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<東京怪談ウェブゲーム アンティークショップ・レン>
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指輪は泣いている
□オープニング
基本的にアンティークショップというものは常に賑わうものではない。手頃な価格で、手頃なアイテムを揃えていれば別かも知れないが、この店に限って言えばそれはない。むしろ訳アリの品ばかりを扱うとなれば好事家の数も知れたものだ。
むしろ、純然たる客以外の方が多いだろう。
たった今、意を決したように重厚なドアを開いた少女のように。
店主たる碧摩蓮はパイプを脇の灰皿に置くと、立ち上がった。
「あ、あの……これ」
気圧されたように一歩下がりながら右手を差し出す少女に苦笑しつつ蓮は『これ』を受け取った。
プラチナ製の指輪だ。はめられた宝石は小ぶりのサファイアとそれより更に小さなダイヤ。少女が持つにしてはかなり高価な物だ。
「お願いします! 助けてあげてください!」
そのまま踵を返して店を飛び出そうとした少女の襟首を掴むと、蓮は小さく溜め息をついた。
「ちょいとお待ち。事情を詳しく話して貰わないと、どうにもならないよ」
「まーくんが、ママって呼ぶんです。泣いてるんです。どうしたら良いのか判らないんです」
まったく埒のあかない事情説明をある程度すっきりまとめるにはそれなりの時間を要した。その内容に蓮はため息を付く。
「先週の日曜日にフリーマーケットでこの指輪を百円で購入した。……その時点でおかしいと思わなかったのかい?」
「だって百円ですよ。ガラスか何かだと思ったんです」
それはそうだろう。いくらフリーマーケットでも百円で本物は買えない。ましてや子供用のおもちゃや中古の洋服の中にあれば、本物だと思う方が不思議だ。
「帰って来て部屋に置いて寝たら、夜中その誠くんの泣き声で目を覚ましたんだね。驚いたろうねえ」
「……幽霊なんて見たの初めてでした」
「まあ、普通は早々見るもんじゃないさ。んで、まーくんは帰りたがってるから何とかしたい、かい。まったく、うちはアンティークショップなんだがねえ」
身を縮こまらせて謝罪の言葉を口にする相川美香の様子に、蓮は手をひらひらと振ってみせた。
「構わないよ。店に来る奴には、そういうのが専門なのもいる。彼らに頼めばなんとかなるだろうよ」
だから、安心おし。
蓮はそう言って片目を瞑る。美香はようやく安心したように、小さな笑顔を浮かべた。
□蝉時雨
八月葉月、蝉時雨。
いくら暦の上では秋が訪れようとも、それは旧暦での話であって、八月と言えば夏真っ盛りである。しかもヒートアイランドだの、温暖化現象だのという単語とともに訪れる猛暑には、蝉すらもやる気なさげに鳴いているように聞こえる。
「ねぇ、隼ァ。ひぐらしってどう鳴いたっけ?」
「俺が知るか。その辺の蝉に聞け」
夏の終わりに鳴く蝉の事を尋ねられて、瀬水月隼(せみづき・はやぶさ)はうんざりと返した。筋金入りの都会っ子に近い上に、子供の頃は虫かご片手に駆け回るより、本の虫であった瀬水月にとっては蝉と言えば、外に行けば煩く鳴いているモノ、と言う認識が近い。無論、蝉の種類に着目して季節感を味わうようなタイプでもなかった。
「どうやって聞くのよ? 言ったからには責任とって聞いてきてくれるワケ?」
「無茶言うな。暑さで煮えたのか?」
「煮えてないけど、煮えたくもなるわねー、こんな暑さじゃ」
掌を太陽に向けて翳してなけなしの日影を作って見上げた空は、恨めしい程に雲一つない。いかにも夏らしい天気に朧月桜夜(おぼろつき・さくや)は少しだけうんざりした。自然があるべき姿である事は正しいのだから夏が暑いのは当然だ。しかし、この暑さには辟易している。せっかく塗った日焼け止めも汗で溶けて流れてしまうだろう。でもそれは困る。ちょっと乙女のピンチだ。
「休憩しましょ、休憩! ちょうどいい場所があるじゃない」
少女の言葉に視線を巡らせた瀬水月はああと頷いた。確かこの先の角に馴染みの店があった筈だ。アンティークショップ・レンという名のその店に入れば、涼しい場所と冷たい飲み物が提供してもらえるだろう。ついでに恋人向けも仕事もあるかもしれない。
「じゃあ、ちょっと寄ってくか」
「うんっ」
楽しげな答えとともに瀬水月の腕が引かれる。朧月の軽い足取りにあわせて、歩調を速めながら瀬水月は先の交差点を眺めた。明滅している青信号がアスファルトの熱気で揺らいで見えた。
□息の合った二人
重厚なドアを開けた先に待っていたのは馴染みの店主と見知らぬ少女だった。
「噂をすれば、だね」
「ウワサって、何?」
少年の腕の隙間から店内に入り込んだ朧月はことりと首を傾げて見せた。それから何かに気付いたように視線をテーブルに向ける。
「このお嬢ちゃんの持ち込んだハナシにぴったりの人材ってことさ」
「なるほどね。うん。桜夜サンにぴったりな感触がするわ」
パチリと綺麗なウィンクを一つ。
おい、と声をかける瀬水月の声に早くと促すように手招きをして朧月はテーブルに歩み寄る。しっかりと存在を誇示する指輪に視線は固定されていた。
悲しい。寂しい。そんな気持ちが伝わってくる。それを見過ごせる朧月ではなかった。
真剣な様子に安堵したのだろうか、少女が朧月を見て立ち上がった。
「あのっ、この指輪、フリーマーケットで買ったんですけど、帰してあげたくてっ!」
「うん。なんとなく判るわ。触ってもいい?」
差し出した掌に指輪は渡された。サファイヤは小ぶりだが、その分繊細なデザインのリングに朧月は目を細めた。彼女とて年頃の少女である。こういった宝飾品には目がない。
「綺麗ー! いいなあ、こういうのー! あ、アタシはどっちかっていうとサファイヤよりダイヤ派なんだけど」
ちらりと視線を向けると隣の少年が渋い顔をした。
「はしゃぐついでに、ねだるなー! ダイヤなんて買えるか、阿呆!」
「好みの話よ。それ以上言ってないでしょ?」
「目は口ほどにモノを言ってんだよ」
止めなければ、そのままテンポ良く応酬を繰り返しそうな二人にこほんと小さな咳払いが落とされた。
「引き受けてくれるんなら、詳しい話はこの子に聞いとくれ。私は冷たい飲み物を用意して来るから」
するりと立ち上がった蓮と入れ替わるように座った少女は、ぽんぽんと隣を叩いて座る場所を指示しながらにっこりと微笑んだ。
「朧月桜夜よ。こっちのちょっと無愛想なのが瀬水月隼ね。アナタは?」
「相川美香って言います」
「そう。じゃあ、この指輪のコト、詳しく話してくれる?」
こくりと頷いた相川が事情を話し終えるのとほぼ同時に蓮がアイスティを持って戻ってくる。
蓮の手から細いラインのグラスを受け取った朧月は指で軽くグラスの淵を弾いた。
「若い化粧っけのない女の人が売っていて、他の商品は女性向けの服と後は少しだけ子供のおもちゃ、ね。んー、その中に指輪が一つだけってのも勿論だけど、全部百円ってのがねェ……。叩き売りも同然じゃない」
「使ってないモノならそれでもいいんじゃねーのか?」
「中古屋に持ってったらいくらなんでもそれ以上の値が付きそうじゃない」
少なくとも指輪は明らかに質屋辺りに持って行った方が高値がつくだろう。不要品とは言え、これではとにかく手放したいという風にしか見えない。
「必ずしも当人の物ってワケでもないだろうケドな。あん時やってたフリマだな? ちょっと調べてみるか」
過去のデータが残っていれば、何らかの手掛かりにはなるだろう。指輪を売る事がメインの目的ならば、今回初参加が怪しい、という事になる。もっとも、入れ替わりや規模を考慮すると、大まかな手掛かりにしかならないだろう。
「あそこって普段は大きな駐車場だから、誰でも入れるわよね? 行って来た方が良さそうね。残滓が残ってたらめっけモンだし。場所が大体判れば、良い手掛かりにもなるわ」
「ん、頼む。そうだ。コイツがどれだけ古い霊かとか大体で良いから判るか?」
時期と名前。それだけでも判れば随分違う。死亡記事や住民台帳辺りからデータを引っ張ってくれば、何か引っ掛る可能性もある筈だ。
「ン。蓮サン、ちょっと静かな場所借りていい?」
霊視を試みるには少しここは騒がしい。音声という意味ではなく、ここに展示された商品から溢れる霊気が朧月の感覚に障るのだ。簡易的な結界を張り、指輪に憑いた霊を見やすくしたかった。相手が幼い子供だというのなら、必要以上に怖がらせたくはない。
「じゃ、そっちの応接間はどうかね。そういうシロモノは一切置いてないよ」
蓮の言葉に頷いて、桜夜は握ったままの指輪にもう大丈夫と囁きかけた。
■探索
目の前に広がる駐車場に朧月は思わずため息をついた。
「広いわねー」
「広かったんですね……フリーマーケットの時にはこんなに広いようにはちっとも見えませんでした。スイマセン、これじゃお役に立てそうにないです」
落ち込んだ声になる相川に朧月は気にしないと軽く肩を叩いてやる。
「任せときなさいって。美香ちゃんも、まーくんも、ね?」
朧月を挟んで、落ち込んでいる美香の反対側にはまーくんこと誠の姿がある――もっともこちらは誰にでも見えると言う訳ではないが。
泣いていた子供は今は泣く代わりに朧月のスカートを握っている。
――寂しいのは判るけど、泣いてちゃだめよ、ママが心配するから。にこにこ笑顔でいたら、ママもきっと偉いねって褒めてくれるわ。
そう言って頭を撫でた朧月に誠はしばらくの間黙ってからしっかりと頷いた。素直な子供だ。きっと愛されて育ったのだろう。そう思うと朧月は少しだけ切なくなった。
朧月には漠然と効果だとしかわからなかった指輪のおおよその価値を蓮から教えてもらった時から、その気持ちは少女の心にまとわりついていた。
これだけ高価なものなのに、手放した理由はなんだろう。
金銭的な理由ならば質屋辺りに流れている筈だ。本来ならば、百円の価値しか与えられずに並べられるような物ではないのだ。そこには何らかの理由が隠されている筈だ。それがもしも。
もしも、この子の存在を知っていて怖がった為だとしたら――。
ちょっとソレは許せないなあ。
ママと泣いていた誠を思えば口に出来る事ではなった。だから、朧月は言葉にせずにただ、ぐっと拳を握った。そして目を閉じる。音も聞かない。余計な情報の一切を今は受け付けない。広げるのは別の感覚。常ならば人には感知出来ない筈のものを感じる感覚。
ちゃんとこの子を還してあげなきゃ……、還るべき場所へ、ね。
母親の元へ。そして本来辿るべき道筋へ。朧月は誠を還さねばならない。――だから。
様々な嘆きや恨み言を一つ一つ選別する。漂っているものではなく、かすかに残っているだろう痕跡を、残滓を求める。
「……見つけた!」
日数が経って弱くなったものの、かすかな波動を確かに感じる。朧月は迷わず駆け出した。その後を相川と誠が慌てたようについてくる。
目的の場所へと辿り着いた朧月は携帯電話を取り出すと先程瀬水月から送られてきたメールに書かれていたURLを呼び出す。
小さな画面では見辛い配置図と周りを見比べながら、朧月は大まかな位置を測った。
「うーん、Fブロックの端付近かな?」
手早くメールを返信すると、朧月は近くまで来て足を止めた二人ににっこりと笑顔を見せた。
「さ。詳しく調べましょうか。何か思い出した事があったら小さな事でもいいから教えてね」
□再会
そのアパートは築30年は経っていそうな古びたものだった。
部屋数もなく、そう広くもない。子供と暮らすには不向きな家だ。
「ここに住んでるの?」
誰がとは言わずに尋ねた朧月の言葉に瀬水月は小さく肩を竦めた。
「旦那はここから30分位の場所にある一軒家住いだってさ」
ああ、離婚してるから元旦那、だな。
面白くもなさそうに小さな修正をすると少年は先を促した。
106号室の表記の後にゴシック体の高田の文字。その前に立つと前もって打ち合わせた通り、相川がチャイムを押した。
ピンポーン
やや迷惑になりそうな音量がドアの向うから響いてくる。程なく、ドアがチェーンをかけたまま開かれた。
「あの。先日のフリマで指輪を購入した者ですが!」
「……あの時の」
「スイマセン突然。指輪を返しに来ました。とても百円で買えるものじゃないですから……」
「いいんです。きちんと買ったんだし、気にしないで」
それだけ言ってドアを閉めようとした女の動きを制するように瀬水月がドアノブを掴んだ。相川の頭越しに朧月が女性を覗き込む」
「まーくん……いえ、誠くんの事でお話があるんです。少し良いですか?」
「……貴方どうして誠の事を」
「どうして知ってるかを含めてお話したいんです」
繰り返す朧月の言葉に、女は考えるように俯いた。ややあって、中にどうぞと小さな返答が返る。
中は恐ろしい程に殺風景だった。潰されたダンボール箱とそうでないダンボール箱。およそそれだけのものしか、部屋にはない。おそらく潰されたダンボール箱の中身はフリーマーケットで消費されたのだろう、と瀬水月は思った。
田舎に帰省した際の川遊びでの事故。
目の前にいた父親も飛び込んだが間に合わなかったらしい。
飛び込む夫を、流される息子を、目の前の女性はどんな思いで見ていたのだろう。その答えがこの何もない部屋と離婚なのだろう。言うべき言葉は瀬水月には探しかねた。
「この指輪の事、気付いてましたか?」
唐突な朧月の問いかけに、戸惑ったように高田は首を傾げた。その様子をどう受け取ったのか、朧月は小さなため息をついた。よかったという小さな呟きが瀬水月の耳に辛うじて届く。
「あの、どういう意味でしょうか?」
訳がわからないらしい高田に、朧月はそれ以上答えず、指輪を畳の上に置いて手をかざす。何をするつもりなのか、と問うより先に答えは現れた。小さな子供の姿で。
――ママ……
「ま、こと……?」
驚いたように見開かれた目は伏せられ、顔が歪む。
「ごめんね。ごめんね、誠! ママが気がつかなかったから……!」
泣き伏した母親の方は酷く小さく見えた。瀬水月は唇を噛んで視線を反らした。
「まーくんは貴方を泣かせたいワケじゃない……母親ならちゃんと見てあげて」
厳しいとも取れる言葉だが、口調は優しかった。
恐る恐る顔をあげた母親の目に映ったのは不安そうに見上げている我が子だった。恐る恐る差し伸べる手に誠は喜んで飛び込んだ。
「誠……誠」
うわ言のように繰り返される言葉に重なるように幼い子供の母親を呼ぶ声が重なる。
「この指輪はだからアナタが持ってなくちゃならない。判りますよね?」
朧月の声が聞こえているのかいないのか、ただすすり泣く声だけが返るばかりだった。
□逃げ
母親が落ち着くには少し時間がかかった。
あの時フリーマーケットで売られていたのは思い出の品ばかりだったそうだ。事故も、誠の生前を思い出すのも辛かった高田は離婚をして、思い出のある家を出た。しかし、新しい環境になっても忘れる事は出来なかった。
「だからって思い余って想い出のある品、全部売ろうとするなんてな」
「それだけ逃げたかったって事でしょ」
それがいい事なのか悪いことなのか、まだ年若い二人には決められる話ではない。ただ、その中に指輪が入っていて、その指輪に誠が依り憑いていただけだ。母がいつもつけていた指輪は誠にとって母親と離れずに済む場所に思えたのかもしれない。
問題は母親にそれを感知できる感性の持ち合わせがなかった事だ。
結果辛い事から逃げ続けた手から、指輪は相川に渡り、こんな事態を引き起こした。
それを責めていいのかは判らない。ただ、二度と離さないと誓う言葉に一抹の不安を覚えるばかりだ。
「あのチビ、あのままで良いのか?」
「良くはないけど……、今どうこうするのは無理ね」
本来ならば導くべき世界があったのだが、それは延期せざるを得なかった。今引き離せば母子ともにダメージを受けるだろう。
「この調子じゃ、落ち着くのを待つしかないわね」
「そこまで付き合う気か?」
「乗りかかった船だから」
少女は小さく肩を竦めて笑顔を浮かべた。
「でもまーくんの為なら仕方ないわね」
淋しげだが、曇りのない笑顔だった。
□翌日
寝ぼすけの時計がアラームを鳴らすより先に朧月は目を覚ました。
明け方の暑さのせいもあるし、近付いてきた足音のせいでもある。
「……起きてるか?」
返答がない事を期待していそうな同居人の声に沈黙で答えると、解答を勘違いした瀬水月が足音を忍ばせて近寄ってくる。
サイドボードに何かが置かれた瞬間、朧月は手を伸ばした。
「さ、桜夜!?」
「乙女の寝室に入るのはぁ……って随分季節はずれのサンタさんねー」
「誰が赤い服着てンだよ!」
うろたえつつもしっかり突っ込む少年の声を聞きながら、朧月は包装紙を解いた。
ビロードの小箱の中に、揃いの真珠のペンダントトップと指輪がささやかな輝きを放っていた。
「ダイヤじゃねーとか言うなよ」
「言わないっ、ありがと、隼ァ!」
ぽふんと抱きついた朧月にあたふたとした隼はふと思い出して憮然となる。
「俺が赤い服のひげジジィだってンなら、クリスマスはもういらねーよな」
「何言ってンの。昔からいうじゃない。サンタクロースって恋人のコトよ?」
古い歌の話を持ち出されて、理解するまでに一泊の間があいた。
「都合のイイ奴」
そんなぼやきと共に、少年の手が少女の背中回った。
fin.
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
0444/朧月・桜夜(おぼろつき・さくや)/女性/16/陰陽師
0072/瀬水月・隼(せみづき・はやぶさ)/男性/15/高校生
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■ ライター通信 ■
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依頼に応えていただいて、ありがとうございました。
そしてお久しぶりでございます。小夜曲です。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
もしご不満な点などございましたら、どんどんご指導くださいませ。
また、今回はお待たせしてしまい申し訳ありません。
指輪は泣いている、いかがでしたでしょうか?
冷静に考えると指輪が泣いているって相当怖い状況ですが、事情が判れば手助けしたくなる場合もありそうですよね。
長い歴史を持つアンティークの指輪にはこれまでの持ち主の思い入れがあるでしょうし、宝石に限らず石って力がありそうだから、見えないだけで色々あるのかも、と思ってしまいます。
朧月さま、十二度目のご参加ありがとうございます。またお会いできてとても嬉しいです。
女の子らしい盛り上がりに思わず微笑んでしまいました。そしてその後すぱっと切り替えてる朧月さまが素敵です。そして、瀬水月さまへのさり気無い(?)おねだりに笑わせていただきました。私が瀬水月さまならうっかりそうかと納得しただけかもしれません。
まーくんへの心遣いが朧月さまらしい優しさに溢れていてとても嬉しくなりました。
今回のお話では各キャラで個別のパートもございます(■が個別パートです)。
興味がございましたら目を通していただけると光栄です。
では、今後の朧月さまの活躍を期待しております。
いずれまたどこかの依頼で再会できると幸いでございます。
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