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<東京怪談・PCゲームノベル>


  「明日へ繋げし、夢紡ぎ」

 気がつくとあたしは、『いつもどおり』授業を受けていた。
 黒い翼を折りたたんで、天井の梁に逆さ吊りになって。
 逆さ吊り、とはいっても、本来天井がある場所が床になっているため、目にする風景は通常と変わらない。
ただ、何もはめ込まれていない空洞の窓から見えるのは空ではなく水面で、宙に浮いた島や逆さにそびえる建物の影が、そこに映されているというだけ。
 ここが夕焼け色に染まる時刻なら、水辺には朝日が昇り、深い森は闇に閉ざされていることだろう。
 あたしたち蝙蝠は夜行性だから、授業も生活も、夕方から夜にかけて行われる。そして、この『浮遊島』の領域では一番長い時間を占める昼間になると、ほとんどの仲間は洞穴で、あたしを含む一部の仲間は木の上のねぐらで眠りにつくのだ。
「いいですか、皆さん。3つの世界を行き来できるのは、私たち『翼を持つもの』だけです。水辺に住む人魚さんたちや、森に住む獣人さんたちは、水の中、陸の上でしか生活できません。けれど、私たちは空の上ならばどこにでも行くことができるのです」
 皆の前にぶら下がる、ひときわ大きな身体の先生が、片方の翼を開きながらもう何度も耳にした言葉を口にする。
 だからこそ、あたしたち――翼を持つもの――は、他の地域まで手紙や荷物などを配達する役目を担う。
 人型で手を使えるけど、翅が弱い蝶やトンボなどの種族は重い荷物を運んだり長距離飛行には向いていないので技術系の仕事につく。例えばこの教室などの建物をつくったり、(材料の運搬は鳥系種族の役目)小さな畑、果樹園なども彼らが管理している。
 鳥系種族がつくるのは、枝や土、葉などをつかった簡単なベッドくらいのものだ。
 そうして、手は使えないけれど立派な翼と強靭な足の爪を持つ鳥や、蝙蝠たちは運搬を仕事として、他の地域から魚や小動物(人型ではないもの)や、果物などをもらってくるのだ。
 中には個人的に親しくなった人に逢うため、荷物もないのに通っていく人もいるのだけど。そうした出逢いや交流もまた、憧れの一つだった。
「夜の配達便では、他にフクロウさん、ミミズクさんなどもいらっしゃいます。現状では彼らの方が需要は高くなっていますが、我々蝙蝠も負けてはいられません。より自らの特性を活かしたアピールをしていかなくてはならないのです。仕事がおろそかになっている、などという噂がたてば、種族全体の印象が悪くなってしまいますからね」
 先生は力を込め、「共同体というものは〜」「助け合いの精神とは〜」などと、熱く語っている。
 まただよ、と。友達が互いに顔を見合わせ、苦笑する。
 それでも特性を活かす、という議題に対してはアクロバット飛行で曲芸披露をしてはどうかとか、超音波を有効利用できないか、などという意見が飛び交っていた。
 あたしたちはまだ、配達の仕事をしたことはない。
 今まで教わってきたのは種族ごとの生活の仕方。昆虫と捕らえ方や、あたしの場合はおいしい果実の見つけ方とか。
 これからようやくお仕事の仕組みや役割、責任の重さなどを教わって、他の世界をまわって挨拶をして顔を覚えてもらいながら、地理や住処の配置を把握しする。そして先生のお仕事についていって、はじめて独り立ちをすることになる。
 たくさんの種族や、その中にもたくさんの人たちがいる中で。自分にお仕事を頼んでくれる人がいるのか、と思うとドキドキする。
 だけど、やるべきことが決まっているというのは楽でいい――……。
 そう、思ったときだった。
「いたぁ!」
 不意に大きな声が響いて、全員が窓の外に目を向ける。夕焼けに染まる外の景色の中、傘を片手にふわふわと降りていく男の子がいた。
 薄茶色の短髪に、薄茶色の瞳。愛嬌のあるその顔には……見覚えがあった。彼の手にしている奇妙な物体にも。
 ――奇妙な物体? 違う。あたしは今、それを『傘』だと言った。あたしたち蝙蝠の翼にも似た形状のものを、あたしは知っているのだ。
「『海原 みなも』さん! 大丈夫ですか? 僕のことがわかりますか? 僕の名前を覚えてますか?」
 彼は『ガラス』のない窓枠にしがみつき、よじのぼるようにして室内に入り込んだ。彼が見上げる姿を逆さに見下ろす仲間たちの声がキィキィと響き、教室内はざわめき出す。
「――藤凪……さん?」
 ぼんやりとした頭で、おぼろげに名前を口にする。
 もやがかかったように、記憶の中。夢で見た……こことは違う、もう一つの世界。ビルがあって、道路や自動車があって。一つしかない空は時間と共に変化していって。青空と夜空と夕焼け空が、共に並ぶようなことなどない。宙に浮かぶ島や、反対向きにそびえる建物なども存在しない世界……。
 そこに、彼はいたのだった。
「そう、藤凪 一流。夢屋の獏だよ、みなもちゃん。――君に話があるんだ。ちょっとこっちに来て!」
 形式ばった口調から、ホッとしたように親しげなものに変わる。 
 とん、と足元を蹴り、飛び上がった彼の背に、一瞬でトンボの翅を生える。
 そして天井に張り付いたままのあたしに手を伸ばす。
 友達や先生の目が自分に集中する中……戸惑いながらも、あたしはその手をとった。



「――びっくりしたよ。この世界に案内した途端、はぐれちゃうんだもん。僕は同じ人を何度も同じ夢に案内することは少なかったから、気づかなかったけど。どうやらこれを繰り返してると、夢の世界になじみすぎちゃうみたいだね」
 夕闇の中。大きな木の枝に座り込み、一流が言った。
 みなもは一段上の枝に、逆さにぶら下がっている。丸っこいシルエットでふさふさした毛皮に包まれた、ぬいぐるみのような雰囲気の姿。
 オオコウモリは超音波ではなく有視飛行をするため目が大きく、他の蝙蝠よりも愛らしい顔立ちをした種族だ。果実が主食で、親指のカギ爪で抱え込んで食べる。
「なじみすぎる……ですか?」
「うん。どっちが現実かわからなくなる、って感じかな。両方の記憶を完璧に持っているっていうのは、難しいらしいんだ。例えば、前世と現世の記憶を完全に持ち合わせているのと同じだね。普通なら現世――つまり現実世界が基盤になってるんだけど、はぐれてしまって、ここが現実だと認識したら逆転したみたいで。君にとって、現実こそが夢の世界のような、曖昧なものになってしまった」
「あの、それは……問題なんですか?」
 みなもが不安そうに、一流に尋ねかける。
「――少しね。あまりにもこっちになじんでしまうと、連れ戻すことができなくなってしまうから。……僕は前にも言ったように、みなもちゃんがそれを望むなら、ここにいることで笑顔になれるなら、反対する気はない。だけど……その場合はハッキリと君の意志を伝えて欲しい。僕の勝手な推測だけで残らせることはできないからね」
 柔らかい口調ではあるが、その表情は真剣だった。
 14歳の少年らしからぬ、大人びた物言い。夢と現実をつなぐものとしての責任感の強さと、彼自身の願い……『笑顔になって欲しい』という想いとが、せめぎあっているようだった。
「……はい……」
 みなもはそれを受け止め、うつむくようにして小さくつぶやく。
「みなもちゃんがそういうの、苦手なのは知ってるけどね。言いにくいとか、迷ってるくらいなんだったら僕はやっぱり戻ってきてもらいたい。別に、ここに来るのがダメだってわけじゃないんだ。何度だって連れてきてあげる。ただ、現実世界の……僕のことも忘れないで欲しいってだけ。なんか説教くさくなっちゃったけど、言いたいのはそれだけ〜」
 みなもの表情が沈むのを見て、一流はパッと表情を変え、明るい口調と笑顔でおどけてみせる。
「ではでは、監視付きになっちゃって申し訳ないんだけど、もうちょっとこの世界を散策いたしますか?」
「あ。あたし、これから初めての挨拶まわりに行くはずだったんです。もう少ししたら、配達の挨拶めぐりができるはずで……」
 言いかけて、みなもはハッと口を閉じる。
「――って。関係ない、ですよね。お仕事だなんて、夢の世界で……」
「……みなもちゃんは、それをやりたいの?」
「やっては、みたいです。ここではそれが役目でもありますし」
 友達とどちらが早く地理を覚えられるか競争しようと約束した。両親からも先生からも、頑張って欲しい、期待していると声をかけられた。
 夢なのだといわれても、その約束や期待は、みなもにとっては本当のこと。
 それに応えないまま、逃げるように現実に戻っていくのも気が引けるものだった。
「じゃあ、やってみてもいいんじゃないかな。僕も見てみたいし。……お仕事までする時間はないだろうけど、挨拶まわりくらいなら大丈夫だよ。君を見つけるまでにそれほど時間はかかってないし」
 夢の世界でも通用するのだろうか、一流は服の中からじゃらりと懐中時計を取り出して口にするのを聞いて、みなもは思わず笑顔になる。
「そうそう、その笑顔。それを見なくちゃ始まらないよね」
 ビシッと指をさしておどける一流に、照れくさそうに頬を染めるのだった。


 この世界では、時間帯ごとに3つの空が入れ替わるようになっていて、夕焼け空がいきなり夜空へと変わる。
 住んでいるものたちは感覚でわかっているので準備をしているのだが、それでも不意に辺りがしん、と静まり返る姿は爽快だった。
 ねぐらである木々のてっぺんから飛び立ち、みなもは地面を追い越し、その先の上空へと向かった。
「――みなもさん、その方は? お知り合いですか?」
 銀色の月が輝く空の下。何もない浮島の裏側に集合した蝙蝠たちの中に、真っ白な羽毛に包まれたフクロウの翼を持つ少年が紛れ込んでいた。
「みなもさんのお友達です〜。見学させて下さい〜」
 大きく手をあげ、元気よく答える一流。
「……藤凪さん。どうして蝙蝠の授業なのにフクロウの姿になるんですか?」
「え、だって似合うと思って。目立つと思って。それにホラ、見てみてコレ」
 一流は上機嫌に答えると、ぐるっと首を180度回転させる。
「フクロウの特性〜。一度やってみたかったんだ。リアルエクソシスト!」
「こ、怖いです!」
 みなもが思わず本気で叫ぶ。しかし一流はお構いなしに、一度真っ直ぐに戻した後、今度は逆方向に首をまわして楽しんでいる。
「えー、今回向かう場所は、人魚の水辺です」
 皆が集まったのを確認し、蝙蝠の先生が咳払いと共に正面を指さした。
 高い位置に浮かぶ島からは、夕闇の水辺と朝日の昇る森が一望できる。確かに、いきなり森まで飛ぶには距離がありすぎるだろうし、そもそも夜行性の蝙蝠には時間帯がそぐわないだろう。
「お話はしてあるので心よく迎えてくれるとは思いますが、中にはイタズラ好きの方もいらっしゃいますので注意してください」
「人魚の水辺だって〜。みなもちゃん……」
「あたしは、蝙蝠ですから」
 先生を指さして笑顔を向ける一流に、みなもは何が言いたいかを察し、困ったような表情で答える。
 確かに、みなもは人魚の末裔であり、水の中では人魚の姿になれるし、水を操ることもできる。
 だけどそれは、現実世界だけで十分。
 自分が人魚であることが嫌だというわけではないが、蝙蝠の翼を持つこの世界でまで、それを引きずりたいとは思わなかった。
「では、いきますよ。はぐれずに着いてきてください。勝手な行動は慎むように!」
 先生の言葉を受け、黒の集団はいっせいに飛び立った。オレンジ色に染まる水面へとむかって。
 下降していくと、様子を窺うように次々と水上に顔が現れ、蝙蝠の生徒たちに向かって沢山の手が振られ、声援を送られる。
 人型ではない魚――トビウオなどの小さなものからイルカやクジラに至るまで、ぱしゃぱしゃと水面を跳ね、アーチを描いて歓迎を示す。
 水しぶきがキラキラと反射し、宝石のように空を彩っては消えていく光景に、蝙蝠の生徒たちは目を奪われる。
「――すごい、盛り上がってるね」
 一流も例外ではなく、感嘆のため息をつく。
「はい。生徒である私たちは、他の世界に出て行くのは初めてですから」
 説明するみなもの声も弾んでいるようだった。
「こんにちは〜、おチビちゃんたち! 私はあっちの珊瑚礁の裏手に住んでる……」
「俺は向こうの岩陰に住んでるんだ。名前は……」
 手をあげ、自分の住処と名前を告げていく半人半魚の人たちに、生徒たちは混乱しながらも必死に覚えようと周囲を見渡しては復唱し、うなずいている。
「皆さん、今全てのおうちを覚える必要はありませんからね。それは、配達についていく授業でしっかりやっていきます。それよりも……」
「アピールが大事よ! 他人を覚えるよりも自分も覚えさせなさい。誰か芸のできるコはいないの〜?」
 美しい容姿をした人魚の一人が、おもしろがって声をかける。周囲に拍手がわき起こり、生徒たちに視線がそそがれる。
 教室内ではアピールについて活発な意見を交わしていた生徒たちは皆、顔を見合わせて困惑する。
「そこのコは? 場違いのフクロウさん!」
「あ〜。残念ながら僕はただの見学なんで。でも……サポートくらいなら」
 指示された一流は、わざとらしい苦笑を浮かべて頭をかいてから、みなもの方に向き直る。
「え……?」
 仲間からも人魚たちからも期待と好奇の目が向けられ、みなもは焦りと戸惑いでうろたえる。
「ちょっとお姉さん、それ貸してくださいな。そう、それです。ちょっとそれをね、こうして欲しいですけど。……はい、ありがとうございます」
 人魚の一人にぼそぼそ指示して、一流は何か長い何かを引っ掛けたまま大きく翼を開いた。
「さぁさぁ。皆さんご注目。他の種族にゃ真似できぬ、蝙蝠特有アクロバット! 空を舞うアイドル、海原 みなもによる曲芸飛行をご覧下さい!」
 よく通る声の口上に、わぁっと歓声があがる。
「あ、あの、藤凪さん……」
「大丈夫。緊張しなくても、自由に飛び回ればいいんだよ。地を歩く僕らには、わかるはずでしょ。空を飛べないものが、その翼に憧れる気持ち。思いのままに宙を舞う、それだけでも立派な芸だよ」
 だけどそんなのは、ここにいる仲間たちには誰にだってできるはずだ、何も自分だけじゃない、そう思ったとき。
「ただし、爪にこれを引っ掛けてね」
 ニヤリと笑う一流に、みなもは目を丸くする。
 だが一流の意図するものを理解し、小さくだがうなずいて見せた。
 差し出されたのは長く結び合わされた、一本の海草だった。
 それを足の爪でしっかりとつかんで、みなもは高く飛び上がる。それに合わせて海草が水を跳ねた。滑空し、くるくると回転するように飛ぶ後を、追いかけるように踊り出す。
 それはまるで、新体操のリボンのようだった。下降してリボンが水につくたび、辺りに散る水しぶきがまた、美しさを増す。
 思う存分に飛び回り、みなもがペコリと頭を下げたとき。周囲からは拍手喝采がわき起こるのだった。
 その後も数人がアピールをしたが、ただのアクロバット飛行ではみなものものには適わない。かといって真似をすることもできず、中途半端なものになってしまった。
「今回は、みなもさんが特に目を惹いていたようですね。とてもよかったですよ。これからもその調子で頑張ってください」
 先生の言葉に、みなもは笑顔を浮かべて一流を見る。一流はそれに、ウインクをして見せた。


「――何だか、帰るのがもったいないような気がします」
 課外授業を終え、短い夜が明けようとする頃。ねどこに帰り着いたみなもは木のてっぺんから海に目を落としてつぶやいた。
「――残りたい?」
 しかし一流の質問に、うまく答えらずに黙ってうつむく。
「……この世界は、あたしがいない間、どんな風に動いているんでしょうか」
 その代わり、独り言のように小さくつぶやいた。
「動いてないよ。ここは、夢の世界だから。みなもちゃんがいないと動かない。電池のない時計のような感じだね。――気づいてる? ここはもう、僕のつくり出した世界ではないんだよ。僕一人では、小さくてデタラメな世界しか用意することしかできなかった。その不完全なものを、補っていったのは君なんだ」
 一流はフクロウの姿のまま枝によりかかり、静かな口調でつぶやいた。
「この世界は、より成長していくかもしれない。今の状態を保ち続けるかもしれないし、逆に崩れてしまうかもしれない。僕は多少の調整はできても、変更はできないよ。案内人であって、管理人ではないから。――ここは、君の夢で。主人公は、君だけだから」
 重みのある言葉を受け止めながら、みなもはそっとまぶたを閉じた。
 自分がいなければ機能しない世界だといわれるとより離れがたくも感じるが、同時に離れていても決して取り残されることはない、という安心感も覚える。
「ゆっくり、考えてもいいと思うよ。今すぐ答えを出さなくてもいい。迷いがあるのなら……とりあえず、戻ろうよ」
 フクロウの翼を人の腕に戻し、手を差し伸べる一流は、みなもの心が強くこちらの世界に傾いていることを十分に理解しているようだった。
 それでも、戻ってきて欲しいという願いが伝わってきて。
 首を振って拒絶することは、みなもにはできなかった。
 ためらいながらもその手を取ると、一流の顔にホッとしたような笑みが浮かぶ。
 夢の世界は、ひとまずこれで終了。
 だけどその続きはいつでも、何度でも。彼女のためだけに紡がれていく……。
 

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号:1252 / PC名:海原・みなも / 性別:女性 / 年齢:13歳 / 職業:中学生】

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■         ライター通信          ■
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 海原 みなも様

いつもお世話になっております、ライターの青谷 圭です。ゲームノベルへの参加、どうもありがとうございました。
今回もまた以前の世界で、ということでしたので、続編という形で書かせていただきました。このゲームノベルに参加されるのが二度目ということもあり、冒頭は再会からではなく、いきなり世界の中に入っていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
その世界での生活を、できるだけリアルに描写してみたつもりです。

ご意見、ご感想などございましたら遠慮なくお申し出下さい。