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<東京怪談・PCゲームノベル>


端故


●始

 草間興信所にて、草間から一通り説明を受けた梧・北斗(あおぎり ほくと)は、口元に手を当てて「ふーん」と唸る。
「つまり、お化け屋敷に踏み入った少年がおかしくなったって訳か」
「そういうことだな。さっきまで、子どもたちのたまり場みたいになっていたからな」
 おかしくなってしまった少年を案じた、一緒に足を踏み入れた友人達が草間興信所を訪れたというのだ。真剣な表情で草間に頼んでいたというが、何しろ相手は小学生。さぞかし騒がしかったことだろう。
 草間はその時のことを思い出したのが、渋い顔になっていた。
「どうしたんだよ? 菓子でもせびられたのかよ」
「それだけじゃない。ジュースを出せとまで言ってきた」
 ついに耐え切れなくなり、北斗はぷっと吹き出した。草間はそんな北斗を見「笑い事じゃないんだぞ」というが、おかしいものは仕方がない。
「今まで笑わずにいられたことを評価してくれよ」
「笑ったから全て台無しだ」
「で、結局ジュースとお菓子は出したのか?」
 北斗が笑いながら尋ねると、草間は「まさか」と言って自嘲する。
「うちは貧乏興信所だから茶くらいしか出せないとい言ったら、あっさり引き下がった」
「それ、引き下がったんじゃなくて憐れまれたんじゃ……」
 北斗が言うと、草間は一瞬黙る。そうして小さな声で「やっぱりそう思うか?」と尋ねる。
「そうとしか思えねぇんだけど」
 草間はため息をつく。小学生たちに馬鹿にされたというのが、どうも切ない。
「ま、その内いい事あるって」
「そうだな……って、俺のことはいいんだ!」
 びしっと草間が突っ込む。北斗は苦笑し「それで」と口を開く。
「その廃ビル、前からいわくありげなとこだったんだろ?」
「らしいな」
「やっぱ、何かあるのかな?」
 北斗はそう言い、ちょっと考えてから「やめやめ」と言う。
「どうした?」
「現場見ないで考えるなんて、俺の性格じゃないし」
 にやりと笑いながら言う北斗に、草間は「それもそうだな」と言って紙の束を差し出した。
「ともかく、調べてくれないか? 被害に遭った子や一緒に行った依頼人である子どもたちの住所はここに書いてあるから」
 草間の差し出した資料を受け取り、北斗はそれをぱらぱらとめくる。軽く目を通してしまうと、くるっと丸めてポケットに突っ込んだ。
「じゃ、まずは被害に遭った子に会いにいって、ビル見に行くか」
「おう、よろしくな」
 愛用の氷月を手にして興信所を後にしようとし、突如北斗は「あ、武彦」と言って振り返る。
「俺にもジュースとお菓子の用意、よろしくな!」
「貧乏興信所だって言っているだろうが」
 渋い顔をする草間に、北斗は「よろしく!」と再び言ってから、手をひらひらと振る。背中から「知らないからな」という声が聞こえたが、あえて聞こえないふりをするのであった。


●動

 北斗はまず、おかしくなったという少年のもとに向かった。未だ入院中であるという、病院へと向かう。
 こんこん、とノックをすると、中から「どうぞ」という声が聞こえた。中に入ると、母親らしき女性がベッドの横の椅子から立ち上がった。
「あの……どちら様でしょう」
 病室は一人部屋の為、見舞いの対象はベッドの主だと分かるのだろうが、北斗に見覚えがない為に戸惑っているのだろう。北斗はそれに気づき「ええと」と口を開く。
「俺は、草間興信所から来た梧・北斗なんだけど……」
「草間興信所、ですか?」
 怪訝そうな母親の言葉に、どう説明しようかと悩んでいると、端の方から「俺たちなんだ」と声がした。目をやると、少年たちがいる。草間のところに依頼をしに来たという、少年たちであろう。
「俺たちが、頼んだんだ。おばさん、ごめん。勝手に」
 少年たちの言葉に、母親はゆっくりと首を横に振った。
「心配してくれての事でしょう? 有難う」
 母親は子どもたちにそう言ってから、北斗のほうを振り返る。まだ警戒は解いていないようだが、事情は察してくれたらしい。
「わざわざ出向いていただいて恐縮ですが、私の息子は今入院しています。治療は病院がやってくれますので……」
「それが、単なる病気だったら治るけどな」
 ぼそ、という北斗の言葉に、母親ははっとしたような表情を見せる。軽く青ざめたその顔に、北斗はため息混じりに口を開く。
「原因不明って言われたんじゃねぇか? どうしてこうなってしまったか、分からないって」
「ど、どうして」
「そうじゃなけりゃ、そいつらが草間興信所に来るとは思えねぇからだよ」
 北斗はそう言い、少年たちを見た。少年たちは北斗を見、こっくりと頷く。
 もし要因が分かっており、治療すれば治るという話ならば、少年たちは興信所には来ない。そのまま病院が為す治療が終わるのを待っていればいいだけなのだから。しかし、少年たちは興信所に「何とかしてくれ」と言ってきた。
 つまりは、どうして少年がおかしくなったのかが分からないから。
「あなたなら、何とかできるというのですか?」
 母親は震える声で言う。軽い怒りがこもっているようにも聞こえるその言葉には、病院だけでは手に負えぬ何かをどうにかしてもらえるかもしれないという、小さな希望すら混じっている。
「あなたなら、あの子を助けてくれるとでもいうんですか?」
「俺は、ああなった原因を探って、何とかしたいからここに来たんだ」
「お医者様にもできなかったんですよ?」
「だから、俺が来たんだ」
「あなたに、何ができるというんですか?」
 叫ぶような母親の言葉に、北斗は氷月を握り締め、まっすぐに母親を見る。
「医者にはできないことを、する」
 きっぱりと言い放つ北斗の言葉に、母親はその場にしゃがみこんだ。かすかに震える肩は、泣いているようだった。
「何ができるかなんて、俺にもまだわからない。だけどさ、医者にはできないことならできる。絶対に、してみせる」
 北斗が更に言うと、母親は声を出して泣き始めた。北斗は小さく礼をし、眠ったままの少年の方へ近づく。
 じっと見つめるが、眠ったままの少年は目を覚ますことはない。じっと見てみるが、何もない。
 全てが、ゼロ。全くの無なのだ。
(こんなに何もないなんて、あるのか?)
 意識がない、というレベルではない。かといって、魂自体が消えうせてしまったわけでもない。
 壊れてしまっている、というのが近い。体に宿るべき意識が、壊れてしまっているのだ。
(心を、壊されるなんてあるのか?)
 表面的には、ただ意識がないだけにも見える。だが、その実意識だけが内面的に壊されてしまっている。
「……お前ら、何か気づいたこととかなかったか?」
 北斗は心配そうに見ている少年たちに尋ねる。少年たちは互いに顔を見合わせ、ぼそぼそと「何か気づいたか?」などと言い合っている。
「何でもいい。ほんの些細な、どうでもよさそうな事でいいからさ」
 北斗が言うと、少年たちはこそこそと話す。何か一つでも思い出そうとするかのように。すると、そのうちの一人が口を開く。
「そういえば『これ何だ?』って言ってた気がする」
 少年の一人の言葉に、北斗ははっとしてそちらを見る。
「そういえば、言ってた。うん、何か見つけたっぽかった」
「本当か?」
 北斗の問いに、少年たちは口をそろえて「たぶん」という。今となっては不確かなことだが、それでもそのような言葉を耳にしたのは間違いない。
「それと、何か指差してた気がする……」
「どこを?」
「わかんない。ただ、倒れた時に人差し指が立ってた気がして」
 少年は口ごもる。突如、友人が倒れて動揺しているときだ。状況が冷静に把握できなくて、当然といえば当然だ。
(あのビルに、何かがある)
 北斗は確信する。ビルには、何かがある。少年が気づいた、何かが。
「あの……ジュース、飲む?」
 ようやく落ち着いたらしき母親が、少年たちと北斗に向かって言う。少年たちがこっくりと頷くと、母親は小さく微笑みながら冷蔵庫からジュースを取り出す。
 四角いパックのジュースだ。
 それを一つずつ少年たちに手渡そうとすると、取るのを誤った少年の一人が、眠っている少年の体の上にジュースのパックを落とした。
 すると、少年の目が開く。開き、目線をジュースのパックにやる。
「う、あ……ああああ!」
 その途端、少年は叫び始めた。母親が慌てて抱きしめ、手を伸ばしてコールボタンを押す。
「一体、どうしたんだ?」
 北斗は慌てて叫ぶ少年と母親を見る。少年は、何かに怯えているようだった。大きく見開いた目の先には、ジュースのパックがある。
 ぽとん、と落ちたままの四角いジュースパック。
「ジュースを、恐れているのか?」
(いや、違う)
 恐れているのは、ジュースではない。寝起きの目で、あれがジュースだとはっきりと分かるものではないだろう。
 となれば、怯えているのは外見的に捉えられる形。四角いパックの形。
 つまりは、箱。
「箱、か」
 北斗は「よし」と言って、少年たちに向き直る。どこらあたりを指差していたかを確認し、必死になっている母親に一礼してから病室を後にする。
「頑張れよ。俺が、何とかやってみるからな」
 北斗はそう言いながら、小走りに歩く。が、だんだん走っていく。
 一刻でも早く、廃ビルに到達することができるように。


●箱

 北斗の目の前には、件の廃ビルが建っていた。ビルには「立ち入り禁止」の札がかかっているものの、入り口までの1メートルくらいは全く草が生えていないあたり、ここに誰かが訪れているのは間違いない。
「単なる肝試しか、それともあの子がああなった要因の者か」
 北斗は呟き、小さな声で「前者ならいいんだけどさ」と付け加える。あまり大掛かりになられると、少年の体が持たないかもしれない。
(さっさと片付けねぇとな)
 北斗はぐっと氷月を握り締め、廃ビルの中に足を踏み入れた。
 入り口には鍵がかかっておらず、ギイ、という軋んだ音をさせながら簡単に開くことができた。廃ビルの中は埃っぽく、昼間でも薄暗い。どこか冷たい空気が流れているかのようだ。
「確かに、気味悪いな」
 肝試しに来る、というのも頷ける。元は何のビルだったのかは分からないが、中はがらんとしているのに日の光が全くと言っていいほど入らない。日当たりがよくないから、潰れたのではと思わせるくらいだ。
(せめて、電気でも通っていればな)
 文明の利器に頼れば、このような薄暗い部屋でも明るくすることができるだろう。だが、今北斗のいる廃ビルは、名のとおり「廃」されたビルだ。文明の利器に頼ることも適わない。
 それでも、全く見えないという訳でもない。薄暗いものの、周りの様子を伺うことは容易にできる程度の光がある。
「ええと、確かこの辺だっつってたよな」
 草間から受け取った資料をポケットから取り出し、確認する。少年達が草間興信所を訪れた際に、草間が大体の位置を少年達に書いてもらった紙があった。それを用い、入り口や壁などの位置関係から、少年が倒れたらしい場所を確認する。
 そこは、窓に近い場所だった。窓はガラスがすっかり壊されており、風が吹き込んでいる。北斗はその辺りを重点的に見るものの、特に何かしらの変化は感じない。
「別に、何もねぇな。どっちかというと、静かっていうか」
(静か?)
 北斗は小さく「まさか」と呟く。そうして、改めて部屋の内部を確認する。
 何も、ない。
 霊の類も、力の流れも、陰気なものも、何もかも。
「こんな場所だぜ? なんで、何もないんだよ」
 それは不思議な光景だった。北斗がいるような廃ビルというものには、大体何かがいるものだ。気にすることのない程度のものから、何とかしなければならないレベルまで様々だが、このように綺麗な状態というのはほぼ皆無と言っていい。
 まるで、誰かがさっきここに来て祓ったかのように。
「誰かが祓ったっていうのかよ?」
 もしもそうであるならば、北斗の携帯が鳴り響いてもいいはずだ。病院の少年が回復し、調査を終了してもいいのだと。
 しかし、何の連絡もない。忘れているだけという可能性もあるが、それにしても祓った者とすれ違ってもいいくらいの浄化具合である。
「何か、ある」
 あるべきところに何もないという事実は、言い換えれば何かあるという結論に達する。加えて、北斗の第六感が訴えてくるのだ。
 ここには何かある、と。
「……んじゃ、いっちょ見てみるか」
 北斗はそういうと、その部屋を一回りゆっくり観察しながら歩く。やはり、浄化されてすぐのように何もない。
「あと……なんか指差してたっていってたな」
 少年が倒れたという場所に行き、ゆっくりと指を差す。その方向にあるのは、壁。
 北斗は指を差したまま、そちらに向かって歩く。壁に向かって伸びていく指先に、やがて壁がぶち当たった。
 がこっ。
 突如した音に、北斗は怪訝そうにそちらを見る。壁が押されて小さな隙間ができたのだ。
「仕切り壁か」
 北斗は納得する。今は二部屋のようになっているが、何かあれば大きな一部屋としても使えるように、簡単な仕切りができる壁になっているのだ。埃と薄暗さで、先程は確認できなかったのだが。
 仕切り壁を横に寄せ、そちらを見る。
「俺の勘では、四角い箱みたいなのがあると思うんだけど」
 病室での出来事を思い返し、北斗は呟く。おかしくなった少年は、ジュースパックにおびえを見せていた。つまりは、四角い箱に対して。
 となれば、少年がああなってしまった要因が箱にあることは容易に想像がつく。おかしくなる要因を箱に作られたからこそ、少年は箱の形に怯えるのだ。
 仕切り壁のあった位置を通過し、更にまっすぐ突き進む。同じような埃っぽさは否めない。こちらの部屋は、仕切り壁の所為か誰も足を踏み入れていないようだった。
「あ」
 北斗は思わず声を上げた。目の前に、小さな箱のようなものがぽつんと置いてあるのだ。薄暗い中、ぼうっと灯がともっているような、赤い箱が。
「あれが、要因の箱か?」
 氷月を握り締め、北斗は小さく呟く。目を凝らすように見ていると、突如箱がヴヴヴと振動した。
 振動と共に訪れたのは、箱に吸い込まれていく力の流れであった。箱を中心とし、まるで竜巻のようにぐるぐると力が渦巻いているのだ。
「力を、吸収しているのか?」
 小さな箱なのに、強大な力を吸収している。貪欲に、際限なく。
 北斗は氷月を構え、箱に目標を定める。びいん、と張っている弦をぎりぎりと引き、光の矢を作り出す。
 薄暗き部屋に輝く、一筋の光。
「お前、ちょっと食いすぎじゃねぇの?」
 北斗はそういうと、弦を離す。
 びんっ!
 鋭い音と共に、矢が箱に向かって放たれる。矢はまっすぐに箱に向かっていき、力の流れをものともせず、箱を射抜いた。
 すると、がふっ、という空気が抜けるような音が響き、箱による力の吸収が収まった。ただ、止まっただけ。箱は壊れてはいない。
「なんだよ、これ」
 北斗は小さく呟き、箱に手を伸ばす。すると、箱の中から何かがあふれてきた。
『なんでもできる』
 箱の中からあふれてくるのは、際限のない力。
『世の中の全ては、掌の中にある』
 体中を満たす、強大な力。
 それを用いれば、何でもできる。全てを知る事ができる。絶対を、完全を、強大を……!
「……ばっかばっかしい……!」
 ばきっ!
 北斗が言うのと同時に、今度は木の枝を折るような鈍い音が響き渡った。そうして、箱による力の奔流は収まった。しん、と沈黙している。
「この力に当てられたのか、あの子は。だから、壊れたんだ」
 ふう、と息を吐き出す。力に対して免疫ともいえる対処方法を身につけている北斗だからこそ、箱からの力の奔流に耐え得る事ができた。しかし、対処方法を知らぬ無防備な人間がこの力に当てられれば、精神に異常をきたしても無理はない。
「とりあえず、今のでこの箱に入っていた力は一旦出て行ったとは思うけど」
 北斗は箱をぐっと握り締めた。握り締めることによって、箱が力を吸収しようとするのを、または吐き出そうとしているのを封じるかのように。


●結

 その後、箱の力に当てられた少年は、北斗が箱を仮に封じたことによって快方に向かっているのだと草間に教えられた。北斗はそれを聞き、ほっと胸をなでおろす。
「そりゃ、良かった。やるっていったからには、やっぱりちゃんとやんねぇとな」
「何の話だ?」
 北斗の呟きに対して不思議そうな草間に、北斗は「別に」と言ってどすんとソファにすがった。
「それで、あの箱の正体は分かったのかよ?」
「ああ。俺の知り合いに、あの箱を回収している奴がいてな」
「回収?」
「ああ。あの箱は『エーテルボックス』といって、なんでも大きな魔力を封入されている箱なんだと」
「エーテルボックス、ね」
 北斗は名を繰り返し、ため息をつく。あの奔流してきた力は、魔力だったらしい。それも、箱の特性を考えれば「力を吸収し、触れたものに吐き出す」という魔力を。
(確かに、周りから吸収して、持つ者に力を与えるって言う魔力なら、無敵にも慣れるかもしれねぇけどさ)
 だからといって、普通の人に精神に異常をきたさせる力なんて、ろくなものじゃない。
「それで、武彦。俺へのジュースとお菓子は?」
「なんだ、お前。覚えていたのか」
「忘れるわけねぇじゃん。約束したし」
 にかっと北斗は笑って言う。草間は肩をすくめ「やれやれ」と小さく言い、冷蔵庫の中からジュースとケーキが出てきた。
「珍しい。ここの興信所で、こういうのが出てくると思わなかったんだけど」
 とろけそうなチョコレートが表面にかかっているケーキを見、北斗は感心したように言う。草間は美しい透明な赤いジュースをコップに注ぎながら「お礼だとよ」という。
「エーテルボックスを回収している奴ってのが、ダイニングバーを営んでるんだ。だから、お礼だと」
「なるほど。なら、遠慮なく」
 北斗はにっこりと笑い、フォークを手にする。草間は「ほらよ」と言いながら、コップを北斗の前に置いた。
 まるであの箱のように赤い、ジュースの入ったコップを。


<ケーキとジュースに舌鼓を打ちつつ・了>

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【 5698 / 梧・北斗 / 男 / 17 / 退魔師兼高校生 】

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■         ライター通信          ■
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 お待たせしました、コニチハ。霜月玲守です。このたびは「端故」のご発注、有難うございます。如何でしたでしょうか。
 この「端故」は、クリエータチーム企画である「MYSTIC−CITY」を題材とした、外伝的な位置づけとなります。よって、本格的に始動した際に今回のノベルと多少の矛盾が出るかもしれません。よって、タイトルも「端(外伝)故に、何か矛盾があるかもしれません」の意味と、要となっている「箱」をかけていたりします。
 梧・北斗様、いつもご参加いただきまして有難うございます。プレイングが分かり辛いなんてとんでもないです。ぐぐっと大事なところは抑えてありましたので、大丈夫です。少しでも楽しんでいただけていたら、嬉しいです。
 ご意見・ご感想など、心よりお待ちしております。それではまたお会いできるその時迄。