コミュニティトップへ
高峰心霊学研究所トップへ 最新レポート クリエーター別で見る 商品別一覧 ゲームノベル・ゲームコミックを見る 前のページへ

<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


庚申夜の悪夢 -八月一日百鬼夜行-


■オープニング■

 その日草間興信所を訪れたのは、げっそりとやつれきった若い女性だった。女性は乱れた髪もそのままに興信所の硬いソファに深く座ると、対面して座っている草間には目もくれず、はっきりくまの浮き出た目をきょどきょどと動かして何もない部屋の天井の隅あたりを見ている。
「…えーと、それで、ご用件は…?」
 草間がその女性の様子に気圧されて控えめに尋ねると、女性はぎょろりと草間を睨むように見た。
「…最近、どこにいても聞こえるの」
 女性は地を這うような低い声でそういうと、耳を塞ぐように頭を抱え込む。そして、堰を切ったように言葉を溢れさせた。
「どこにいても、どこにいても、誰かが言うのよ!『お前を見ているぞ、お前を見ているぞ』って!『お前は罪人だろう、地獄に堕ちるぞ、餓鬼に堕ちるぞ、畜生に堕ちるぞ』って!どこにいっても、家に一人でいても駄目!!もう、怖くて、嫌で、満足に眠れなくて、もう限界!耳の病院にも、心の病院にも行ったけど全然相手にされなくて!…自殺しようとマンションの屋上に上がったら、変な男の子が『最後にここにだけ行ってみて』って言うから、来てみたけど、こんな小さな興信所!どうせ貴方も同情したような目で私をみるしかできないんでしょう!?そうなんでしょう!?」
 一通り喚きちらすと、女性は大きく肩で息をしながらすすり泣き始めた。彼女を苛むその声は今も聞こえているのか、耳を封じていやいやをするように上半身をねじる。
(こりゃあ…ただごとじゃないな…)
 草間は女性の状態に眉を顰め、彼女を宥めようとその肩に触れた。その瞬間。

 クスクスッ…。

 どこかで小さく笑い声が聞こえた気がした。
 結局女性はろくに話もさせてくれずに、興奮状態で興信所を飛び出していった。止めようとして彼女の爪に頬を引っ掻かれた草間は零の出してくれた救急箱から消毒液と絆創膏で応急処置をすると、大きくため息をついて両手で顔を覆う。
「兄さん…彼女、追わなくてよかったんでしょうか?」
 零が心配そうに救急箱を抱える。草間は顔を両手で覆ったまま、小さく頷いた。
「ああ、あれだけ興奮してるところを追いかけたら、そのままどこかに飛び込みかねんよ。それに――」
 草間はそのままちらりと興信所の窓から外を見た。日が沈みかけて、東京の摩天楼を真っ赤に染め上げている。
「彼女を苛む声は日没までだ」
 やけに断定的な草間の言葉。そして続けて、詠じるように不思議な言葉が続いた。
「しょうけらはわたとてまたか我宿へねぬぞたかぞねたかぞねぬば…」
「…兄さん?」
 不思議そうな零の声に、草間はついに顔を上げた。
「人を集めるぞ。彼女が声が止んだことに安心して眠ってしまったら、何が起こるか解らない」

「なにせ、今日は庚申の日だからな…」


■■

「それは、三尸の仕業でしょうか」
 草間の応援要請に応じて草間興信所を訪れた蒼王・翼(そうおう・つばさ)は草間と対面するやいなや、そう切り出した。
「それならば、早急にその女性を捜し出して、対策を講じないと…」
 矢継ぎ早にそう言い募り、草間の事務机に詰め寄った翼に、草間は座ったまま「あー」と曖昧な声を出して掌で制止をかける。
「まあまあ、待て。三尸は元々どの人間の中にもいるモノだ。確かに三尸は庚申の日に寝た人間から抜け出し天帝にその人の罪を告げ、地獄道、餓鬼道、畜生道の三悪道に堕とすと言われている。だが、今の東京には庚申待ちをする習慣はないだろう。そんな中で、どうして彼女だけが三尸の声を聞くのか…」
 そこが、キモだ。草間はそう言って、腕時計をちらり見る。
「そもそも、あの声は三尸のものだろうか?三尸は庚申夜に寝た人間から抜け出すが、わざわざ庚申の日に眠らせるように仕向けることまでするだろうか?」
 勿体ぶったような草間の言葉に、翼は少々苛つきを覚える。机の端に添えられた翼の秀麗な指先が、せわしなくスチールの天板を叩いた。
「貴方は、何が言いたいんです?」
「…三尸とは別に、彼女を悪道へと引きずり込もうとする存在がいると思わないか?」
 組んだ両手の甲に顎を乗せた草間は、下から翼を見上げると、低い声でそう呟く。翼は机に掛けていた手を唇に運ぶと、少しの間だけ考えるような仕草をする。
「…そういえば、三尸とは別に、庚申の日に関係のある妖魔がいましたね…。たしか、名前は…」
「しょうけら、だ」
 しょうけら…鳥山石燕の画図百鬼夜行などにある妖怪だ。石燕は天窓から中の様子を伺うしょうけらの姿を描いているが、詳しい解説などはしていない。庚申の日に人に害をなす妖怪という解釈が一般的だが、それ以外は謎に包まれている。
「正直、しょうけらがどんな悪さをする妖怪なのかは解らない。だが、彼女はしょうけらに憑かれたんだ」
「…やけに、断定的な言い方ですね…」
「しょうけらはいつも囁く。周りであった不幸を全てお仕着せるように偽りの罪を囁く。それに耐えきれず死を選べばそれまで。庚申夜まで耐えきっても消耗した体に囁きが消えた安心があれば、眠らずにはいられない。庚申夜に眠ってしまえば庚申待ちの規則を破ったとしてしょうけらの爪に掛かることになる」
 そこまで言って、草間は大きくため息をつく。そこに横から零が麦茶の入ったコップを二つ差し出した。一つは翼の前に置かれ、もう一つは草間の前に置かれた次の瞬間に一息に飲み干された。
「…といっていたヤツが、いた、な」
「…もしかして、なんですが。彼女に此処を紹介したという少年に、心当たりがあるんですか?…気になっていたんです。純粋な好意から此処を紹介したというのならば問題はない。けれど、もし別に意図があった場合は…」
 翼の追求に、草間は手近にあった煙草の箱を握りしめた。その手が震えているのに気づいて、翼ははっとする。草間が震えているところなど、滅多に見たことがなかったからだ。
 だが、翼は唇を一度噛み締めただけで、追求を止めはしなかった。
「…その少年というのは、何者なんです?」
 ぐしゃり、草間の手の中で煙草の箱が完全にひしゃげた。
「…八月一日・陸(ほづみ・りく)。何度もその能力で人を殺しかけた危険人物だ。何の罪科もない人間を巻き込む通り魔のような奴だ!」
 草間の吐き出したその物騒な言葉に、翼は眉を寄せる。草間も言い過ぎたと思ったのか、ふと深呼吸をして、今度は努めて冷静に言葉を紡ぎ出した。
「ヤツの能力は『悪魔絵師』。絵に描いた悪魔や妖魔や幽霊の類を絵から『剥がし』て使役することができる」
「その八月一日少年がこの件に関わっているという根拠はあるんですか?」
「今回が初めてじゃないのさ。少年にここを紹介されてきたという、妖魔を背負った人間が駆け込んでくるのはな」
「…では、なぜ、八月一日少年はそんなことをするんですか?」
「それは…」
 ひとしきり八月一日陸について話した草間だが、翼のその一言で貝のように押し黙ってしまう。じりじりとした時間が過ぎていく。
 結局、その答えは得られぬまま、翼は日没が迫り薄暗くなった興信所を辞することとなった。


■■

 かつかつかつ、と音をたて階段を足早に昇る。
 コンクリートの階段に靴音はよく響き、響いた靴音の奥から何かが出現しそうな気にもなる。だが、翼はそれを感じながらも、恐れない。
 じじじ、と古くなった蛍光灯が鳴り、薄暗くあたりを照らす。
 ぴたり、と靴音が止む。翼の前には頑丈な鉄製の扉。あちこち赤黒く錆びていて、鉄臭い。その中でノブだけが錆に強い素材を使っているのか、てらてらと光を反射していた。
 そのノブを回し、立て付けの悪い、重い扉を押し開くと、ぶわりと風が吹き抜けた。その向こうに見たのは、遠く夕暮れに浮かび上がる、不夜城東京の摩天楼。
 興信所の入っているビルの屋上に、翼はやってきていた。人の気配はない。
 そのまま、翼は転落防止用の安っぽい柵に近づき手をかける。ごみごみとしたこの界隈、未だ夕暮れ時だというのに、下をのぞき込むと吸い込まれてしまいそうな闇が存在していた。
 風が吹き上がってくる。翼はふとその風を楽しむように喉を反らせた。風が翼の髪を優しく揺らしている。
「風よ、興信所を訪れたという女性の居場所を教えておくれ…」
 呼びかけるように、一言。
 その瞬間、びゅうと巻き上げるような強い風が翼の耳元を過ぎていった。
 それだけだった。だが、翼は確かに、こくりと大きく頷いた。


■■

 すでに日が落ちてしまっていた。ドアがずらりと並ぶ廊下には煌々と蛍光灯がついているのだが、それはどこか薄暗い、不気味な光に見える。
 翼がたどり着いたのは単身者向きのワンルームマンションの最上階の一郭だった。薄暗くて見えづらいが、遠藤、と表札には書かれていた。女性の一人暮らしらしく下の名前は書かれていない。
「ここに、彼女がいるんだね…」
 そう一人呟くと、翼はその玄関の扉に手を掛けた。ノブを軽く捻るとカチャリと音がした。鍵はかかっていなかった。
 ギィ…。
 軋みながら開いたドアの向こうは、真っ暗だ。
 いや、目をこらすと、わずかにぼんやりと浮かび上がるものがあるのが解った。それは簡素なパイプベッド。その上には一人の女性が埋葬される遺体のように胸で手を組み、安らかに眠っている。件の女性…遠藤女史だ。
 なぜパイプベッドと彼女だけが浮かび上がるように見えるのか。翼は一瞬戸惑うが、すぐに答えは出た。
 天窓だ。この最上階の部屋には天窓がついているのだ。ベッドのちょうど真上に配置されたそれから、月の光が漏れ、ベッドを照らしている。
 だが、それを理解した瞬間、ふ、とベッドに注がれていた光が消え失せる。
「…ッ!!」

 ガシャァァァァン!!

 派手な音と共にパイプベッドに大量のガラス片が降り注ぐ。天窓が破られたのだ。
 ベッドに寝ていた遠藤女史は…。
「…くっ」
 翼が軽い苦痛の呻きを発する。その腕の中には遠藤女史が庇われていた。天窓が破られる瞬間、翼はそれを察知して女史に駆け寄り、その腕の中に彼女を庇ったのだ。
 翼がゆらりと顔を上げる。ぱらぱらと細かいガラス片がその背中から落ちたが、翼はそんなことには構わず、天窓を見上げた。そこには…。
 まず、目に付いたのはぎょろりとした必要以上に大きな目と象のように広がった大きな耳。その顔は老爺のようだが、後ろ頭が不自然に長い。曲がった背中からひょろりとした二本の腕が伸びているが、その先端には肉食恐竜のそれのような、鋭い三本の爪が存在していた。
「…しょう…けら…」
 翼はごくりと喉を鳴らしてそれを見上げた。鳥山石燕の描いたそれとは全く姿を異にする。だが、その子供が考えたようなチープさが、かえって禍々しさを醸していた。
 しかし、翼は小さく首を振り凛とした表情を取り戻すと、すくりと立ち上がる。その腕には遠藤女史が抱かれていた。翼はしょうけらのその大きな目からほどばしる視線を無視すると、遠藤女史を比較的安全と思われる部屋の隅に退避させた。
「かーっこいー」
 その瞬間、しょうけらが妙に可愛らしい声を出した。翼が振り返ると、しょうけらは音もなく天窓からパイプベッドの上に降り立つ。その懐に、一人の少年が抱かれていた。
 どうやら、先ほどの声はこの少年のものらしい。年の頃は十代の前半だろうか。元は良さそうな茶色の髪は手入れがされておらずぼさぼさ。薄汚れたオーバーオールとシャツを着ていて、その華奢な肩に大きなずたぶくろのような鞄を提げていた。大きなくりくりした愛らしい目をしているが、右側の目はものもらいでも患ったようにガーゼの眼帯で隠されている。
「よい…しょっ…と」
 そうかけ声をかけて、その少年はしょうけらの腕から抜け出し、床に降りたつと、翼を見てにこり微笑んだ。
「かっこいいね、お兄さん!…ん?…お姉さん…かな?」
「君が…」
「うん、草間さんに聞いてるかな。ぼく、八月一日陸だよ。よろしくねぇ」
 一瞬、陸に気を取られた翼は、はっとして身構える。突然の登場に気を取られて、しょうけらに対する警戒を怠っていた。
 だが、その翼を見て陸はくすりと笑う。
「大丈夫だよ。実はね、僕が命令しないと、この子は何もできないんだ。ぼくの今の力量じゃ、まだ『剥がし』たものに意志を持たせることができないんだ。だから、この子が今までしたことも、喋ったことも、ぜーんぶ僕の命令に従っただけ…」
 陸はそう言うと、ぴょんと前に進み出てきて、こくりと首を傾げる。
「でも、困ったなぁ。今の僕とこの子じゃ、どうやってもお姉さんに勝てそうもないや。草間さんたら、どんだけ人脈広いんだか…」
 可愛らしく言い放たれた敗北宣言。
「どういう…」
「…でも、まぁ。お姉さんにはぼくの糧になってもらうね」
「っ!!」
 瞬間、翼の背中に得体の知れないぞわりとするものが走る。翼は素早く隠し持っていた剣を抜刀し、その勢いで陸の胸元を斬りつけた。避けられるのは折り込み済みだが、少年をこれ以上自分に近づけたくなかったのだ。
 案の定、少年はたんと軽く床を蹴って後ろに飛び退いた。
「あはは、怖がらなくてもいいよ。別にお姉さんを取って食おうとかいうんじゃないから。ただ…ただ、僕のしょうけらを倒してくれるだけでいいんだ」
「どういうことだ!君の言うことは…まるで訳が分からない!」
 翼が振り絞るように言った途端、陸の顔から笑みが消えた。
「…そっか、草間さんは何も教えてないんだ…。ぼくの目的はね、力を手に入れることだよ。ぼくの能力は便利だけど、自分の技量や霊力に合った強さのモノしか『剥がせ』ない。だけど、ぼくはもっともっと強い存在を『剥がし』たいんだ。最終目標は…そう、『神』とでも言っておこうかな。宇宙の法則を曲げることすら出来る能力が…欲しい!」
 そう言うと、陸は提げていた鞄からペンとスケッチブックを魔法のように取り出す。
「だからね、ぼくは描いて描いて、描きまくらないといけないんだ」
「っやめろ!!」
 何かを描いて『剥がす』気なのだと気づいた翼は、剣を持ち直し、陸を牽制する。だが、陸の筆は止まらない。更に。
「しょうけら!」
 陸の声に応えるように、今まで脇に控えていたしょうけらが動き出した。今度は、先ほどのような緩慢な動きではない。鋭い爪が翼の喉をえぐるように突き出された。
「…っ!邪魔だぁぁぁぁ!」
 翼の怒号。閃く剣。
 しょうけら程度の妖怪、闇の皇女たる翼の敵ではない。
 勝負は陸の宣言したとおり、あっけなくついた。
 キリキリキリキリキリ…
 不気味な叫び声を上げて、しょうけらがのたうつ。自慢の三本爪は切り裂かれ、どす黒い粘液を吹き出しながら、しょうけらは地に沈んだ。
「っ…!!」
 それを確認する間も惜しみ、翼は辺りを見回して陸を探した。先ほどまでいた場所に、陸はいない。
 くすくすくす…
 小悪魔が笑うような陸の笑い声だけが、その場に響いた。
「…しまったな、描いていたのは逃走用のモノだったのか…」
 気づいてみると、しょうけらの死体も体液もその場にはなく、切り刻まれた画用紙が割られたガラスに混じって辺りに散乱しているだけだった。
「…力が欲しい、か。彼は、何の覚悟があってその台詞を言うのかな…」
 しゃらん、と涼しげな音をたてて、翼の剣が鞘に納まった。


■■
「一応、その後遠藤女史の三尸は封じておきました。ただ、あの八月一日という少年は…野放しのままです」
「そうか」
 興信所に戻った翼は、零にガラス片で負った細かい傷を手当されながら、草間に経過を報告した。その報告に、草間はそれだけ言うと、深い深いため息をつく。
「『神』を『剥がす』…つまり、自分が神になるつもりなんですね、あの少年は…」
「そうだな、そうなのかも知れない」
「あのくらいの年の少年が絶対的な力を欲しがるのは、何となく解ります。でも、その為に今まで何人の人を危険にさらしてきたのか…。彼はその重大性が解っていないのでしょうか」
「…さぁ、な」
 相次ぐ気のない返事に、翼は少々の苛立ちを感じた。だが、草間は何事かを考えているようで、全く取り合わない。仕方なく、草間の思考が戻ってくるまで、翼は気長に待った。
 しばらくして、草間はふと顔をあげる。だが。
「なぁ、蒼王よ。あまりあいつのことを悪く思わんでやってくれ」
 その口から出たのはそんな言葉だった。
 翼は目を見開いて驚きの表情を作ると、反射的に立ち上がり、草間に言い募る。
「なぜ、貴方がそんなに彼を庇うのですか?貴方は彼のことを『危険人物だ』『通り魔のようなヤツだ』と言ったじゃないですか!それなのに…」
 しかし、草間はそれ以降、翼のどんな質問にも応じなくなってしまう。
 ただ、一言だけ。埒が開かないと興信所を辞そうとした翼に、ぽつりと声が掛けられた。
「すべては、俺の責任なんだよ」
 その言葉を背後に聞きながら、翼は興信所の扉を、全てを遮断するように、閉じた。


<了>

□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

【2863/蒼王・翼/女/16/F1レーサー 闇の皇女】

□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■         ライター通信          ■
□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

>蒼王・翼 様

ご参加ありがとうございます!

今回の妖魔は草間がつぶやいた呪文のまま「しょうけら」でした。
しょうけらとは三尸のことだ、という解釈もあるのですが、
今回は別物、と最初から決めていましたので、このようになりました。
実は今回、しょうけらは下手ながら自分で描いたものを文章にしてみました。
モンスター系の絵を描くのも、実は楽しいものですね。

さて、この「庚申夜の悪夢 -八月一日百鬼夜行-」ですが、
あまりの中途半端な終わり方に愕然とされたのではと、内心ハラハラしています。
本当はもっと書きたいことはあったのですが、
あまりに八月一日の自分語りが多くなってしまうため、断念しました。
この八月一日百鬼夜行と題する依頼はちまちまと出して、
今回だけでは謎のままの部分を少しずつ?解いていきたいです。

もしまた蒼王様の目に留まることができたら、
その時はよろしくお願い致したく思います。