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アンティークと花に関する彼らの話題
さて、夏が過ぎれば当然秋がやってくる。
暑いよりは寧ろ射るような日差しが肌を貫く季節が去り、秋という穏やかな季節は窓を開け放った部屋にはとても気持ちの良い風とリンスター財閥の主が珍しく早起きするという奇跡まで運んでくれた。
「マリオンはおりますか?」
早起きから程遠い人物が起きてすぐに発した言葉はしっかりと発音出来ていない。
「いえ、昨日から出かけたきりです。 セレスティ様本日のご予定は…」
今朝の涼しい風がセレスティ・カーニンガムの絹糸を連想させる柔らかな髪を攫って行く。その瞬間に瞳を細め、遠くを見るようにして過ごす事が最近のこの主のお気に入りらしい。元からデスクの近くに配置された窓は嵐でも来ない限りは開けられていていつでも風の思うが侭に出入り出きる様になっている。
勿論、これは外の警備が万全だから出来るものであり、並の家で窓を開け放つという行為はやめたほうが無難ではあるが。
「新築した離れの視察…でしたよね?」
セレスティはふと、思い立ったように細めた瞳をしっかりと開き、後ろに控えている金糸の青年――モーリス・ラジアルに向き直った。
「はい。 本来ですと講演会等への招待が来ておりますが…」
「行けないと先方には伝えて下さい」
どうしましょう。という問いが来る前に主の言葉がばっさりと落ちてくる。相変わらずではあるが、問い程度は聞いて欲しい。モーリスは常々そう思っているがセレスティという人物は何事をも一つに囚われない人物なのだ。一度公の場に出れば二度と同じ場所に行くという事は無い。
「折角楽しみにしていた物が来たのですから、いち早く見たいと思うのはごく自然な事でしょう? モーリス」
はぁ、ともつかぬ言葉がモーリスの口から零れ落ちる。
リンスター財閥の屋敷はくどいようではあるが世界各国、勿論日本にも数十を数える程度には別荘を構えている。現在セレスティが住んでいるのはその屋敷のうちの一つ、東京のものなのだが一つの屋敷に離れもいくつか建てられており、今日はその一つが出来上がる。という彼らにとってはごく自然、一般人から見れば大事が起きる日なのだ。
「マリオンも楽しみにしていたでしょうに…。 早くから居ないとはどういう事です?」
「それは――」
離れと言う以上セレスティの趣味通りか、或いは過ごしやすいように作られるのは当然である。もっと簡潔に言えばそこに癖毛の強い黒髪を持った猫のような少年、マリオン・バーガンディが加わると十中八九アンティークに関する何かとてつもなく面倒な何かに遭遇するか、或いは熊。テディベアというモーリスにとって可愛い悪魔の姿すら連想される。
どちらにしても、一部下としては面白くないに付け加えてため息が出る話だが。
「中央配置予定のステンドグラスが思うように動いてくれない。 との連絡が入っておりまして…」
主に話すのは気が引ける。
「…そうですか。 という事はマリオンは現在あのステンドグラスにつきっきりで?」
「はい、原因を探っています」
セレスティの瞳が美しいのは認める。モーリスは自分の主ながらその瞳で見つめられると良くないと判断した事柄でも頷いてしまう程にあのアクアマリンは罪深い。
「ではマリオンの所に…」
「いけませんセレスティ様」
だが今日は負けるわけにはいかなかった。連日マリオンには良い所ばかりを取られている、あくまでも気がするモーリスは主の瞳の誘惑を断ち切るかの如くエメラルドの瞳を一度だけ伏せ、全てを言い切られる前に却下の申請を下した。
「モーリス。 どうしてですか?」
「セレスティ様――」
じっと瞳を見つめられればそのまま頷いてしまいそうでモーリスはまた目を瞑る。
ステンドグラス。この品がリンスター財閥のセレスティへ寄贈されたのはまだ夏の暑さの残る数日前であっただろうか。
いつもアンティークオークションへと出向き、いわく付きの品を購入したのではなくセレスティの友人からこの主へと贈られた品が紫と青を基調としたステンドグラスである。
普段ステンドグラスという言葉を聞いて思い出すのは西欧や北欧の神の姿を描いたものか、或いは天使や十字架のそれであったが贈られてきた品はそうではなかった。
『美しい庭園を見せてくれて有難う』
という言葉を添えて贈られた品にはコルチカムの花が咲き乱れている、なんとも珍しい品であったのだから。これに主とアンティークを好むマリオンが飛びつかない筈が無い。
コルチカム自体は珍しい物ではなく寧ろ地面に咲く淡い藤色をしたどちらかと言えば地味な花ではあったが何より描かれ方や他のステンドグラスと立った時の美しさがまた一層宜しいという判断で離れに設置される運びとなったのである。
庭園の美しさへの礼なのだから、ある種モーリスへのほめ言葉と取っても良いのだがこれが後に彼の面倒事となるとは贈り主も全く考えてはいなかったであろう。
(まさかいわくの付いた品物だったとは…)
瞳を閉ざし光を遮断するとため息ばかりがモーリスの肺を満たしてくれる。そうだ、贈られた当初はまさかこれがいわくの付いた品である等とは思いもしなかったのだ。自分も庭園の管理者として誇らしげに思ったものだがこうなるのならば丁重に断るべきであった。
「人に害をなすいわくでは無いとマリオンは言っておりましたから。 彼に任せて大丈夫でしょうそれに…」
「それに?」
セレスティの問いはまるで害が無いのならば自分が行っても良いだろうという意味が含まれている。
当然、良いには良いのかもしれないが主がまたマリオンと悪い遊びにのめりこんでしまう事と、本当にもしもの事を考えればモーリスの思考は否定を選ぶ。
「庭園のコルチカムも良い頃合となっております。 セレスティ様に是非お目通り願いたいと」
ああ。とようやく主の瞳がアンティークから別の事柄へ興味を持ったのを知りモーリスは内心胸を撫で下ろす。どちらかと言えばアンティーク趣味であるセレスティだが夏にあまり外出出来ない身ゆえ、久方ぶりの庭園散策には心惹かれるものがあったのだろう。
「確かに。 ステンドグラスはマリオンに聞けても花々の姿は現在でしか見ることができませんね」
「ええ、ですから是非」
口元を吊り上げるようにして微笑むセレスティは早速とモーリスが手にした杖を手に取ると優雅な動作で車椅子から立ち上がる。
「折角ですから歩きも良いでしょう。 モーリス上手く考えましたね」
「はい?」
何のことでしょうお代官様。日本の時代劇ならばそういうシーンだ。
立ち上がったセレスティにモーリスは自らの腕で主を支えると、実に整った笑顔で彼に答える。嘘くさい、この時立ち上がり部下の笑顔を見た主はそう思っただろう。いや、絶対にそう思ったに違いない。
(今度お返しをして差し上げなくては)
興味の一つを阻まれたのだからモーリスにはとっておきの悪戯を仕掛けてやろう。そう心に誓って。
「それでは、生命の美しさを拝見させて頂くとしましょう」
アンティークも良いが庭園の花々を眺めるのも良いものである。本来の場所に逸らされて行くというのは癪ではあったが、いつも信頼と心配を同時にかけているモーリスの傑作を見るのも楽しみなのだ。
窓から眺めるだけの風景ではなく、しっかりとした地に色をつけた花々を連想し、セレスティは部下に気付かれないようにそっとこの世に無い程の慈しみを込めた笑顔を作るのである。
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「面白くないのです」
だだっ広い部屋に一人きり。暗がりと少しの照明器具の中椅子に座る事さえせず、べったりと簡素な絨毯に座り込んだ癖毛の猫、いやマリオンは眉を繋げんばかりに潜めそうごちた。
本日、この時間に自分は主であるセレスティと共に出来上がった離れで甘いケーキとアイスココアを飲んでいた筈だ。夏も終わり秋の風は主人を癒し、アンティークの話に一層花が咲く。そう、マリオンはその時を楽しみにしていたというのに。
「モーリスは相変わらず酷いのです!」
今度は吐き捨てるように一人愚痴る。
修復より以前から美しいと言われたステンドグラスは今までマリオンの手をも煩わせなかったというのに、工事になりその身が暗所から光のある場所へ移動させようとすると途端に、文字通り動かなくなったのだ。どんなに力の強いものが持ち上げようとしても、工事用の機械で動かそうにも動く事は無い。考えてみればこのステンドグラス。小さいわりに元から暗く狭い箱に置かれたままであったと気付いた時には既に離れが出来る数日前であったのだ。
『何かいわくのありそうな物…という事ですか』
そうして呼び出されたマリオンがステンドグラスを調べている時に発せられたのがモーリスのこの言葉だ。頬を膨らませ、そうです。と言えば先輩部下は口を吊り上げて調べ終わるまで主がここに来ないようにする。とまで言い放ったのだから。
(面白くないのです…)
動かないだけという事は被害も無いとマリオンはほぼ確信をもってモーリスに伝えたのだが、頷かれただけ。そしてこの時間になってもセレスティが現れないのはあの先輩の何か秘策が主を連れ去ってしまったとしか考えられないだろう。
このステンドグラスの話を主とできるのならばそれもまた一興、などというマリオンの楽しみはついに消えたのである。
「早く終わらせてしまうのですよ!」
息を荒くしてマリオンはそのステンドグラスを再度眺めた。
木箱の中で大人しくしているそれは年代物であるとすぐに分かったが欠損している箇所は全く無い。花の部分もそれ以外の部分も光を通さずとも美しく、これが昔飾られる事無く葬られたものだと理解できる。そして、リンスター財閥の情報を使った捜索でもこの作品は世界有数とまではいかなくともかなり名の通った西欧の物。つまりはセレスティの母国とも言えるイギリス産の物である。そこまでが明るみにはなったのではあるが。
(そこまでというのが調べ甲斐。 なのですけれども…)
アンティークは好きだ。自らが管理を買って出る程好んでいる。が、それも主と共に眺めるという時間に慣れてしまった今、マリオンの中ではセレスティが居てこそ楽しいアンティークの話が出来るようになっている。
毎回どの品を強請りどんないわくなのか、それを二人で楽しみたい友情に近い何かがそこにはあった。
「でも、頑張るしかないのです。 むぅ」
隣に友は居なく、話す楽しみは無い。が、少年の姿に見えてもマリオンの齢は既に五百以上を数えているのだ、仕事を投げて主の下へなどとは決して許されない。何より、きっとセレスティは今から調べる事柄に興味を抱き聞いてくれるに違いない。
マリオンはそう判断すると意味も無く腕まくりをし、彼なりの調べる行動――能力によって過去の時代へと歩いていったのだ。
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思い出に空気があるのだろうか。
例えばその場所、時間が実際にあるという事実はどれだけ時間が経とうとも消える事は無い。忘れ去られたとしても記憶が消えてしまっても。全ては何かに収まっている。案外それは一人の手の中であったり、マリオンの能力であるのかもしれない。
結論だけをマリオンは覗いた。ある程度の製作過程や製作された国が分かるのならば何故どうして、そしていついわくという付属品が付いたのかそれが問題なのだ。
過去の話、ステンドグラスは矢張り教会やその類の為に造られたものではなく、貴族の道楽として造られたものであったのだ。安っぽい造りではないのもこれで納得が行く。
では、セレスティやマリオンを魅了させた程の創作物をどうして見せびらかしたがる貴族が飾りもせずにそのまま捨て置いたのか。
(やっぱり思い出の品なのでしょうか…)
現在と違う別の時代を影のようにして歩くマリオンは首を傾げるばかりだ。が、実際思い出となると飾っておくのが妥当であろう。
答えは、コルチカムの少し寂しげな。一見地味にも見えるその控えめな意味に隠されていたのだ。
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「いい空気ですね…。 独占してしまうのが勿体無いという気がします」
リンスター財閥の屋敷からそう離れていない庭園の一つ、ここはハウス栽培等はされておらず、木々やありのままの四季の花が上手く植えられている、それはまるで小さな森のようで。
「ありがとう御座います。 東京でもいい空気が楽しめれば良いと思いましたので」
主の腕を支え、靡く風と柔らかな木の香り、花の香りに酔いしれるセレスティの満足げな笑顔に庭を造る者としてモーリスは酷く誇らしげに口を挟んだ。
「コルチカムの花は…これですね?」
「ええ、そうです。 少々控えめでして夏から秋頃が良く映えますね…。 とは言え、別の花々がとても目立ってしまいますから」
存在感が薄くならないよう、モーリスも十分気を払って栽培したコルチカムは小さいスペースながらも満開に主へ微笑みかけている。
「確かに、気を払っても少し控えめではありますね。 あのステンドグラスを見た後でなければ私も分からない可能性もあったかもしれませんね」
その可能性は長く生きているセレスティにとっては限りなく無いに等しいが、思わずそう例えてしまうほど、かの花は非常にデリケートな美しさを持っていた。
「花言葉はご存知ですか?」
「ええ、はい…」
思い立ったようにセレスティはモーリスの顔を見上げ、次にはコルチカムを眺めては瞳を細める。
「それは…」
「セレスティさま!」
間は悪くない筈だ。きっと。
ただし、今コルチカムの生きる姿へセレスティの言葉が発せられるという時に、マリオンが万遍の笑顔で駆け寄って来たのだから、モーリスは今まで誇らしげに和らいでいた眉を吊り上げ、セレスティは儚げな瞳を今度は驚愕の泡のように見開き、黒猫のような少年を迎え入れた。
「マリオン! まだ仕事は…」
「終わったのですっ!」
モーリスの言葉を一蹴して、マリオンは奪うかのようにセレスティの腕を先輩部下から取り上げる。仕事が終わっていないのならば追い返してやろう。そういった考えはどうやら無駄らしい。終わった、の一言で主の瞳の色が急にアンティークの色になってしまったのだから。
(なんということです…マリオン)
口には出さず、瞳にだけ光る恨めしい光。これは全国を共通して一番怖い。
「という事はもう離れに移動出来るという事なのですね? マリオン」
「はい、セレスティさま。 それにしっかりといわくの原因も突き止めてきました!」
主従の関係とは思えない程セレスティとマリオンはこの手の話となると口数が何よりも多くなっていく。
現在の会話も、親友ならば今日どこへ遊びに行くか、あの場所がいいだろう。などと言った上の者への態度にはモーリスには全く見えない、つまりは苛立たしいものなのだ。
「ふむ。 いわくの原因もまた気になりますね…。 生きるコルチカムの前で是非聞かせて頂けませんか?」
「セレスティ様…!」
長く涼しい場所に居ては風邪をひいてしまうかもしれない。そんなモーリスの言葉は、次に来たセレスティの聞きたいのですという願いを込めた視線により却下となってしまう。
一度は防げても二度目は防げない。これが主の主たる証と言えよう。マリオンもそうやってモーリスを退けてくれた勇者に希望の眼差しを向けている。
「はい! お花の綺麗な場所に出たのですよ」
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私の最良の日は去った。これがコルチカムの花言葉だ。
地面に咲く藤色の花はその空気とは裏腹に儚さよりも切なさを抱いて地に咲き誇っている。人がつけた言葉ではあるがこれを重視される事実は少なからずとも多い。
マリオンがかのステンドグラスと出会った場所もまた、この花言葉にしっくり来る。そんな思い出の風景だ。
『そう、あの人はもう居ないのね』
広い部屋はセレスティの寝室より広く見えたが実際どちらが広いかといえばマリオンの目測では計る事が出来なかった。豪奢だがどこか簡素なベッドが一つ。広い窓の側には椅子がこれも一つだけ、キャビネットが丁度良い大きさで置いてあったものだからマリオンはその後ろに隠れて椅子の上の老女を除き見る。
『はい、先日お亡くなりになられたとか…』
老女が雇うメイドらしき女性がそう彼女の主人に話すと老女は少しだけ笑い、ため息をつく。
『ええ、分かってたのよ。 まさか先に逝っちゃうなんて、考えもしなかったのですけれどね』
『そんな…あのお品をお贈りになられる筈では?』
随分主人に対して熱心なメイドだったのだろう、贈る筈の物。これは物の時代を遡って来たマリオンならばすぐに分かる。あのステンドグラスに間違いない。
『随分若い頃に造らせた物ですから。 渡せないまま閉じ込めてしまうのもいいかもしれないわ』
『…』
そう言って老女はメイドへ視線を投げかけ、また皺のよった上品な笑顔を見せる。
『面白いじゃない? 壊れやすい品物がどこまで時代を駆け巡るのか…そうね。 贈り物だと分かってくれる人に出会えたらその時は…』
笑顔を消して、老女は視線を窓へ戻す。贈る筈の物、それはきっと老女が女性であり贈り物をする事すら叶わなかった人への想いが篭っているのだろうか。空へと上っていったかの人に祈りを捧げる一時の沈黙。
『分かりました。 ではあの品物は今後も丁重に扱わせていただきます』
『ええ、そうして。 ずっとよ? …私が居なくなってしまってからも』
悲哀の篭ったため息を一つ。メイドがつけば老女はからかう様な声を上げて見せた。
きっと、老女の最良の日はステンドグラスを想い人の為に造らせた、その時だったのであろう。
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明け方から昼へと変わったリンスター庭内。マリオンの話に聞き入るように、備えられた椅子へと腰を下ろしたセレスティは一通り話が終わるとため息とともに口元へ柔らかなカーブを作り、切なげな笑みを見せた。
「有難う御座いますマリオン」
話の感想はあえて述べなかった。述べたとしても過ぎ去った話。今変える方法があっても手を出すべきではない事実。
「私が見た風景でステンドグラスさんのいわくもなくなってしまったのか今離れに取り付け作業をしてもらっているのです」
主の向かいにはマリオンが座り、シェフが昼だからと持ってきたデザートをほお張りながら事の最後をセレスティに報告した。ここでランチではなくデザートから食べる所が彼らしい。
「それでは離れが出来次第案内して頂けますね、マリオン。 それに、モーリス」
セレスティが見上げる先には多少不貞腐れたモーリスが主の言葉に気が付き、慌てて取り繕った表情で頷いた。気に入らないマリオンが主と対話している事が一番だが矢張り、その甘いものへの執着心もまた良い気持ちを持っていないようだ。
「永い時を経てようやく光を浴びる作品…。 その贈られる方でないのが少々物悲しい気も致しますが」
ミルクティーを飲みながらセレスティはマリオンが見た老女のような、澄んでいて何より美しい瞳で空を見る。
(きっと、飾られる時には皆さん見てくれるのですよ)
老女も、そのメイドも。もしかすれば贈る筈だった当人も。秋の風に乗って一目美しい風景を見に来るに違いないだろう。
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余談だがモーリスはかのステンドグラスを贈った主に対して酷く抗議したという。それがどのような抗議であったかはさておき、どの世にも美しい花には棘があるという文句は共通のようだ。とはいえ、花に蜜があるのは当然の事、彼にも矢張りその『当然』があったのではあるが。
これはきっと、別の話なのかもしれない。
END
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