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<東京怪談・PCゲームノベル>


鳥篭のお使い



 踏みしめる土の乾いた硬さにセレシュは思わず苦い顔をした。かつて豊かな里山だったであろうこの場所は、見目には緑で溢れているものの、土はやせ細っている。少し多い雨でも降れば容易に山崩れが起きるに違いなかった。
 そんな場所に放置されている社は長いこと誰にも見向きもされず、加えて祀るべき神の気配すらも残っていない。
 ――侘しさを覚えてしまうのは遠い己の「かつて」を思い起こしてしまうからか。僅かな感傷を振り払うように、セレシュは背後、少し距離を置いて歩いてくる少年を振り返る。
「こんなら大丈夫とちゃうん? ここはもう神さん居らんて言うとったけど、ほんまに何も居らん」
 振り返った先に居る少年は、嫌な臭いを嗅いでしまった時のように鼻の頭に皺を寄せた。
「…抜け殻っつったって、気配は残ってるからな…」
「『魔除け除け』渡したやろ? あれで充分対処できる範囲やと思うけどなぁ」
 少年の腰には熊避けに似た大ぶりの鈴がついている。カウベルに似た形状のそれは、しかし音を立てることは無い。セレシュが手渡したそれは、「魔除け除け」というかなり珍しい効果を持つものであった。彼は恐る恐る、といった様子で崩れそうな鳥居をくぐり、辺りを見渡す。表情はまだ嫌そうな、渋いものではあったが、
「…ホントだ、割と平気。あんた凄いな」
 ぱちくりと目を瞬かせる仕草と声色は大層素直なものであったので、セレシュは思わず、口元を緩めた。



 アンティークショップ・レンは、何処にあるのか判然としない癖に、必要な時に――あるいはまったく必要ない時に――セレシュの目の前にふらりと現れる。元々魔具の修繕や、扱いそのものに長けているセレシュは、因縁に絡み取られて曰くつきになった道具ばかりが集うこの店とは馴染みが深い。
「ああ、あんたか。久しぶり…いや、そうでもなかったか」
 煙管を揺らしていた女店主――碧摩蓮が、ちらりと顔を上げて口元を緩める。丁度良かった、という口ぶりに、セレシュは小さく息を吐き出した。
「頼まれとった道具の修繕、終わったで。そんで、うちに何か用があったんか?」
 動かない懐中時計(針が全て抜かれているのだから動く訳もない)を蓮の示した棚へ置きながら、セレシュが問う。見た目は壊れた懐中時計にしか見えないが、これもまた「曰くつき」だ。セレシュが修理したので、「本来の用途」で使えるようになっているはずである。
「話が早いねェ。知人から、誰か手伝いに寄越してくれないかって相談されててさ。多分、あんたがちょうどいいタイプ」
 店内の商品を物色しつつセレシュは言葉の先を促す。狭い店内だ、何処に居ても店主の声はあらかた聞こえている。
「『手伝い』ねぇ。どんな内容?」
「魔具の材料採取。依頼主はあんたが修理した懐中時計の作製主だ」
「へぇ」
 思わず視線が上がった。彼女が修繕した懐中時計は、針が全部抜かれているが、星や月の並びに応えて「ここではない時間」を見せてくれるという代物だ。尤も、この道具を発動させるためには代償として「自分の時間」を捧げることが必要なので、余程せっぱつまっている人間か、あるいはセレシュのように「使える時間に制限が殆どない」存在でなければ使い物にはならないだろうが。
 修理の際に覗いた時計の中身はセレシュもあまり触れたことのない類の、恐らく錬金術から派生した魔術であろうものが使われていた。どこかで見たような既視感も覚えはしたものの、セレシュが扱うものとは異なる系統の技術だ。
 そういう訳で興味を覚えたセレシュに、蓮は紫煙を吐いてから、傍らに無造作に詰まれた紙切れを引っ張り出し、苦笑する。
「場所は…ああ、これも何かの縁かねぇ。…主不在の、神社だそうだよ」


 里山は、古くは人里と山を隔てる「境界線」だった。昨今、人の手が入らなくなったことで荒れ放題になっている里山は、社会問題にまで発展している訳ではあるがそんなことはさて置き。
 セレシュが依頼されたのは、そんな荒れた里山に放置された社から「土」と「ご神体」を持ち出すこと――だった。
「ご神体持ち出したらあかんやろ」
 最初にその話を聞いて真っ先にセレシュはそう反駁したのだが、依頼主として蓮から紹介された青年はけろりとした顔で言ったものだ。寂れた雑居ビルをまるごと買い取って自身の「工房兼住居兼店舗」にしているこの人物は、藤代鈴生、と名乗り、セレシュを物珍しげに見ていたが、彼女の正体については些かも触れることなく、面倒そうに頭をかいた。
 一方のセレシュも、幾らか剣呑な気分ではあった。左眼を眼帯で覆ったこの人物とは、実は以前に一度だけすれ違う程度に遭遇したことがある。加えて、聞けば、彼女が見知っているどうしようもないトラブルメーカーである少女の「師匠」だと言う。道理で例の懐中時計に使われている技術に、どことなしに既視感を覚えた訳だ。
「いや、神様本人からの依頼? らしいから、そっちは全然問題ねぇよ。俺が採ってきてほしいのはむしろ土の方」
 セレシュからは一定の距離を置いたまま、鈴生がそう説明する。ちなみに距離を置いている理由は、彼自身の「体質」とセレシュの「本能」が大層相性が悪かったためであった。理由は分からないが魔縁の類に近い気配を纏った青年は、神域を護り、魔や邪を退ける存在であるセレシュから見ると、天敵のように思えてしまうのである。彼自身には何ら落ち度はないと(恐らく)思われるのだが、こればかりは本能なので致し方ない。
「…荒れた神社の土なんて、何に使うん?」
 これは興味からの問いかけだ。彼はうーん、とくわえ煙草をしたままで天井を仰いだ。
「直接使うんじゃなくてな。温室で植物育てるのに使う予定」
「現役の神域から貰って来た方がええんちゃうの。自分、藤の知り合いやろ?」
 名前を挙げたのは、このビルからも近しい位置にある小さな住宅街の、これまた小さな神社で神主見習いをしている高校生だった。どうも話を聞いていると、この人物はセレシュも何度か顔を出している神社の人間と親しいらしい。尤も、彼自身は纏う気配が原因か、神域にはあまり立ち入れないらしいのだが。
「多少痩せてる土の方がかえって望ましいんだ。あそこは主祭神が樹木神と…あとまぁ祟り神も居るけどあれは置いといて、そういう属性だから、何だかんだ土の力が強過ぎるんだよなー」
 そこそこに神域に縁があって、あんまり力の強くない土が欲しい、というのが彼のオーダーであるらしい。我儘だなぁとは思うものの、魔具の材料は案外些細なことで失敗を引き起こしたりもすることはセレシュも理解しているので、そういうものなのだろう、と納得するほかない。
「引受けて貰えるんなら、荷物持ちを付けるから使ってやってくれ」
 俺は別件で忙しいから、と告げて鈴生が紹介したのが――現在セレシュと行動を共にしている少年、東雲名鳴である。




 初顔合わせは惨憺たるものだったな――とセレシュは「魔除け除け」をそれこそお守りみたいに扱いながら彼女の後をついてくる少年を見てしみじみ思い返していた。

 東雲名鳴、と名乗った少年は、一言で言えば「鬼子」である。邪気の塊みたいな性質だったのだ。当然、そうしたものを「除ける」立場であるセレシュとは相いれない訳で、彼はセレシュの気配を感じるなり部屋の隅へと退避し、青い顔で言ったのだった。
「スズ、俺無理キャンセル」
「…あー。そうか、お前さん、俺以上にダメだったなーこういうタイプ…」
「いや、すまんな、驚かす積りは無かったんやけど…」
 強い邪気に対して殆ど条件反射で鋭い気配を向けてしまったのだが、あまりに少年――名鳴が青い顔で、おまけに気まずそうなもので、セレシュの方も気まずい気分になって思わずそう謝ってしまう。と、彼はとんでもない、と言う風に首を横に振った。
「いいよ、俺が邪気抑えるの下手だから、よく敏感な体質の人が気中りして倒れたりするし…抑える練習はしてるんだ…」
「そ、そうなんか。お互い大変やね」
 自身の「領域」に入ったものを無条件で石化させたくなってしまう性質を持つセレシュにしてみれば他人事でもない。まして、そうした性質を何とか日常生活には支障ない程度に克服しているセレシュと違い、年若い彼はまだ振り回されている様子だ。何だか随分と前の自分を見ているような気分にもなってしまい、「魔除け除け」なんて魔具まで渡して気を回したのはその辺りも起因しているのかもしれない。
 とはいえ、先祖に鬼の血筋が入っており、先祖がえりで鬼の特性が強く出てしまったのだという彼は、邪気を抑えるのが下手なこと以外は充分に仕事をしてくれていたと言える。今だって、山歩き用の装備一式に加え、(実は人里からはそれなりに離れた場所だったので)念のためにと用意したキャンプ用品一式、それに加えて今は神社の境内を掘り起こして集めた土を袋詰めにして平然と背負っている。
 見目はそこらの高校生と変わらない平均的な体格なので、背中に負った荷物に埋もれそうに見えるのだが、
「まぁこれくらいは」
 あっさりと言ってセレシュが抱えた袋もひょいと背中のリュックに放り込んでしまった。
 境内――いや、「元」境内と呼ぶべきか――には夏の終わりを惜しむように、蝉の声が雨のように降り注いでいる。だが、山中にはぞっとするほどに動物の気配が少なかった。見た目にはまだ現れていなくとも、矢張りここは、随分と自然の力が損なわれているらしい。そのことに一抹の寂しさと不安を感じながら、セレシュはスコップを置いた。頼まれていただけの土は確保できたが、触れた土には思った以上に力が無かった。
(多めに確保した方がええやろか)
 少し思案していた、その時だった。不意に背後から鋭い、殺気にも似た気配を感じてセレシュは反射的に視線を向ける。と、慌てた様子で名鳴が彼女の背後を指差した。
「俺じゃない、そっち!」
「…?」
 一瞬、何を言われたのかの把握と、石化の視線を抑えなければ、という意識がせめぎ合って反応が遅れた。その背後――
 鎌首をもたげて、一匹の蛇が出現していた。名鳴がリュックを降ろして、スコップを握る。彼は無造作にそれを振りぬき、
「!?」
「ギャア!!」
 セレシュの横を掠めて、そのスコップは飛んだ。さして力を込めたようには見えなかったにも関わらず、殆ど視認できないような速度で。
 ぎょっとしたセレシュの背後で、何かが倒れてのたうつような音がして、ようやく彼女は振り返り、背後の巨大蛇に気が付いた。シュウシュウと呼吸音とも警戒音ともつかぬ音を口から漏らすそれの周り、落ち葉が腐り、ほんの微かに残っていた神域の清浄な気配が穢れていくのがありありと分かる。スコップによってその胴体――セレシュの細い身体と殆ど同じくらいの胴回りがあった――には深々と傷が開いていたが、そこから漏れるのはドス黒い液体だ。視線を鋭くするセレシュの眼前で、その黒い液体はビチビチと音を立てて泡立ち始め、そこから小さな黒い蛇が這いだしてくる。
「ッ」
 石化させてしまった方が手っ取り早い気はしたが、いつの間にか片手にメリケンサックをはめた少年が彼女の視界に入る位置で、蛇をボコボコ殴り飛ばしていたので、とりあえずはやめておく。巻き込むのは気が引けた。
 粘性の強い液体の独特の音を立てて足元には蛇の群れが這い寄ってくる。
(かつての神使の成れの果て、やろうか)
 そう思えば攻撃するのは些かならず気が進まなかったが、とはいえ、今はこの領域を穢すモノに成り果ててしまっているのも事実だった。それを捨て置くことも出来ない。やむなくセレシュは愛用である魔具の剣を地面に突き立てる。そこから、氷が蔦のように這い出し、一息に黒い蛇の群れを覆い尽くした。
「恨まんといてな」
 呟いて、その氷を砕く。酷く澄んだ音をたてて、黒い蛇たちは氷ごと霧散していった。その向こう側、大蛇を相手取っていた少年の方は軽々と大蛇を、素手で殴り飛ばしているところだった。冗談のような勢いで巨体が吹き飛び、辺りの地面に叩きつけられる。
 動かなくなった大蛇の様子をしばし見守り、やがて姿が薄まり始めたことでやっと安心したのだろう。名鳴がぱんぱん、と蛇を殴った手を払った。一言。
「あー、吃驚した」
「うちが吃驚したわ!」
 ――いきなりスコップが飛んできた時には本当にぎょっとしたのである。
「悪い悪い。でもセレシュさんには当たらなかっただろ?」
「そういう問題とちゃう…まぁ、確かに結果オーライやけど」
 彼が咄嗟に動かなければ、名鳴という大きな邪気の塊にどうしても意識を引っ張られてしまうセレシュは、大蛇の接近に気付くのが遅れた可能性もあった。そこは認めざるを得ない。嘆息してから、セレシュははたと視線を彼の背後へ寄せた。先程吹き飛んで行った大蛇――そこに、何かの気配がある。
「何やろ」
 警戒は解かず、名鳴と二人、そろりと近寄ってみると、草叢で何かが鈍く、夏の日差しを照り返した。
「あ。ご神体」
 先に気付いたのは名鳴だった。そこで足を止めて、指で指示した先。確かにそこには、緑色の蛇にも見える、恐らく翡翠が混ざっているのであろう奇妙な石が転がっていた。恐らく、里山で出てきた変わった形の石を、そのままご神体としていたのだろう。
「重たそうやなぁ」
 ご神体が石であることは聞いてはいたものの、思わずセレシュは唸る。背後の名鳴をちらと見やると、彼はぶんぶんと首を横に振った――触れても既に神様の存在は感じられない程度のものだったのだが、それでも苦手意識の方が上回ってしまうのだろう。ここまでの荷物は殆ど彼一人に任せていたこともあって、セレシュは仕方ないなぁ、と眉根を寄せたまま石を持ち上げてみた訳だが、
「…重い」
 思わず唸った。小柄なセレシュが抱えあげられる程度の大きさではあるのだが、何らかの力が働いている物か、見た目よりもずっと重たい。
「やっぱり俺、持とうか?」
 おずおずと申し出る名鳴に、セレシュは苦笑した。それでなくとも、今の彼は大量の荷物を背負い、更に片手にセレシュの山登り装備一式を抱えているのだ。いかに既にご神体としての力を失っているとはいえ、苦手なのだろうものを更に持たせるのは矢張り気が引けた。
「ええよ、これくらいはうちがせんと。手伝いに来た意味があらへんやんか」
「そんなことないだろ。セレシュさんが居なかったら俺、神社なんて入ろうとも思えなかった」
「…そんなに苦手なん?」
「体質的に合わないのもあるけど、小さい時に、近所の神社に無理して入って、ちょっと色々やらかしちまって。…トラウマなのかな、苦手意識が強いんだ」
 だから助かった、と頭を下げられて、セレシュは再度苦笑を漏らす。
「でも、これはうちが運ぶさかい。代わりにその荷物、帰りも持ってもろてええか」
 問えば、勿論、と僅かに口元を緩めて名鳴が頷いた。



 持ち帰ったご神体は、どうやらどこかに預けられることになったらしい。元より、あの寂れて打ち捨てられた神社に居たのであろう「神様」からの依頼だったと言うから、どこぞへ移り住んだ神様の下へ届けられたのかもしれない。その辺りは単純に依頼を引き受けただけのセレシュは、特に尋ねなかったし、依頼主である鈴生からも告げられることは無かった。
 ――依頼料を受け取る為に再度雑居ビルを訪れたのは、秋が見え始めた夏の終わりの頃だった。
 夏休みが終わってしまったとかで、名鳴は学校に行ったとかで不在である。依頼主の青年だけが、変わらず部屋で火のついていない煙草をくわえていた。
「あの土、植物育てるとか言うとったけど、具体的にどういう用途なんか聞いてええ?」
「それは興味で?」
「興味で、やな」
 笑って頷くと、鈴生は面白そうに口の端を持ち上げた。セレシュが初めて見る、彼の愉快そうな表情であった。(セレシュのことが苦手なのか、何度か会う度に嫌な顔をされていたのである。)
「――薔薇を育てる、とだけ教えてやるよ。後は企業秘密だ」
「薔薇? あんな痩せた土では育たへんやん」
「育つんだなァこれが。神気がほんのり混ざってて、栄養素の薄い土じゃねぇとうまくいかねぇんだわ。その薔薇使うと人間が使うのにちょうどいい塩梅のあれやこれやが作れると。あそこの神社の神さんが移住する時に俺達が手ェ貸して、代わりに土を譲ってもらうことになってたんだけどよ。メイは神社に入れねぇから、あんたが来てくれて助かった」
 ちなみに、土の神気が強すぎると、効果が強くなりすぎて人間には毒になる。そういう理屈らしい。
「ちなみに薔薇の世話すンのは俺じゃなくて愛弟子の予定だからな、何か知りたかったらアイツに聴いとけ」
 愛弟子、と示された人物のことを、セレシュは知っていた。知っていたからこそ、思わず胡乱な目つきになる。
「それはそれで厄介事になる気がするんやけど、大丈夫なん?」
「それはそれで面白ぇだろ? あいつ絶対何かやらかすからな、見ものだよなァ」
 そんなことを言ってケタケタと笑う辺り、性質的には邪気の多い名鳴などよりよっぽど彼の方が性根は腐っている気がする。嘆息して、彼女は思わず額を抑えた。――響名があんなトラブルメーカーになった一因は、この師匠にあるのではなかろうか。そんなことを考えながら、彼女はふと、名鳴の事を思い出していた。東雲、という姓を名乗るからには、件のトラブルメーカーの少女との血縁なのだろう、そう思ったのだ。
(それにしちゃ似てへんかったけどな…見た目も中身も)
「あれ、言ってなかったか? メイ――名鳴の奴は、響名の双子の弟だ」
「……双子ォ!?」
 思わず素っ頓狂な声が出た。
 世間は狭い、という感想と、「見た目も中身もあまりにも似ていない」という感想が同時に浮かび、セレシュは唸る。一言。
「詐欺ちゃうか」
「そういう文句は遺伝子に言ってやれよ、当人達だって知ったこっちゃねぇだろうしよ」
 鈴生の言葉は全く以てぐうの音も出ない正論だった。



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【8538 / セレシュ・ウィーラー 】