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<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


神の剣 宿命の双子 夢と向かうべき決意

 天空剣道場のど真ん中で、鳳凰院紀嗣が大の字になって寝っ転がっていた。
 汗だくで息を切らしている。
「だらしない」
 姉の美香がため息を吐いていた。
「病み上がりの病人に向かってそれはないよ」
「弱音を吐くな。心を強くすることの第一は、健全な肉体を持つこと。そう言ったのはお前じゃないか」
「そりゃそうだけど……」
 前のことで紀嗣はおとなしい。
 自らこの場所を借りて修練をしたいと言い出したのだ。

 ちゃらっとして姉が気がかりな弟の行動に、美香は少し嬉しかった。
 ただ、心の一部を魔族に囚われていたため、肉体と魂、そして神格の制御バランスが不安定なのは確かである。
 『力の寝言』によって、自分の部屋が散らかる程度で済んでいるのは幸いだ。

「織田先輩も苦労したんだよね?」
「……だろうね」
 ここの道場主も人として神として『まだ未完成だった』ころ、様々な敵に狙われていた。死霊術師の三滝との戦いはかなり続いていたのだ。
 今は自分たちが、強くなっていこう。心を閉ざさず、何かに向かっていこうと思うようになったのだ。

 こうした日常を大事にするようになっていく姉弟を影斬は穏やかに眺めていた。


「夢があります」
 美香が影斬に話しかける。紀嗣は10kmのランニングに出かけていた。
「ふむ?」
 猫を撫でながら、影斬は聞く。
「親が許してくれるか判りませんけど、美容師になりたいのです」
「それは、良いね」
「……街を歩いている人々のおしゃれは、とても興味があります。子供の時からずっと」
 髪は女の命とも言われている。その熱心さは伝わっている。
「紀嗣をモデルにしてまねごともしていたら、親に怒られたこともありましたけど」
 年相応の笑顔で話している。
 影斬はそれが嬉しく思えた。
「あれヒドイよ。根にもってんだよね」
 紀嗣が、ランニングから帰ってきて、一声がそれだ。
「結局坊主になってさぁ。友達に笑われたんだ」
 まだ仲のよかったときの話らしい。
「姉ちゃんは好きなことをすればいいよ。俺は、強くなりたい。料理はたまたまだし」
 すると雰囲気が変わった。姉弟は既に「誰かが表で生き、神秘の世界の仕事に向かうか」考えているのだ。

「さて、私たちがこうなった……この力を呪っていた事件をお話しします」
 中学生の頃だったか。
 林間学校で肝試しがあった。
 自分の力が凄い物だと曖昧にしかわかっていない双子は少しだけその手には詳しいし、見てしまう。
 それに子供だから、ヒーロー的な事が出来ると言う軽い気持ちでもあった。
「幽霊でたらぶったおすよ」程度だ。居ないに越したことはない。
 友人も、「任せるぜ」「いたらな」と軽い気持ちだ。
 そして、その肝試しで本物の幽霊がでた。
 怨霊だ。
 皆は恐怖したが、双子は何とか追い払う。そのあとに待っていたのは。
『2人が尋常無いこと』だった。
「化け物!」
 そこから、おかしくなったのだ。
 紀嗣は森の一部を焼き、美香は怪我をした人を手当てした。『常識』からはずれた物事を目にするとき、恐怖するのだ。
 今まで慕ってくれた「友達」からの言葉。「力なんて!」と思うには十分な理由だ。
 向こうは悪くはない。『現実外』からかけ離れたものを受け止められる人は少ないのだ。

 そのあと、友達は離れていく。虐めることはない。そうすると、燃やされるかもしれないからだ。
 何事もなかったかのように接していた友達も居るのだが、双子はいたたまれなくなったのだ。
 紀嗣は、元からの性格から友人をもてたが、姉だけはそうも行かなかったのだ。

「過去は取り戻せないけど、これからどうするかのけじめをつけたいです」
 双子は言う。
 アレはまだあの山にいる。怨霊はその場所に陣取っている。
 追い払ってはない。すべての始まりの怨霊を昇天させることが、けじめなのだと双子はいうのだ。


〈修行の果て〉
 汗だくになって、鳳凰院紀嗣が天空剣道場の稽古場でぐったりしていた。余り持たない竹刀での打ち込みなので、美香よりは形が未熟だがそれなりにはこなせるわけだが、影斬の指示もあり、木刀ではなく竹刀で、御影・蓮也と稽古をしていた。蓮也からしごくと言う。その結果が、今の状態。グロッキーである。
「まだですっ! お願いします!」
 それでも、紀嗣は立ち上がって構えた。
 蓮也も構え直し、影斬が「はじめ!」と言う。激しい竹刀の撃ち合いが始まった。今は、ただ自分の人間としての力のみで剣を振るっている。最初は蓮也が一方的に紀嗣を打ちのめしているのだが、彼が何もかも忘れた状態になるにつれて、蓮也は受けに回ってしまう。火という物は静かに蒼く燃えるほど熱くなるとか誰かが言った。無想の一撃はそうかわすことは出来ないものである。しかし、蓮也は甘くせず、徹底的にしごいた。さらに、病み上がりもあり、その中で走り込んではその繰り返し、とうとう力尽きて、礼をし終えたあと、紀嗣はばたりと倒れる。
「ぜーはー」
「何も考えないぐらい、打ち込んだ結果どんな気持ちだ?」
「何も感じません……。つかれた……それだけです」
 蓮也の問いに、紀嗣は正直に答える。
 全ての蟠りや、悩みなどが、このしごきで吹き飛んで、余り変に思い詰めないぐらいまで体をいじめ抜いた結果はこういう事になる。考えを改めて何かする時には良い方法でもあるだろう。
「ひでぇ。鬼だ」
 眼帯をしてない、銀髪の少年がスポーツドリンク2リットルをもっての第一声。
「この程度、道場の裏特訓じゃ序の口にもならない。人間レベルでいけば、地獄の特訓一歩手前か?」
「うわー。ひでー」
 蓮也が答えると、銀髪の少年はやりたくねーとつぶやいた。
 銀髪の少年の御柳・紅麗は、紀嗣にスポーツドリンクを差し出した。それをゆっくりと飲み始める。疲れから、一気飲みする気力すらない。
「話を聞けたことで俺たちがすることは、分かってるけどね」
 紅麗は、ウンウンと頷いていると。
「イノシシみたいにぼこるんだろ?」
 蓮也が言う。
「そんなことするかよ。見守る側だ。それに、俺は元から人間じゃないしなぁ」
 紅麗が、言い返した。
「この世界のギャグ担当。色ボケ死神」
「ひでーよ。天然剣客に傘!」
 相変わらずこの三人のやり取りであった。
 影斬も、まだ制約の解除はまだらしいが、普通の退魔剣士並みの力は戻っているのこと。紅麗の方も前に影斬召還の折、自分の故郷からの罰則で力を封印されているが、期間限定らしい。
「まあまあ、皆さん。休憩になさっては?」
「うん、そうだ」
 天薙撫子と鳳凰院美香がお盆にお茶菓子とお茶を載せて、やってきた。
「蓮也と紀嗣は先にシャワーを浴びて着替えてこい。お茶にしよう」
「ああ、わかった」
「はい」
 2人はタオルを肩にかけて、道場を出る。
 ずっと見学していた乃木坂・蒼夜が、背伸びをしていた。
「ふーん、当然の反応だよな。人智を越えた物をみちまったら、普通そうなる。戴きます」
「気楽に言ってくれるな」
 彼の言葉に美香がムッとした。
「でも、ここにはそう言うやつは居ないぜ?」
 確かにここには、双子を特別な目でみる人はいない。蒼夜もそうだ。
「それは、そうだけど……」
「あんたに言われると凄いむかつく」
「うわ、ひでーそれ!」
 饅頭を食べていた蒼夜が叫ぶ。あんこが口から飛び出した。
「ひどく言ったもの。こら、食べながら叫ぶな」
 いたずら笑いする美香に、そっぽを向いた蒼夜であった。
 紅麗が蒼夜と美香の口げんかを眺めては、ぼそりと影斬に聞いた。
「なんか、良い雰囲気? じゃれ合い?」
「仲の良さもいいものだ。良いんじゃないのか? 嫉妬か?」
「いや、なんかさー」
「おまえ彼女が居るんだから、いいだろ。乗り換えるつもりか?」
 影斬が軽蔑する目を好敵手に向ける。
「とても……不潔です」
 隣にいた、撫子もジト目で紅麗を見た。
「いやいやいや、ないないない。いや、可愛い子とは仲良くしたいのも本音だけど……それはそれで……。だからそんな目で見ないでー」
 ガックリと項垂れる紅麗であった。ああ、哀れ。
「おまたせやー。皆盛り上がってんなぁ。一人、ちょう落ち込んでる人もいるけど、いいか」
 神城・柚月が別のお菓子を持ってきた。稽古が長引きそうなので、近くのお菓子屋さんによっていたのだ。
「さてと、今回は、けじめと言うことや。あたしらは、見守ることしかできん。きばりや。美香さん」
 お菓子を頬張って、美味しそうな顔をする柚月は美香に言う。
「はい」
 美香は笑顔で答える。
「なんだ、みんな、見守るだけか? 俺は仕事もあるから戦うんだけどな」
「あらそうなん?」
 蒼夜の言葉に、柚月は目を丸くしている。
「ああ、一応俺は、IO2とは別の退魔組織だし。仕事でも来ている……まあ、けじめとかあるし……フォローには回るけどな……」
 少し渋い顔をしていたが、双子のためと一歩譲る様子でもある。
「うーん」
 まあ、そうした仕事ならしかたないかなぁ。納得せざるを得ない。
「わたくしたちは、フォローという方向ですね」
「そやねー。あとは……2人の……いやいや、撫子さんそんな顔せんといて、こわいわ、ないからー」
 柚月の言葉で、撫子の目から殺気がでた。効果音にゴゴゴゴゴゴとかドドドドドとか、つい、撫子様とお呼びしたくなる威厳というか、そういうものを感じる。
 柚月は別世界での超常現象管理員であり、撫子や彼女の家の居候をスカウトするという事で有名である。ダッシュして逃げる(それでも着物の乱れは極力なくすような早歩き程度だが)撫子を神聖都で見かけたら大凡、柚月のしつこいスカウトだ。
「お待たせ。集まったな」
「お待たせしました」
 蓮也と紀嗣が戻ってきた。キラキラ光る濡れた髪の毛を柚月はみると、
「おお、美男子の湯上がりもなかなかやわ。眼福、眼福」
 目を光らせる。
「では、早速……、話の続きを始めるか……」
 影斬がそう言うと、皆が頷いた。

〈けじめ〉
 目的の山へ向かう。電車を乗り継ぎ、近くの宿泊所に荷物を置いてから、準備し、登山服に全員着替えて山に向かった。それでも各自の装備は忘れない。途中までは登山道だったのだが、件の怨霊がでる区域になると、『毒ガス発生! 立ち入り禁止』の看板があり、ツタや藪が鬱蒼と生い茂っていた。
「着物で来る所じゃないからな……。藪も多いな」
 紅麗が鉈で切る。
「ですね」
 大抵何でも斬れる業物などを持っているわけだが、そうした物で藪などを斬っていけばシュールすぎるし、ちゃんと見合った道具を使って、鉈や鎌で藪を切って進む。『能力のエコ』と言うわけではない。いきなり大物(件の怨霊とは別)に出くわして枯渇したら話にならないのだ。
「……近くにいる」
 美香が祝福された木刀を構えた。紀嗣もグローブをはめ直し、構える。蒼夜もレーダーをもって確認する。撫子たちは、数歩退いた。立会人である。
「あ、そこの三人待って」
 柚月が、呪文を唱える。『祝福の風』と。心地よい蒼い風を身にまとった。
「うーん、余りこの系統苦手やけどね。応援の形で、やな」
「ありがとうございます」
 3人は素直に礼。

「きたぞ」
 蒼夜が、的確に位置を示す。視覚的には空間がゆがんでいるだけの不気味な物である。非実体の怨霊なのだ。しかし、独特の寒気と恐怖を発散させるのだ。
「『縁』でも見える!」
 美香が走る。
 蒼夜が、近中距離の小型射撃の牽制。そして、美香が剣での斬撃と紀嗣が火を纏って怨霊に立ち向かった。あのときは制御できなかった。しかし、今は違う。少しリスクは残っていても、守ってくれる人がいる。甘えてはいけないけど、一緒に助けて一歩踏み出せる事が出来る。
 もう、一人で思い悩まなくて良いのだ。
 その強い心が、彼女と彼の神格力を安定させる。
 それでも人間として、肉体にはかなりの負荷はかかる。腕にヒビが入る。が、今はそれをかまっていられない。
「先生も、これぐらいでへこたれてない!」
 聖なる炎を纏った木刀の一太刀。そこに、蒼夜が非実体対応の自然エネルギー弾を放つ。もがく怨霊に、力を溜めて、正拳突きの構えの紀嗣。体は静かに蒼い炎を纏っていた。
「コレが俺の本当の拳だ!」
 怨霊に、一気に拳で穿つ。
 耳をふさぐような断末魔が聞こえた。
 しばらくして、邪気が無くなり、辺りに生命力が戻る気配がしている。

 あちこち体がひび割れている双子を、撫子は優しく抱き留めた。
「がんばりましたね。ご苦労様です」
「……撫子さん……う、うわああ」
「やりました……うん、やったんだ……。良かった、姉ちゃん」
 美香は大声で泣き、紀嗣は満足げに、

「わー。一寸俺入れない? 美香ちゃん慰めたかったのに」
「我慢しろ。あとで美味しい目もある。そのまえに、蒼夜の手当だ……」
「え?」
 紅麗と蓮也は、バックパックに仕舞っていた、軟膏と救急道具を取り出し、双子が落ち着くまで、蒼夜の傷の手当てをする。しかし、何か怖いと思った蒼夜は身構える。しかし、すでに蓮也が、羽交い締めしており……。
「劇物だろそれ! で、俺は自然治癒力で……」
「人の善意を無駄にしてはいかんぞー? この軟膏あの神の体の破損にも効くから、人間にはきついかな?」
「義明にきいてないな」
「おい、俺を実験台にするのか!? しみるー!」
「消毒液だ。それぐらいで悲鳴揚げるな。それに冗談だ、コレはタダの軟膏だ。神格用のは撫子さんが持ってる」
「はめやがったなー!」
 じゃれ合っている男衆に、撫子と双子は、笑うのであった。

〈時間が動く〉
 影斬とはいうと、旅館でお留守番。お昼は、まったり温泉に浸かって、おそばを食べていた。
「うん、旅館で食べるのはひと味違うな」
「義明さんゆっくりしすぎです」
 むすっと、腰に手を当てて、撫子が浴衣姿で義明に怒っていた。
「おおっ! 撫子。おかえり。結果は……分かっているけどね」
「緊張感があるのかどうか……」
 無事に倒しましたよ、と言うと、影斬の隣に座る。
「あとは、彼女たち次第です」
「……そうだな」

 双子と柚月は、お風呂からあがってきた所だ。
「ヒビの方は……、軟膏で何とかなるようやねぇ」
「数日には普通になるそうです。むむむ」
「どうしたん?」
 少しガックリ気味で考え事をしている美香に柚月が尋ねると、
「しばらく、おしゃれ出来ない」
 意外な言葉が返ってきて、柚月は笑いを堪えていた。
「わ、分かる! 分かる! けど……ぷ」
「笑わないでください」
 むぅと拗ねる美香だった。
 もう、秋口、長袖でも大丈夫だ。
「よく頑張ったよ。今度は夢に向かってやねぇ」
「はい」

 男衆は、もう怪我なんて男の勲章だとばかりに、気にしてはない。でも、裸のつきあいで馬鹿4人になってる。
「ああ、一仕事の後の風呂は気持ちが良い。家のは狭いからな」
 蒼夜が言うと、
「お前結構年寄りだな」
 紅麗と蓮也がユニゾンして言った。
「年寄り言うな!」
「ところで、美香姉ちゃんに気があるの? 2人」
 紀嗣が、蒼夜と紅麗に尋ねた。
「蒼夜はしらん。紅麗は彼女持ちで浮気疑惑」
 即答の蓮也。
「おいっ! 俺は友達として!」
「鉄槌――っ!」
「ぎゃーす!」
 ……。
 3人があがると、湯船には、銀髪の少年がたんこぶを作って浮かんでいた。
「何やってんだか」
 美香は苦笑していたが、ぴりぴりしている感じではなかった。

 夕食時。
「美香に紀嗣、おめでとう。今後は、自分の夢に向かって、悩んで考えて、進んで良いんだよ」
 と、影斬からそう言う言葉がでたことで、双子ははいと元気に答える。
「美香、美容師だったよね? 夢」
 蓮也が再確認で尋ねると美香は頷く。
「ここにかまってほしい色ボケが居るので、こいつで練習台してしまえ」
「ちょ、おまっ! ちょぎ!」
「まずはモヒカン」
 茶々淹れる紀嗣。
「ありがとう。でも紀嗣どうするの?」
 美香が心配そうに尋ねた。
「そうやね、あんたの夢はまだわからん」
「うーん、料理は趣味だけどなぁ」
 考え込む紀嗣に。
「まあ、そう万能でやっていけないって事か?」
「撫子さんみたいに器用じゃないし……」
「表の仕事と、裏があるだけですよ。確かに辛いこともありますが、でも、紀嗣様なら出来ます」
 撫子は微笑んで、励ます。
「もうすこし、学生気分で楽しみたい。やっと、俺たち双子は、自分で道を考えられるまで、世界が見えている。だからもっと世界を知りたい」
「良い考えだな。急いで決めることもないし」
 蒼夜も、皆も、彼の言葉に満足した。

 双子の時間は止まったままだった。しかし、いま、秒針が、カチッと鳴る。
 良き未来が彼らにありますようにと願うのは、当たり前のことだった。

END

■登場人物紹介■
【0328 天薙・撫子 18 女 大学生・巫女・天位覚醒者】
【1703 御柳・紅麗 16 男 死神】
【2276 御影・蓮也 18 男 大学生 概念操者「文字」】
【5902 乃木坂・蒼夜 17 男 高校生/第12機動戦術部隊】
【7305 神城・柚月 18 女 時空管理維持局本局課長/超常物理魔導師】

■ライター通信
 滝照直樹です。
 このたび『神の剣 宿命の双子 夢と向かうべき決意』に参加して下さりありがとうございます。
 色々コミカル過ぎるシーンもありますが、無事に姉弟のけじめがつきました。皆さんが姉弟を支えてくれたおかげです。
 男衆は弄られ確定でしょうか(笑)、書いていて楽しかったです。
 紅麗君の存在のお陰で、暗い雰囲気が吹き飛びます。感謝しております。そして、撫子さんや柚月さんの関係なども少しからめていますがいかがでしょうか?

 次回も、彼らの双子の未来を考えていく話になるでしょう。

 また、次回に
 滝照直樹
 20090923