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<東京怪談ウェブゲーム 神聖都学園>


LuLuLu Song Dance


 夜の音楽室の空気は妙だ。しんと静まり返ったくらい空間。誰も居ないのに誰か居るような気がしてくる雰囲気。不気味と感じる人も居れば、それが快感だと思う人も居るだろう。ひとつの物事に対していくつかの答えが出るのは当然のことである。例えば、ピアノがあるのなら、それが鳴っているか鳴らないかとか、黒いか白いかとか、沢山。
 ここにあるピアノは黒かった。なので、その上にじっと佇む黒猫に気付く物は少ないだろう。
 その横には人間が居た。白いワンピースを来た人間だった。
 一人と一匹はじっとどこかを見つめていた。何もない部屋で、誰も居ない部屋で。音楽に耳を澄ますでもなく、踊るわけでもなく、何かを凝視していた。

 沈黙。長い長い沈黙。永遠かと思われるそれを引き裂いたのは、黒猫のにゃあおと言う声と、人間のくすりという笑い声だった。
「行こうか、プルートゥ」
 そう言って、人間が歩き出す。プルートゥと呼ばれた黒猫は目を細め、小さな手で顔を少し洗ってからピアノから降り、その後を追った。残るピアノをよく見れば、滴る血の跡が数本。


 今学園で静かに噂されているのは、今は使われていない音楽室から人知れず聞こえる音楽のことである。あるはずのないレコードプレイヤーが、ぼろぼろのレコードを再生しているような音楽。それは、夕方一人音楽室に背を向けている間だけ聞こえるらしい。音が聞こえてすぐに振り返っても、音楽室には誰も居ないし、何も居ない。音楽も聞こえてこなくなる。だが、再び背を向ければ聞こえてくるのだ、ルルルと歌う、古めかしいダンス・ミュージックが。

 そしていつしか、二つ目の噂が流れ始める。
『鏡を持って、あの開かない音楽室に一人で行ってごらん。鳥の脚をした、女の人が踊っているんだよ。誰もそれを邪魔しちゃダメだ。そして、見ているところを黒猫に見つかってはダメだ。そうすると、その人は音楽室から帰ってこられなくなる。ピアノの中に閉じ込められるんだよ。ピアノ線でずたずたにされて、ハンマーで叩かれて、音を出すんだ。最後には、食べられる。ほら、レコードの音を聞いてご覧。肉を叩くような音が聞こえるでしょう?』
 犠牲者は、だんだんと増え始めていた。好奇心が身を滅ぼす。学園は、依頼を出した。これ以上、犠牲者が出ることの無いように。



「ルルル……」
 どこからか、そんな声が聞こえてきた気がした。桐嶋・悠(きりしま・はるか)は……震える左腕を押さえながら、音楽室への廊下を辿っていた。ずらりと並ぶ窓から、日の光が差し込んでくる。まるで、ダンス・パーティへ、悠を誘っているように。自分の心臓の音が聞こえそうな程、静まり返った廊下。そして、爆発しそうな恐怖心。流石に昼ならば噂の人間が現れる事は無いだろうが、それでも何もないとは言い切れない。使われなくなった音楽室へ向かう生徒など居ない、廊下を歩いているのは悠一人である。こつん、こつん、と、自分の足音が響く。
 午前中は、事件についての噂を聞いてまわった。だが、殆どが、二つ目の噂と同じものばかりであった。あとは、被害者が帰ってこないこと、誰かや特定のクラスを狙っているわけではないだろうと言うこと、鏡を持たずに音楽室に行っても、何も起こらなかったと言うこと。念のため、最後の話をしてくれた生徒に詳しい話をしてくれるように頼んだが、彼はただ首を横に降るばかりだった。
「もう二度と行きたくない、あんな所。もう、スピーカーから音が流れてくるだけで心臓が飛び出そうなんだ」

 静か過ぎる。静か過ぎる廊下だ。静か過ぎて耳が痛くなってくる。静か過ぎて……聞こえない音が聞こえてきそうだ。音楽室の扉に手を掛け、ゆっくりと引く。からからと言う音と、ぎしりと言う音が重なる。ぼろぼろの扉の先には、埃を被ったグランドピアノだけがぽつんと置いてあるだけの広く虚しい空間が広がっていた。使われなくなってから随分の時間が経ったのだろう、先の解れた黄ばんだカーテンは日の光を遮り、足跡一つ無い床へ日光を落としている。一歩、踏み出して、扉を潜る――
 直後、扉ががたんと音を立てて閉まった! 悠はびくりと身体を強張らせ、左腕を押さえながら勢い良く振り向いた。扉の取っ手へ手を掛けて、引く。以外にも、扉はするりと簡単に開いた。恐怖のあまり、力が暴走してしまったか……? 溜息をつき、悠は音楽室へと静かに踏み入った。一歩歩くだけで埃が舞い、白い床に茶色い足跡が残る。先ほどまで足跡など一つも無かったと言う事は、ここへ入り込んだ者は、居ないのだろうか? 慎重にピアノへと歩み寄る、ピアノもやはり一つの跡もなく埃を被って沈黙していた。念のため、中も確認してみたが、変色したピアノ線やすっかり黄ばんでしまったハンマーが並んでいるだけだ。普通の、古いだけのピアノである。周囲を見渡しても、あるものはピアノだけ。……噂に聞くレコードプレイヤーは、影も形も無い。

「やはり、夕方にならないと駄目か……」
 ぽつりと声を漏らす。ピアノの側面に指を添え滑らせば、埃が指につき、黒いなめらかな地肌とも言うべき部分が顔を出した。古いものであるからか、若干の凹凸がある。
 夕方になるまで、廊下で待とう。悠はゆっくりと音楽室の扉を潜り、ドアを閉めた。不意に、にゃあおという声が聞こえた気がしたが……おそらく、空耳だ。ドアを閉める音と重なっていたから、恐怖心からの錯覚であろう。おそらく。おそらくである。


   『殺そうとするから駄目なのだ。
    私は今日、二度死んだ。
    夢の中で見た檻で。
    取り合えず地面を掘ってみたものの、
    私を殺した包丁は見つからなかった。』


 だんだんと日が傾き、空が橙色に染まってくる。悠は……扉の開かれている音楽室に背を向け、遠い空をじっと目を凝らして見つめていた。夕方の音楽室から音楽が聞こえて来ると言う、第一の噂を確かめる為に。五分、十分と、時間が過ぎていく。動くのは太陽と、それに照らされて出来る長い影だけ。心臓の鼓動を押さえるように両手を強く握り締め、胸に当てたまま目を伏せる。まるで、祈りだ。彼の心には、どうにかして学園の平和を取り戻したいという思いが、小さくとも間違いなくあっただろう。だからこそここにいるのだ。


 電話が鳴っている。古い電話だ。ジリリリリン、ジリリリリン、と言う、ベルの音が、どこかから聞こえてくる。そこに悠はいるか? 暗い暗い場所だ。テーブルと、電話が一つ。電話は無言であったが、ひたすらにベルを鳴らしていた。こちらをじっと見つめる白い瞳。暗闇に浮かんでいる目。ベルの音がいくら響いても、彼は逃げないだろう。その電話を取るものは居ない。目の前を横切るものも居ない。ここは夢ではない。しかし、うつつの空間でもない。
 文字が刻まれていく。黒い空間に、白い文字。Pというアルファベットが二つと十三個。びっしりと書かれたPは別に踊るでもなく、ぼんやりとはっきりと浮かんでいた。揺れない地面、聞こえてくるのはベルの音。ちろり、と、Pの上の方が赤く染まる。それを幕切れに、上の方から流れてくる血液で、Pは赤く染まった。電話は相変わらず泣きつづけている。
「世の中にはね、善い悪いなんてものはないんだよ。自分がそこにいる、ただそれだけさ」
 詩人は言った。ここには居ない詩人が言った。
 世界が終わらない事に、彼は安堵している様だった。それでいて、世界の終末を願っている。私達の知らないどこか遠く、世界の果てから、がらがらとレンガが崩れ始めていた。空に向かって落ちていく黒いレンガ。耐えるように毛布の端を引っかき、握り締める。ここはどこ? その声は聞こえない。電話の泣き声。あなたは知っていたのかもしれない、一番不幸なのはあなたであり、一番しあわせなのはあなたであることを。私ですら気付いているのかもしれない、私は一番世界で弱く、私は一番世界で強い事に。この世には、自分以外の誰が居る? その声も聞こえない。電話は泣いていた。その音は儚くなどない。力強く、どこかに向かって泣き叫んでいる。

 気付いているだろう? 黒くなった血の跡に。


 悠がふと顔を上げた。目の前の窓、赤く染まった空に太陽が浮かんでいるのが見える、目の前の窓がぴしりと軋んだ気がしたのだ。それきりだった。気付いてしまった、何も音が居ないことに。そして、ダンス・ミュージックがもうずっと前から耳の中に響いていた事に。それはあまりにも……あまりにも単調で、古く、さりげない音楽。ぽつぽつと混じるノイズ。廻るレコードが目に浮かぶ様。
 悠はごくりと喉を鳴らし、ゆっくりと振り返った。ダンス・ミュージックは恐ろしいくらい自然に消えた。先ほどまでのそれが錯覚であったように。しばらくじっと開いた扉の向こうを見つめていたが、やがて視線を逸らし、窓へと向き直る。すれば、空気と同じくらいにそこにいるのが当然と言うように、またもやダンス・ミュージックが流れてくるではないか。一つ目の噂は本当だったのだ。



 青い空の上で泣いている鳥が居ることを忘れてはならない。彼女はいつだって恋人との再会を待ち望んでいる。決して結ばれない事を知りながら、それでも希望を忘れずに、だからこそ絶望して、毎日毎日涙を流している。霧のようになってしまった羽を一枚一枚啄ばんで、いつか還るべき場所へ飛び立てるように準備している。でも、鳥は飛べないことを知っていた。いや、飛べる勇気が無いことを知っていた。世界はいつだって望んだ通りにはいかないし、ある種の人間にとっては辛いものでしかないのだ。それを承知で、皆は催促する。しあわせに気付こうよ。嬉しいことだってあったでしょう。笑ってご覧よ。そこに価値を見出せないからこそそこに居ると言うのに。そしてそれは、いつか救って欲しいという催促でもある。それならば何故彼女は頑なに救いを拒むのか。それはおそらくだが、本当に恋人の事を愛しているからであろう。

 物事を喜び、しあわせだと感じる事が出来るのは、それそのものが才能なのである。



 悠は静かに息を飲み込んだ。ポケットの中には、小さい手鏡がある。第二の噂を確かめなければならない。本当にいいの? と、誰かが囁く。その為にここに来たのだ、と、誰かが答える。震える手で取り出した鏡で、自分の背後――音楽室の中を、そろりと眺めた。
 そう、音楽室の扉が開いてしまったときから、全ては間違っていたのだ! 右足が鳥のそれである一人の女性が、単調なリズムに乗ってくるりくるりと踊っている。白いワンピースがまるでくらげのように揺れて、彼女の膝までもが鉄で出来た義足であることを示していた。彼女は目を開くことなく、誰か知らない人と踊っていた。見えない誰かと踊っていた。とてもしあわせそうに。くるりと回り、手を繋いで一回転。そこは洋館のダンス・フロア? お辞儀をすれば、それに応える見えない人。女性は嬉しそうににっこりと笑い、再び手を取り合って踊り始めた。あるはずのないレコード・プレイヤーが、ワルツを奏でる。

 ゆっくりと歩き出す悠。鏡を手に持ち、あとずさる様に。後ろ手に音楽室の扉へ手を掛ければ、音も無くそれは開いた。ワルツが響く音楽室。女性が一人踊りつづけるダンス・フロア。彼女と彼女の誰かだけの。悠は鏡を仕舞い、改めて音楽室を見回した。黄ばんだ解れたカーテン、黒いピアノ、埃だらけの床。そして、埃を舞い上げながら一人踊る女性。知らない所から響いてくるワルツ。三拍子を刻むのは、女性の右足、鉄の鳥の脚。かつかつこつこつと音を響かせ、目を伏せたまま舞いつづける。

「こんな時間に、こんなところで、何をしているんですか」
 悠がじっと女性を見詰めれば、女性はととんと足音を立ててダンス・フロアからふんわりと着地した。黒い長い髪をした、女の人。彼女は目を開き、笑った。
「ダンスを踊っているんです。しあわせに」
 そう、しあわせに。とてもしあわせそうな彼女。悠は胸の前で両手を握り締め、もう一つ、質問をした。
「学生たちを殺しているのは、あなたなんですか」
「ええ、私。いや、ピアノかもしれないけれど……でも、私も手伝っています。おなかがすいた、と言うものですから」
 あっさりと。彼女は自白した。好きな食べ物を答えるかのように! 命を奪う事を認めたのだ。

「あの、もし、出来るなら」
 女性の義足がきしりと音を立てる。悠は言葉を続けた。
「この学園の生徒たちを殺すのは、やめてくれませんか。皆の命を奪うのは、やめられないのですか」
「やめられるよ。やめられます。私ならば」
 彼女ならば。どういう意味だ。
「でも、私はお手伝い。本人がまだ食べ足りないと言うのなら、話は別。彼は自分でご飯を探しに行きますよ」

 女性は、とんとんと床を叩いた。開いていないはずの窓から、風が吹き込んでくる。埃が舞う、空に吸い込まれていく、ピアノはがたがたと揺れて何かを吐き出した! 幾つもの腕、足、頭。びしゃびしゃという音と共にそれらが転がり、血液が流れ出て、同時にピアノは横に倒れた、悠へと口を開くように、蓋を大きく開けて。沢山の目がこちらを見ている。落ちている頭の両目がこちらを見ている! 悠は息を飲んだか? びくりと身体を震わせたか? 悲鳴を上げたか? 真っ赤な夕日が差し込んでくる! カラスの鳴き声、いつのまにか窓から見える電線一杯にカラスがびっしりと――頭の無いカラスだ!――並んでいた。頭の無いカラスがかぁかぁと泣いている、翼を広げるものが居れば落っこちていくものも居る、ついでに空から落ちてきて電線にしがみつくものも。

「白いピアノは食いしん坊」
 女性が歌っている。
「食べて食べて、また食べて。いつのまにか真っ赤になって、洗っても擦っても真っ黒の木になっちゃった」
 カラスが歌っている。
「可愛そうなピアノ! 白いピアノ! 好き嫌いばかりのピアノ。嫌いなものしか無いくせに!」

 反射的に空間、ピアノに隣接する空間全てを爆破していた悠は、押し寄せてくる歌声と血液に、思わず飛び退いた。ピアノの塗装がはげて、真っ赤な地肌が見えている。ピアノの中からがらがらと音を立てて出てくるのは食われたのであろう生徒達の亡骸。全ての目は見開いており、それは間違いなく悠を見つめていた。

「好きなものなんて無いくせに!」
「食べたい食べたいと叫んでる!」
「嫌いなものしか無いくせに!」
「腹が減ったと叫んでる!」

 爆風で屍骸が吹き飛ぶ。助けに来てくれたのかい君は。それとも笑いに来たのか君は。誰君? 誰? 私たちを助けてくれるのね。早く生き返らせて! 猫を殺すなんてバカな真似はするんじゃなかった。後悔ばかりだよ、早く元に戻してくれ。ピアノに食われた! ピアノに食われた! ピアノに食われた! ピアノに食われた!
 目が全てを語っている。視線が全てを叫んでいる。このピアノは一体何人を食ったのだ、あり得ないほどの頭が転がりでてくる。悠はそれらを自分の足元へ近づく前に爆風で吹き飛ばし、粉々にしてピアノへと押し戻そうとしていた。しかし、溢れる首は消えるはずも無く。目をかっと見開いた顔が沢山! 目の前に顔が沢山! 積みあがる首、見事な首。物凄い形相の顔が目の前に沢山! 視界は全て首で埋まっている! 全ての顔がこちらを見つめている! もう空間なんて無い、押し寄せるのは首、首、首、首。
 悠は叫び声を上げたか? 悠は彼らに怯えたか? 開かない扉を背に、ただ何も出来ずに押し潰されていったか?

「全てがありえないことなどありえない。そうでしょう?」




 ぐしゃりと音がした。悠は背中を床へしたたかに打ち付けて、呻き声を上げた。恐る恐る目を開いてみると……そこは朝の音楽室。扉は横真っ二つに割られており、所々に木片が飛び散っていた。外に押し出され扉を壊し外へ飛び出してしまったのだろうか。そのまま気絶していたにしては、痛みがあまりにも新しすぎる。
 音楽室にはピアノがあった。真っ黒なピアノだ。埃を被ったピアノ。側面に凹凸のあるピアノ。だが、その蓋の上には、顔を押し付けたような埃の跡がいくつもあった。目を見開き口を一杯に開け、何かを叫んでいるような跡だ。
 悠はそれを確認したか? 音楽室へもう二度と近づかなかったか? どこから夢で、どこからが真実であったのか?

 プルートゥはにゃあおと鳴いた。鳥塚はその隣で、レコード・プレイヤーを弄っていた。窓辺に座り、二人は空を見ている。夕日で染まる空を見ている。
「プルートゥ、今日はどこに居たの? 見かけなかった気がするんだけれど」
『私はずっとあの子と居たわ。背中と肩に張り付いていたの』
「それじゃあ痛かったんじゃない? 大丈夫だったの?」
『ええ。だから今日、ダンス・パーティにご招待するつもりよ』
「それはいい。私も何人か呼んでこよう。皆好き嫌いが激しいから、ご飯は気をつけて用意しなきゃね」

 レコードが廻る。たんとんとん、たんとんとん。それは肉を叩くハンマーの音。肉を切る包丁の音。骨を絶つ包丁の音。ダンス・パーティに用意するお食事を料理しながら、ルルルと歌を口ずさむ。今日は誰をご招待? それに答える前に、ダンスの練習を。時間は過ぎる。ドアマンが扉を開き、洋館のダンス・フロアへ招待するように。赤い絨毯を進めば、そこは大広間。今日は誰をご招待? それに答える前に、お食事を。
 学園に平和は戻ったのだろうか。そもそも、どこからが夢なのか。今、レコードにピンが降ろされる。手を差し出したのは、あなた。


おしまい

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登場人物(この物語に登場した人物の一覧)
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PC/桐嶋・悠(きりしま・はるか)/男性/16歳/高校生

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ライター通信
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桐嶋・悠さん、こんにちは。北嶋哲也と申します。はじめまして。
この度は学園での依頼にご参加いただき、ありがとうございました!
説得してやめさせられるならばやめさせる、とのことで、女性は殺人をやめたそうです。
ですが、食いしん坊の彼はそのまま……。
ノベルのお味は如何だったでしょうか? 楽しんでいただけたなら幸いです。

では、またどこかでお会いできましたら宜しくお願いいたします。
北嶋でございました。ありがとうございました。