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<東京怪談ウェブゲーム アンティークショップ・レン>


死を予告する砂時計





 店の入り口扉は、もう随分前から立てつけが悪かった。
 年季の入った建物の一階部分にある店舗の扉は、鴨居と敷居との間の溝を滑らせて左右に開閉する、いわゆる、引戸で、木枠があり、薄っぺらいガラスがはめ込まれていた。訪問者によっては、上手く開けられない場合があり、右に引いても左に引いてもうんともスンとも言わなくなる時がある。
 そういう時、訪問者は、「あれ何だ、これ」とか何か言って、木枠のところを手で叩いたりする。はめ込まれたガラスが震え、派手な音を出す。
 ちょうど、今のように。
「ん、何だ、あれ、開かないぞ、ん?」
 今まさに、扉の向こう側で、草間武彦が、引戸を開こうと悪戦苦闘していた。
 相当運が悪いのか、よっぽど扉の扱い方が悪いのか、彼が訪ねて来る時は大抵、引戸は開かなくなった。
 中二階にある倉庫で骨董品の整理をしていた成田は、店の扉のガラスが揺れる音を聞き、作業を中断した。下を見下ろして、そこに立つ草間武彦の姿を見つけ、厄介な感じがする、とか思って、どうしよう、とか困り、それでとりあえず、見なかったことにしよう、とか思って、放置していた。
 でも、立ち去る気配とか、全然、なかった。
 それどころか、店のドアが外されそうな勢いすらあったので、仕方なく、成田は階段を下り、引戸の前に立った。
「あ、やあ、成田君」
 扉の向こう側で草間が手を上げる。「いやあ、休みなのかと思って、焦っちゃったよ」
 とか、焦ったことなど今までの人生で一度もありません、みたいなしれっとした顔で言われた。
「あ、休みです」
 試しに言ってみたら、ガラス越しに凄い無言で見つめられた。
 あれ、どうしようこれ、何か、機械が誤作動したようなんですが、どうしたら、みたいな気分でおろおろしかけた頃、「嘘なんでしょ」と、向こう側の草間が言った。
「はい、嘘です、すいません」
 引戸を開く。
「ねえ、このドア何で成田君が開いたら、さくっと開くんだと思う? 俺、凄いあれだよ、頑張ってたんだよ、今。知らなかったと思うけど」
「たぶん、草間さんが迷惑だからじゃないかと思うんですよ」
 二秒くらい不自然な間が開いたな、と思ったら、「うん、何でもいいんだけどさ」とか、無かったことにされた感じだった。
「オーナーの蓮ちゃんは?」
「オーナーの碧摩蓮はただいま、ここにはおりません」
 成田は事務的に述べ、ですので出直して下さい、とか言おうと思ったら、先に「全く蓮ちゃんはいつ来てもいないよねー、ま、捕まえようと思う方が無駄か」とかぼやきながら店の中に草間が侵入してきて、相槌を打つ暇もなく、「でもまあいいや、成田君がいるし。成田君に言っておけば、そのうち蓮ちゃんの耳にも入るんでしょ」とか、店の奥、骨董品に埋もれるようにして置かれてあるソファに腰掛けながら言われて、最終的に「まあ」と、不本意ではあるけれど頷いたら、それで何かすっかり全部受け入れた、みたいな雰囲気になっているのが、悔しい。
「あらどうしたの成田君、そんな不本意そうな顔して」
「きっと、不本意だからだと思います」
「何が不本意なの、言ってごらん? 俺が聞いてあげるから。ため込むのは、良くないよ」
 いやもう貴方の存在がですよ、っていうか、興信所を経営してるとか嘘か本当か良く分からない事ばっか言ってるこんな胡散臭い男の侵入を許したことですがですよ、っていうか、こうして図々しく店のソファとかに、黒縁眼鏡の痩身の男が座ってる光景がですよ、っていうか何かいろいろ思ったけど、どうせ言っても面倒臭いことになりそうな気がしたので、「それであの、何の用なんですかね」と、聞くことにした。
「僕、骨董品の整理しないと駄目なんで」
「駄目なんで、何」
「いやもう、何、とか聞き返された事とかないんで、どう言ったらいいか分かんないです」
「とりあえずちょっとね。探して欲しい物があってさ」
「やっぱりですか」
「俺はほら、骨董品とか、古物とか、道具関係は専門じゃないしさ。そういう話は、ここに言うに限るでしょ」
「どういう物なんですか」
「死を予告する砂時計」
「え?」
「いやだから、死を予告する砂時計」
 見上げてくる草間の顔を、八秒くらい眺めた。
「あの、すいません」
「うん、何だろう」
「いやすいません、二回も聞いといてあれなんですけど、あんまり意味が分かりません」
「だろうね、俺もあんま良く分かんないもん」
「はあ」
「ただ何か、見た目は凄い普通なんだけど、最後の砂が落ちた次の日に、持ち主が絶対死ぬ、とか、そういう噂を持った砂時計らしいよ」
「らしいよって普通に言われても困りますよね」
「困るよね」
「だいたい、そんな物手に入れてどうするんですか、使いようとか、あるんですか」
「知らないよ、俺に聞かないでよ、俺は頼まれただけなんだからさ」
「え? 何に使うんですか、って聞かなかったんですか?」
「うんあんまり興味ないし」
「え、何に使うんですかって聞かなかったんですか?」
「とりあえず手掛かりは、はい、これ」
 草間はポケットの中から四つ折りにされた紙を取り出した。「ここに書かれてあるから」
 返事をする間もなく、無理矢理紙を押しつけられる。
 目を落とすと、手書きの絵らしき線が、裏側から薄っすらと透けて見えていた。



 歌川百合子は、青年が店を出たところで、その肩を叩いた。
 猫背ぎみの痩身が、ゆっくりとした動作で振り返る。目鼻立ちの整った顔が、顎にかかるくらいの長さの髪の間から見えていた。肌の色が白い、というよりは、病的な意味で青白く見え、しかも髪の毛もぼさぼさなので、あれ、病んでる人ですか、とか、思った。
 思ったけれど、見知らぬ人の体調を心配する義理も権利もない気がしたので、そこについては踏み込まないでおいた。
「なんですか」
 と、青年が、面倒臭そうに口にする。
「なんですかじゃないよ、帰しなよ、それ」
 百合子は、青年の手元を指示した。
 そこに透明の袋の中に黒い「ふ菓子」が何本も入った駄菓子がある。先程まで、百合子が店番をする駄菓子屋ラムネの陳列棚に並んでいたもので、清算されず持ち出されたものだった。
 青年は、指示された自分の手元を見た。
 どちらかといえば、不必要なくらい、見ていた。むしろ、ん、いや、どうしたの? あれ? 何度見てもふ菓子ですよ? とか教えてあげた方がいいかしら、いや、それは差し出がましいかしら、と、いろいろ考えるけど何もしない百合子と青年の脇を、スクーターが呑気に走りぬけて行く。
「ああ」
 暫くして、やっと青年が納得したような声を出した。
「いやああ、じゃないよ」
「はい」
「はいでもなくてさ。お金払ってないんだから、返しなよ。もしくは、お金払いなよ」
「そこのお店の人ですか」
「そうだけど」
「じゃあ、すいません」
「いやじゃあって」
「じゃあ、じゃあはなくて、すいません」
「謝ってくれなくていいから、返してよ。それか、お金」
 青年は、こっちがまだ喋ってるにも関わらず、凄い自然に、ふらーっと歩きだした。「え」軽く衝撃を受けたためか、反応が出遅れたが、いやいやいやいや、と慌てて追いかける。
「いや、待ちなよ」
「あ、何ですか」
「何ですかじゃないよ。え? あれ? 今何で歩いたの」
「いや、何か、歩きたくなったので」
「今まだ喋ってたよね、あたし」
「はい何か、そうですね」
「あれ、大丈夫?」
「何がですか」
「いや何か漠然と、大丈夫かこの人、とか思って」
「ああ、良く言われます」
「良く言われるんだ」
「とりあえずちょっと行きたいところあるんで、失礼します。すいません、じゃあ」
「いや駄目だよ、挨拶しても駄目だよ」
「駄目ですかね」
「駄目だよ、返しなよ。それかお金払いなよ」
 とか喋ってる途中に青年がまた歩き出したので、ついて歩きながら、喋る。
「でも、お金持ってないし」
「凄い当たり前のこと、言っていい?」
「先に謝っといていいですか」
「謝っても許さないよ」
「じゃあ、ついてきて貰うしか。お金、家にあると思うから」
「どんなけ偉そうなんだよ、帰ってお金持って、また来たらいいじゃない。売り切れないよ、そんなに早く」
「やだ」
 あんまりきっぱりと、しかも素早い返事が返ってきたので、驚いて、思わず、足を止める。
「あれ、どうしました」
 青年が足を止め、百合子を振り返る。
 あ、立ち止まったりするんですね、そういうのはありなんですね、とか、全然そんな場合じゃないけど、何か、感心する。
「どうしました、とかまさか聞かれると思ってなかったから、どうしたらいいかわかんないよ」
「そうですか」
 じゃあよし、とかもう何がよしなのか、むしろよしと思ったのかどうかも分からないけれど、青年はまた、歩きだしたので、何か、ついて歩く。
「ねえ、それで家って何処なの、遠いの」
「アトリエ村の中ですよ」
「そうなんだ」
「危ないですよ」
「何が」
「俺とか明らかに怪しい万引き犯だから、ついてきたら危ないですよ」
「あ、怪しい万引き犯っていうのは自覚してるんだね」
「知らない人についてっちゃ駄目って、子供の頃、教わらなかったですか」
「人の物、盗んじゃ駄目って、子供の頃、教わらなかったですか」
「ついてくるんですか?」
「自分がついてこいって言ったくせに」
「まあ、どっちでもいいんですけど」
「何それどっちだよ」
「いやだからどっちでもいいんですけど」
「ああそう」
 とか、何か別に、最終的にはどうでも良かったので、いい加減な返事をしたら、青年が黙った。
 そのまま二人して何か、無言で歩いた。
「あの」
「なに」
「自分からどっちだよ、とか言っといてはあそうですか、ってどうなんですか」
「何でわざわざ言いたいくらいそこに引っ掛かったのかが分かってないもん」
「だって、納得できないですよ」
「店の物は平気で盗めるくせに?」
 特にムッとした様子もなかったが、青年はまた、黙った。ゆらゆらー、というような様子で歩き、「ですよね、俺が間違ってましたすいません」と、ぼそ、と言った。



 廃業した小さな医院跡地で、プロモーションビデオの撮影は行われていた。
 兎月原正嗣は、診察台の残骸のような物の上に胡坐をかいて、薄っぺらい壁一つを隔てた隣から漏れ出してくる音を聞いた。
 床の辺りに目を向けると、床に蹲るようにして座っている紀本が、隣の部屋の方を見やっていた。
「好きな感じ?」
 紀本はまた顔を伏せながら、軽く小首を傾げた。
「まあ、好き」
「お前、こういうの好きだもんね」
「なに、こういうの」
「グランジとかオルタナティブとか」
「ああ」
 とか、どうでも良さそうに頷いて、それから、兎月原の方を見る。
「なに」
「凄い、暇そうなんですけど」
「そう?」
「気付いてないと思うけど、凄い興味ないって顔になってるからね」
「あれいつもこんな顔じゃない?」
「そう言われればそうなんだけど」
「俺もグランジ、嫌いじゃないしね」
「好きでもないよね、っていうか、音楽にそこまで興味ないよね」
「まあ、ないよね」
「好きでもないのに、何でわざわざ、撮影、見てるの」
 そうだなあ、とか、どうでも良さそうに呻いた兎月原が、紀本を見つめる。
「なんて、言って欲しい?」
「俺が聞いたんだよ」
「お前のためだ、って言って欲しいって頼むなら、言ってあげても、いいよ」
「普通の顔してそんなこと言えるの、凄いね」
「そう、俺は凄いんだよ」
「どうでもいいんだけどさ」
「あ、どうでもいいんだ」
「ボーカルの人、何で居ないんだろうね。見てみたかったのにな」
「さあ、っていうか、え、ボーカル居ないの」
「いやどんなけ興味ないんだよ」
「だって聞こえてくる音楽にはボーカル、入ってるじゃん」
「あれ、録音だよ。っていうか、そんなに興味ないんだったら帰っていいよ、もう。バイトの子は俺、連れて帰るから」
「あそこで撮影手伝ってる、うちの、バイト?」
「いやそうですけど、それ以外にバイト、何処にいるの」
「ほんで俺、どうやって帰るの」
「ん?」
「いやだから、車お前乗って帰るんだったら、俺、どうやって帰るの、車ないと面倒臭いじゃん」
「いや、知らないよ、適当に帰れよ、いい歳した大人なんだから」
「やだよ」
「ここまで引っ張っといて、最後は凄い簡単に否定するよね」
「とりあえずあれ、このあと店行くんだろ。俺も、そのつもりだったし。今日、友永、来るはずだったし」
「じゃあ先店行ってたらいいじゃない、こっから近いよ」
「やだよ」
「ああそうですか」
「でもさー、何でそのボーカルの人、いないわけ」
「さあ。このバンド、知り合いじゃないし」
「知り合いじゃないのは分かってるよ、そこをあえて聞いてんだからさ、何か、言えよ」
 知らないし、とか呟いて、床を見る。「っていうか、それさっき俺が聞いたんだよ、何で俺に聞くんだよ」
 流れてくる音に合わせて、爪で床を軽く、叩く。
「ああでもそういえば何か」
「うん」
「ボーカルの人何か相当、変わりもんらしいよ。さっき、メンバーの人が話してるの、聞いた」
「ああそう」
「偏屈だから、こんな商業的なプロモーションビデオ、腹立ったんじゃないの」
「えー、そんなことで来ないの、いい歳した大人が」
「車ないなら面倒臭いから帰らないとか言ってるいい歳した大人も居るんだから、ポリシーに合わないことはしたくない、とか言い出すいい歳した大人が居てもいいんじゃない」
「でも、ボーカルが居ないのに撮影進めてるって、凄いよね」
「むしろ、居ないことに慣れてるって感じじゃない、あの人たち」
「どんな人か見てみたいよね」
 って、絶対興味ないですよね、思ってないですよね、みたいな顔で、兎月原が、言う。
 紀本はまた、隣の部屋を見た。
「見てみたいよ。どうせならこの良い声、生で聴きたかったもん」



 辿りついたのは、背後に山が迫る一画に立つ、古びた洋風の一軒家だった。
 どうぞとも言われなかったが、入るなとも言われなかったので、彼に続き、中に入る。玄関と呼べるようなスペースはなく、靴は何処で脱げばいいのか、むしろそもそも靴は脱ぐべきなのかどうかも分からなかったので、とりあえず前を歩く彼を見てみた。
 すると本人も靴のまま室内に入っていたので、それに倣い靴は脱がず、後に続いた。
 短い廊下を曲がり、部屋に入る。男の体臭の匂いがし、煙草の煙のような匂いがし、お香のような匂いもした。広い部屋だったが、家具は隅っこの方に木製の棚が一つあるだけで、脱ぎ捨てられた服や、コンパクトディスクのケース、雑誌などは床に散らばっていた。
 中央に、ギターと四角い物体があり、あれはおそらくアンプとかいうやつだった。丸く円を描くように、その周りだけは散らかりが浸食していない。
 青年は、散らばった山の中を面倒臭そうな動作でかきまわしていたが、やがてふらーと部屋の入り口の辺りに立つ百合子の元へと歩いてきた。
「お金取ってくるんで、待ってて下さい」
「え、今、探してたんじゃないの」
「いや、何か、移動したんですよ、確か、トイレの方に」
 とか、説明するために口にした、というよりは、自分に確認するように、呟く。
「札束って、何処に置いても違和感あったっていうか、何か。何か、しっくりこなかったんですよね、何か。それでトイレの棚の上に隠したら、けっこう、しっくりきて」
「ん、あれ、何だろう」
 歩いて行く背中が、何かぼそぼそ言っていたけれど、それが独り言なのか、独り言じゃないのか分からないので、とりあえず放っておくことにして、部屋の中に入った。
 それで何となく、近くにあった棚に目が行き、ついでに棚の上に置いてあったごちゃごちゃとした物に目が行った。
 小物入れと化した灰皿の上には、安全ピンやビー玉が脈絡なく、転がっている。
 隣に、古びた感じの砂時計があった。
 下に砂が溜まっていたらひっくり返すしかない、みたいな、反射的な動きで砂時計をひっくり返した。透明なガラス部分を覗き込む。
 けれど、上に溜まっている砂は、落ちてこなかった。うんともすんとも、動かない。
 何だこれ、とかは一瞬、思ったけれど、思っただけで、人の家の砂時計にはそこまで思い入れとか、なかった。
「すいません、お待たせしました」
「待ったよ、早く、渡してよ。さっさと帰りたいんだからさ」
「じゃあ、これ」
 差し出されたのは一万円札だった。
「いや、お釣りとか持ってないけど」
「はい、お釣り、いりません。帰って下さったら、それで」
 え、うそやった、とかかなり思ったけれど、あからさまに喜ぶのも何か、卑しい気がしたので、ああ、まあ、そう。そう言うなら、まあ、くらいの感じで、でも「やっぱり返して」とか言いだされても嫌なので、素早く、ポケットに仕舞う。
 更に相手の気が変わらない内に帰ろう、と思って、踵を返した。
 背中で、ビリ、と音がする。振り返ると青年が、床に雪崩れるようにして座り、アンプの摘みを弄りながら、ふ菓子を齧っていた。
 玩具を弄る子供のように、熱中している。
「音楽、好きなの」
 思わず問いかけると、青年は、あれまだ居たんですか、みたいな表情で顔を上げ、すぐに、戻した。
 今度は、ギターのチューニングを始める。
 弦を弾き、ペグを弄り、また弦を弾く。何がどう変わっているのか、変わってないのかすら分からなかったけれど、その不思議な動きに、暫し、見惚れる。
「矛盾ですよね」
 暫くして、青年が、言う。
 それが問いに対する答えなのか、そもそも、一体どういう意味なのかすら分からず、けれど分からないからと言って、聞き返す程の事でもなかったので、帰ることにした。
 部屋を出る瞬間に、何気なく見やった砂時計からは、砂がさらさら、と零れ落ちていた。






























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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号7520/ 歌川・百合子 (うたがわ・ゆりこ) / 女性 / 29歳 / パートアルバイター(現在:某所で雑用係)】
【整理番号7521/ 兎月原・正嗣 (うつきはら・まさつぐ) / 男性 / 33歳 / 出張ホスト兼経営者】



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■         ライター通信          ■
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こんにちは。
 このたびは当ノベルをご購入頂き、まことにありがとうございました。
 愛し子をお任せ下さった皆様の懐の深さに感謝を捧げつつ。
 また。何処かでお逢い出来ることを祈り。