間が寝るための何か大切な物をあたしは失ったのかも」
まあ寝る時間が省略化できるのはその分仕事が出来るからありがたいけど。
強がっておどけた声でそう言っても、デスクの上に転がる栄養ドリンクの空瓶たちが痛々しい。
再度、風槻は肩を竦める。
「乙女の部屋に転がっていて良い物じゃないよね」
ぺろり、と舌を出した風槻に白は困ったように微笑んだ。
眠れないのはやはり辛い。
睡眠障害に陥って眠れない風槻の身体の疲労の蓄積は実際深刻だった。
今日もそれを白に感じさせないように風槻は少し濃い目の化粧をしているのだ。
大雑把な男ならばおそらくはそれでごまかせた。しかし同姓や繊細な心根の持ち主ならばそれではごまかせない。
そして白もまた、繊細な心根の持ち主で、そして人の健康などには人一倍気を遣う性分だった。
「とは言ってもね」
椅子に足を組んで座っていた風槻は組んでいた足を組みなおし、その上の足に肘をついて頬杖をついて、大きくため息を吐いた。
頭の中で指折り数える、これまでしてきた睡眠法を。
しかしそのどれもが成功しなかったのは現状が証明していた。
「ああ、ちなみに頭の中で羊を数えるのって、かえって脳細胞が冴えてしまうからダウトなの。知ってた、白?」
悪戯っぽく片目を閉じて、瞼を開けた片目で白を見据えながら風槻は言う。
ぴーんと伸ばした右人差し指をふりながら言って、伸びをする。
両手を天井に向かって伸ばし、椅子の背もたれに身体を任せて、伸びをした。椅子はぎしぃっと軋みを上げ、白はちらりと服の隙間から覗いた風槻の白い肌から律儀に眼をそらす。
そんな初心な思春期の男の子のような楽しい反応を見せる白に風槻は苦笑した。なんだかこっちまで恥ずかしくなるじゃない。
そしてその笑みを困ったような表情にする。
「ほんと、眠れそうな感じはするんだけど、眠れないんだなー、これが」
いつもならそのまま寝ぼけてずり落ちて、スカートをはいていたなら太ももの大サービスまでできるのに。残念だったね、白。
ウインク。
八つ当たりの悪ふざけを終了させて、風槻は椅子から立ち上がった。
そしてサンスベリアに指先で触れる。
マイナスイオンを浴びれば、眠れるかもしれない。
そんな風槻の横顔を白は憐れむように見据えていた
そして白も来客用の椅子から立ち上がり、不思議そうな顔をする風槻に優しく微笑んで軽く携帯電話を持ち上げて見せた。
それからすぐに白の助手がまた新たに法条家に植物を持ってきた。
それは真っ白なかわいらしい花を咲かせる霞草だった。
「霞草?」
「そう。霞草です」
不思議そうな顔をした風槻に白は穏やかに頷き、霞草を手渡す。
そして説明をする。
「花療法って知っていますか?」
「花療法?」
「そう。花を飾ったり、育てたりする事で花の持つ生命に触れて、心や身体を健康な状態に保つ方法。それを花療法と言うんです」
僕が先に持ってきたサスベリアも厳密に言えばそうですね。
穏やかに白は微笑んだ。
サスベリアはマイナスイオンを発するという。
なら、この霞草は?
そう視線で先を促す風槻に優しく白は頷く。
「霞草はね、ベッドサイドに飾り、語りかけるように眺めるといいんですよ」
風槻の視線の先で霞草の白い花が窓から入ってくる風で揺れた。
その日の夜、熱い風呂に入って汗を流し、冷蔵庫から取り出した冷たいビールで喉を潤した。
前はそれで気持ち良く夏の夜は寝る事が出来たのだ。
だけど今は気だるい疲労感に襲われるばかりでちっとも寝れない。
毎晩試しにしているそれを今夜もしてみて、しかし意味の無い事で終ってしまった事に風槻は肩を竦める。
ベッドサイドに飾られた霞草の横に半分空けたグラスを置いて、風槻はそれに顔を近づけた。
―――『霞草はね、ベッドサイドに飾り、語りかけるように眺めるといいんですよ』
語りかけるように眺める、か。
そう想い、それからくすりと微笑んで、風槻は濡れて額に張り付く前髪を右手の人差し指で掻きあげながら小首を傾げる。
「あなたも寝るのかしら?」
そう呟き、それから霞草も夢を見るのだろうか? などと、疑問に思う。
風槻はベッドに横になり、それから傍らの霞草を左頬を枕に埋めながら眺めた。
視界の中心には霞草。
そうしていると気分が安らぐから不思議だ。
暗示効果、という奴だろうか? そう考えて風槻は自分の思考も意外と実は簡単だった事に笑う。
だけどそれだけではないような気がするのもまた事実。
なんで、そう思うのだろうか?
あなたは知っている?
霞草にそう問いかける。
その時、かわいらしい白い花がにこり、と笑いかけたように思えた。
霞草の花言葉は親切。
その親切心で、それがその答えを一緒に考えてくれる、というのだろうか?
ふいに風槻は自分が霞草ではなく、小さくっておしゃまな女の子にでも話しかけているような気分になった。
自分にもそんな時はあったのだ。
優れたハッカーだった義父の影響もあって、風槻もその方面の技術を学んだ。思えばあの時のわくわくとした感情はいつの間にか薄らいでいたように思える。こうして寝転がりながら義父の背中を見てた頃とは違って。
それに、
背中の傷………。
女としても致命的なその傷を気にして着れなくなった背中の開いた服。
「あたしだって女だもの。ひらひらとした背中の開いた艶やかでかわいい服だって着たかったわよ。季節柄水着とかさ」
子どもの頃にこうやって寝転がって描いた絵の中にはそういう服も多かったような気がする。いつか着たい服の想像図、って。
捨てたもの。
捨てなければならなかったモノ。
子どもの頃の夢。
風槻がそれに思い至った瞬間、小さな白い花がかわいらしく揺れた。
しゃん、と。
霞草のもう一つの花言葉は夢心地。
夢の中に居るような心地をその波動に乗せて、その花は、風槻にそれを送った。
風槻の意識はだから、瞬時に夢の世界に送られる。
夢異邦人となる。
そして同じ夢異邦人を乗せた汽車が風槻の前を通過していく。
その汽車はそう、夢異邦人を乗せて、夢の世界を永遠に走り回るもの。宛ても無く、ただ延々と走り続けるだけのもの。
夢異邦人を乗せて。
だけど、その夢異邦人とは、
「捨てられた夢。人が」
風槻が呟く。頬を一筋の涙で濡らしながら。
だから感じていた空虚感は、
―――あたしの中から抜け出てしまった夢。
捨ててしまった夢。
風槻の髪が乱暴に空間に舞う。
風槻の前を汽車が通過していく。
風槻はその客車に向かって、
そこに居る幼い女の子………捨ててしまった自分の夢に向かって、手を伸ばした。
「ごめんね」
捨てていくしかなかった夢。
いつしか失ってしまった煌き。
色褪せて、見向きもしなくなってしまった、モノ。
それでもこの胸に空虚感を感じるのは、それがいつか帰りたいと、本当は心の奥底で、そう思っているから。
捨てたフリをしても、
煌きを失ってしまった、と思い込んでいても、
色褪せたと嘆いて、見ないフリをしていても、
それが本当は、大切だったから。
そうしなくっちゃ心の平静が失われてしまうから。
―――矛盾している。だから心に空虚感を作って。
「馬鹿だね。馬鹿だったね」
客車から手が伸ばされて、
そして風槻はその手を握った。
【ending】
すずめの朝を謳う歌声を目覚まし時計の代わりに目覚めのオルゴールにしてあたしは瞼を開いた。
まだ意識は半分まどろみの海をたゆたっていて、残り半分も無い意識はこの現実を茫洋ながらも認識しかけている。
手がけている仕事のいくつかのスケジュールが茫洋な意識の中でも思い浮かぶが、あたしはやはりもう一度まどろみの海に完全に沈もうと決めた。
久々の睡眠なのだ。
寝過ごしても罰は当たらない。
そう。きっと今ならもう一度、あの霞草が咲き乱れる場所を舞台にしたファッションショーの夢の続きを見れるはずだから。
あの楽しくって、嬉しい夢を。
まどろみの海に心地良く沈んでいくあたしの茫洋な視界の中で、霞草の白い花は可愛らしく咲いていた。
→closed
霞草の花言葉:清い心・切なる願い・無邪気・無意識・親切
所縁の日 5月21日 6月1日
++ライターより++
こんにちは、法条風槻さま。
はじめまして。
このたび担当させていただいたライターの草摩一護です。
ご依頼、ありがとうございました。
花療法、素敵なシチュを指定してくださりありがとうございました。^^
霞草にはこのような効果があったんですね。
植物って本当に不思議ですよね。^^
私のパソコンの前にも小さなサボテンが飾ってあるのですが、それを飾る前と後では何となくパソコンの画面を見てる時の感じが違っているような気がするんですよね。^^
霞草。私も今度機会があったらやってみたいと思います。^^
ちょうどベッドの横にはコンポなどを乗せている棚があったりしますので。^^
そして風槻さんが不眠症になってしまったお話ですが、このような理由で、という感じでまとめてみたりしました。
いかがでしたでしょうか?^^
お気に召してもらえていましたら幸いなのですが。
見ないフリをしていたけど、でも汽車の客車で前に捨ててしまった自分の夢と出逢ってしまって、それで感じていなかった空虚感が、感じられてしまって、って。
少し不思議で、そして何かを思うような、そんな感覚を楽しんでもらえていましたら幸いです。^^
それでは今回はこの辺で失礼させていただきますね。
ご依頼、ありがとうございました。
失礼します。
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