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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


[ うたかたのバトルステージ ]


「こんだけ人が集まったんだ、普段そうは出来ないことをしてみないか?」
 それは村雲・翔馬(むらくも・しょうま)の一言から始まる。
 今までの経験から即座に何かを察知した草間・武彦(くさま・たけひこ)は、この後に何か問題になる発言が出ぬよう必死で抵抗しようとした。
「っ……どうか普通に年を越させてくれないか? な、飯食ってテレビ見て、皆で喋って年越せば満足だろ!?」
「いや、そいつはおもしろそうじゃねーか。こんだけ腕自慢の人間も揃ってる……腕試ししてーと思ったんだよ」
 しかし、そんな武彦の言葉など聞くこともなく、翔馬に便乗するよう口を開き会話を広げたのはギルフォードだ。
「腕試し…ならば堅気の人間を殺すわけでもない」
 そしてポツリ、鬼鮫(おにざめ)までもが静かに同意する。
「待て待て待て! 此処にいる奴…俺含めてだ、全員が全員闘えるわけじゃないだろ」
「ん? でも別に腕試しなら、敵わないと分かってる相手に向かって楽しむってのもありじゃないか? それに、拳だとか剣だけが闘うってワケじゃないだろ。対戦方法さえ考えれば、闘えない奴だって楽しめる筈だ」
「あら、面白そうじゃない。うちからはさんしたくんに桂を推しておくわ。好きに使って頂戴」
 結局武彦の抵抗は、いとも簡単に翔馬の案にかき消され、碇・麗香(いかり・れいか)の推薦により、この企画には拍車がかかる。
「お、暴れても大丈夫そうな空間がいくつかあるじゃねーか」
 扉を開けながらそう言うギルフォードは嬉しそうだ。
「よし。んじゃ、参加者集合な」
 声と同時、何人かが立ち上がり、翔馬の辺りへと集まり始める。


 彼女が今回の事を知ったのは、忠雄から誘いの電話を貰ったことに始まる。
 しかし彼女自身はその誘いを断ろうとしていた。否、実際口はその旨を伝えていたはずだった。ただ、次の瞬間彼女の意識は途切れる。そして代わりに現れた"彼女"が喋りだした。ソレは彼女の身体を完全に操り……電話越しに、あたかも彼女が喋っているように。
『――パーティ好きな友達が居るから、その娘を代わりに連れて行って』
 そう告げ"彼女"――否、彼女の身体を支配したパンドラは通話を切る。
 その後律儀にも迎えに来た忠雄は、最初こそ"彼女"の姿に驚いて見せたが、その姿にさほど触れることはなかった。そして、友達役として参加した故適当に誤魔化した名前だが、そこに突っ込みを入れられることもなく今に至る。
 やってきた時は少なかった人も、やがて増えてきた。その中の一人と目が合うが、気づかないフリで視線を逸らすと宙を見る。ただ、そのたった数秒のことが後程彼女に大きな影響を与えるなど、きっと予想もしなかったことだろう。

「この角や翼がハロウィンのコスプレじゃないってこと、皆にたっぷり教えてあげなきゃね」
 賑やかさの増す部屋の隅、彼女は少し楽しそうに呟いては、その眼を光らせた。



    □□□



 主催メンバーは除き、集まったメンバーは黒崎・吉良乃(くろさき・きらの)――現在パンドラに乗っ取られ中であり、その肩書きは吉良乃の友人である――、シュライン・エマ、桃・蓮花(とう・れんふぁ)、三薙・稀紗耶(みつなぎ・きさや)の計四人。
 シュライン以外は穏やかな肩書きを持つものはおらず、特に吉良乃に関しては、集まった者の中では一番奇抜な姿格好だった。そんな吉良乃の眼は、先ほどからキョロキョロと左右に揺れている。早速生贄という名の対戦者探しだ。
 赤い右目に金色の左目…それはやがて一点で停止する。その視線の先には一人の男――それは先程吉良乃と眼が合った男。
「んじゃ今から開始にするが、そっちから闘いたいと思う相手を選んで欲しい。基本的には一対一の真剣勝負だ」
 翔馬の言葉は続く。しかし、最早吉良乃の耳にその声は届いていない。全神経が、目の前の男――ギルフォードへと向けられているせいだ。
 二人の間には只ならぬ空気が流れていた。まるで、気を抜けば今この場所で命の取り合いでも始まるのではないのだろうかという程の。
 皆は二人の間に流れる異様な空気には気づいていないのだろう。吉良乃のすぐ側では翔馬は勿論、蓮花や稀紗耶も変わらず言葉を交し合っている。しかしそちらに神経を集中することは許されない状況。
「あんた――」
 やがてこの重い沈黙をギルフォードが破る。
「……なに?」
 ずっと逸らさずに、否…逸らせずにいた視線。しかしそれがギルフォードの方から外される。正しくは、視線が吉良乃の上から下へと移動するようなものに変わった。
「いくら宴だからって、そのカッコ…あー、コスプレはヤバイんじゃねーの?」
 その言葉に、一瞬時が止まる。今の言葉は吉良乃に向けられたものであって、そうではない。ただ、パンドラを刺激するのには充分すぎるものだったに違い無い。
「っ、なん…だって……?」
 侮辱的な言葉に対する怒りは、それでも最小限に抑えた吉良乃の低い声で辺りに響く。流石に状況に気づいたのだろう。翔馬がこちらを振り返り見た。
「分かった、ボクの生贄はキミで決まり。イイ?」
 ギルフォードを真っ直ぐと見据え、最後は翔馬を見ては確認をとる。ギルフォードに直接確認を取ることは無かったが、彼は彼で既に乗る気らしい。楽しそうに右手を鳴らし、同じく翔馬を見た。
「ああ、大丈夫だ。場所はあっちを使うといい」
 言われ、二人はその先を見る。半開きになったドアの向こう、そこには何処までも続く荒野が見えた。
「あそこで勝負だよ。ボクの真実の姿、思い知るとイイよ」
「アーッヒャヒャ! んなカッコしたヤツに何言われてもなーって、…おい!?」
 狂ったような高笑いの後、明らかに再び外見を笑ってみせるが、彼女はギルフォードの言葉を最後まで聞かず歩き出した。
「時間が惜しいから」
「ったく…めんどくせーコスプレ女だな」
 ブツブツと呟かれるその後の言葉は全て受け流し、吉良乃は半開きのドアを開けると、闘いを繰り広げるその空間へと足を踏み入れる。
「さてと、ンじゃさっさと始めるか?」
 意外にも前置きの言葉を挟んだギルフォードに、吉良乃は少し呆気に取られながらも、振り返り彼と向かい合い頷いた。
「勿論。そして後悔すると良いよ……この姿を馬鹿にしたことを、ね」



 こうして、それぞれの年越しバトル開幕――…‥。



    □□□



 ギリギリと義手を鳴らす音。
 羽が揺れるたび空気が鳴り、尻尾が巻き上げる砂塵は風に乗り、その目に映る青空を微かに黄土色へと変えていた。
 こうしてこの地で二人が睨み合ったまま、既に十数分が経過しようとしている。
 吹く風が耳の奥を揺らしはするが、あまりにも静かなせいか、今の二人には興信所の楽しそうな声まで届いていた。外では、穏やかな年越しが始まろうとしている。
「それにしても」
 結局重い沈黙を破ったのはギルフォード。
「妙な角が二本に尻尾に豪華な羽、わざわざボディペイントにオッドアイ、か……ッヒャヒャヒャ、ホント凝ってるなぁ?」
 しかしそれは改めて吉良乃の外見を馬鹿にする言葉でしかない。それはつまり、今はパンドラを刺激する言葉。
「まだそうやって掘り返すの!? だからボクのこれは違うって言――っ」
 言葉は途中で止まる。冗談を口にするのはそこまでなのだと、ギルフォードが纏う空気が変わったことに吉良乃――パンドラは気づき。すぐさま構えた。それと同時、ギルフォードが笑みを浮かべる。
「そうか、じゃあ遠慮なく……切り刻ませてもらおうじゃねーか!!」
 言葉と同時、タンッと地を蹴った脚の動きはしなやかで、あっという間にパンドラとの距離を縮めてしまう。だがそれは見えない、対応できない速さではない。
「……コスプレじゃないこと、それを今からボクの力でもって証明して見せるから…大人しく生贄になっちゃいなよ!」
 ギルフォードの左手が、パンドラに届くか否かの距離まで迫った時、彼の視界は真っ黒に染まっただろう。
「んぁっ、なんだ!?」
 声を上げる。しかしその声すら、周囲の音にほぼ飲み込まれ良くは聞き取れない。それ以前に、ギルフォードの姿さえ、まるで黒の塊と化してよく見ることが出来なかった。でも、パンドラにとってはそれでいい。それは単なる足止めとホンの一瞬、相手を錯乱させることが出来れば良い程度のもの。
「ボクの下僕だよ。暫くみんなと仲良くしててよね?」
 どこからともなく呼び寄せた無数の蝙蝠。パンドラの下僕であるそれが、今はギルフォードに纏わりつき動きを妨げていた。
「ちぃっ、こんなもん――」
 言いながら蝙蝠数匹を捕まえ、握り締めては地面に叩きつける。しかし、次から次へと沸き続けるそれを駆除するにも限界があった。
 そんなギルフォードの身動きできない状態を見ながら、パンドラは素早く詠唱を開始する。その口が刻む言葉の数だけ、周囲に巻き起こる風が強くなり、青い空が灰色の雲に覆われていく。
「コレでも、くらっちゃいな!!」
 詠唱が終わると同時、蝙蝠たちがいっせいにギルフォードから離れた。再び姿を表したギルフォードは、身体の彼方此方を蝙蝠に咬まれたのか既に血だけの状態で、それでもその目にパンドラの姿を捉えるとニヤリと笑みを浮かべる。

 それは――全て一瞬の出来事。

 瞬きをする間、パンドラが唱えた漆黒の炎がギルフォードを包み込んだ。それは雨のように降り続き、炎は地面に落ちても尚燃え続ける。まるで終わりの無い地獄のような光景。
「あ〜あ、もう終わっちゃったかな? ボクのこと散々馬鹿にしておいて、口ほどにも無いね〜」
 蝙蝠を一匹その肩に乗せ、パンドラはつまらなさそうに炎を見つめて言った。
「でも、コレで一応ボクの事証明できただろうし…もう帰ろっ……か…?」
 揺らぐ炎から目を離そうとした時だった。その向こうで動く何かを確かに捕らえたのは。
 炎が揺らぐ。そんな筈は無いのに。燃え続けているはずの炎が次第に弱まっている気がした。雨は依然降り続けている。何も無いこの荒野で、ただ地面とギルフォードを焼き尽くすかのように燃え続けているのに……。
 刹那――炎が割れる。
「なにっ、えっ…!?」
「誰が口ほどにも無いってぇ!!!?」
「えっ!! …………つぁっ!?」
 何が起こったのかさっぱりわからなかった。ただ、僅かに焦げ臭さをその身体につけたギルフォードが目の前に居る。
 しかし、ようやくそこまで思考が追いつくと同時、ギルフォードの姿が視界から消え、パンドラの身体は完全に地這い蹲る形になり身動きが取れなくなっていた。
「いてぇなぁ…おい。加減してやってるのがわかんねーのかよ?」
 背後から響く声は多少悲痛の単語を交えているが、声色は最初と変わらない。寧ろ、最初よりも悦びを含んでいる。そしてギルフォードの左手は、パンドラの首を押さえつけているが、右の義手は盾と化していた。勿論それだけであの炎を防ぎきれたとは思えず、後は彼の身体能力も影響しているのかもしれない。
 やがてゆっくりと義手が変化を遂げ、それは短剣――ダガーへと変化した。
「終わりだ。こうして抵抗できないコスプレ女を一突きも面白いもんだなぁ」
 わざとパンドラにダガーを見せつけた後、その刃を一舐めする。そして次にはその右手が素早く振り上げられては、パンドラを目掛け下ろされた。
「つぅ…こっちだってね、……手加減してるんだよ!!」
 パシィンと、ダガーが弾かれる。とはいえ、それは義手ゆえ、彼にとっては軌道を外されたという認識だ。それでも、それが弾かれることなど計算に無かった。パンドラの姿を、完全にコスプレだと認識していたお陰で……。
 ギルフォードのダガーを弾いたのはパンドラの尻尾。それは自在に動いては、ダガーのみならずギルフォードを攻撃し始めた。そしてホンの僅かの隙を突いては足蹴りをかまし、ようやく間合いを取る。接近戦も決して苦手ではない。
「さてと、夢が覚めれば全て元通り――ならば、多少の犠牲を出しても構わないよね…ボクの下僕たち?」
 言いながら、パンドラは自分の周囲に蝙蝠を引き寄せた。そして、その言葉の意味にギルフォードはまだ気づいていない。
「ちぃっ、あんたコスプレのし過ぎでイカレてんじゃねーか!?」
 義手をダガーから剣へと変えると、一振りしては切りかかる動作に移行する。
「違うよ? ボクは楽しんでるんだ。ボクを馬鹿にしたキミが……」
 飛び立つ蝙蝠。
「ようやくボクの生贄になるのだからね」
 それを切り裂きながら猛スピードでパンドラへと迫り来るギルフォード。最早錯乱には使えない、ただし彼の気を多少そちらへ向けていることは出来る。
 口ずさむ詠唱。全てが最初と同じ。ただ違うのは、ギルフォードの勢いが止まらないこと、蝙蝠たちさえも増え続け一向に退かないこと。
「――――――」
「――――!!!!!!」
 パンドラとギルフォード、どちらの声か分からぬものはほぼ同時に響き渡る。
 そして周囲には嫌な臭いが充満し始めた。次々と焼け焦げた蝙蝠の死骸が地に落ちては、更に炎に燃やされ炭となる。下僕ごとギルフォードを焼き払おうという戦法だった。しかし、そこで二人の間に割って入る者。
「はいはい、そこまで!」
 バケツを持った翔馬だった。炎に巻かれたギルフォードにその中身をかけると、炎は少しだけ弱まった。パンドラの気が逸れたせいか、戸惑いが生まれたせいか。勿論本来はそんな水一杯で消えるわけも無い炎だ。
「なに、邪魔するの!? それとも、キミもボクの生贄になりたい?」
「違う違う、コレはあくまでも年越しを楽しむための遊びだ。いわば殺し合いは禁忌。あっちで見てる奴らのことも考えてくれ」
 そうして、扉の向こうを指す。そこにはシュラインや稀紗耶の姿も見えた。
「もうその姿の強さも充分証明出来ただろ? これで終わりだ。お前もその剣収めろ」
 振り返れば、炎に巻かれ所々重症を負ったギルフォードが、それでも右手の剣を収めずパンドラを見ていた。異常的な笑みと声を上げながら。
「……ちぇっ」
 しかし完全なる戦意喪失により、パンドラは蝙蝠たちを遠ざけると、独りドアの方へと向かっていった。



    □□□



 全ての闘いが一通り落ち着きまったりとした空気の中、皆は蓬莱やシュラインによって配られた蕎麦や饂飩に手を付け始める。その味に文句はなく、希望すればおかわりの準備もされていた。まさに最高のもてなしだ。
 宴の最中、多少傷ついた者や酒で潰れた者も出たものの、"夢が覚めれば全て元通り"……その言葉を信じ、今は各々自由にこの年越しを楽しんでいる。勿論全てが元に戻ったとしても今この瞬間、この時間の記憶は消えないものだろう。今日一日、こうして興信所で過ごしてきたことは、確かな記憶として来年も、その先も振り返ることが出来るに違いない。
 多くの人に出会い、関わり過ごしてきた年。その年の終わりを大切な人や親しい人、あるいはライバルと過ごせるのは貴重なことだろう。
 遠くでは鐘の音が響いている。簡易的な補修はしたものの、宴の最中割れた窓から微かに冬の冷たい風が吹きすさんでいた。
 時計の針が年越しが近いことを指し示し始めると、やがて彼方此方で年末年始の挨拶が始まる。本年の感謝と、形はきっと様々なものかもしれないが、来年も宜しくお願いします、と。

 パンドラはといえば、今この場でそんな挨拶を改めて交わす相手は特別居ないものの、挨拶されれば返す、を繰り返した。悪いものではない。
 やがて時計の針が全て真上を向いた時、パンドラは独り小さく呟いた。


「今年もよろしくね、吉良乃……」


 それは決して彼女に残らない記憶。そして、届かない言葉――…‥。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
 [7293/  黒崎・吉良乃   /女性/23歳/暗殺者]
 [0086/  シュライン・エマ /女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員]
 [7317/   桃・蓮花    /女性/17歳/サーカスの団員/元最新型霊鬼兵]
 [7008/  三薙・稀紗耶   /男性/124歳/露店居酒屋店主/荒事師]

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■         ライター通信          ■
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 今回殆どの方が初めましてになります、ライターの李月と申します。時期外れもいいところですが、宴のお届けになります。
 この度はご参加ありがとうございました。戦闘希望に関しては被りが無かったのとお二人だったので、同時開催となっています。
 又、多少の判定付けをいろいろな場面で入れさせて頂きました。基本集合型、部分個別になりますので、モラル・マナーの判断や話の流れにより全てのご要望にお答えできていない方もいらっしゃいますが、どうかご了承ください…その代わり色々な要素は詰めてみました。全体量は少ないですが、久々に個別部分が多めになったと思いますので、少しでもお楽しみいただけていれば幸いです。
 何か問題等ありましたら、ご連絡ください。


【黒崎・吉良乃さま】
 初めまして。最初の流れから、どうも自分の中で二つの解釈が出来てしまったのですが、悩んだ末最終的にパンドラ口調で進めさせていただきました(最初は吉良乃さん口調で通したものの修正。こっちが正しければ…と思います)更に悩んだ末、こちら納品分の個別部分はパンドラ表記とさせていただきました。もし全部の解釈の仕方が間違っていたら申し訳ありません。
 好きなタイプの女性や設定だったので、楽しく書かせていただきました。どうも有難うございますっ。

 それでは又のご縁がありましたら…‥
 李月蒼