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call?
番号非通知で電話が掛かって来た。
で、まぁ、『こちら』の携帯に掛かって来るならそれなりの『訳アリ』もまぁ無くも無いから？ 非通知は別に珍しくも無い…とは思って特に訝る事も無く普通に通話に出てみた訳なのだが。
………………何だか完全に予想外な感じの相手が出た。
えーと、とあたしの頭の表層部分が瞬間的に迷うのを自覚。が、その時点であたしの頭の肝心な部分はもう回り始めてはいる。受話口から色々慌てて言い募る声は間違いなく聞こえるが、取り敢えず明らかに『仕事』の相手では有り得ない。…幾ら切羽詰まっていたとしても、他ならぬ『Ｄ』にここまでの体たらくを晒して平気なクライアントは居ない。まず、あたしのクライアントなら誰かに身も蓋も無く泣き付きたい気分だったにしてももう少し相手は選ぶ。本当に心底慌てていて初めの時点ではそこまで頭が回らなかったにしても、その後こちらが少し黙っていればすぐさま我に返りそうなもの。…あたしのクライアントであるなら、ある意味ではあたし当人だって危険人物の一人になると承知している訳だから。…情報を扱うプロ相手に、自分の弱みになり兼ねない余計な情報を好き好んで渡しはしない。
（あの…あの、切れてませんよねッ！？ 聞こえてますよねッ！？）
「…。…ああ、まぁ聞こえてるけど」
それだけ返してみる。
実際、切ってはいない。
…まぁ、掛けた相手が通話に出たのがやっと、なのだと言うのはその声の調子からして一応わかる。わかるけど――偶然『ここ』に繋がった、ってのが有り得ないよね。…あたしにしてみればその時点で引っ掛かって然るべき。…そう、ランダムに番号を押したとしても何故よりにもよって裏用の携帯の方に掛かっているのか、と言う事で。…『この番号』を知っているのはごく一部なのだから。
…となると、この通話相手にとってこの番号は何かしらの理由で掛け易い状況下にあった…リダイヤルとかメモリとかにこの番号があったとか。そう仮定したなら――通話相手が使っている電話は携帯にしろ固定にしろIPにしろ通話相手本人の物ではない、と言う事にもなる。…だったら相手の電話の『本来の持ち主』は？ …その辺きっちり調べておく必要がある。
…いやその前に。閉じ込められたとかそういう不穏当な話なら、まず１１０に掛けるよね？ …警察。
本来すぐ思い付くだろうそこに自分もまた遅れて思い至り、それを聞いてみた。…思考が自身に関わる問題の方にばっかり向いてしまっていたらしい。…これでは他人の常識をとやかく言えないか。
と。
（つ、繋がりませんでした……ッ）
「あーそう。ま、そんな事だろうと思ったけど」
…十回掛けて、って言ってたしね。
そう軽く受け流しつつ、次。
通話相手からの回答と言う新たな情報を得るなり、実際のこちらの返答や行動よりやっぱり思考の方が先に進む。取り敢えず手近にある――だいたいいつでも手の届くところに置いてある――コンピュータを叩き起こして専用ソフトを起動、こっそり警察さんのシステムを借りつつ今現在通話中の相手へと逆探知を開始。…このままほっとけば勝手に相手の電話を辿ってくれる。
…で、居場所を突き止めたとすれば。
――――――後は…面倒だから某探偵にでも投げようかな。
一応考えるだけ考えてみる。
それはとても魅惑的な考えではある。面倒事は面倒事を何とかする専門家に。…まぁ自分も情報面に限るならその専門家に該当する訳だが、実際に肉体労働の伴うこういう面倒事は明らかに情報屋では無く探偵向き。
いや、探偵も本当は向きでは無いかもしれないか――向きと言うなら警察か。でも素直に『そっち』に任せるにはこちらもそれなりに色々と気を遣ってお膳立てしてからじゃないと――実際逆探とか勝手に使わせて貰ってる訳だし――藪蛇も良いところになっちゃうから却って面倒臭くなっちゃう気もするし。…やっぱりここは探偵の方が良い。少なくともあたしより向きなのは確かだしね。確か完全武装のヤクザ三十人に囲まれて命からがら逃げ切れるくらいの力はある、って事らしいし。それって良く考えると結構強いって事に――延いては肉体労働も向きって事になるもんね？ …某探偵――草間興信所だと常連が常連だからあんまりそんな気はしないけど。
っと、ああそうだ。『そういう人』たちが数多控えてるんだから、やっぱりここは某探偵に丸投げしても全然問題無いって事にもなるよね？ うん。
と、某探偵に投げるのに適した形に話を持って行く為のロジックをあの手この手で考えてみる。
…みるけれど。
それはちょっと――現時点の情報ではまだ止めた方が良いだろうなぁ、と言う気も同時にしている辺りちょっとした思考のムダでもある。自覚があるのに逃げたい自分。つまり今のコレはそのくらい面倒事な気がしてしまっているらしい――と言うか気がするどころか既に面倒なんだけど。とっとと放り出したくて堪らないんだけど。
なのに。
…でもなぁ、と、どうしても自分の中でストップが掛かってしまう。
それは、『こっち』の携帯に掛かっているからになる。
『こっち』の携帯――裏用の携帯。つまりは『警察さんに素直に頼れない理由』の仕事、をする場合の窓口の番号に直に掛かって来ている訳で。表の電話にならいざ知らず、今、『こっち』の携帯に掛かってる以上は――それなりにこうなった事情や状況やあれやそれの情報知っておかないと――後々厄介事満載になりそうな気がしてならない。
考えれば考える程、あーもー面倒臭いー、と叫び出したい衝動に駆られる。
…でも、実行はしない。
いや、いきなり電話口でそう叫ぶ訳にも行かないし。普通に。それに相手もまた普通の状況じゃないっぽいし。むしろ気を遣ってあげないとな感じだし。て言うか気を遣わないとそもそもまともに情報が引き出せないような気がするって言う方が正しいかもしれないし。…そしてあたしにとってはそれこそが一番重要でもある訳で。
だからやっぱり衝動の赴くままに叫ぶ事は選択しないで、ごくごく普通の態度で通話相手に話し掛けてみる。
取り敢えず聞き出したい情報。
まず名前これは当然。通話をするに当たって呼び名が無いとどうにもならない。と言うかそこからこの通話相手が何者かを探り当てられる可能性も無い訳じゃないし。今のこんな状況に置かれる理由とかあるかどうかだって探ろうと思えば探れる。あたしの――『こっち』の携帯に掛けられる電話を何処で入手したのかも同様。
考えてる間に普通に名乗られた。古森媛子。まぁ確かに女の子の声。動転しているのか吃音気味だが別に言い淀んでいる気配は無し。となると別にそういう疾しさを持ってる素性ではまず無さそうかと判断が付く。
こうなる前まで彼女自身が何をしてたかの話も訊いてみながら、取り敢えず古森媛子の名をクライアント関係者の中から検索してみる。クライアント当人でなくとも単にその身内とか悪い仲じゃない周辺の者である可能性。…だったらここで彼女を何とか丸め込めれば情報面ではあまり面倒事も無く済むと言う可能性もある。殆ど願望。でも一応一縷の望みは託したいと思って検索の操作は止めない。
出た。
鷺宮稔彦の名前を古森媛子の仕事仲間の中から見付ける――この鷺宮稔彦ってのはあたしのクライアントになる。必要ならばちょっと危ない橋も渡りがちなそれなりにお得意様な市場関係者。……取り敢えず普段のあたしとの『仕事』の場合だと本名は名乗られてはいないが素性は勿論知っている。暗黙の了解で向こうもそれは薄々承知。けれどお互い突付きはしない。そんなもの。
但し、何も問題の無い『まともなお付き合い』が出来ているのなら、と注釈は付く。
そこが侵されたならちょっと話は違ってくる。
が、勿論あたしが『そう』出る事もわかっている訳だから、鷺宮の方だって簡単に下手な事はしない。つまりは直球でこの彼女の件に関わってるとも思えない。
こうなる前に彼女が何をしていたか。その返答が鷺宮と繋がる。仕事上の話があったとかでホテルのロビーで少し前に会っていたらしい。それから別れてホテルを出、歩いていたところで――急に薬を嗅がされたのだとか。
で、目を覚ましたら閉じ込められていると言う今の状況。慌てて駄目元で自分の荷物を探ったら――何故か出て来た携帯が鷺宮のもので、自分の携帯は無かったのだと言う。何かの拍子に間違えたのかもと思って特に気にしていなかったらしいのだが――どんな拍子で荷物の中の携帯が入れ替わるんだか。…まぁ場所柄薄々見当は付くが、別にこの際どうでも良い。…そのくらい二人の仲は良いと言う事だろう。
ただ、これでは鷺宮は少し秘密保持の面で緩いって事かな、とは思う。…あんまりそーいう奴じゃないと思ってたんだけど。あくまで電話口での印象だし、あたしの買い被りだったか、と取り敢えずクライアントとしての格付け落としておく。
裏を取る。…古森媛子の言った事。こうなる前に居たホテルの名前、時間帯を絞った上で防犯カメラの映像だとか色々な要素から。それまでの足取り。間違いない。で、ホテルを出て…あー、ここで車に乗せられて？ 一応ナンバーも見えたから後はやっぱり警察さんからＮシステムでも勝手に借りて…と。辿れなくなった――幹線道路から逸れたのはこの辺だから…時間からしてまずこの辺一帯の何処か、と。
地図と照らしつつ思ったところで、ぴぴぴ、とお知らせ音。…逆探知完了。使っている中継基地からして場所が重なった。て言うかコノ携帯ＧＰＳ付いてるんじゃん。となると現在地の確定も楽勝か。
…となると『助けて』の件はもう某探偵に丸投げて良いとして。
情報面での状況の詳細確認。…今現在得ている分の情報だとまだ微妙。…彼女は鷺宮の女と見られて狙われたとか。仕事仲間でもあるって事はそっちの関係で狙われたとか。前者でも後者でも鷺宮の事情が無関係とは限らない。そして今現在彼女が使ってあたしと話してるこの携帯の存在がある以上、最低でもそこを何とかしないと情報面でクリアとは行かない。
鷺宮の方の足取りを追ってみる――古森媛子と会う前及び別れた後の。
と。
…別れた後。何故か、程無くこちらも途中で消えた。
あぁ？ と思う。思わず声も出そうになったが…古森媛子に聞かれるのも宜しくないかと思って取り敢えず堪えてみた。時間帯やタイミングからして古森媛子が薬を嗅がされ車で連れ去られた時。ほぼ同じタイミングと言える。但し防犯カメラとかその辺からは逸れているらしく具体的な画像情報は無い。が――周辺状況からして、恐らくコレが使われたかなと思われる車両は見付かった。古森媛子同様、何者かに攫われたとするなら――鷺宮のこの消え方もまたアリだろう。…そんな鷺宮が乗せられているだろう車両。
そちらもＮシステムで追ってみた。…幹線道路から逸れたタイミング云々から考えて、古森媛子の現在地とは全然違う場所に行き着く。念の為電話番号を聞いて古森媛子本人のものになる携帯も逆探知してみた――と言うかＧＰＳ機能で追ってみた。と、それもまた全然別の場所。…該当車両があたしの見込み違いだったかそれとも携帯だけが本当に別の場所にあるのか。どっちかわからないけど取り敢えずそれはそこで置く。
鷺宮本人の方もどうやら問題あり。軽く何らかの事件になっている。
…。
何この予想以上に面倒そうな状況。
これは放っといたら確実に向こうの問題に巻き込まれる。今現在通話が繋がっている以上――向こうがこっちの番号を知っている以上。…思わず通話を切ってしまいたい衝動に駆られるがそれでは何も解決しない事もわかっているからやらない。
と、こちらのそんな衝動が通話相手に伝わってしまったか。
（ッ――鷺宮さんがどうかしたんですかッ）
「あーえーとー…取り敢えずロビーでしたって言う『仕事上の話』って奴、訊いても良い？」
単に二人で会う口実とかじゃなく、ホントに何かそーゆー話したのなら。
…この面倒そうな問題。そこが関係してる可能性も否定出来ない。
と、古森媛子は少し渋りはしたが、あたしが『専門家』だと――鷺宮と繋がりのある情報請負人だと気付くと、やっと観念して話し出す。案の定と言うか何と言うか、その『話』と言うのは――ちょっとトラブルになり掛けな感じで競合している相手がいるんだけどどう対策を取るか、って相談だったらしい。
…今回のコレの直前で鷺宮が手を出しそうな件。
あたしが知ってる限りの事。自分の頭の中もひっくり返してみる。
それから今聞いた、トラブルになり掛けだと言う競合相手。会社名。担当窓口。
具体的に商号と窓口な人物名を聞いて、そちらもあたしのクライアントだとすぐ気付く。競合する窓口の立場に居るのは、杉野文紀。…こちらも本名は名乗っていないがこちらが素性を知っている事は暗黙の了解、と言う鷺宮と同じクチ。
それも、この杉野にはつい最近頼まれた『仕事』があった。
その内容をちょっと考えてみる。
まぁ、仁義上この彼女にも鷺宮にも知らせはしないけど――そちらも考えに入れたら今回の件がちょっとわかった気がした。確認する為に関連のファイルを呼び出してみる。通話中の彼女の方にも『仕事上の話』についてもっと詳しく訊いてみた。競合している具体的な銘柄とか、横槍が入りがちなタイミングとか。トラブルになり掛け――とまで言う不穏な『匂い』は何処で感じたのか、とか。
辿れば辿る程、否定材料が減って来る。あたしの勘。『わかった気がした』。その程度の話の筈だが――それでもやっぱりあたしの中の何処かに根拠があったのかなぁって気がして来る。
杉野の足取りを追ってみる事にした。
すると――古森媛子が閉じ込められたり鷺宮が消えたのとタイミングがばっちり合うちょっとした『行動』を取っている。
鷺宮と古森媛子の勤めている会社――の方もちょっと調べてみる。今調べたのと同じタイミングのメールの流れとか、誰が誰に連絡取ったとか、その辺。
鷺宮と連絡を取ろうとして取れていない人――それも結構重要人物――が居る。
…ふぅん。
これ、ある意味あたしに喧嘩売ってないかな？
あたしが渡した情報面だけで杉野にしてみれば充分勝てるのに、それでも足りないと思って人を頼んで『実力行使』に出て？ 鷺宮側の信用度を落とそうって腹に見えるんだけど？
Ｄの情報信用してなくて仕事頼むなよって話なんだけどな。…ってあー、これはあたしの見る目が無かったって事かな。杉野がこう出るとは思わなかったって言うか。…石橋の叩き過ぎは良くないよ。猜疑心の塊は嫌われるっての。程々にしなきゃね。
でもまぁ、そうと決まれば――情報面では杉野を何とかすれば、クリア、かな。
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――――――…ああ、二人ともちゃんと居た？ わざわざこっちにまで報告どうもー。で、そっちは杉野の方には？ 実行犯連中からそっちまでは辿り着きそうにないってんなら良いんだけど。勿論草間もわざわざ余計な事言ったりしてないよね？ いっくらあたしの方で杉野に関わってた情報消しといたって、人の口にまで蓋出来ないからね？ 今回の誘拐事件に杉野が絡んでるって気付いちゃったら辿る方法は幾らでもあるからね？
あたしは勿論この杉野――と仕事上で関わってたって情報は全部消しといてあるけど、鷺宮の方と今回の件を合わせて考えられて辿られたら多分気付く奴居るから。そうなったら面倒だから。勿論草間の方だって面倒になるし。勿論わかってるよね？ なら良いんだ。うん。
あ、そうそう忘れちゃいけない古森媛子の契約してる携帯はあった？ うん。…はは。鷺宮のと思われてデータ抜かれてたんだ。まぁその気になれば簡単だしね。でもまぁホントに鷺宮の携帯じゃなきゃ抜かれててもあたし的には大丈夫だから良いんだけどさ。運が良かったなぁって感じかな。となると二人を解放してやれたならそれでもう良いんだよね。ん？ …ああ、面倒だったけどこっちで杉野へのペナルティがてらちょっと介入しといてみたからさ。うん？ そこはね。もう対価の問題じゃないんだよね。だってこっちを虚仮にした奴勝たせるのってどうかって思わない？ だから鷺宮に勝たせてやろうと思ってね。それだけ。
…じゃあ、と某探偵――草間との通話を切る。
必要な情報を取れてから『誘拐事件』の方は速攻でそちらに丸投げ、ぎゃあぎゃあ騒ぎながらも某探偵は確り仕事をしてのけ、あたしに確り報告までして来た。…警察も巻き込んで。
ちなみにとっくに古森媛子との通話は切っている。…彼女自身の現在地及びあとどのくらいで助けが来るかの時間まではっきり言って安心させた――本当に安心したかどうかは言い切れないが――上で、助けに来る連中に対してあたしの存在については確り口止め。鷺宮の事まで仄めかしたから多分大丈夫だと思うんだけど、と言うここでも結構運任せなやり方をしてしまった。この段まで来て、いよいよ本当に面倒だったから手を抜いてしまったって事かもしれない。
…でもまぁ、この様子ではこちらの思惑通りに行ったと言う事だろう。なら良し。
ふー、と深く息を吐きつつ寛いでみる。
取り敢えず、これで一山乗り越えられた筈、なので。
少し頭の中を休憩させてみる。
と。
…まだつけっぱなしだったコンピュータからお知らせの音。
見てみたら、あたしの口座に予定外の振り込み。
名義は鷺宮――の仮名。金額は――『仕事』の際のギャランティ並みの。
つまりは今回こちらのした事に早々に気付いた、って事らしい。いつもの『仕事』並みの事をあたしがしたと。解放された後の古森媛子から聞いて気付いたか。…あんまりはっきり確りとは彼女には話してないと思うんだけど。あくまで彼女から聞き出した諸々の情報からこちらが勝手に色々処理しただけで。
でも、鷺宮はそれで『そう』だとちゃんと気付いた。
と、なると。
取り敢えず落としておいたあたしの中のあいつの格付け、戻しといてやっても良いかもね。
まぁ、彼女と携帯取り違えたって緩さは無しには出来ない訳だから、あくまでおまけで、だけど。
【了】
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登場人物（この物語に登場した人物の一覧）
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■整理番号／ＰＣ名
性別／年齢／職業
■PC
■6235／法条・風槻（のりなが・ふつき）
女／25歳／情報請負人
■NPC
■古森・媛子（こもり・ひめこ）
■鷺宮・稔彦（さぎみや・としひこ）
■杉野・文紀（すぎの・ふみのり）
□某探偵（草間・武彦）
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ライター通信
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法条風槻様には二度目まして。PL様にはいつも御世話になっております。こちらこそお久しぶりです。
今回は発注有難う御座いました。
納期前日か、チェック次第では当日の内でも時間的には過ぎるかもしれない、と言うところでのお渡しです。
大変お待たせ致しました。
内容ですが、結構早い段階で通話相手の居所自体は付き止められたような感じです。が、法条様の場合情報面を取る方が大事、と言う事で、その後もこんな感じに転がりました。
裏用の携帯番号絡みで気が付けばちょっとややっこしい感じと言うか…何故か一仕事やり遂げたような感じにもなっておりますが。
…如何だったでしょうか。
少なくとも対価分は満足して頂ければ幸いなのですが。
では、また機会を頂ける時がありましたら、その時は。
深海残月 拝
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