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<クリスマス・聖なる夜の物語2004>
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聖なる夜の物語:巨大ターキーをゲットせよ
●オープニング
古の隠れ家、周囲に広大な樹海が広がる逢魔達の棲家。
日々神に背く者として戦いを続けている魔皇様達も元は人間。この時期にはクリスマスというイベントを楽しみたいらしい。
楽しいのだから、この際本当は敵を称える行事なのだということは棚の上にしまっておいて。
「クリスマスパーティーって言えばやっぱりパーティメニューよね」
「本来食事を摂らなくても大丈夫な魔皇様とはいえ、食事はやはり、心の栄養でもあると思います。楽しんでいただきたいですね」
「やっぱりもっとこう、バーンとインパクトの大きいものが良いかなぁ?」
パーティの準備を担当する逢魔たちは、どうやらパーティに出すメニューを色々と検討しているようだ。
「インパクトねぇ……。あ、ねぇねぇ、知ってる?」
不意に思い立ったように1人が言った。
「隠れ家の近くの森にね、大きな七面鳥が出るんですって」
どうやら、何人かの逢魔が隠れ家の周りに広がる森で、体長10メートル近い鳥、それも七面鳥を見たというのだ。
「そんなに大きなターキーだったら……食いでも、インパクトもバッチリよね」
「問題は、誰にそのターキーを獲って来てもらうかよね」
……結論。
有志の魔皇様、逢魔に捕獲してきてもらおう。そんな経緯で募集の貼り紙が至る所にばらまかれたのである。
●撒かれたビラの受取人:ある逢魔と魔皇の日常
「ねぇっ、郁人! これ見てこれ!!」
勢いよく魔皇、柏葉・郁人の部屋に飛び込んできたのは、彼の逢魔、パルファだった。
「……なんですか?」
部屋で、パソコンと向き合い、本業である小説のネタを考えていた郁人はまた、パルファが何やら変わったものを拾ってきたのか、イタズラのネタを考え付いたのか。そう思いながら苦笑い交じりで尋ねた。
彼は、どうも、人のいいところがあるのか。さらに彼のパートナーがこんな風にやんちゃな性格だから尚の事か、本来魔皇の世話をするものらしい逢魔と立場が逆転してしまっているらしい。
「今度のクリスマスパーティにさ、隠れ家近辺に出るっていうおっきい七面鳥を使いたいんだって。それの捕獲班を募集してるって。ねぇ、やってみようよっ」
先ほど手に入れたチラシを郁人に見せる。
『巨大ターキーを捕獲してくださる魔皇様、逢魔を募集します。
委細は古の隠れ家 クリスマスパーティ運営委員会まで』
「巨大ターキー……ですか」
「うん。おもしろそうじゃない? やってみようよー」
おいしいのかなぁ? でも、追っかけて捕まえるまでの間が楽しそうだよね。じわじわ追い詰めて、じっくり楽しみながら捕まえるのがいいよねぇ……。あ、七面鳥でも、怖いって表情をするのかなぁ? するんだったらその表情はじっくり眺めてから捕まえてやりたいなぁ。
と、満面の笑みとは裏腹に残酷な台詞を交えながらパルファはすっかり行くつもりのようだ。
無邪気な子供の様にはしゃぐパートナーを眺め、改めてパソコンのディスプレイをみる。
ちょうど、先の話がうまく書けずに煮詰まっていたところだ。身体を動かすのもいい気分転換になるかもしれない。
郁人は打ちかけの文章ファイルを保存し、にこりと微笑む。
「そうですね。久しぶりに殲騎を駆ってみますか……」
「やったー! 郁人、ありがとっ!」
まぁ、ともあれここに一組、ターキー捕獲班が結成されたわけである。
●撒かれたビラの受取人:ある魔皇様の憂鬱
時を同じく。隠れ家内のとある部屋では、魔皇、北原・亜依が今日何度目か分からないため息を漏らした。
「あぁ……本当にこの所、ストレスの溜まることばかりね……」
魔皇たちで運営する集まりの主宰を務めている亜依は、とかく外部との折衝に奔走する日々が続いている。
上の反応はとにかく遅く、一方で賛同を希望する魔皇たちの署名は集まってきている。その板挟みの状態がここしばらくの彼女だった。
見た目10歳そこそこの少女だが、言動は20も過ぎた女性の愚痴に近い。
「……全く、盆暮れどころか、クリスマスもあったものじゃないわ。……元々興味はないけれど」
胃潰瘍になりそうね、とぼやきながらも山積みの書類をまとめている彼女を見つめる視線が一つ。
「あぁ、亜依様はお疲れがたまっておいでの様子、ここは私が何か、癒して差し上げねばっ」
物陰で1人で決意を固めるのは亜依の逢魔、アサミだ。
そこに、ひらりと一枚舞い込んでくるチラシ。
『巨大ターキーを捕獲してくださる魔皇様、逢魔を募集します』
「むむむ、巨大な七面鳥ですかっ……。こんなすぐ近くにそんな生物が生息していようとは」
そして、彼女の頭の中に
<七面鳥を追いかける → 亜依様のストレスも解消できるのでわ?>
という方程式が成り立ったらしい。これこそまたとない機会とビラを片手に亜依の元に出て行く。
「亜依様! お仕事ばかりでは身も心も疲れてしまいますっ。ぜひ、私の癒しの歌声、クリスマスヴァージョンで……」
「……今はいらないわ」
「あぁ、そんなっ。……でも、アサミは負けません。これをご覧ください! これで運動をすれば心も身体もリフレッシュ! きっといい考えも浮かびますっ!!」
「何?」と差し出されたチラシをけだるそうに見る亜依。
「七面鳥? 何故鳥一匹追わなくてはならないの?」
「ですからっ、こんな大きなターキー相手ですっ。殲騎でもってハンティングですっ。銃の一発でも撃てばストレス解消になって、ターキーを捕まえたらこの逢魔たちもきっと喜びますっ。まさに一石にちょうっ!」
1人、全開のテンションで説明と説得を試みているアサミを冷ややかに眺めていた亜依は、しばらくの間をおいてこう答えた。
「そうね。この七面鳥には悪いけど、的になってもらおうかしら……」
「はいっ。では早速七面鳥について待ちで聞き込み調査をしてまいりますっ!」
そして、七面鳥は彼女らのいいストレス解消の的とあいなったのである。
●とりあえず下準備にかかりましょう
「あなた方が手伝ってくださるのですね。ありがとうございます」
申し込みに行った4人を迎えたのは今年、この隠れ家のパーティ運営を担当する逢魔。
「巨大な七面鳥が必要だとか?」
「本当なら普通のターキーでも構わないのでしょうが、やはり、あっと驚く趣向が欲しいと思いまして」
(ていうか、そもそもそんなふざけた趣向を実行しようとするあなたたちもどうなのか?)
これはその場にいた者たちの率直な感想だろう。
「ともかく、例の七面鳥は隠れ家から少し北にに行った森の中に住んでいます。体長は目撃者に寄れば10メートル前後。そうですね……殲騎が7メートルほどですから、その1.5倍くらいはあるでしょう。今まで目撃されなかったのが不思議なくらいです」
「うーん……。何か、とっても陰謀めいたものを感じますっ」
「はいはい、アサミは少し黙ってて。実行委員長さん? どうせ、私達じゃ遠くから狙撃するのがメインになるだろうから、大きさはあまり関係ないと思うわ。問題はやはり身に傷をつけないことが前提? そうすると捕獲する方法を考える必要があると思うから」
「そうですねぇ〜。傷一つというのは無理でしょうから、撃破弾【ブレイクショット】などの爆発する攻撃をを使わなければ大丈夫だと思います」
足などを狙えばできる限り傷をつけずに動きを封じることができるでしょうし、と逢魔は付け加える。
「そうですか……。後は、その七面鳥を捕まえたとして、流石に隠れ家の中には持ってはいけませんね。どうすればいいですか?」
「クリスマスの会場は隠れ家の外に設置する予定なんです。森の中に大きな広場があるので。そこまで持ってきてくだされば調理いたしますので。ハーブと、それに焼くためのかまどを用意しておきます」
「わかりました。では、早速出かけましょうか。森の中では視界も悪くなるでしょう。日が暮れるまでには捕獲したいですしね」
かくして4人は隠れ家の周りに広がる、広大な樹海へと出発したのだった。
●材料調達:巨大七面鳥との遭遇
樹海を歩き始めて約1時間。
「……あれが、噂の七面鳥ね」
亜依は、殲騎・リバースジャッジメントに乗り、前方の黒い物体を見据える。
「10メートルほど、とは聞いていましたが……思ったより大きいですね」
インカムを通し、殲騎・プランシェットに乗った郁人が答える。
一行の見る先ににある黒い物体。それは森から頭一つ飛び出た、どこからどう見ても七面鳥としか言いようのない怪物であった。
「そうね、たぶん……殲機の約1.5倍ね。やっぱり、遠くから狙撃するのが一番かしらね」
「亜依様っ、おまかせくださいっ、このアサミが犯人を逃さず追跡いたしますっ。その為に隠れ家の住人達から、あの七面鳥についての情報をたっぷり聞き込んでまいりましたぁっ」
亜依の後ろに乗るアサミは、クリスマスルックに身を包み、七面鳥についての情報を書き留めたメモ帳を握り締め、最近ハマっているらしき探偵まがいの台詞を口にしながら一人ノリノリの”廃”テンションである。
「そう……。お願いね」と、すっかり彼女のノリに慣れてしまった亜依は冷ややかに答えながら、
「じゃあ、両側から回り込んで挟み撃ちで捕獲。いいわよね?」
「ええ、そうですね。どちらかでも、射程距離にはいった時点で凍浸弾【コールドシュート】を撃ちましょう。一発で捕獲できればいいのですが、後は臨機応変に対応……。という感じですね」
「あんまり簡単に捕まってもらってもおもしろくないけどなぁ……」
「まぁまぁ、パルファ、そういわないで下さい」
それぞれの思惑を胸に、2機の殲騎は七面鳥を両側から挟むように回りこむべく、森の奥へと踏み込んだ。
●材料調達:七面鳥 VS 殲騎。これも自然の摂理?
当の七面鳥は、捕獲者たちに気付く様子もなくバリバリ森の葉っぱをくちばしでむしりとっては食べている。時々首を上げ、せわしなく辺りを見回すが殲騎達にはまだ、気付いていないようだ。
やや日が落ちかけているため、鳥目である彼女(?)には周りがよく見えないのかもしれない。
やや、大きめに回りこんで、七面鳥から十数メートルはなれたところまで近づいたプランシェットは真クロムライフルを構える。
「すぐに仕留めたらおもしろくないよ、郁人ー。最初はちょっとだけ外してびっくりさせてやろうよー」
郁人の後ろで不満げな声を上げるパルファ。元々じっくり獲物を追い詰めたかったのだから、簡単に捕まえる方法には気が進まないらしい。
「パーティの準備をしている逢魔たちが待っていますしね、あまり暴れさせると身に傷がついてしまうでしょう?」
本音はさっさと捕獲してしまいたいというだけなのだが、そこは内緒にしておく。
ちぇ、しょうがないなぁ。と言いながらも照準を七面鳥の足に合わせるパルファ。
「あいつ、餌食うのに夢中みたいだから撃つなら今だよー」
照準が定まった事を告げる。
「では、さっさと片付けてしまいますかね」
クロムライフルの銃口から冷気を纏った弾が放たれる。
足と、そのすぐ側の地面を狙った真凍浸弾【コールドシュート】は狙った通り、七面鳥の足、そして地面を一気に凍結していく。
「ぴぎっ!?」
突然身に降りかかった災難に七面鳥は酷く面食らったらしい。飛べない羽をバタつかせ、凍りついた足を動かそうともがく。
「亜依様、郁人さん達の第一弾が着弾したみたいですっ」
七面鳥を挟んだ反対側十数メートル、タイミングを図っていたリバースジャッジメント。アサミがレーダーが捉えた情報を告げる。
「私達も行くわよ。どうやら……一発じゃ足らないみたいだから」
冷静に亜依がモニターに映る七面鳥を見据え、真デヴァステイターを構えた。
死に物狂いで暴れる七面鳥。真凍浸弾で作り出された氷がみしみしと大きな音を立て、砕けていく。
「パルファ、続けて撃つぞ!」
「オッケイ、でも……あの七面鳥バタバタ暴れて照準が掴みづらいよ……って、わぁ! 来たっ!」
基本的に七面鳥を追う事を想定していたパルファはまさか、追われるということは思いもよらなかったらしい。
七面鳥は偶然視界に入った殲騎を敵とみなしたらしい。
バキバキと木々をなぎ倒しながらプランシェット目掛けて突っ込んできた。
「あまり近づかれては困りますね、飛びますよ」
真凍浸弾はあまり近づかれては使えない。一時、空へと退避する。
「ぴぎ?」
敵が空に逃げたのを見、空を見上げる七面鳥。
「へへー、空が飛べないなんて不便だねー。悔しかったらそのちっちゃい翼でとんでみなよー」
パルファの挑発を理解したのかいないのか。ピキー! と鳴き声をあげ、七面鳥の注意は完全に空に向いている。
……そこに、
バシュッ!
七面鳥の足を貫く閃光。リバースジャッジメントの真狙撃弾だ。
バランスを崩した七面鳥は、辺りの木をなぎ倒しながら倒れる。
「今のうちに氷漬けにしてしまいましょう」
「そうね……」
七面鳥が体勢を立て直す前に同時に打ち込まれる真凍浸弾。七面鳥は見る間にその身を凍結させられ、動かなくなったのだった。
●宴開始前:材料の行く先は……
無事、七面鳥を捕獲した一行はパーティの準備をしている逢魔たちが待つ広場へと向かった。
森の中の開けた場所に会場は設置されつつあった。大きなモミの木にはしごをかけ、幾人もの逢魔たちが飾り付けをしている。
そして、会場の真ん中には大きなかまど、それに、ありったけ集めてきたのだろう。山積みにされたハーブがあった。かまどの天井部分はまだ塞がっていない。その光景はかまどというより、巨大な炉か何かのように見えた。
「横からかまどに入れる方法も考えたのですが、とにかく大きいことですし。天井から入れて密閉して焼くほうがうまくいくのではないかと思ったものですから」
調理担当の逢魔の話だ。
比較的楽に捕獲できた七面鳥、問題は調理だった。
何しろ並々ならぬ大きさ。さばくだけでも一苦労。
仕方がないので、何人かの魔皇に手伝ってもらい、剣型の魔皇殻でさばいてもらう。その中にありったけのハーブを詰め、天井をまだ塞いでいないかまどの上に棒を渡し、ロープで全員係で吊り上げる。何とかかまどの中に入れ、ふたをする。そこに火を入れ、蒸し焼きにすることとなった。
4人も他の運営係の逢魔たちの指示を受けつつ準備を手伝うことになった。
「ねぇ、この大量の羽根、どうしよう?」
すっかり丸裸にされた七面鳥と、その傍らに山積みになった羽。
「そうですね……。土に埋めればいずれ木々の養分になるでしょうか?」
「そうね……。どうせここに置いていても邪魔なだけだし」
「あっ、でも一枚残しておきましょうっ。これでかまどの火をあおげば、あっという間に火が起こせそうですっ」
こうして、大量の羽根は穴を掘り、そこに埋めることになった。数ヶ月もすれば土中の微生物によって分解され、森の木々の養分として、自然に還るだろう。
そして、一枚だけとっておいた羽はかまどの火を起こす、うちわの代わりに使用された。
体長10メートル。その身体を覆っていた羽だからそれ一枚だけで十分すぎるくらいの風量を得ることができる。
そして、焼くこと数時間。ほんのりといい香りが漂い始める。
焼き上がりを見計らい、熱々になったかまどを取り壊す。
丁寧にレンガを割り、表面を保護していたハーブ類を取り除くと、中からこんがりとキツネ色に焼けた巨大な七面鳥が現れた。
「……うわぁ……こうして見ると壮観だね」
焼きあがった巨大ローストターキーを見上げながら、パルファは呟いた。
「まさか、魔皇がこれを食べて食中りを起こすとは思えませんが……。食べるには少々勇気のいる迫力ですね……」
郁人が苦笑する。
「それにしても、誰がこんなに大きく育てたのでしょうかっ? 誰かの陰謀か、はたまた自然界の脅威です。これは、ぜひ犯人を突き止めたいものです」
アサミの探偵口調は未だ、抜けないようだ。
「……それにしても、本当にこの量を全員で食べつくせるのかしら……?」
亜依の冷静な突っ込みの通り、ざっと見積もっても数百人分はあるのではないだろうか。
「そうですね……。あとは、隠れ家の各家にでも配布いたしましょう。先の神帝軍との戦いで家族を失ったり、困窮している者達も大勢います。そんな者たちのために」
パーティを主催した逢魔たちの1人がそういって微笑んだ。
●宴の開始:こうして七面鳥は……
こうして、古の隠れ家のクリスマスパーティが開催された。
日が落ち、大きなクリスマスツリーに明かりが灯される。暗い森の広場をツリーの明かりが優しく照らし出す。
「ギガテンプルムの陥落により、戦いは一つの区切りがつきました。しかし、私達の戦いはまだ続いています。
……でも、今夜だけはそれを忘れ、楽しんで行ってください」
司会役の逢魔がパーティの始まりを告げる。
確か、昨年は神帝軍との戦いの真っ只中。そして、今も尚幾多の問題が彼らの前には山積みとなっている。
でも、今日このひと時だけは誰もがそれらの全てを忘れ、穏やかな時間が過ぎていった。
そして、巨大なローストターキーは均等に切り分けられ、隠れ家に住まうものたちへと振舞われた。
「そういえば……、世界の終末にビヒモスという怪物の肉を天使が人々に振舞うという話がありましたね。神に背く者が同じ事を今やっている……なんていうのも不思議なものです」
肉を受け取る逢魔たちを眺め、郁人が呟く。
「いいんじゃないかな? たまには」
パルファは自分の分のローストターキーをほおばりながら答える。
「はぁ……。この人たちのためにも、やらなきゃならないことは山積みだわ」
楽しむ人たちの様子を見ながら、亜依はまた、大量に残っている仕事の事を思い出してしまったらしい。
「亜依様〜、今はそのことは棚の上に上げておきましょうよぉ〜。ほら、楽しんでいってくださぁい」
通りがかった逢魔からジュース(?)と思しき飲み物を受け取って話を逸らそうとするアサミ。
「……アサミ、このジュース、お酒じゃない。……まぁ、酔っても、人化を解けば変わらないからいいけど」
「あれぇ? 間違えてしまいました〜」
「あ、みてみてー。雪だよ!」
「おや、そうですねー」
いつしか、高く月が昇った夜空にしんしんと雪が舞い始めていた。
こうして、巨大七面鳥は隠れ家中に振舞われ、あっという間に骨だけへと変わっていった。
残った骨も羽と同様土へ埋めることで、自然に還すことになった。
かくして隠れ家にひと時の休息をもたらした宴の夜は更けていったのである……。
-Fin-
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【整理番号/PC名 / 性別 / 年齢 / クラス】
【w3b232maoh/柏葉・郁人/男/24歳/孤高の紫】
【w3b232ouma/パルファ /男/19歳/インプ】
【w3c968maoh/北原・亜依/女/10歳/孤高の紫】
【w3c968ouma/アサミ /女/14歳/フェアリーテイル】
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■ ライター通信 ■
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はじめまして。この度は巨大ターキー捕獲にご参加頂き誠にありがとうございました。
WTの依頼とは何かと違う印象を受けられたのでは、と思います。
アクスディアの世界は私共ライターにとっては未知の領域と言える世界ですが、多少なりともイメージいただいている世界を描くことはできておりましたでしょうか……?
今後、ライターコンテンツ実装後にもし、何処かでお会いできる機会がありましたら幸いです。
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