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美しき薔薇の館【後編】
●オープニング【0】
LAST TIME 『美しき薔薇の館』――。
7月、世間一般の学生はそろそろ夏休みに入った頃。草間興信所の所長である草間武彦は草間零以下何名かを引き連れ海が目の前にある2階建ての館へやってきていた。四方を薔薇の生垣で囲まれている、趣ある館だ。
2泊3日で海へ遊びに来た……はずだったが、実はそれは草間の策略。実は、密かに受けていた依頼の調査を手伝わせようと一同を半ば騙し討ちの形で連れてきていたのだ。
その依頼とは、今年の冬1月にこの館で亡くなった40代の1人暮しの女主人、川崎広子の死にまつわることであった。発見された広子の死因は失血死、体内の血液がほとんど残っていなかったという……。
広子の姪の依頼を受け、皆の手を借りつつ草間は調査を開始する。しかし館に隠し扉だとかの類は全く見付からない。これといった手がかりを得られぬまま、2日目も終えようとしていたのである。
しかしその一方で……奇妙なことに気付いている者も居たりする。果たしてそれは何を意味しているのだろうか。
そして――日付も変わった深夜2時。外では激しい雨も降る中、屋敷に恐ろしき異変が起こり始めていた。
あの美しき薔薇の蔓が、屋敷をぐるりと取り巻くように巻き付いていたのである。いや……各所から屋敷の中へ、まさに蔓が入り込もうとしていたのだ。それは何やら、邪悪ささえ感じさせる動きに見えた。
眠りに落ちていた各人は、そんな異常な気配を感じ取ったのか……ふっと目を覚まそうとしていた……。
●敏感【1】
異常な気配に最初に気付いたのは守崎啓斗であった。忍者ゆえ、このような異様な気配はいち早く感じ取ってしまうのかもしれない。
目を開けた瞬間映ったのは、カーテンの隙間から僅かに見えていた幾重もの薔薇の蔓。窓のそばには絶対にあるはずのない……薔薇の蔓。
「北……」
「……起きてるか?」
啓斗が隣のベッドで眠っていた弟・守崎北斗の名を呼ぼうとすると、北斗からも声がかかってきた。北斗もどうやらこの気配に気付いていたらしい。
「……まだ身を起こすな。そのまま、皆に連絡だ……」
「ああ……そうだよな……」
身じろぎもせず、声を潜めたまま言葉を交わす啓斗と北斗。そして枕元に置いてあった携帯電話に各々手を伸ばし、他の皆に連絡を取り始めた。敵であろう存在が動く前に、皆に気付かせるために――。
●眠りを破るもの【2】
「ん……んん……」
薄明かりがつく部屋の中、少々寝苦しそうに也沢閑がベッドの上で寝返りを打ったのは、きっと外の状態とは無関係ではなかったのかもしれない。もしくは、1月に亡くなったこの館の女主人の寝室を使っていたことも影響していたのか……。
ともあれ閑は、何度かごろんと寝返りを打った後に目を覚ましてしまった。これでは、安眠とは少々遠い状況である。そんな閑の携帯電話が鳴ったのは、そんな時であった。
手を伸ばし携帯電話を取る閑。と、同時に呼び出しが切れる。発信者を確認すると啓斗であった。
啓斗が何の用だろうと思いつつ、閑は窓の方に何気なく視線を向け――幾重もの薔薇の蔓を目撃することとなる。
「涼しい中、安眠出来ると思ってたけど……そうもいかないか」
諦めにも似た小さな溜息を吐き、閑は携帯電話を手にそっとベッドを抜け出した……。
●嫌な予感【3】
「シュラインさん、シュラインさん……」
小声でシュライン・エマを呼ぶ声が聞こえる。その声に、浅い眠りであったシュラインは反応して目を開いた。
「う……ん? 何……零ちゃん……?」
シュラインを呼んでいたのは、同じ部屋の隣のベッドで眠っていた草間零であった。
「……何だか……外の様子がおかしくありませんか……?」
零の表情にはどこか不安さが表れていた。
そう言われて、耳を澄ませてみるシュライン。外から激しい音に混じって、ずず……ずず……と、何かが這いずるような音が聞こえてきた。
「……これ何の音?」
シュラインが眉をひそめた。少なくとも、人間やそれに類する物の足音などでは決してない。まだ多少ぼんやりしている頭でシュラインは考え――。
「まさか……」
顔色が変わった。脳裏に浮かぶのは、屋敷を取り囲む美しい薔薇の光景。もしあの蔓が動いているのなら、どんな音がする……?
「あ、電話が……」
シュラインの携帯電話が鳴りだしたのは、まさにその時である。反応する零。発信者は北斗であった――。
●独自行動【4】
各部屋に啓斗と北斗から電話がかかっていたまさにその頃、不動修羅は暗い部屋の中で静かに行動を開始していた。
「よ……っと」
ずず……っと慎重にベッドを窓際に寄せる修羅。すでにたんすも窓際に動かされており、ちょっとしたバリケードの様相だ。
「……やっぱり薔薇が犯人だったってか」
ベッドを動かし終え、カーテンの引かれた窓を睨み付けながら修羅がつぶやいた。やはりここも、カーテンの隙間から薔薇の蔓が取り巻いている。
「しかし、B級映画みたいな展開だな」
そう修羅は何気なく言うが、B級映画のまま進んでゆくのなら、この後の展開はどうなるか用意に想像がつく。……いくつか死体が出来上がるに決まってる。
「雨で活気付いたか、屋敷の中の餌に反応したか。どっちにしろ状況は面白……もといヤバくなってきたな」
こういう緊迫した状況にも関わらず、修羅にはどこかこの状況を楽しんでいるような節も見られた。ともあれ、敵らしき存在が外で蠢いているのは確かな事実である。
「さてと……」
そして修羅は思案する。
(怪獣退治したい所だが、ドアから出て行って敵さんに家ン中に入られるのも考え物だな)
今退治しようと思うなら、窓を開ける必要がある。だがそれをすれば、逆に敵の侵入も可能となってしまう。窓を開けることなく外へ出ることが出来れば問題はないのだが……。
「……教授の次は伯爵に頼むか」
修羅はぼそっとつぶやくと、その身に降霊を試みた。その直後、修羅の身体は次第に霧のように化し、すぅ……っと窓の隙間から消えていった。霧と化すことの出来る存在で『伯爵』といえばあれしかない――吸血鬼ドラキュラ伯爵である。
……啓斗から電話がかかってきたのはそのすぐ後のことであった。
●脱出の前に【5】
修羅を除く一同は、音を立てぬようにリビングへ集まった。部屋は敵に動きを悟られぬよう、薄明かりだけをつけていた。各自、その手に持っている物は様々である。
「ここに来る前に部屋を覗いてきたが、バリケードはあったが姿はなかったな。すでに外に出たのか……ま、何とかするだろ」
草間武彦が修羅の部屋の様子を説明する。その表情は固い。
「明かりはこれでいいかな?」
探してきた懐中電灯やろうそくを、閑がテーブルの上に置いた。配電盤や電気系統はやられていないようなので電灯は使えるのだが、敵に動きを悟られる可能性を考えて使えないと草間が判断していたのだ。懐中電灯やろうそくはその代わりとなる物だ。
「ひぃふぅ……3つか。3組に分かれて動けば問題ないな」
草間が数を確認してそう言った。
「しかし草間。やっぱり屋敷の照明は全て点灯させた方がよくないか?」
難しい表情で啓斗が草間に言った。
「……さっきも言わなかったか? その瞬間に、向こうさんが突入してくる可能性が高いだろうって、俺は言ったよな」
「けど、俺たちから相手を確認出来るだけでも強みだ。どっちにしろ、遅かれ早かれ敵は襲ってくる。なら相手の姿をしっかり確認出来る方がいいだろ。違うか?」
草間に反論する啓斗。
「うーん……」
腕を組み思案する草間。やがて、こう結論を出した。
「分かった、お前の意見でやってみよう。ただし、照明つけた瞬間にすぐ脱出を試みろよ。まずは自分の生命の確保だ。俺は目の前で死人を出すのは嫌だからな。いいな?」
草間はそう啓斗に言い聞かせるように言った。
「……試みはする」
と、言葉短く答える啓斗。
(だが、そう簡単には向こうが出してくれないだろ、草間)
そんなことを思いながら、啓斗は北斗の姿を探した。ふと見ると、北斗は床の上でのの字を書いていた。
「この花火は別に戦闘に使おうと持ってきたんじゃねぇやい……」
北斗の傍らには大量の花火が置かれていた。ああ……結局やれず仕舞いだったんですね、あの花火。
「ここで死んだら海で遊べず仕舞いか……」
そうつぶやく北斗の表情はとても悲しげ。ああ、やるせない。
「零ちゃん、それもそこに置いて」
「あ、はい」
その間にも、シュラインと零は冷蔵庫の中に残っていた肉や魚といった物を1ケ所に固めて置いていた。敵が血の匂いに反応するよう、時間稼ぎの目的のために用意していたのだ。こんなことがなければ、明日全て使い切るつもりだったのだが……。
「……それにしても広子さん、この妙な薔薇のこと知ってたのかしら」
ぼそっとつぶやくシュライン。それはどうだか分からない。襲われていることを考えれば、知らなかったと考えるのが筋のような気もするが……。
「3組に分けておくぞ」
草間が自分を含めた皆を3組に分けた。草間は北斗と、啓斗は閑と、シュラインは零とということになった。で、各組に明かりを持たせる。
そして――3組は各々別の場所から脱出を試みることとなった。タイミングを、統一して。
●外へ【6】
3分後――屋敷1階のあちこちで一斉に照明が灯った。そして3ケ所の窓や扉が開かれる。
「はぁぁぁっ!!」
気合い一閃、正面玄関を開いた啓斗は雌雄一対の剣で幾重にも取り巻かれた蔓を一気に切り裂いた。その断面から焦げたような匂いが漂ってくる。刀身には炎がまとわれていた。
「飛び出すぞ!」
「う、うんっ」
啓斗が閑の腕をつかみ、そのまま一気に外へ飛び出す。そんな2人を追うように、四方八方から蔓が襲いかかってくる。
「邪魔するな!!」
瑠璃の腕輪をはめた腕で印を結ぶ啓斗。すると炎が周囲の蔓を襲った。火遁の術である。植物が火に弱いであろうことは容易に想像出来ることであった。
それは他の組も同様で――。
「零ちゃん、しゃがんで!!」
「はいっ!!」
怨霊を日本刀を化した零が身を屈めると、その頭上を炎の噴射が通り過ぎていった。シュラインがスプレーとライターで、簡易小型火炎放射器をやったのだ。普通はやってはいけない行為だが、この場合は仕方がない。
「シュラインさん、こっちです!!」
行く手を遮ろうとする蔓を薙ぎ、零がシュラインを誘導する。とにかく、まずは脱出しなければならないのだ。
「覚悟しやがれ! そこの薔薇!」
北斗は蔓に向かってびしっと指差した後に、花火を乱射していた。最初は閃光弾を使うつもりだったのだが、草間からこんな突っ込みが入って急遽変更したのである。
「目……あるのか、向こうさん?」
確かに、敵に目がなけりゃ閃光弾の効果はないに等しく……。
「皆で遊びたかったのにこの野郎! 戦闘に花火使っちゃご近所迷惑だろが!!」
花火を打ちながら、非常に説得力のないことを叫ぶ北斗。まあ鬱憤が溜まっているのか、荒れていること荒れていること。
「……帰ったら改めて花火でもするか」
それはもう、草間がぼそりとそんなことを言うくらいで。
「走るぞ草間!!」
「おう!」
一点強行突破、花火を乱射する北斗の後ろについて草間も走っていった。
かくして3組とも外に出ることは成功。しかし外ではもう1ケ所、蔓が集まっている場所があった。
「我輩から血を吸おうなどとは笑止……」
その中心にはすでに脱出していた修羅の姿が。確かに、吸血鬼(を降霊させた修羅)から吸血しようなどとは笑い話だ。
けれども、このままではきりがないことも修羅は自覚していた。修羅に向いていた蔓たちが、他の者へ向かったらどうなることか。
「……新たにお出で願おうか」
修羅はそうつぶやくと、また新たに降霊を試みる。そして何かが練成され――それは西洋の剣を形取った。
「はっ!!」
剣を鞘から抜き、蔓を切り裂く修羅。この剣の名は、エクスカリバーといった。そう、アーサー王の所有するあの名剣だ。その鞘を持つ者は一切流血することは、ない。
●元を断つ【7】
全員外には出ることの出来たものの、敷地内からの脱出は困難を極めていた。何せ脱出を阻止すべく、次から次に蔓が行く手を塞いでくるのだから。
「このままじゃいけないね……。花や根に火を放つなりして対処する必要があるんじゃない?」
広子さんには申し訳ないけれど、と言いながら閑が啓斗にそう提案する。啓斗も蔓に対してはそのように応戦していたが、そろそろそれでは追っ付かなくなってきていることは感じ取っていた。
「元から断たなきゃならないか……」
とつぶやき、奥歯を噛み締める啓斗。
(どこかに主株があるのかもしれない)
啓斗はそんなことを思いつつ、閑を連れて移動を開始した。
「一気に冬に舞い戻って頭冷やせこの野郎!」
同じ頃、北斗は秘剣グラムを地面に突き刺してそんなことを叫んでいた。すると近くの薔薇から伸びていた蔓の動きが止まった。これはなかなか効果的であるようだ。
「武彦さん!!」
そこへシュラインと零がやってきた。移動しているうちに合流してしまったようである。
「シュラインと零か! お前ら大丈夫か!?」
「私たちは大丈夫よ。急に襲ってくる蔓が減ったから」
シュラインはそう答えたが、それには理由があった。実は修羅の方へ蔓が集中していったのである。どうやら敵は修羅を一番の強敵と判断したようあった。
「武彦さんこそ大丈夫?」
北斗が大丈夫なのは一目瞭然だったので、草間だけに聞き返すシュライン。
「ああ、こっちも無事だ。……今の所はな」
と答える草間。表情に、焦りの色が浮かんでいた。執拗に脱出を阻まれているのだから、それも当然といえよう。
「皆、無事か!!」
別の方向から啓斗と閑も合流する。見た所、疲労はあるがこの2人も無事のようである。
「草間、主株は探せるか?」
合流するなり、真剣な表情で草間に尋ねる啓斗。
「主株?」
「元凶を叩くんだ!!」
それを聞いて、シュラインがはっとしたように零へ言った。
「零ちゃん、根よ!! 根を刺していって!!」
「わ、分かりました!!」
零は日本刀を槍へと変え、手近な所から地面を突き刺していった。すると蔓たちは一斉に零を狙って襲い始めた。
「零を守るんだ!!」
そう草間が指示すると、啓斗と北斗が即座に零のそばへ向かい、蔓たちを相手に奮闘し始めた。敵はよっぽど零の行動を嫌っているらしい。
ざくざくと、何度も何ケ所も地面を突き刺してゆく零。そして――。
「AAAAAAAHHHHHHHHHOOOOOOOHHHHHHHGGGGGGYYYYYYYYYAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!」
叫び声にも似た金属音が屋敷の地の底から沸き上がってきた。と同時に、大量の蔓たちの動きが意味不明のものになってゆく。互いに絡まっていったり、屋敷の中へ突っ込んでいったりと……。
「火だ!」
草間が叫んだ。屋敷の2階部分から突然炎が上がったのである。恐らく電気がショートしたか何かであろう。炎は恐ろしい勢いで周囲に広がっていった。
「皆、急いで離れろ!!」
草間が皆に言うが、最後の力を振り絞ったのであろうか、蔓たちが皆の四方と頭上を取り囲んでしまったのである。この状態で中から火を使うと……恐らく巻き込まれてしまうはず。
が、そこに助けの手が来た。外から、大量の蔓を切り裂いた者が居たのである――修羅だ。その手には古代の剣がしっかりと握られていた。
「草刈にはこれが一番……ってか」
そう言いながら、皆が脱出出来るように一気呵成に蔓を薙ぎ切る修羅。草を薙ぎ切る古代の有名な剣といえばあれだ、草薙の剣。言うまでもなく、日本武尊の所有していた名剣である。
かくして脱出出来た一同は、急いで屋敷から離れて砂浜の方へ走っていった。
「あ……お屋敷が燃えてゆきます……」
振り返った零が言ったように、あの美しき薔薇の館は雨にも負けず炎の中へ消えてゆこうとしていた。
「……どう説明すりゃいいんだ……?」
頭を抱える草間。薔薇に襲われた結果、燃えてしまったという説明を普通は信じようとしないだろう。
「いい加減『怪奇探偵』って認めろ草間……」
啓斗がそんな草間の肩をぽむと叩いて溜息を吐いた。
「でもいったい何で、薔薇が人を襲うようになったのかしら……。何の影響なの?」
シュラインが未だ解けぬ疑問を口にした。ややあって、草間が口を開く。
「なあ北斗。お前……海岸で焼け焦げた窪みを見付けたって言ってたよな、確か」
「あ? ああ、言ったけど。去年の夏にはあったみたいだって聞いたあれだろ?」
「去年の夏か……薔薇の変化と同じ時期だね」
閑が何気なくぼそりと言った。
「あのな……昔見た映画でな……宇宙から未知の生命体がやってくる奴があったんだが……」
……いったい何が言いたいんですか、草間さん。
「いや……まさかな……。そんなことは……ないよな……?」
草間が、皆に尋ねるように言った。けれども、それを明確に否定出来る者など、この場には居やしなかった――。
【美しき薔薇の館【後編】 了】
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【 整理番号 / PC名(読み)
/ 性別 / 年齢 / 職業 】
【 0086 / シュライン・エマ(しゅらいん・えま)
/ 女 / 26 / 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員 】
【 0554 / 守崎・啓斗(もりさき・けいと)
/ 男 / 17 / 高校生(忍) 】
【 0568 / 守崎・北斗(もりさき・ほくと)
/ 男 / 17 / 高校生(忍) 】
【 2592 / 不動・修羅(ふどう・しゅら)
/ 男 / 17 / 神聖都学園高等部2年生 降霊師 】
【 6370 / 也沢・閑(なりさわ・しずか)
/ 男 / 24 / 俳優兼ファッションモデル 】
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■ ライター通信 ■
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・『東京怪談ウェブゲーム』へのご参加ありがとうございます。本依頼の担当ライター、高原恵です。
・高原は原則としてPCを名で表記するようにしています。
・各タイトルの後ろには英数字がついていますが、数字は時間軸の流れを、英字が同時間帯別場面を意味します。ですので、1から始まっていなかったり、途中の数字が飛んでいる場合もあります。
・なお、本依頼の文章は(オープニングを除き)全7場面で構成されています。今回は皆さん同一の文章となっております。
・今回の参加者一覧は整理番号順で固定しています。
・大変お待たせさせてしまい申し訳ありませんでした。ここに夏の典型的なちと怖いお話をお届けいたします。
・ええと、皆さんあれこれ考えていただいたようですが、本文を読んでいただければお分かりのように、あちら系のお話でした。高原としてはもうベタにいってみたつもりだったんですが……いかがでしたでしょうか?
・蛇足になりますが説明しますと、宇宙からの未知の生命体が近くの屋敷にあった薔薇に取り付いて回復を行っていた訳です。で、館の女主人がやがて犠牲になり、だいぶ回復し切った所で皆さんがやってきた……ということだったりします。完全に回復していたら、きっといずれ付近の街が壊滅していたかもしれませんね。
・最後、お屋敷が炎上するのはお約束ですよね、こういうお話の。とりあえず、何とか警察や消防などに説明はしたということで、皆さんはお気になさらないで結構です。
・シュライン・エマさん、127度目のご参加ありがとうございます。スプレーとライターの組み合わせは、こういう場合には定番ですねえ。現実ではやっちゃいけませんけど。
・感想等ありましたら、お気軽にテラコン等よりお送りください。きちんと目を通させていただき、今後の参考といたしますので。
・それでは、また別の依頼でお会いできることを願って。
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