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<Trick and Treat!・PCゲームノベル>


[ Another snow moon flower ]



 何時だって旅にトラブルはつきものだった。
 ただ、こんなトラブルはきっと二人にとっては初めてのものだったに違いない。

「Trick and treat!」

 秋の空の下、声は唐突に降りかかる。
 宿の見つからない夜だった。今晩はここらで野宿と考え、曇り空を見上げては雨風を凌げそうな大木の下に移動した直後のこと。

「――――!?」

 口の中に広がる甘み。出せばいいのか、そのまま甘さを楽しめばいいのか。彼にはわからなかった。そして、それは彼女も同じこと。
 ただ、次の瞬間暗転する世界に目を見開いた。

「どう? 元の姿、世界に戻りたかったら、今度は目的をボクを捜す旅にしてみたら?」

 姿は見えない。ただ声がした……。
 深い深い森の中。蔽い茂る葉の間から、僅かに光が射していた。それが陽の光なのか月明かりなのか…今はそれさえも分からない。


    □□□


「な、何だったのあれ……」
 嵐のように去っていったあの人物と、周囲の確かな変化に里美は疑問符を浮かべた。しかし、すぐに変化はそれだけでないと気づく。
「――あれ? 何だか視界が低い気が……って、柾葵さん!?」
「…………?」
 すぐ隣で自分をジッと見る柾葵を、里美は酷く見上げる形となった。一瞬何が起こったのか分からなかった。ただ、変化は視線だけではない。僅かに動いた瞬間揺れた髪の毛は長く、多分――自分の記憶を辿るならばそれは十歳の頃の自分の姿。どう考えても自分の身体が小さくなっていた。
「なん、で…どうして!?」
 考えられることは、やはり今の子供の仕業ということか。口の中の甘さがそう告げている。この姿の変化も、景色の変化も全てアレが引き金だった。
「……なんだろうな、コレ? やっぱあのガキが原因とか……」
「っ――――!!!!!?」
 響く聴きなれない声に、里美は思わず肩を震わせる。子供は消えさり、今この場には里美と柾葵の二人しか存在しないはずだ。洸…は見当たらないが、どう考えても彼の声とは思えなかった。
 誰か新たな人物が来たならばともかく、他に誰かが居るような気配も無く、声はすぐ真上から降って来る様に聞こえた。つまり、里美に向けられた言葉。
 恐る恐る見上げると、やはり柾葵と目が合った。開かれた口。
「ん、どうした?」
 声は確かにそこから降り注ぐ。
「ま、柾葵さん……の、声?」
「ああ…なんかな、俺見た目変わんないけど……確かに変わってるってことだな。一応記憶はお互いあるからよかったものの、無くしてたら厄介だった」
 そう言い柾葵は頭を掻いた。その仕草で、少しだけコートが少しだけ大きく見え、なんだかんだで柾葵にも僅かな変化が有る事が見て取れる。
「えーっと…、やっぱりこのままってわけにもいかないし、あの子供を捜すしかないのかな?」
 里美の問いに、柾葵も同じ考えだったのかすぐに頷いた。
「だろうな。『ボクを捜す旅にしてみたら』なんて生意気な口で。しっかし広いな、ココ。まぁ、多分死にはしないだろ……のんびり捜そう」
 そうして柾葵は、里美に向かうと少しだけ腰を屈め片手を差し出してみせる。
「……?」
 思わずこれは何かと見上げれば、柾葵は少しだけ笑みを浮かべ言った。
 その笑みは、多分――――。
「なんかちっこいとはぐれそうだから、手」
 子供に向けるような笑み…だったのだと思う。
「っ、……なんか、やっぱり柾葵さんは私のこと子供扱いしてるっ」
 と言っても、やはり今の姿は子供そのものである。ただ、中身は変わっていないと言うことを里美は言いたかったわけだが、柾葵は「ふぅん?」と小さく漏らした後、差し出していた手を引っ込め踵を返そうとする。
「じゃあ、この手はいらないな。はいはい、行くぞー」
「…………」
 二人の距離はゆっくりと離れていく。このわけも分からぬ場所で。
「……」
 頭上では黒く大きな鴉が啼き、思わず里美は柾葵の背中を追いかけた。
 ゆっくりと歩く少し大きな足音、それを追いかける小走りで小さな足音。やがて二つは止まり、柾葵は顔だけ後ろへと向けた。
「………………」
 視線の先、里美は俯いている。ただ、その手が柾葵を引き止めたままに。
「……どうした、その袖掴んでこのまま歩くか? 俺はそれでも構わないけどな」
 余裕のある表情。悔しいけれど、やっぱり自分は子供なのかもしれないと思わず考えてしまう言葉。
 首を縦に振るのは簡単だ。けれど、なんだかそれが許せずに…思わず首を横に振ってしまった。
「そっか……じゃあ」
 頭上で息を吐くような気配。袖から引き離される手。
「…じゃあ、俺は繋ぎたいから手、繋ごうな…里美」

 ゆっくりと結ばれる手――――。

 彼には隠し事なんてできっこない。
 ただその声 そのぬくもりが 今は心底嬉しかった。


    □□□


「それにしても、昔は髪長かったのか。長いのも可愛くていいな。今のお前って何歳くらいなんだろうな?」
「うん。大体十歳くらい、かな」
 降りかかる声に答える。当たり前のことではあるが、やはり今の柾葵が相手だと、里美にはそれがやけに新鮮に思えた。
「十歳って……傍から見たら俺、結構危ないことしてるみたいだな。いい大人がガキ連れ出してるみたいで」
「ガキ……」
 さらりと言われた言葉に思わず里美は絶句する。そんな言葉が出てくると、誰が予想しただろう。
 実際柾葵自身も予想していなかったらしく、里美の反応に慌てて訂正を入れた。
「わ、悪い……ガキじゃない、子供だな。女の子。俺喋ってる時は結構考え無しって言われてたんだった…筆談はわりと言葉選んでるんだけどさ」
 なんだか意外だと、思いながらも言葉には出さなかった。要するにこれが本来の彼であるともいえる。言葉を選ばず、ありのままに接してくるのだから。
「でも確かに柾葵さん、見た目は全然変わらないね。身長、前から高かったんだ?」
「ああ…わりと昔から大きい方だった。お前が低くなったせいもあるんだろうけど、ちょっと位歳が下がってもそう変わりないな」
 そう、昔を思い返すように里美からそっと目を逸らし、柾葵は遠く…暗い森の向こう、僅かに見える光を見る。
「………………」
 ただ里美は察していた。声が出ていると言うことは、家族が亡くなる前の彼であると言うこと。つまりそれは、互いにまだ何も失っていない頃の姿に戻っていたと言うことになる。
 失い、得る前の姿。それは同時に不安を煽った。里美の場合は無力だから、という理由が第一だ。今の姿のままでは、もし何かあった時彼を守るどころではなく、自分すら守れない。だからこそ、あの子供を捜そうとすることに必死になっていた。そうして早く元に戻るようにと。
 それに万が一、このままになっていたのなら――そうでなくても、この姿でいる間は、今まで過ごしてきた時間が無駄になるような気がした。
「そんな不安そうな顔すんな」
 上から降りかかる声は、やはり何でも見透かしている声。
「……そんな顔してた?」
 なんでもない様に言えば、柾葵は小さく声を上げては笑う。
「ああ、その顔に似合わず眉間に皺まで寄せて凄い思いつめてたな。別に、今の俺は大丈夫だから、お前も気にすんな」
 そこに浮かべた笑顔は、今まで見てきた彼のどんな表情よりも活き活きとして見えた。今の彼の姿がそうさせるのか、今の二人のやり取りがそうさせているのか。答えは分からないが、不意にその笑いは途切れ、笑みはゆっくりと薄れてゆく。
「――――そいやまだ、あんま喋ってなかったよな」
「なに?」
「俺のこの姿の時のこと」
 思わず言葉に詰まった。それはあまりにも突然な切り出し。ただ、一呼吸置き答える。
「うん…前に少し、何度かは話してくれてたけどね」
「いずれ、……きっと一緒にいる限りは知ることだ。だから、今の機会に話そうと思う。楽しいことばかりじゃないかもしれない…この姿の俺は幸せな人生の最後の姿だから、振り返れば辛い事しか出てこないかもしれないけどな」
 考えを見透かされていたのかもしれない。それでもこれは、柾葵自身が切り出した話。止めようとは思えなかった。
「お前と一緒の時は、楽しいことを話せばいいのかもしれない。明るかったし幸せな家庭だった。休みには外で遊んで、恵まれてた方だ。でも、この姿の俺じゃ……その直後を語るしかできない。もっと小さければ、いっそ避けられたんだけどな」
 それは、最も辛い体験をする直前の自分。その事実がある限り、今の姿でそれより前の事を語るのは憚れたのかもしれない。
「俺の家族…お前の持ってる写真の三人、だな……俺の目の前で、兄さん――俺の叔父に殺されたんだ。叔父って言っても父さんの妹の旦那だ。妹は大分前に亡くなってるけど、俺は叔父と昔から特別仲がよかった。兄さんと慕って、いろんな事を教わった」
「本当の兄弟みたいな付き合いだったんだ?」
 言葉の区切りに一つ、相槌を打つと柾葵は頷いて見せる。
「そんなもんだな。家に来ることは滅多に無かったんだけどさ。だから、許しすぎてた……何一つ疑うことなく、信じきって」
 その表情は次第に険しくなっていく。と言うよりも、憎しみを含んだものへと変わる。
「あいつが俺を利用して、父さんを殺しに家に来たと知った時はもう何もかもが遅かった」
 ただただ言葉に詰まった。これが偶然にも自分と同じく家族を殺された者の過去。
「どうして父さんを殺す必要があったのか……俺には分からない。母さんは俺を庇って死んだ。弟は気づけば赤い…水溜りの上にいた。父さんは、最後まで足掻いて、闘って、最期には跡形も‥‥なくなった」
 里美は思わず右手で口を塞ぐ。全て…その全てが彼の目の前で起こったことだと知り。そしてきっとそれは、鮮明な記憶として残っていると。それが確かに伝わった。痛いほどに。
「最後に残された俺は特別な力も無くて、身体だけで闘った。それで勝てるわけが無い。力尽きて、死を待って、でも……その瞬間は訪れず、あいつは――ただ一枚の紙を残して消えた」
「もしかしてそれが――その人の居る場所が書かれた?」
 いつかの例え話を思い出し、ようやく里美は言葉にする。それに柾葵は頷いた。
「無力な俺一人を生かして、何を考えたんだろうな。家族を亡くして、信じてた奴に裏切られて、挙句には全てが終わったとき声が出なくなっていた……何もかもが嫌になって、何度も死のうと考えた。その度に、俺は死の淵から救い上げられて死ねなかった……同時に、あいつのことを少しずつ忘れていった。いや、正しくは忘れてることさえ忘れてた。呪いみたいだよな…俺の声にしたってさ?」
 少しだけ同意を求めるような言葉。彼の声に関して言えば、恐らく一つのきっかけがそこにあったのは確かで、それが呪いのようだと表現するのは強ち間違いではないのかもしれない。
 里美の返答は待たず、ただ柾葵はそこで足を止めた。歩幅が小さいのと手を繋いでいたのもあり、距離を開けずして足を止めた里美は、柾葵を見上げると微かに口を開く。そして名前を呼ぶ。声が彼の耳に届いたかは分からない。それは声の大きさではなく、彼にその言葉を受け入れる余裕があったかどうかだ。
「この話の半分以上は、さっきまでは全く頭の中に無かったことだ。…なんだろうな、この感情に記憶」
 彼は自分の涙に気づいてないのかもしれない。言葉は止まらず、涙さえも止まらず。溢れ流れ続けていた。
「もしかしたら、偽りの記憶かもしれないし、本当だとしても元に戻ったらまた忘れてることかもしれない。とりあえずお前が覚えていてくれたら、多分……助かると思う」
「……うん、分かった」
 頷きながら、里美は無言のまま思わず柾葵のコートを引っ張る。しゃがんでもらえないだろうか、そう思ってのことだったが、柾葵はすぐ中腰になった。そこで里美は背伸びをし、いまだ流れ続ける涙を数度指で拭う。
「あ…わりぃ……」
「ううん」
 自然と流れていた涙もそうではあるが、里美の行動が意外であり、柾葵は思わず里美から一歩下がりると、服の袖でごしごしと目を擦った。
「まぁ、……やがてこうして当てなく歩いていく中で偶然洸と会って、偶然…お前と出会った――そう、今はこうしてお前がいる」
「偶然…そう、私たち凄い偶然繰り返してたもんね」
 思い返せば、何度も何度も巡り合い、今こうして共に旅をしている。もっと前から共に居たようだけど、四六時中一緒に居るようになったのはつい最近のことだ。
「こうしてお前が隣にいてくれるから、なんだかんだで今は幸せだと思う……独り生き残っても、今ではやることもやることも残されてる。目的がないまま生きてるよりよっぽど幸せだとも思った。そう、思えた…あ、お前に会った後の俺の言葉だけどな、コレ」
 そう言うと柾葵は里美へ急に近づき、その耳元で小さく言った。目は里美を見ず、まるで背後を気にしているようだ。
「里美…そのまま真っ直ぐと歩き続けろ」
「な、なに? 一体ど――――んむっ!?」
 今までとは違う声色、そしてその真剣な面持ち。思わず動揺を表に出すと、柾葵に重い切り口を塞がれた。大きな手に里美の口は勿論、鼻までも完全に塞がれ息が出来ない。それだけは伝えようと、塞ぐ柾葵の手を必死で剥がそうとすると、彼はすぐに気づき慌てて手をどけた。
「あっ、わりぃ…でも静かにな。洸ほど気配は分からないけど…なんかいる気がする。出来るだけ少し俺から離れて歩け」
 言われると里美は少しだけ柾葵から離れ、それでも出来るだけ隣をしばらく歩くことにする。特別何かの気配があるわけではない。相変わらず辺りは薄暗く気味が悪い、ただそれだけだった。
 しかし、そうして離れ歩いている内微かな変化を感じる。会話を止めてから辺りに気を配るようになったせいか、里美もそれになんとなく気づき始めていた。風も無いのに後ろで葉の音がガサリとする。その瞬間、それは突如草むらから柾葵をめがけ飛び出した。
「柾葵さん後ろ!」
 真っ先に気づき声に出す。
「っ――おっ、と!!」
「――――う…っそ!?」
 それは一瞬の事で、里美は勿論子供までも唖然とした。里美の声と同時、柾葵は後ろに迫った子供の足を振り返り際払い、ホンの一瞬だけバランスを失わせると手早く服を掴んだ。抵抗は無い…と言うよりも、その暇を与えなかったと言うべきなのだろう。
「凄…………っ」
 里美の目の前、子供は宙を舞い、あっという間に地へと叩き付けられる。綺麗に弧を描いた背負い投げだった。
「ふぅ…………って、やべぇ! 久々すぎて加減忘れたっ…だ、大丈夫か?」
 子供は受身も取れないまま地面に落ちたおかげか、咳をしながら地面をごろごろと転がっている。
「もしかして…柾葵さん柔道暦あったり?」
「んー? 本格的にやってたのは空手なんだけどな。柔道は学校の授業で通る道だから」
 パンパンと両手を叩きながらも自分の手を見つめ、手をグーパーしていた。
「うう、…なんて乱暴な……」
「あ、目覚めたか? でもこうでないと捕まえられないんだからしょうがないだろ」
 ゆっくりと起き上がった子供に、柾葵は声を落とす。
「そうでなくてもボクを捕まえられたはずだよ! お菓子でもあれば簡単に、ね」
「そんなの持っててもくれてやらない」
「むー!!!!」
「まぁまぁ…柾葵さん」
 あまりにも目まぐるしい二人のやり取りに、ようやく苦笑いを浮かべた里美が割って入る。
「とにかく私たちはあなたを捜し出して捕まえることができた。元の姿に戻してくれるよね?」
 ようやく戻れるはずなのだ。そう期待を込め言えば、子供は不機嫌な顔をしたまま里美を見上げた。
「ホントはお菓子がないと戻さないけど……その人かなり怖いから…特別サービス! もうボクの世界から消えてね!」
 最後の声と同時に視界が歪むと、暗い森の風景、木々の間から差し込む光、それらが霞んでゆく。足元がぐらつき、里美は思わず手近にあった何かにしがみ付いた。
「大丈夫だ。全部、元に戻るだけだから」
 すぐ上から声が降ってくる。いつの間にか肩に添えられていた手が、不安をかき消してくれた。子ども扱いのようだが、頭を撫でる手が安心感を与えてくれていた。


    □□□


「っ!?」
「ん…!?」
 眩いほどの光を感じた後、景色は元へと戻った。元の――静かな夜、長閑な風景へ。
「お帰り、二人とも」
 目の前で二人を迎えたのは勿論というべきか、冷静な洸の姿だった。
「戻ってこれた……」
 洸いわく、二人は突如洸の目の前から消え去り、数分の後には又こうして戻ったらしい。消えていた間のことを心配さえしたが、洸が二人に何があったかを問うことはなく、ただ無事であったなら良いと、それだけを言い野宿の準備を再開した。
 安心し柾葵を見れば、彼は少し呆然としていて、そして里美の視線にようやく気づくと我に返りただ頷く。
 そこにもう声は無い。再び失い、けれどそこには変わらぬ笑みがあった。
 柾葵は里美の手をとり、その掌にゆっくりと文字を綴る。
『面白かったな。お前の小さい頃の姿見れたし、なんかいっぱい喋った気もする。楽しかった。』
 ゆっくりと解読し、彼の状況を知った。多分、記憶の一部が欠落している。だから、少し呆けた顔をしていたのかもしれない。
 ただ、彼は里美に覚えていて欲しいと言った。ならば…今はそれを覚えていれば良い。それが、いつか何かの役に立つのかもしれないのだから。
「うん、そうだね」
 考えを出来るだけ表に出さぬよう、里美は大きく頷いた。
「ほーら、二人とも手伝って…今夜は多分冷えるし、早くしないと寝る時間も無くなる」
 いつの間にか二人から離れた場所で、洸が悪態を吐いている。
「あ、うん! ほら、柾葵さんも手伝お」
『めんどくさい…』
「行くの!」
 そして、彼の手を引き洸の方へと歩き出す。
 あの時と今とでは、手を引く方引かれる方も違えば、手を引く理由も、手の大きさも違う。けれど、そこにある温もりだけは今も昔も互いに変わらないものと知る。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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→PC
 [2836/崎咲里美/女性/19歳/敏腕新聞記者]

→NPC
 [ 柾葵・男性・21歳・大学生 ]
 [  洸・男性・16歳・放浪者 ]

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
 こんにちは、ライターの李月です。この度は雪月花のさらに番外的お話にご参加ありがとうございました!
 序盤は二人の絡みもありつつ、中盤は一方的にお話状態になっていますが、柾葵の過去が浮き彫りになる話となっています。丁度彼の姿は、家族が殺される直前の姿であり、それをまだ殺されていない頃の姿で振り返る形となっています。元に戻ると同時、やはりお兄さんであり叔父である彼の存在はまたぼんやりとし、忘れています。ただ、対面という形ときっかけにより、僅かにそれが思い返されるのが3話という所です。
 彼自身が知らないこと・知らされていないことも多いため、これが全てではありませんが、この段階で柾葵から引き出せる彼の過去ほぼ全てとなります。
 この頃の柾葵はまだ心が読めないはずですが、伝わってるのは……まぁ、崎咲さんのことだから分かってしまう、と言った所ですvv

 それでは、又のご縁がありましたら…‥。
 李月蒼