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<PCシチュエーションノベル(ツイン)>


+ 真夜中ラプソディー +

「えぇっ、嫌だよ竜兄ぃ!」
 血湧き肉踊りテンションが鰻上る、そんなロック音楽が響く夜のライブハウス。
 けれどこの夜、そんなライブハウスに似つかわしくない素っ頓狂な声が、バーカウンターの裏から飛び出してしまった。声の主は言わずもがな、あたしこと竜王寺・珠子(りゅうおうじ・たまこ)。
 ちょんちょんと肩をつつかれて顔を上げると、そこではバーテンの先輩が「しーっ、」と人差し指を口に当てて苦笑いをしていた。カウンターの裏で身を縮めていたあたしは、先輩に頭を下げながら、より一層身体を収縮させて、声も潜める。
「何であたしがそんな事しなきゃならないのっ。竜兄ぃ、あたしがお化け嫌いなの知ってるくせにっ」
 ぎゅっと携帯電話を耳に押し当てて、息多めの声で受話口に向かって泣き言を言うあたし。
 けれど、電話の向こうから返ってきた低音ボイスは、相も変わらず恰好良くて、隙が無くて、冷静だった。
『おたまにしか頼めないんですよ。それにお化けじゃなくて、今回のは“魔”』
 そう、電話の向こうにいるのは、竜兄ぃこと九原・竜也(くはら・たつや)。あたしの親戚で、東京都知事の秘書で……退魔組織IO2のエージェント。

 バイト中、突然あたしの携帯が鳴った。何となく液晶窓を覗いてみたら、竜兄ぃの名前がペカペカ光っていて。
 何事かと、先輩に許可を取ってから電話を受けてみたら、なんととんでもない事に、退魔の依頼をされてしまったのだ。
 どうも最近、都内の一部地域で通り魔的怪事件が多発しているらしくって。被害者はみんな一様に、“刀”でもってバッサリと斬られているらしい。そして目撃証言から、その犯人は身体が半分透け透けで、どう見ても服装が現代風ではなくて、とっても懐古的なかほりがするとかしないとか……。
 ――竜兄様。それって、犯人は明らかに幽霊って言うか亡霊ではないでしょうか。

「解った、竜兄ぃは鬼だ」
『鬼は結構ですが、敵が“侍”ならば、おたまの出番でしょう』
「それは絶対に侍じゃない。侍風味のお化けだよっ」
『……言っておきますが、厳密に言うと“お化け”と“幽霊”は別物ですからね?』
 受話器の向こうから、カチャリ、と小さな金属音が聞こえてきた。たぶん今、竜兄ぃは眼鏡を指で押し上げて、ご自慢のメタルフレームを光らせたに違いない。
「そんな事どうだっていいのっ。とにかくね、」
 ぷるりと小さく身震いをして、改めて携帯の受話口に唇を近付ける。
「竜兄ぃ、あたしは……」
 お化け退治は嫌だ、と。あたしは、きっぱりそう言って断ろうとした。
 けれど。
『ああ、ちなみに……』
 全てを言い終えてしまう前に、あたしの言葉を遮るようにして、また竜兄ぃが声を上げた。有無を言わさぬ声色に、思わずあたしは口をつぐんでしまう。
 竜兄ぃはその後、電話の向こうで何やらペラペラと紙をめくりながら(たぶん、資料じゃないだろうか)、何だか素晴らしい事を、事も無げにぽつんと呟いた。
『依頼金、出ますよ』
「…………」
『そうですね……おたまのアルバイトのお給料、約三ヶ月分くらいですかね』
「………………」
 そうして、それを聞いたあたしは、先ほど自分が何を言おうとしたのかさえもスッカリ忘れてしまって。
 すぱぁん! と自分の膝頭を叩いて、力一杯、勢い良く立ち上がったのだった。
「竜兄ぃ、あたしその仕事、キッチリやり遂げるから!」
 勿論あたしの大声が、スタジオ中の視線をかき集め、バーテンの先輩の頭を抱えさせたのは言うまでもない。
『それは良かった。じゃあ今夜、現場付近で落ち合いましょう』
「うん、解った! じゃーね竜兄ぃ、また後でっ」
 そしてその後電話を切ってから、あたしは、自分が盛大にお金に釣られてしまった事実に気が付いて。それに散々後悔した事もまた、言うまでもない。

 ◆◇◆◇◆◇◆

 生暖かい追い風が、あたしの髪を絡め遊んだ。結わえてある後ろ髪が、耳の後ろをさわさわと撫でる。
 今は夜中。とある古めかしい神社の鳥居前で、あたしは一人、竜兄ぃが来るのを待っていた。
「……半分透けてるって事を除けば、相手は普通に侍なわけよね。竜兄ぃはそう言ってたわよね。そうよ、ただの侍と思えばいいのよ」
 あたしは、そんな独り言を呟きながら、ぎゅっと九頭龍を握り締めた。
 あたしの武器、御神刀・九頭龍。御神刀なんだから、こんな時にこそピカーっと光って役立って欲しい、なんて、本来の仕様用途を全く無視した突拍子もない事を考えてみる。
「もう竜兄ぃ、早く来てよお願いだから……!」
 けれど、何を呟いて何を考えていようとも、結局最後に言いたいのは、この一言に尽きるのだった。
 真夜中に、古めかしい神社の前でたった一人。街頭もろくになく真っ暗で、聞こえる音と言えば木の葉がカサカサ揺れる音。こんな状況下で、可憐な乙女がたった一人。どう考えてもホラーだ、肝試しだ、お化けが出てきそうだ。何の罰ゲームなんだ、これは。
 あたしは前髪をいじくりながら、お化けなんてなーいさっ、お化けなんてうっそさっ、と、ひたすらブツブツ呟き続けた。

 そうして一人そわそわしながら待っていると、しばらく経ってから、ようやく道の向こうに人影が現れた。
「あっ。竜兄ぃ、遅いよ、もう!」
 あたしは右手を大きく挙げて、その人影へと手を振った。向こうもこちらに気付いたらしく、小さくゆらゆらと右手を振り返してくる。
 結局待つ事十五分。か弱い乙女を真夜中の屋外に放置するなんて、何て酷いジェントルマンだ。そう思いながら、あたしは竜兄ぃの元に駆け寄ろうと、大またに足を踏み出した。
「……あ、」
 ところが、あたしが踏み出した足は、数歩たたらを踏んですぐに止まってしまった。じゃりり、と嫌に石砂利の音が大きく聞こえて、いっそ顔がにやけてしまう。
「やだ、もう」
 しかし、そんなあたしを気にする事なく、人影は、ゆらりゆらりと妙に軸がぶれた歩き方で、こちらに向かって歩くその足を止める事はしなかった。
 それは、明らかに竜兄ぃではなかった。
 竜兄ぃはあんな歩き方しないし、もっと背も高いし、パリッとしたスーツを着ていて袴なんて着けないし……何よりも。
「竜兄ぃは、身体透けてないもんなぁ」
 あたしは半分呆然と呟きながら、うへえ、と眉をひそめた。
 予想外だった。竜兄ぃが来る前に、敵と遭遇する破目になるなんて。アレが今回の敵だろうという事は、疑う余地もなかった。この時代、袴で道を往来する人間なんてのは稀にいるかもしれないけれど、身体が透け透けの人間、なんてのは容易くいてもらっちゃ困る。
 トントン、と二歩下がって、あたしは素早く深呼吸をした。一度目を閉じて、改めてぐっと九頭龍を握り締める。
 また、生暖かい追い風があたしの髪を絡め遊んだけど、今度はもう気にならなかった。
 ゆっくりと目を開きながら、私は両腕に力をこめて、そっと九頭龍の鯉口を切った。と、途端に辺りを蒼い光が包み込む。けれどその光は、いつもと比べると少し弱々しく思えた。
 敵は、竜兄ぃの言う通り、確かに見た目は侍だった。でも、擦り切れた羽織袴や、髷すら結われていないざんばら髪、そしてその隙間から見える生白い肌と妙に赤々しい眼光は、はっきり言ってかなり気持ちが悪かった。
 近付くにつれてはっきり見えてくるその異様な風貌に、あたしは結構怖がっていた。いや、怖がっていると言うよりも、引いていた。だってあれはどう見ても、お化け屋敷に必ず一人はいるような落ち武者タイプ。
「……うん、大丈夫。あれはただの侍」
 気を紛らわせようと、九頭龍を下段に構えながら、あたしはそんな事を自分に言い聞かせた。
 あたしの間合いに入る一歩手前で、侍は不意に足を止めた。明らかに敵意をむき出しているあたしに、何だかきょとんとして小首を傾げている。……ように見える。
 けれど、しばらくそうして首を捻っていたかと思うと、侍は突然ぐぁばっ! と口を大きく開いて空を仰いだ。突然の意味不明な行動に面食らったあたしは、反射的に三歩ほど跳び退る。
 するとその侍は、口の中から赤黒い舌のようなものをにゅるにゅると伸ばし始めた。その舌らしきものは、しかし舌と言うには明らかに長すぎて、異様という他言葉が見つからなかった。九頭龍と同じくらいの長さ、下手すればそれよりも長いモノが、うねりながら天に向かって伸びている。そしてそれは突然、ピンと張り詰めるように動きを止めたかと思うと、見る間に硬度を増していった。あっと言う間に、日本刀のような鋭い刃物へと変貌を遂……――
「っぇえ!? 武器ってそれなの?!」
 そんな侍おかしいでしょ! 思わず力一杯そう突っ込みを入れながら、それでもあたしは深く考えるよりも先に、自分の右足を大きく踏み出していた。これ以上、まじまじと観察していたくなかったのもある気がするけれど。
 あたしが足を踏み込んだその時には、侍の舌……刃は、まだ天に向かって真っ直ぐ伸びていた。だからあたしは裏切上げ狙いで、左下から斜め上に向けて、九頭龍を一閃させた。
「――ッ!」
 ところが、耳をつんざくような甲高い金属音が、人気のない夜道に響き渡った。あたしの一撃は、いとも簡単に侍の刃に防がれていた。
 速いッ!
 そう思った瞬間には、侍はもう次の一手を打ち出していた。ぐるんと首ごと360度回して、あたしの左肩めがけて袈裟懸けに斬り下ろしてくる。
 あたしは慌てて上体を反らし、左肘で九頭龍の峰を支えながら、間一髪でそれを受け止めた。力で押されてしまう前に、勢いで侍の刃を跳ね返す。パリ、と九頭龍から細くて小さな光が走った。
 改めて間合いを取った後、あたしは下段から正眼へと構えを変えた。相手の武器は刀だと思っていたけれど、如何せん構えが上すぎてどうも調子が狂う。刀と思わない方がいい。そう思って、あたしは改めて一歩を踏み出した。
「……ッはぁ!」
 気合一閃。あたしは敵の真正面へと突っ込んだ。ひゅっと喉を鳴らして、許される限りに右腕を、九頭龍を伸ばして突きを入れる。
 侍の刃がうねうね動くのは、舌の根元がやわらかいからだと気が付いた。だからあたしは、九頭龍の切っ先を、寸分の狂いもなく相手の口元に定めていた。
 けれど。
「なッ……!?」
 九頭龍の切っ先は、侍の舌の根元に当たったにも関わらず、またもや跳ね返されてしまった。
 ――硬度を自在に変えられるのか……ッ!
 しかし、気付いた時には、もう遅く。
 明らかに逃げ損ねてしまったあたしは、まるでコマ送りの懐旧映画を見るみたいに、敵の刃の切っ先が自分の頭上に振り落とされる様を、しっかりと見据えていた。
 やられる。
 あたしの脳内には、頭を斬り割られている自分の姿が浮かび上がった。
「…………!」
 ところが、その瞬間。
 視界の隅で何かが弾け光ったかと思うと、侍の刃はあたしの前髪を少し切り落とした所で、完全に動きを止めていた。
 知らずの内に忘れていた瞬きと呼吸を再開すると、不意にあたしの耳に、とっても聞き慣れた低音が入ってきた。
「何してるんですか、おたま! 早くそこから逃げなさい!」
 ハッとして、あたしは地面に手をつきながら、何とかそこから抜け出した。と、その途端にまた何かが弾け光って、侍の刃は重力に従って地面へと振り下ろされた。
 目をこらして見てみると、その弾け光ったものとは、見覚えるのある“呪縛の呪符”だった。
「っ、竜兄ぃ!」
 あたしは先刻聞こえた声の方向へと目を向けた。
 するとそこには、今度こそ正真正銘の伊達男、スーツと眼鏡がとっても似合うジェントルマン、九原・竜也が立っていた。
「まったく、何て無謀な事をしているんだか」
 竜兄ぃは敵から目を逸らす事なく、ぐいと前髪をかき上げながらそう言った。
「竜兄ぃが来るの遅かったんじゃないっ」
「おたまの携帯には連絡しましたよ。出ませんでしたけど」
「……あ。ライブハウスに忘れてきちゃった」
「まったく……そんな事だろうと思いました」
 あたしは、あちゃーっと内心で舌を出しながら、再度九頭龍を構えなおした。竜兄ぃが来てくれた……そのおかげで嫌な緊張がほぐれ、肩の力を抜く事が出来た。
 侍は、竜兄ぃの突然の登場にまた小首を傾げているようだった。けれど、まるで考えるように舌をぐねぐね動かしたかと思うと、すぐに侍は何の躊躇もなく、竜兄ぃの方へと突進を仕掛けていった。
 あたしは一瞬慌てたけれど、竜兄ぃが非常に冷静に懐に手を入れたのを見て、すぐに落ち着いて自分のやるべき事を考えた。
 ピィン――と空気が張り詰めた。竜兄ぃが懐から取り出した呪符を目の前にかざし、自分の周りに結界を張ったのだ。最初、侍はそれでも構わず竜兄ぃに向けて刃を振り下ろしたけれど、竜兄ぃはさらに呪符を重ねて、眩い閃光を放ちながら、侍の刃を弾き返した。
 その瞬間、あたしは跳んだ。たたらを踏んで隙が出来た侍の背後に、今度はあたしが九頭龍を振り下ろす。
 ざっくりと侍の右肩から逆袈裟に入った九頭龍は、侍の体内でバチバチと蒼い光を発し、まるで落雷を落としたかのような衝撃を与えた。
『〜〜〜〜!』
 言葉にならない侍の悲鳴の様なものが、大気を、あたしの鼓膜を振るわせた。
 あたしが一旦退いて間合いを取ると、竜兄ぃは間髪入れずに侍へと呪符を投げつけた。竜兄ぃの投げた数枚の呪符は、竜兄ぃの手を離れた瞬間にいくつもの闇羽へと変化して、侍の身体を貫いていく。
『〜〜〜、〜〜〜〜!』
 けれど侍はそれでも消滅しなかった。もがき苦しむように身体を震わせ、頭を抱えて刃を振り回した。
「もう、しつこいッ!」
 あたしは竜兄ぃへと視線を送り、竜兄ぃもあたしに視線を送った。軽く頷き合って、あたしは再び敵の方へと足を踏み込んだ。
 ガチ、ガキィン、と火花を散らせながら、何度か刃を弾き上げる。そうして出来た隙をついて、今度は侍の頭上を目掛け、あたしは九頭龍を振り下ろした。今日一番の眩い光を放ちながら、九頭龍は侍の脳天を叩き割り、今度こそ、縦一文字に侍を切り裂いた。
『〜〜〜、〜〜〜〜ッッ!』
 最期にもう一度、侍は大気を轟々と震わせて、断末魔の叫び声を上げた。
 その時、竜兄ぃの目がカッと大きく見開かれた。それは光を当てた猫の目のように、妖しく激しくきらめいたように見えた。瞬間、大気ばかりか、夜そのものが振動し、世界から音が消えたような錯覚を覚えた。
 あたしにはソレは見えなかった。
 けれど、竜兄ぃの魔眼の力によって開かれた黄泉への扉の中へと、侍は確実に引き込まれていったようだった。

 ◆◇◆◇◆◇◆

「ええぇぇぇっ、依頼金無しィ!?」
 全てが終わって、本当の意味で辺りが静まり返った後。今度はあたしの大声が、大気と竜兄ぃの鼓膜を盛大に振るわせた。
「ええ、それを伝えたくて電話したんですよ。でも、何度かけても出ないでしょう」
 ですから慌ててこちらに来てみたんです、と言いながら、竜兄ぃは眼鏡を指で押し上げる。
「予算の関係で、慈善団体に依頼する事に決まったんです。その必要もなくなりましたけどね」
「嘘ぉ〜、あたしタダ働き?」
「ボランティア、と言った方が高尚ですよ」
「……あたしのお金……給料三ヶ月分……」
 あたしはがっくりと肩を落として、その場にしゃがみ込んだ。はああ、と大きくため息をつくと、頭上で竜兄ぃも同じように、ふう、と小さくため息をつくのが聞こえる。
 顔を上げると、竜兄ぃは呆れたようにあたしを見下ろしながら、くいくいとネクタイをゆるめていた。
「おたまは、黙っていれば本当に利発そうで、大人の女性然としているんですけどね……」
「何それ竜兄ぃ、どういう意味?」
「特に深い意味はないですよ」
 まあ悪い意味ではありませんよ、なんて言いながら、竜兄ぃはかなり飄々としていた。あたしはムムッと眉を寄せて、そんな竜兄ぃを睨み上げる。
「結局その戦闘だってさ。竜兄ぃに全部おいしいとこ持っていかれちゃったし」
「おたまは少し無謀すぎる所があります。経験不足ですね。向かって行くばかりじゃなく、もっと視野を広げないと。あと少し来るのが遅かったらと思うと肝が冷えますよ」
「……うぅ〜。……ありがとう、竜兄ぃ」
「素直で宜しい」
 顔を上げると、竜兄ぃはほんの少しだけ目元をほころばせていた。普段滅多に見られないその柔らかな表情に、あたしは思わず目を丸めてしまう。
 竜兄ぃは、さり気なく手を差し伸べてくれた。その手を借りて立ち上がりながら、あたしは「まあ今回だけはボランティアもありか、」とほんの少しの照れ笑いをした。
 ところが、
「まあ、実戦経験を積めばまだまだ伸びますよ」
 竜兄ぃがさらりとそんな事を言ってくれたものだから。
「えっ、そんな経験積みたくなぁい!」
 あたしは思わず、力の限りに竜兄ぃの手を引き離したのだった。

 かくしてあたしは、無事に“ボランティア”を終える事が出来た。
 しかし、「肝試しもボランティアも二度とごめんだ」……そう本気で思っている事が、共に帰路を往く男前秘書に伝わっているのかいないのかは、定かではない。