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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


死闘を招く豆まき?

 節分
 豆をまくということもあるし、恵方を向いて巻き寿司を丸かじるということもある。鰯を焼いてそれを食べて、のこった頭と骨をぶら下げる風習もあるとか。言い伝えや風習には微妙な違いがあるとしても、共通していることと言える。

 草間興信所の居候である五月が
「やりたい」
と言ったところから始まった。
「散らかるから面倒だ」
「そういわないでください、お兄さん」
 と、その日に向けて何かする様子ではある。
 元はある意味神聖な儀式だが、ある日を境に変わる。
 2月2日・朝
 応接間には「箱」が有ったのだ。
 あの箱である。やたらとモノを送りつけてくる。あの箱。
 なにやら段ボールには、『楽しく』とかかれているだけ。
 しかも、箱は”開けて(はぁと)”と言って居るようで、怖い。
 草間が見つけては警戒している。
「開けるな。絶対に……っていったそばから、勝手に開きやがった……。」
 ため息をついた。
 しかし正反対に感激している二人いる。零と五月だった。
 沢山の豆と、何丁かの妙なおもちゃの鉄砲だった。
「口径が、豆と同じですね。」
「ひょっとして。」
 零が、おもむろにおもちゃの銃を調べ、箱の中もかき回し、取説を見つけた。
 そして読む。
「なるほど。そう言うことですか。」
「どういう事? お姉ちゃん?」
 五月は首をかしげる。
「普通に豆まきをするより、この銃をもって鬼は外というより、鬼を撃つみたいです。」
 零が説明文やルールを読んでから答えた。
「!? そんな!」
「『尚、鬼の方々にも装備してもらい、福対鬼、もしくはバトルロイヤルをお楽しみください』と書いています。」
 ここまで行くと、儀式から生まれた祭なのか、単なる愉快な危険な遊びなのか見当もつかない。
「で、このまま箱を無視すると、タイトルが『豆がいっぱい』になりよけいに大惨事だと思うんですが、兄さんどうします?」
「かってにしろ。」
 結局ふてくされる草間であった。

 2月3日夜。
 このあたりは血の海ではなく。
 豆だらけになることは間違いない。


〈班分けでも〉
「いよー、皆げんきー? かわうそ? の かわうそ? なり! よろしゅぅ!」
 と、どこからともなく現れるナマモノ、かわうそ?
 やる気満々である。実況解説などを、だ。
 なんだかんだ、話を聞いてやってきたメンツは4人だった。現場を見ていたシュライン・エマは、この遊びを聴いたとき、
「た、食べ物を粗末にするなんて……! そんな勿体ないことはできないわ!」
 と、お冠になったとか。
 しかし、箱が拗ねて、興信所がとんでもなくなる状態を回避するには参加するしか有るまい。しかし、すでに手袋とビニール袋を用意している。ちなみにかなり真顔で。
「拾って砕けたのはどうするんだよ?」
 草間が渋い顔で訊くのだが、シュラインのオーラは砕け手しまう物だろうと容赦はしないらしい。
 あとで、炒り直せば、腹はこわさないはず。
「零ちゃんや五月ちゃんは、小分けに食べましょうね。」
 と、豆まきやりたい二人に教える。
 一方で、菊坂・静は初めて出会う、ナマモノと座敷わらしをみては挨拶している。
「かわうそ?さん五月さん、初めまして。僕は菊坂・静って言います。」
「いよー、よろしくぅ」
「よろしくお願いしますね。」
 優しい笑顔の高校生なので、印象は良い感じだ。
 盲目のような女性が一人ソファに腰掛けている。杖は良くあるプラスティックの物のようだ。彼女はパティ・ガントレット。腕にブレイサーのようなガントレットをつけている。
「盲目でも、大丈夫でしょうか?」
「あんたなら、別段生活に支障来していないんだろ?」
「ええ、理由より、私は目が見えません。しかし、目で見ることだけが世界ではないです。普段は力を使わないよう、口の音と耳で状況を掴んでおります。」
 盲目の人物が実生活上で習得する技術を使っているので、たまに彼女の口から音が出る(実際は視覚を除く感覚は鋭いので使う意味はないが、盲目者としてのふりには欠かせない技術だ)。もっとも、彼女の場合、気配察知などは簡単にできるだろう。生業も生業なのだが此処では伏せておく。
 一番元気なのは、清水コータであった。
「豆まき! 楽しそうじゃん! って、まだっぽいから此処の猫とあそんどく。」
 連絡を受けての第一声がこれなので、入ってからすでにうずうずして動いていられない。すでに豆を年齢分の数を食べたようなので、猫の焔とじゃれていた。

 あと、忘れてはならない人物が鬼鮫。なぜ自分が呼び出されたのか、全然分からない感じである。
「おい、紅。酒奢ってやると言ったからきたのに、なぜ、ガキの遊びをしなきゃならねぇんだ?」
「そういうな。お前も。この際厄落としで気楽になって見ろ。」
「おっさん、おっさん。そんな渋い顔してたら、福がいなくなるよ!」
「……。」
 清水コータの言葉に怒鳴りそうになったが、此処は我慢と鬼鮫はそっぽを向いた。
「はいはい、籤で班分けしる。コータ、静、
 かわうそ?がだしたくじ引きで、トラブルが発生
「ちょっと、全員福ってどういう事?」
 そう、参加者4名が(草間、鬼鮫たちを除く)全員福になったのだ。
「かわうそ? ぽかみす。」
「どうしよう、6体2では鬼チームじゃないですか?」
 静が言った。
「私がなりましょう。私は故合って鬼になってみたい。」
 パティが、手を挙げるのであった。
「OK、感謝。」
 かわうそ?はパティと握手を交わした。
 それでも、5対3。あと
「結構、敵は強くないでしょうか?」
 静は、鬼チームが修羅場くぐりの人物であると、本能で理解していた。本気で戦うことはないだろうが、様々な要素を考えるに、難しい。
 小麦色は草間のデスクで楕円を描くように歩いて考えている。
「何か考え浮かんだ?」
 シュラインが小麦色を抱っこする。やっぱりふかもこ毛皮が気持ちいい。魂が抜けそうになるが、そんな状況じゃない。
「零、どうする?」
 小麦色が零を見る。シュラインに抱っこされたまま。
「私が、鬼役に変更ですか?」
 と。
 零は考えた。
「仕方ないですね。」
「ごめんご。」
 かわうそ?は深く謝った。
 くじ引きの中に入っていた班分けの紙が、福しかなかったという致命的ミスだった。かわうそ?はこれは何かの陰謀だと思いこんでおく。
 まあ、これで4対4になったのである。


〈勘違い〉
「私は逃げまくりますね。」
 パティが言う。
 草間と鬼鮫は、パティを見た。
「いや、これは節分という名をかりたサバイバルゲームなんだが?」
「……。では攻撃しても良いのでしょうか?」
「このおもちゃの銃で、打ち合うの。単に福と鬼というのは便宜上の物よ。厄払いの効果は変わらないわ。」
 シュラインが手袋とビニール袋を渡しながら言う。
「あ、しっかり豆は拾って帰るようにね。」
「もったいないですからね。」
 パティはそれらを受け取り、頷いた。
「で、班分けは済んだとして、スタート地点はどこだよ?」
 コータがかわうそ?に尋ねた。
「まず、外に。かわうそ? 10数えるので、それまでに距離離れる。そこからスタート。OK?」
 かわうそ?が答えた。
「OK。」
 お互い親指を立てた。

 ぞろぞろと、お茶も酒もほどほどに飲んだ参加者は事務所の外に出た。外灯も薄く、不気味に感じる鄙びた路地。何か出そうとか言いそうなものだが、すでに人外が沢山いるあたり、シュールかもしれない。
 参加者を列挙してみよう。
 福チーム:シュライン・エマ、清水・コータ、菊坂・静、五月
 鬼チーム:パティ・ガントレット、草間・武彦、草間・零、鬼鮫
 解説、実況:かわうそ?
 さて、豆まきと称したサバイバルゲームの幕が落とされるのだ。


〈パティ 対 コータ〉
 パティは走る。すでに本気で口からは音を出していない。この通りの死角と言える場所に早く入り込んだ。まず、周りを感知する。
 しかし、その一にはあの謎の小麦色がマイクを持っていた。これはイレギュラー的存在で、実況中継係のために気にしたくはないが、自分の動きに着いて来られることがやっぱり気になる。
「意気込み、どう?」
 かわうそ?はパティに小声で話しかけた。
「意気込みですか? 追ってきても私は本気で逃げます♪ もし、福チームに尋ねられたらそう伝えておいてください。」
「御意。」
 意味もなく、恭しく答える、かわうそ? この縫いぐるみみたいなのは瞬く間に闇に紛れてしまった。どこかに向かっているのだろう。
「さて、だいたい把握したので向かいますか。」
 一方シュラインは、外灯の裏、明かりが届かないところに隠れていた。心音や足音を感じ取り、位置を把握しているのだ。
「さて、どうした物かしら。全員運動神経はいいのよね……鬼チーム。」
 菊坂は五月と動くらしい。何かしらとラップを仕掛けるとか。
 トラップとはいっても、心理等を着くことが可能だ。地理の詳しさは五分五分。一寸手の汗握るものだ。
 パティらしい心音を近くで、感じる。おそらくおびき寄せ役を考えて移動しているようだ。近くの闇に清水コータが、潜んでいる。距離的に数歩。戦闘開始のようだ。別の方向近くでまた何か2−3個音がしている。
「さて、パティさんはコータ君に任せて、私は……武彦さんに……。」
 と、彼女はそこから離れた。

 パティが周りを測るように仕草をしていると、闇からコータが飛び出して。パティに向けて撃つ!
「ひゃっほー! プリンになるといい!」
 しかし、パティは跳躍し、一粒も当たらない。
「な!? 本当に盲目なんかよ!」
「それは答えられませんね。しかし、潜伏の技術は若いのに、なかなかですね。しかし、危険ですよ♪」
 と、彼女は外灯の上に立っていた。
 ありえない。とはいってもこの世界じゃ何でもあり得るので別段驚くことはない。
「私には死角はないのです。」
 たしかに、敏感になった視覚を除く四感で全て知れば、死角自体はないだろう。
「ええい!」
 コータがまめを補充すると、また撃つ。
 しかし、すでに空気の流れによる触感や聴覚で、弾道予測するパティに当たることはなかった。
 彼女は逃げる。コータが追う。
 しかし、その角に草間零が隠れていた。実は空っぽにしていたゴミ箱のなかに。
「覚悟してください。」
「うひゃ?!」
 零の攻撃が、コータの腕にあたる。
 著者の経験則ではあるが、過去スペックの空気銃は、かなり痛い。ちなみに、豆を投げつけられるときに痛さも半端ではないのだ。
「ぎゃああ! いてええ!」
 豆は砕けて、そこには痛さで悶えるコータの姿のみだった。
 パティと零は、一応拾える豆は拾ってから、その場を去ることにした。

 コータ被弾。


〈トリック戦?〉
 さて、五月と菊坂は、鬼鮫に狙いをつけていた。
 身体能力的には鬼鮫の方が上だ。しかし、色々いたずらを仕掛けるにおいては、菊坂が上だろう。
「さて、作戦どおり、彼は中に入ったみたいですね。」
「うん。」
 わくわくしている五月と菊坂。
 こう無邪気に遊ぶというのは久方ぶりだろう、と思う。
 近くの空テナントビル。そこに鬼鮫がいる。草間とは一緒にいたくないので、離れたのだ。理由は簡単煙草である。
 五月はこのテナントビルに色々仕掛けを作っていると言うことを、菊坂に言っていた。一人で遊んだり、猫たちと遊ぶための道具を隠していたりとか。一寸した秘密基地のようで、菊坂は微笑ましく思った。セットと言っても使っていないことが多いので、再設定は菊坂が施す。
「なら、色々道具があるわけですね?」
「あまり人が入らないようトラップもあるの。」
 二人はすでにその秘密基地に身を潜めている。
 五月は実際透明化すればいいのだがそれだと反則気味なので、実体化している。さすがに霊体を切り伏せる刀の具現化はしていない。
 菊坂は足音に耳を傾ける。
 テナントビルの構成は、階段は四角い螺旋階段風(途中で折れ曲がって行くタイプ)に、各階層に小さなフロアがあって、その左右に樹脂製の扉があるのだ。
 あと、1、2、3……。
「いまだ!」
 ドアから物音がする。
 鬼鮫はそこに銃を向ける。
「……。いやがるのか?」
 ドアを開けて、銃をまた突きつけ、じりじり進む。
「いねぇ……な……!?」
 何か気配に気がついた。いきなりたらいが落ちてくる!
 鬼鮫は躱すが、その地点にバナナの皮! 滑りかけるのを何とか耐える。
「ちぃ! ガキのトラップに!」
 彼は舌打ちするも早く体勢を立て直し、近くに子供二人を見つけ! 発砲! だが、障害物が邪魔で当たらない。
 向こうも反撃に出る。
 お互い膠着状態が続いたが。5分程度で、豆をうち尽くした。
「どうしよう?」
「玉切れですし、シュラインさんは、拾うようにと言われているし……。」
 と、息を切らして大声で話している。
「まて! 菊坂と嬢ちゃん!」
「?」
 警戒しながら鬼鮫が声をかけた。
 菊坂が顔を少しだけ上げる。
「お互い玉切れなんだろ? なら、終わりにしよう。 おじさんもう歳でね。」
「僕もつかれたな。うん。」
「わたしも。お菓子食べたいし。」
 と、お互い近づき、
「あ、一粒残ってた。」
 と、菊坂がわざとらしく、言って、鬼鮫に向けて銃を撃った。しかし、鬼鮫は躱す。
「こ!」
「ああ! 惜しい!」
 元々やる気のない鬼鮫を狙い、油断させたかったが、そうは行かなかったようである。
「もう、ねぇよな?」
 鬼鮫は睨むが、怒りはない。
 とりあえず、まめは何とか回収して、興信所に戻るのであった(途中、くたばっているコータも回収)。
 ちなみに、音は菊坂の幻術である。
「菊坂お兄ちゃん。わたしは、また遊んでくるね。」
「うん、いいよ。」
 菊坂は五月の頭を撫でる。五月はにっこり笑って、拾った豆で補充し、戦場に駆けていった。
「無邪気というのは良いですね。」
 菊坂も笑った。

 今回引き分け。


〈夫婦の戦い?〉
 シュラインと草間の戦いは続いている。
「さすが、武彦さん。紅化しているから、なかなか引っ掛からないわね……。」
 今まで草間を地理的に振りに追い込むことや、煙草でつることをやってみたが、作戦は失敗に終わっていた。半分マジな模様の草間にシュラインは微笑んでいる。
「やると決まれば、俺は何だってする。たとえお前でも容赦しない。」
 と、草間が言う。
 距離はおそらく12メートル。お互い自販機のくぼみや、外灯の下に隠れながら自分の“間合い”にたどり着こうとしていた。同時に姿を現すと一発だけ撃ち、また隠れる。豆が勿体ないのでお互いそれほど補充の豆をあまり持っていない。
「お前も厄よけで当たってくれると面白いんだけどね。」
「武彦さん。それは断るわ。痛いの嫌だもん。」
「俺だってそうだ。被弾すれば、(痛すぎるから)ゲームから抜けられるが……俺とて! むざむざ当たってたまるか。」
 お互いの間合いまで進む。しかし、早かったのは草間だ。
 3発ほど豆が飛ぶ。
 シュラインは間一髪、躱す。暗闇が味方した。
 隅に隠れて草間の位置を把握し、深呼吸する。
 応援で零が来ているようだ。これは不利か? とシュラインはおもった。
 周りには段ボールの山、そこから猫が寝息を立てているようである。
「兄さん援護します!」
「零!」
「草間さん。この銃で補充を。」
「サンキュウ。パティ。」
 パティは、逃げる宣言をしているために、銃を持っていても。使っていないのである。
 これはやっかいだ。
 かわうそ?の話に寄れば、菊坂は鬼鮫と雑談をしているそうだ。つまり休憩中。コータは豆の痛さにのびている。
「お姉ちゃん。」
「五月ちゃん?」
 別ルートから忍び寄って、五月が援軍に駆け付けてきた。
「さて、どうしましょ? あ、これ行けるかな?」
 と、五月に耳打ちする。
 ――段ボールに誘導できないかしら?
 ――ねこさんつかうの?
 ――可哀想だけど……。でも、良いアイデアだとは、思うの。
「うん、私がおとりになる。」
 と、五月は走り出す。
「おにさんこちらー!」
「この! 五月!」
 それに反応して、草間達が射撃をする。
「五月は、何を?」
「さあ?」
 その間にシュラインが別のところに移動する。
 草間とパティ、零が追いかけるも、五月は上手い具合に逃げ、威嚇射撃した。
 それに止まり、草間3人は段ボールの方に飛び込む!
「!? きゃあああ!」
「にゃあああ!」
 パティと零が猫に引っかかれた。
「ごめんなさい猫さん! ごめんなさい!」
 と、背中にこつんと何かが当たる。
 五月の豆だった。
「あ! やられた!」
 零とパティが悔しがる。
 幸い、草間には猫が襲ってこなかった。が、
 猫の存在で、一瞬の不意をつかれたのは言うまでもなく……。後ろにシュラインが銃を向けて、
「鬼は外お客と知人友人以外の鬼は外武彦さんの厄は外――――――――!」
 草間に対して全弾打ち込んだ。
 2月3日の夜、興信所の周りで、猫の鳴き声と犬の遠吠えの他に、草間の断末魔が聞こえた。

 シュライン勝利、たけぴー、パティ、零、被弾。
 福チーム勝利。

〈大変なのは〉
 遊び倒したので、あとは、わいわい座談会。酒を飲む人もいればジュースで、武勇伝で花を咲かせることもある。おにぎりやお菓子もあるが、豆だけでいっぱいになりそうだ。
 ちなみに、かわうそ?が外で、落ちた豆を燻り直している。
「殺菌消毒。」
「さて、明日はみんなで、大掃除ね。」
 と、シュラインが箒とちり取りをもって言った。
「そうですね。後かたづけはしっかりしないと行けませんね。」
「む、面倒だな。」
 反対の声は、シュラインの何とも言えないオーラで黙殺される。

 次の日、周りで掃除しやすい姿で現れる参加者達。あちこちに散らばっている砕けた豆を箒でかき集めたり、ゴミを捨てたりした。少し時間はかかったのだが、周りが綺麗になると気持ちが良い。
 パティも、
「こんないい汗をかいたのは久方ぶりかもしれません。」
 と、言う。
 晴天。
 昼頃には、近くに住む人が、笑いながらやってくる。
「皆で掃除感心したよ。これでもお食べ。」
 皆のためにプリンを差し入れてくれたのであった。
「ひゃっほー! プリンだー!」
 厄払いと、一寸した幸運が来たようである。


END

「で、かわうそ?実況しなかったわね?」
「してる。状況、端的に(かわうそ?口調だと、意味が通じないおそれ有るし)。」
「……。」

■登場人物
【0086 シュライン・エマ 26 女 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
【4538 パティ・ガントレット 28 女 魔人マフィアの頭目】
【4778 清水・コータ 20 男 便利屋】
【5566 菊坂・静 15 男 高校生、「気狂い屋」】

■ライター通信
 こんばんは、滝照直樹です。
 このたびは豆まきバトル?「死闘を招く豆まき?」に参加して頂きありがとうございます。
 時期的にずれ込んでしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
 パティ・ガントレット様、清水・コータ様、菊坂静様、初参加ありがとうございます。

 また、機会が有ればお会いしましょう。

滝照直樹
20070222