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<PCゲームノベル・6月の花嫁>


座興のための結婚パーティ



1.
「おや、ちょうど良いところにお客が来た」
 ヴィルアが店に入った途端、そんな声がかけられた。
「ちょうど、もう少し人数が多いほうが良いだろうと思っていたところなんだ」
 言いながら、男──黒川はいつも通りにやりと笑ってみせる。相変わらず何処か人を馬鹿にしたような笑みだ。
「なんだ、何かあるのか?」
 そんな態度にはとっくに慣れているヴィルアがそう尋ねると、黒川は笑いながらちょっとねと口を開く。
「いまから、この店でささやかなパーティが行われるんだ。よければキミも参加してくれないかな。あまり大勢も困るが、少なすぎるのも寂しいものがあるのでね」
「ほう? この店でもパーティをやることがあるのか」
 常連の姿も滅多に見ないこの店で、いったいどんなパーティなのかとヴィルアが問うと黒川は笑いながら答えた。
「結婚式さ。勿論、僕のじゃないぜ?」
 わざわざそんなことを付け加えながら、黒川は話を続ける。
「ふたりともたまにやって来る店の馴染みでね、出会いが此処だったから式も此処でやろうということになったらしい。といっても、お決まりの行事は無視だ。ただ、酒を飲んで楽しむだけ。新郎新婦に幸あれ、とね」
 くつくつと笑うその様子には、あまりふたりを祝うという雰囲気は見られない。楽しむ口実ができたという程度なのだろう。
「そろそろ主役のお出ましだ。あぁ、そうそう」
 思い出したように、黒川は一層意地の悪い顔でこちらを見た。
「できれば、参加者には何かひとつ芸を披露してもらいたいんだが、どうだい?」
 要はそちらがパーティのメインなのだなとヴィルアは納得し、その件も一応飲むことにした。
「この店に来てわざわざここで式を挙げようという奇特な客だ。どうせ、普通のものではあるまい?」
 いったいどういったものたちの結婚式なのかとヴィルアが問うても黒川は答えずにまたくつりと笑った。
「本人たちが来るのを楽しみに待てばよいさ。もうすぐ始まるんだからね」
 その割には店の内装は普段と変わるところがない。いつも通りの黒猫亭だ。
「飾った式は照れ臭いんだろうさ」
「準備が面倒だっただけではないのか?」
 そう言いながらカウンタに座ったが、今日はいつものようにグラスは出てこなかった。式が始まるまでは慎むように、ということらしい。
 こうなればさっさと式を始めてもらわなければ困る。
 そのヴィルアの心を読み取ったように扉が開く軋んだ音が聞こえてきた。
「さぁ、新郎新婦の入場だ」


2.
 現れた二人を見たとき、ヴィルアは小さく「ほう」と多少関心を持ったらしい声を出した。
 見事な装飾品に飾られたドレスを身に纏っている、何処か冷たい印象がありぞっとする美しさという表現が似合いそうな花嫁、その横には花嫁よりだいぶ背の低く少し肥え気味の顔もお世辞にも美男子とは言えない花婿。
 見事にアンバランスな取り合わせだったが、ヴィルアがそれに口を挟む義理もない。
「どちらが声をかけての交際なんだ?」
 そう尋ねたことにもさして深い意味はなかったが、黒川はくつりと笑って答えた。
「花嫁のほうさ。一目惚れだったそうだ」
 普通ならば非常に意外な答えかもしれないが、ヴィルアは二人をもう一度眺めてから「ふん」と何かに納得したように呟いた。
「成程、花嫁サンはああいうタイプにとても惹かれるのだな」
「あぁ、彼女にはとても魅力的な相手なのさ」
 一応式に同席している身としては非常に不謹慎な会話をしている二人に気付いてか、店に入ってきた花嫁はちらとヴィルアたちのほうに目を向けた。
 その目はひどく冷たい印象をやはり与えるものだったが、ヴィルアも黒川も気にする気配もない。
 と、その場にもうひとりの男が現れた。
 こちらにはヴィルアも一度だけ面識がある。確か、絵描きだったはずだ。
「パーティがあるから人数合わせに来いと言われたんだが、何のパーティだ?」
「見てわかるだろう? 結婚式だよ」
 黒川の説明に、男は怪訝そうな顔を主役である二人に向けてから首を捻った。
 そのときになって、ヴィルアがいることにも気付いたらしく、やや慌てたように会釈をしてきたのでヴィルアもそれに倣っておく。
「あんたは見たことがあるな。前に会った」
「流石、絵描きサンは顔を覚えるのが得意のようですね」
 ヴィルアの言葉に、男は「まぁな」と言ってから簡単な挨拶をした。
「増沢だ。名前を聞いてもいいか?」
「ヴィルア・ラグーンと言います。主役のお二人にも挨拶がまだでしたね。無作法を失礼しました」
「いいえ」
 と、そこで初めて花嫁である女性が口を開いた。その顔には笑みがある。
「こちらこそ、わたくしたちの大切な日にわざわざ同席していただけて恐縮ですわ」
 花嫁の言葉に、確かに大切な日だろうなと思いながらもヴィルアは口には出さなかった。
「堅苦しい式はわたくしたち苦手ですの。ですから、好きに飲んで楽しんでいってください。ねぇ、アナタ?」
 そう尋ねられた花婿のほうはというと、鈍く頭を縦に動かしただけだった。
「誓いの言葉もなしですか?」
「それは余興の後、最後にとっておくのさ」
 何かを企んでいるような黒川の言葉が合図となり、テーブルにはいつの間にかシャンパンのグラスが置かれている。
 黒川はとうにそれを手に持っており、ヴィルアもすぐにそれを取る。花嫁と花婿も同じだったが、唯一増沢だけが何処か納得のいかない顔で促されるままグラスを掴んだ。
「ふたりの出会いに、そしてこの日に乾杯」
 結婚式という場にはあまり相応しくない黒川の揶揄するような台詞を合図に、手に持っていたグラスを全員が掲げ、中身を飲み干した。
「味は相変わらず悪くない」
「この店は、酒は決して手を抜かないんだよ。さぁ、これで祝杯は終わりだ。次は早速余興に移ろうか」
「俺は辞退しても良いか?」
 言いながらも、増沢はすでにスケッチブックを開いている。式ということは頭に入っていないらしい。
「キミには最初から期待していないさ。さて」
 言いながら、くるりと黒川がヴィルアのほうを向いた。
「キミは何を見せてもらえるかな?」
 にやにやと笑いながらもヴィルアが行うことに期待しているらしい黒川に、さてどうしたものかと思いはしたものの、何かしなければ式を終わらせそうにない。
「普段は披露せんが、まぁいいだろう」
 そう言いながら、ちらと黒川のほうを見る。
「ヴァイオリンはあるか」
 その単語に、黒川は興味深そうな顔になって頷いた。
「必要なものは揃えてくれるさ。ストラディバリウスは流石に無理だがね」
 くつりと黒川が笑い、わざとらしくカウンタの中へと入りその姿を一瞬消してまた現わす。
 その手にはいつの間にかヴァイオリンがあったが、その程度のことで今更ヴィルアが驚くことも呆れることもない。
「お前も随分と芝居がかったことが好きな奴だな」
「折角の式なんだ。このくらいは趣向を凝らさないとつまらないだろう?」
 言いながら手渡されたヴァイオリンを受け取ったとき、ヴィルアは思わず「ほう」と声を漏らした。
 名のあるものではないかもしれないが、なかなかのものだ。
「マスターの持ち物か?」
「以前来ていたお客が残したものなんじゃないかな」
 出自をこの男に聞いたところでまともに答えるはずもないのを承知しているヴィルアはそれ以上聞くのをやめ、ヴァイオリンを構えた。
 ヴィルアはいつもと同じ服装で、正装など無論していない。だが、ヴァイオリンをもったその姿に野暮ったさなどというものは普段以上に存在しておらず、気品すらあった。
 もともとあまり話し声のなかった店内だが、いつの間にか全員の視線はヴィルアに注がれている。
 シャンパンが出た後は酒を飲む許可が下りたらしく銘々酒の入ったグラスを持っている。
 その視線を気にする素振りも見せず、ヴィルアは音色を奏で始めた。
 ほう、と漏らした声が誰のものかはわからないが、それ以外の音はヴィルアの奏でるヴァイオリンの音色だけがそこにあった。
 奏でる音色はなかなかこのような奏者は見つからないと言うのが世辞ではないほど見事なものであったし、演奏しているヴィルア自身の姿もまるでスポットライトが当てられているように店内に浮かび上がっている。
 激しいものではなく『結婚式』に相応しい優雅な雰囲気、だがその中に少々の嫌味が混ざっている気もするが決してそれは不快ではなく一層音色の素晴らしさを際立たせている。
「……こんなもので如何かな?」
 弾き終え、ヴィルアがそう尋ねた途端、大きな拍手が店内を埋め尽くし、それに対して恭しく頭を垂れたヴィルアの姿もまた気品に溢れるものあった。


3.
「良いものを聞かせてもらったよ、ありがとう。まさかこれほどのものが聞けるとは思えなかった」
 ヴァイオリンを返すために黒川のほうへと近寄ると、彼にしては珍しく心底満足したように再び拍手をしてみせた。
「また機会があればいつでも拝聴したいものだね」
「滅多にはやらんぞ。そしてだな、黒川氏?」
「なんだい?」
 労いも込めてか置かれているグラスを手に取り軽く口をつけてから、ヴィルアはちらと黒川のほうを見て口を開いた。
「まさか、ゲストひとりに芸をさせて終わるつもりではあるまいな?」
 その言葉に、黒川は「おや」とわざとらしい反応をしてみせたがそんなことでごまかされるはずもない。
「お前も参加者なら何か披露するのかな?」
 無論、するのだろう? という響きを含ませながらもう一度そう言うと、黒川はひょいと肩を竦めて席を立った。
「さて、キミの後は少々やりづらいのだがね。何しろこちらはたいした芸を持っていない」
 言いながら、何故か黒川が向かったのは店の中央ではなく壁付近だ。
「といって、僕が何かをしたところでさしておもしろくもないと思うが。さて、簡単な芸を披露させてもらおう」
 そう言ったと同時に始まったものは、ヴィルアには見覚えがあった。
 黒川の影の中から別の『影』が出てくる。
 彼曰くの『影絵』だ。
「同じ芸で申し訳がないね」
 ヴィルアが察しが付いたことに気付いたのだろう、そんなことを言いながら、しかし今日は黒川の動きが以前とは違う。
 まるで『影』をリードするような紳士的な態度で現れた手を取り、頭を垂れる。
 現れたのはどうやら少女の影らしいが、その影にもヴィルアは見覚えがある。
 この店に訪れるきっかけとなった事件に登場した『歌姫』に、影だけだがそれは非常に似ていた。
『歌姫』をステージに立たせると、黒川はテーブルの片隅に置いてあったレコードをかけ始める。
 どうやら最初からこの芸は披露するつもりだったらしい。
 レコードから流れてきた歌は女性のものだったが、ヴィルアには馴染みのないものだった。しかし、歌としては優れていて耳に響く音色は悪くない。
 それに合わせるように『歌姫』は歌っているような仕草をしながら声の出ないまま朗々と歌い始めた。
 影からは声が出ていない。出ているのはレコードからだが、それに違和感がなくまるで壁にいる『歌姫』が歌っているように錯覚しそうなほどだ。
「あれは、『彼女』か?」
 まだ続いている歌声の邪魔にならないよう気をつけながらヴィルアがそう尋ねると、黒川はくつりと笑った。
「一度はこの店で歌ってもらいたかったものでね」
 そう言っている間に歌姫は一曲を歌い終え、ぺこりと頭を下げた。
 先程と同じように、今度はヴィルアもそちらに加わり拍手が鳴り、それにまた頭を下げると『彼女』は黒川の影へと戻っていった。
「おふたりとも、素敵なものをありがとうございました」
『彼女』の姿が消えた途端、そう言って近寄ってきたのは今日の一応の主役である花嫁だ。
「わたくし、あんな見事なヴァイオリンは初めて聞きました。とても素晴らしいものでした、ありがとうございます」
 やや興奮しているのだろうか花嫁はヴィルアの手を握りながらそう感想を述べている。
「主役の貴方そう言っていただければ披露させてもらった甲斐があるというものですよ」
 その手の妙にひんやりとした感覚は気にせず、ヴィルアはそう紳士的に答えた。
「素晴らしかった、です」
 妙にのろのろした口調で、花婿のほうも寄ってくると、こちらは手を握ることはしなかったが大きく手を振って感激を表そうと努めている。
「まさか、これほど素敵なパーティになるなんて」
 まだ興奮冷めやらぬといった雰囲気の花嫁を制するように、黒川が「さて」と口火を切った。このままでは当分この花嫁から解放されない気配があり、それはこの花嫁の場合少々厄介なことになるということがわかっていたというのもあるのだろうが。
「芸の披露も済んだところで、最後はキミたちの見せ場だ──誓いの言葉を」
 にやりと黒川が笑った。いつもと同じ意地の悪い笑みだ。
 その言葉に、花嫁は嬉しそうに頷き、花婿も鈍いながらしっかりと頷いた。
 途端、見えない照明がふたりだけを照らしているように、ふたりの姿が店内に浮かび上がり、ヴィルアはカウンタに腰かけながらその様子を拝見するという形になった。勿論、酒のグラスは持っている。
 じっとふたりはお互いを見ている。
 最初に口を開いたのは花嫁だ。
「わたくし、最初に会ったときからあなたにとても惹かれていましたの」
「僕も、とても君のことが気になったんだ」
 最初の出会いからいままでの思い出など愛の語らいが少々続いたが、退屈を覚えるほど長すぎるほどではなかった。
 ヴィルアが退屈を感じる前に、耐え切れなかったものがいたからだ。
 誰でもない、花嫁自身が。
「ずっと、この日を待っていましたわ」
 徐々に花嫁の目がぎらぎらとした光を放ちだす。気をつけないと口も裂けるのではないかと思えるほどだ。
「ずっと、あなたを手に入れたかったわ」
 花嫁の姿が徐々に変わっていく。姿を変えていることもできなくなっているらしい。
「あなた、わたくしのものになってくださる?」
 言われた花婿のほうも、操られているわけではなく己の意思を示すように大きく頷いた。その顔には何処か晴れやかな色さえ見える。
「ああ、勿論」
「嬉しい。やっとそれが聞けたわ。これでやっと、やっとあなたはわたくしのもの──」
 言いながら、すっかり花嫁も花婿も本当の姿をあらわにしていた。
 人と同じほどの大きさを持つ巨大な蛇と、それに見つめられているのはひき蛙か。
「わたくしたちこれからは、ずっと、ずっと一緒よ」
 そう言ったと同時に『花嫁』は顎が外れるほど大きく口を開き、そして、『花婿』の身体を丸ごと飲み込んだ。
「おやおや、最後は随分とあっさりだ」
 最後まで見届けていたヴィルアはついそう言って笑みを漏らしたが、本人たちが望んでの『結婚』ならば何も口を挟むことではない。
 幸せそうに飲み込まれた花婿の顔がそれを物語っている。
「さぁ、これでふたりはめでたく結ばれたわけだ。式はこれまで、ふたりに幸あれ」
 黒川のそんな揶揄を含めた祝福の言葉を合図に、先程までよりも一層大きな拍手が店内を埋め尽くした。
(これでは、花嫁花婿のふたりがもっともおもしろい芸を披露したようだな)
 自分も拍手を送りながら、ヴィルアはふとそんなことを思った。


4.
『式』を終えた花嫁──いや、妻だろうか、もっとも夫は腹の中なのだが──は幸せそうな笑みと共にすでに店から立ち去っていた。
「……それじゃ、俺も行くか」
 ずっと事の成り行きを見ていただけだった増沢もそう言って席を立った。
「ヴァイオリン、良かったぞ」
 店を出るとき、それだけをヴィルアに言うのは忘れなかった。
「さて、では僕も今日はお暇しようか」
 珍しく黒川までもそんなことを言って席を立ったことはヴィルアには意外だった。
「お前が先に出て行くのは珍しいな」
「なに、少しばかり用があるんだ。僕に気兼ねする必要はないのだから、キミも帰りたいときに帰れば良い」
 くつりと笑いながら背を向け、手を振りながら黒川も店を立ち去る。
 店には、ヴィルアひとりだけが残された。
 考えてみれば、このみせにひとりきりということになったのは初めてだ。
 そう思いながら、あと数杯飲んでから自分も退散しようと考えたときだった。
 す、っと酒の入ったグラスが出てきた。
 しかし、いつものようにいつの間にか現れたのではなく、グラスもカクテルグラスだ。
 見れば、カウンタの奥にある『手』が、そのグラスを差し出していた。
 その手に見覚えはない。少女のようにも見えたが少年のようにも見える。若いようでひどく老けているようにも感じた。
 だが、手があった先には何の気配もない。
『失礼、警戒されましたか?』
 そんな声がヴィルアの耳に届いたが、それがカウンタの奥からなのかまったく違う場所からなのかの見当も付かない。
 ヴィルアが相手の場所や正体がまったく掴めない状態などなかなかないが、それほどの力があるようなものにも思えない。
『今日は、良い音色を聞かせていただきました。ささやかですがお礼になればと』
「いた気配はありませんでしたが?」
『いまもおりません。あまりに楽しそうな空気に、つい』
「ああ、覗いてみた、と」
 それは何処かの黒尽くめの男の専売特許だなと思いながらヴィルアがついそう揶揄すると、何処からかくすりと笑った気配がした。意地の悪いものではなく品のあるものだ。
『今夜はこれで失礼致します。これからも、どうぞ当店をご贔屓に』
 その言葉と置かれたグラスを残し、しばらく待ってみたが声らしきものは一切聞こえてこなかった。
 奇妙な結婚式もだが、それ以上に珍しいこともある日だと思いながら差し出されたグラスはありがたく頂戴することにした。
 カクテルは、薄い青と緑が混ざることなく絡み合っているような色をし、口に含むとひんやりと冷たい感覚がある。少々甘いがしつこいほどではない。
「悪くない」
 これに名前があるのだとしたら先程聞いておけば良かったかなと思いながら、まだ酒の残ったグラスを明かりに掲げてしばらく眺めてから、ヴィルアは残りを飲み干した。





━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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6777 / ヴィルア・ラグーン / 28歳 / 女性 / 運び屋
NPC / 黒川夢人
NPC / 増沢柳之介
NPC / マスター

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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ヴィルア・ラグーン様

いつも誠にありがとうございます。
この度は奇妙な結婚式に参加してくださりありがとうございます。
芸の披露ということでヴァイオリンを奏でていただけ嬉しく思いながら、あまり細かな描写ができなかった気もするのですがよろしかったでしょうか。
黒川も芸をやるのかということで、ヴィルア様のヴァイオリンに合わせて『彼女』に踊ってもらうことも考えはしたのですが、結局また影絵になってしまいました。
特別な式と滅多に見られないヴィルア様のヴァイオリンが披露された回でしたので、戻っていない主がほんの僅かですが声と酒のみで現れてみました。
お気に召していただければ幸いです。
またご縁がありましたときはよろしくお願いいたします。

蒼井敬 拝