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<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


奇跡の代価 前編

 夜の公園。
 敷地はかなり広く自然も多いこの公園。植林が施され、初夏のこの季節は緑も鮮やかだった。
 昼に訪れれば来たる夏を感じるにはもってこいの、憩いの場となろう。
 だが今は違う。
 そこらに漂う殺意の気配。それはさながら戦場のそれであった。
 虫の音も響かないこの静かな世界で、怪しく光る眼光が一つ。
 その眼光が動くたびに、ズン、ズン、と低い地鳴りが響く。
 大質量。それを遠くからでも察せるほどの足音であった。
「来たよ、ユリさん」
「……あなたに言われなくてもわかっています」
 その公園の物陰に隠れていたのはIO2エージェントであるユリと真昼。
 二人はこの公園で度々目撃されている巨大な獣の討伐に駆りだされていたのだ。
 その怪物は既に数人の人を惨殺している。このまま放っておけば被害は増える一方だろう、と判断したのだ。
「でもさぁ。僕らだけでどうにかなるのかな、あれは。事前に見せてもらった書類よりも数倍強そうに見えるんだけど」
 暗視ゴーグルを掲げて、真昼が暗がりを覗く。
 林の奥に見えるのは体長五メートルはあろうかという巨大な四足獣。大きさを考えなければ狼か犬に見える。
 俊敏さと獰猛さを兼ね備えたそのシルエットに、真昼は正直ビビッていた。
「誰か助けを呼んだ方が良いんじゃない? 僕らの装備は拳銃と回復の術符が数枚だけだよ?」
「……あなたにはプライドと言う物がないんですか? 誰かに泣き付いて仕事を終えてそれで満足ですか? ……とは言え、流石に厳しそうですね」
 厳しい事を言ってはみたものの、ユリももう一度対象を確認して意見を変える。
 IO2も何を考えて自分たちを選んでこの仕事に当てたのか、全く持って謎である。
 ユリは懐から携帯電話を取り出し、連絡帳を呼び出す。
「……」
 しばし小太郎の名前を見つめた後、他の電話番号に発信した。

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「おねーさん!」
「……わっ!」
 夜の公園を散歩中だった慎は、物陰に隠れるようにして電話をかけているユリと真昼を見つけ、興味を引かれた。
 この公園の中にはただならぬ気配も感じるし、一般人が紛れているようなら注意を促してみよう、と思ったのだが……。
「ん? お姉さんは『こっち側』の人?」
「……あ、あなたは一体……?」
 言葉の途中でユリも察する。
 慎の中に渦巻くただならぬ魔力。
 だが、だからこそ、と言うべきか。IO2としてユリは慎に言う。
「……ここは危険です。近くに魔獣レベルの怪異存在がいますので、あなたのような人は狙われてしまうかもしれません」
「へぇ、そりゃ好都合。俺だってその怪異存在とやらをどうにかしようと思って来たんだから」
 この公園に立ち寄ったのは、散歩の途中で明らかに危険な存在を感知したからである。
 野放しにしていては一般人に危険が及ぶだろうし、そこは退魔師としては見逃すことは出来まい。
 それに……
「それに、お姉さんみたいな美人さんを放っても置けないでしょ」
「……えっ!?」
「おやおや、ユリさん、モテますね」
 真昼の冷やかしに鋭い肘鉄を打ち込みつつ、ユリは暗闇でもわかるほど照れながら、それでも毅然とした態度を保とうと最大限努力しつつ咳払いする。
「……こ、子供のあなたに心配されるほどではありません。これでも私はプロフェッショナルですから」
「その割りには僕らだけじゃどうしようもなさそうで、援軍を呼んだけどね」
「……それはあなたの発案でしょう!?」
「実行したのはユリさんじゃないかグホォ!!」
 言い終わる前に厳しめの鉄拳が刺さり、真昼はそのまま地に伏せて動かなくなった。
「……とにかく、あなたは安全な場所へ……」
「俺だってプロフェッショナルだよ? 一応、退魔師としても働いてるんだから」
「……退魔士?」
「そ。俺の名前は月代慎。慎って呼んで良いよ、お姉さん」
 アイドルばりのウインクをかました慎に、ユリはそれ以上何も言えなかった。

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「あれ、先客がおったんかいな」
 声と共に現れたのは、ウェーブがかかったブロンドヘアの美人さん。
「わぁ、綺麗なお姉さんが増えた! これは眼福だね!」
 場に不似合いな少年を前にして、彼女も不審に思ったのか、ユリと二、三言ほど耳打ちした後、慎に向き直る。
「で、そっちのチミッコは誰やの?」
「俺は月代慎。よろしくね、お姉さん!」
「え、ええ。うちはセレシュ・ウィーラー。よろしゅうな」
 見かけが外国人の割りに、流暢な関西弁であった。

 その後、もう一人が瞬間移動でもしたかのように突然現れたのを確認し、ユリが全員の顔を見た後に頷く。
「……これで、全員ですね」
 どうやら今回の戦力はこれが全てらしい。
 ユリ、真昼、慎、セレシュ、そして最後に現れた少年。
「……皆さん、今回はご助力、感謝します。まずは状況の確認からしたいと思います」
「ちょーっと待った!」
 進行を始めるユリに、少年が手を挙げて制止する。
「そこの子供は一体誰よ?」
 どうやら慎の事を言われたようだ。
 確かに彼とは初対面である。自己紹介はキッチリしなくてはなるまい。
「おっと、申し遅れちゃったね。俺の名前は月代慎。おにーさんの名前も聞かせてもらえるとありがたいんだけど」
「ああ、俺は工藤勇太だ。よろしくな。お前もユリに呼ばれたクチか?」
「いやいや、俺はその辺を通りかかってね。危なっかしそうだからちょっとお手伝いに」
 状況への介入の仕方がザックリしすぎだっただろうか。
 勇太と名乗った少年は怪訝そうな顔をしていたが、慎の差し出した握手には応じてくれた。

 状況は今も変わらず。
 公園内に獣が闊歩しており、近くを一般人が通ろうものなら、すぐにでも襲い掛かりそうな雰囲気である。
 事件が起こる前に獣を無力化し、解決させなければならない。
「事件が起こる前って言っても、もう既に何人か殺されてるんだろ?」
「……勇太さんの言う通りです。ですから、これ以上の被害者を出さないためにも、早急な対応が必要なのです」
 これまでに何人かの犠牲者が出ている。
 最初は一般人、その後は現場を立ち入り禁止にしていた警察官など。
 今やこの公園の封鎖も名目ばかりで、見張りもまばらにしかいない。
 IO2が状況に介入してからは被害も収まっていたが、あのまま獣を放置しておくわけにも行くまい。
「ちょっとええかな。獣に関して、色々聞きたいことがあるんやけど」
「……はい、答えられることでしたら可能な限りお答えします」
 セレシュの挙手に、ユリは頷いて答える。
「じゃあまず、あの獣の出所とかわかってるん? いきなりパッと現れるにしては物騒すぎると思うんやけど」
「……獣は夜になると唐突に現れるそうです」
 話によると、あの獣は日中には公園内から消えているらしい。
 林の中を隅々まで探したが、日中は影も形も見当たらないのだ。
 あるのは林の中を歩き回っていたらしい足跡だけ。
「魔力の追跡とかはできんかったん?」
「……追跡は途中までは可能でしたが、獣の巣らしき場所を発見する事は出来ませんでした。それに……」
「それに?」
「……今現在も、公園内には結界が張られています。あの獣だけを対象とし、外へ出さないようにするために。しかし、魔力追跡を行うと、逃走する魔力は公園の外へ出ているのです」
「獣が結界を破って外へ出たとか?」
「……ありえません。結界への干渉は受けていませんし、破るような衝撃があれば結界を維持している術者が気付くはずです」
 それがない、と言う事は、獣は結界に体当たりすらしていないということ。
 つまり、あの獣は出られないはずの結界の中で、現れたり消えたりしているという事だ。
「なんや、ようわからん……」
「……こちらとしても情報だけではなんとも言えません。ですが、夜の間、獣が姿を現している間は、対象は脅威レベルの低い魔獣と認定されています」
「つまり、この時間の内に倒せば……」
「……とりあえず一般人への被害は取り除けるはずです」
 その場しのぎ、とは言えなくもないが、それでもやらなくては今後も被害が増大してしまう可能性もある。
 それを回避するためにも、獣の無力化はしなければならない。謎は追い追い究明する事も出来るだろう。
「……不確かな情報ばかりですみません」
「ええよ、ええよ。あのワンコを倒せば、当面の問題は解決できるって事はわかったしな」
「さて、じゃあお仕事始めますか!」
 全員が顔を見合わせ、頷くと同時に行動を開始した。

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「……では、作戦を開始します」
 林の中で、ユリが静かにそう告げる。
 前方には巨大な獣。
 それを見て、勇太は一際長い息を吐いた。
「間近で見ると結構ヤバそうじゃねぇか。大丈夫なのか、これ」
 一行との距離はまだあるが、向こうもこちらに気付いている。
 動きに隙がなくなり、こちらを警戒しているようにも見えた。
「おにーさん、心配? 大丈夫大丈夫。俺だってついてるんだし!」
「年下に励まされてたんじゃ、カッコつかねぇよなぁ」
「うちだってサポートするし、最悪でも死ぬような事にはならへんで!」
 慎とセレシュから激励を受け、勇太も自分でほっぺたを叩いて気合を入れる。
「よっし、じゃあ行きますかぁ!」

 先陣を切った勇太を眺めつつ、慎は林を形成する木々の間を縫うように走る。
 その手には細い糸が握られており、それらは木と木の間に張り巡らされる。
 まるでそれは結界でも張るかのような動き。
 獣をグルリと囲み終わると、次に幹を蹴り飛ばして高く跳ね上がる。
 蹴る瞬間には木に鋲が打ち込まれ、糸がそれに固定される。
 空でも飛ぶかのように、慎は木を蹴っては鋲を穿ち、糸の結界を縦方向にも伸ばしていった。
「これで、出来上がりぃ!」
 ほんのわずかな時間で出来上がった円筒状の結界の内に、慎が飛び降りる。
 あの糸には強力な魔力が付与されている。
 少しでも触れればたちまち発火し、外へ出るのを阻害するだろう。
 つまり、獣をこの空間に閉じ込める事に成功したのだ。
「結界を通り抜ける、なんて話もあったけど、出来るもんならやってみて欲しいね」
 ユリの話ではIO2の張った結界を、獣は難なく通り抜けたと言う。
 それが本当ならば慎の結界も破られてしまうかもしれないが、それはそれで見物だ。
 IO2の結界を破ったトリックを暴けるかもしれない。
「ま、それはそれとして……」
 次に取り出したるは、マフラーほどの長さのある布。
 その先に木の枝を縛りつけ、グルグルと回す。
「ほら、こっちだよ!」
 振り回した先端を、勢いよく獣にぶつけると、ぶつかった箇所から火が熾る。
 ゴォと音を立てて燃え上がった炎は、一瞬だけ暗闇の林を照らした。
 獣は苦しげに呻きながら後退し、明らかな隙を見せる。
「おにーさん! チャンス!」
「おぅよ! 任せとけ!!」
 すかさず、勇太が操った能力が獣の行動を阻害し、その場に伏せさせる。
 地面に倒れた獣は、そのまま行動不能に陥るかと思ったが、
「グアアアアゥゥウ!!」
 けたたましい咆哮を上げ、無理やり勇太の能力を振り払って立ち上がる。
「うわぁ、元気だなぁ」
 獣のダメージは大した事ないように見える。
 よく見ると、慎がおこした発火の跡も、毛先の焦げ付きすら確認できない。
 どうやらあの獣、かなりタフであるらしい。
「うーん、どうしたら良いかな」
「……慎さん、勇太さん、援護してください」
 そこへユリと真昼がやってきた。

「……あの魔獣、恐らくは元々普通の犬か何かだった物が、無理に魔力を与えられて変形した物です」
 獣の左前足にある魔力源。アレから魔力が供給され、姿形が変わってしまったのだ。
 つまりあの左足にある魔力源をどうにかする事が出来れば、魔獣は姿を保てなくなるわけだ。
「……お二人はどうにか、あの獣の動きを止めていただきたいんです」
「そうすれば、お姉さんがどうにかしてくれるの? 危なくない?」
「……大丈夫です。これでも一応、IO2エージェントですし……作業は麻生さんがやります」
「えっ、僕!?」
 突然話を振られた真昼は驚いてユリを見返した。
「き、聞いてないけど!?」
「……ええ、言ってませんから。でもやってもらわなければ困ります」
「そんな! 幾らなんでも僕一人じゃあんなでかいの、どうしようも出来ないよ!」
「……だから私たちが援護するんです。こう言う時にしか役に立たないんですから、仕事してください」
「うぅ……ユリさんが冷たい」
 冷たく突き放すように、ユリは真昼にナイフを渡して背中を押す。
 涙目になった真昼は、それでも覚悟を決めたようにナイフを構えた。
「……では、お二人とも、頼みます」
「おぅ」「わかったよ!」

 簡単な作戦会議が終わった後、ユリは拳銃からサプレッサーを取り外し、空に向けて数発、発砲した。
「……こっちです!」
 それは獣の注意を引くための行動。
 案の定、獣はユリを視界に納め、低く構えた。
 真正面から見る巨体はかなりのプレッシャーだろう。
 だが、ユリは物怖じせずに、銃口を獣に向けた。
 間合いは獣の前足の少し外。ユリはこの距離を保ちつつ、獣と仲間の様子を窺う。
 獣はユリを注視しつつも周りへの警戒も怠っていない。
 慎が、勇太が動くたびに耳がピクリピクリと跳ねる様に動いていた。
 だが、急に獣が顎をあげ、周りを窺うように首をめぐらせた。
「うちの事も忘れてもらっちゃ困るんやけど」
 それはセレシュの使った魔法。
 人間には聞こえない音を発生させ、獣の耳をほぼ完全に封じたのだ。
「この好機は見逃せないな!」
 すかさず、勇太がサイコキネシスを操って獣の動きを止め、
「俺だって見てるだけじゃないよ!」
 更に慎が糸を数本取り出し、地面に鋲を打って獣を縫い付ける。
 ほぼ完全に行動を封じた後、フラリと現れた真昼がナイフを構えて獣の左足へと突撃した。
「確か、この辺っ!」
 突いた場所は魔力が集中している場所。
 ナイフは驚くほど簡単に毛皮を掻き分け、肉に沈んだ。
 だが、血は噴き出ず、代わりに魔力が霧状になって真昼へ襲い掛かる。
「うわぷ……!」
「……どいてください」
 真昼を避けた後、ユリは傷口に目掛けて、アンチスペルフィールドを変形させて刺し込む。
 想像以上に膨大だった魔力を、フィールドによって吸い取り始めたのだ。
 これで魔力を減少させれば、魔獣は消えていなくなるか、最低でも戦闘不能には陥るはず。
 そう思っていたのだが。
「……なっ!?」
 プツン、とフィールドが断ち切られた。
 上空から落ちてきたモノによって、能力が遮断されたのである。
 それは大きな鎌。死神が持っているような、実用性に乏しいが視覚的インパクトの強い、あの大鎌である。
 その鎌はユリの能力を無効化すると、勇太のサイコキネシスすらも無効化し、さらには慎の張った糸まで触れずに断ち切る。
「なんだよ、あれ!? どこから降ってきた!?」
「近づかない方が良いよ、ヤバい感じがする!」
 勇太と慎が警戒して様子を見ていると、鎌は見る見る内に闇に解け、その姿を消してしまった。
 残ったのは魔力の残り香だけだ。
「グルゥゥゥァアアアアア!!」
 自由を取り戻した獣は、苦しそうに呻いた後、一声吠えて地面を蹴る。
「……逃げるつもりですか。ですが……!」
 周りには慎の張った糸の結界がある。
 簡単には出られないはず……だったのだが。
「う、嘘でしょ!?」
 結界を張った本人が驚く。
 獣は糸の結界を強引に破ったのだ。
 結界に触れた端から爆発音が溢れ、光と炎を上げて獣を攻撃するも、獣はそれに構いもせずに、強引に糸を引きちぎって結界の外へと出る。
「……いけない、このままじゃ外に……!」
「慎、追いかけるぞ!」
「りょーうかい!」
 勇太と慎の二人はすぐさま獣の追跡に当たる。
 とは言え、相手は獣。当然、人間の足で追いつくような物でもない。
「おにーさん、追いつくの、これ!?」
「大丈夫……テレパスで追尾出来る限りは、テレポートで追いついてやる……って、あれ!?」
 追跡を開始してすぐ、テレパスに謎のジャミングがかかり、周りの思考が全く読めなくなる。
「これは……さっきの鎌といい、何か邪魔が入ったな」
「どうする? 一度、みんなの所に戻る?」
「そうだな、これ以上はどうしようもない、かな」 
 獣が消えていった方を睨みつけ、ため息をついた後に二人は来た道を戻った。

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 ユリは携帯電話をパタン、と閉じる。
「……公園に結界を張っていた術師から報告がありました。獣は公園の外へと出たようです」
 結界を力任せに破り、そのまま町へと消えていったそうだ。
 すぐに捜索隊が編成されて、獣の捜索に当たるそうだが、あの様子では難しそうではある。
「どうするの、お姉さん? 俺はまだ探す元気も残ってるけど?」
「……ありがとうございます、慎さん。ですが、今回はやめておきましょう。あなたも能力が使いにくくなってるはずです」
 これは慎だけではなく、この場にいる全員、能力に何かの障害が発生しているのだ。
 恐らく、原因は空から降ってきた鎌。アレが出現してから能力に障害が起きるようになっている。
 獣の拘束が易々と解けてしまったのも、その所為である。
「……捜索は別働隊に任せます。さっきの連絡で私たちの仕事は終わった、とも言われましたしね」
「終わったて……まだ魔獣は倒してへんで?」
「……気にはなりますが、上からの命令です。勝手に動けば何をされるかわかった物ではありません」
「だからってこのまま何もしない、ってのもなぁ」
 上司の指令というのにも怪しい点がある。このまま何もせずにいては癪だというのはユリも同じだ。
 しかし、これ以上IO2の仕事に無関係の人間を巻き込むのもどうか、と思ったのである。
「……皆さん、今日はありがとうございました。後ほど、お礼はします。今日はこの辺で解散としましょう」
 コートを翻して背中を見せたユリに、それ以上何も言う事も出来ず、この事件は幕を閉じた。

 余談だが、その後数日、ユリと真昼がこの公園を見張っていたが、獣は現れなかったと言う。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【1122 / 工藤・勇太 (くどう・ゆうた) / 男性 / 17歳 / 超能力高校生】

【6408 / 月代・慎 (つきしろ・しん) / 男性 / 11歳 / 退魔師・タレント】

【8538 / セレシュ・ウィーラー (セレシュ・ウィーラー) / 女性 / 21歳 / 鍼灸マッサージ師】


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■         ライター通信          ■
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 月代 慎様、シナリオに参加してくださってありがとうございます。『まさかのPC、NPC含めて全員援護』ピコかめです。
 思った以上に難産でしたが、勉強する所もありましたぞ。

 甘え上手! そういうのもあるのか!
 今まであんまり書いた事のない性格だったので、ちょっと上手く書けているか心配です……。
 いやぁ、ライターの仕事は色んなキャラに出会えて、面白い事ばかりですな!
 ではでは、よろしければ後編の方もよろしくどうぞ〜。