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第一話 死の兵士
(0301)
現場は住宅地のど真ん中にある公園。 白昼堂々現れた「犯人」は、その場にいた子供とその母親12名を射殺。 長閑な憩いの場所は、一瞬にして惨劇の地獄絵図と化した。 目撃者はない。その場にいた者全てが殺されてしまったのだ。 そして、何の手がかりも得られずに混迷している中に、「犯行声明」が送りつけられた。 『この世界に安らぎはなく、世界は闇に閉ざされる。次に消えるのは・・・希望の光。お前たちの心の支えだ。』 明日、天使の歌声と呼ばれる合唱団が来日する。 犯行声明の言う「希望の光」はその合唱団ではないかと推測された。 警察は来日した合唱団をホテルに留まらせ警備を固めたが、犯行予告のその場に姿を現したのは、死んだはずの子供たちだった。
シナリオ傾向
ホラー
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MITSURU
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第二話 終らない死
(0302)
貴方は気がつくと廃屋の中に捕らわれていた。 身体は拘束されていなかったが、部屋には結界が張られているのか出ることが出来ない。武器などは取り上げられてしまったようだ。呪符一枚残ってはいない。 「逃げようと思っても無駄です。」 愉快そうな笑い声と共に一人の男が姿を現す。 その男は高塔 姫。人を殺し、死体を操り、死者の帝国を夢見るテロリストだ。 「あなたには面白い力があるようですね。私の兵士たちの材料にちょうど良い。」 そう言って笑う高塔の元から、あなたは無事逃げ出すことができるだろうか?
シナリオ傾向
バトル
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MITSURU
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第二話 創られた死
(0303)
あなたは深い森の中に迷い込んでいた。顔をあげるとそこには古びた洋館が立っている。 あなたは何とか場所の手がかりを得ようと、その洋館へと向かうが、そこで霊鬼兵・ナイトメアと遭遇してしまう。 ナイトメアの殺戮を目の当たりにしていたあなたは身構えるが、襲ってくる気配はない。どうやら眠っているようだ。 ここはどうやら高塔 姫のゾンビ工房として使われているようだ。 あなたは高塔のいない間に、その工房を探ってみる事にしたのだった。
シナリオ傾向
ミステリー
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MITSURU
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第三話 死の帝国
(0304)
全ての人間を殺し、死者による死者の帝国を築く。 高塔 姫はそのためだけに殺しつづける。 その高塔からあなたの元に一通の招待状が届けられた。 「夢溢れる遊園地へご招待いたします。」 その招待状によると、高塔は休日の遊園地を襲い、更なるゾンビ兵を作り出すつもりらしい。 賑わう遊園地の来客が全てゾンビとなり、そのまま街へ溢れたら・・・。 あなたは高塔の野望を阻止するために、指定された遊園地へと急ぐのだった。
シナリオ傾向
ホラー
登録クリエーター
MITSURU
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求めよ、然からば与えられん
(0306)
「あんた今幸せ?」見知らぬ他人にそう声をかけられたら、アヤシゲな新興宗教か胡乱なセミナーの呼び込みを警戒した方がいい。しかもその声の主が全身黒尽くめにサングラスまでかけていたら、近くの交番まで走って逃げた方がいい。見るからに不審なその男性は、こちらの様子に気付くと少し慌てた様子で目元を隠すサングラスを外した。「あ、悪ィ悪ィ。あんたがあんまり目ェ引くもんだからつい声かけちまって」少し細い為か鋭く見える瞳…不吉に赤い月を思わせる色で、それでも人好きのする笑みを含んで丁度目の前にある喫茶店を指差した。「奢るからさ、時間あんならちょっと茶でもしばかねぇ?俺、今暇なんだよ」ナンパなら余所でやれ…という言葉は続く台詞に押さえ込まれた。「あんた、かなり普通じゃねぇよな?興味あンだよ。そういう人の、」心あたりがないと断言出来ない一瞬の躊躇に、彼は思わぬ膂力で腕を取った。「生きてる理由みたいなのがさ」
シナリオ傾向
ほのぼの
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北斗玻璃
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罪が支払う報酬
(0307)
爆風にすっ飛ばされた人間が目の前に転がって来たら、まず普通の人間は思考が停止するだろう…たとえ親しくなくても知った顔であったならば尚更だ。こちらに気付いた彼…煤まみれになっているピュン・フーは「よぉ、また会ったな」と片手を挙げて挨拶に代えると彼に銃口を向ける黒服の男達に向き直った。物問いたげな視線を受け、赤い瞳が笑う。「アイツ等が持ってる薬がねェと、死ぬんだよ、俺」あっけらかんと言い放つ彼に、黒服達が「裏切り者」と呼びかける…このまま立ち去るわけにもいかないが、果たしてピュン・フーの言を汲むべきか、黒服達の言葉を信じるべきか。
シナリオ傾向
バトル
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北斗玻璃
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灰は灰に、塵は塵に
(0308)
小さな雑居ビル内で女性達が異変に見舞われた…ある者は闇雲に走り出し、ある者は周囲に殴りかかり、ある者は脅えて蹲り、悲鳴を上げ続けた。その場に居た男性達に押さえられたが、収容先の病院で彼女等は一様にどうしようもない恐怖に襲われたと言う。そしてただ一人、その症状に見舞われなかった女性が居た。「きっとあの神父様のおかげで無事だったんです」地下鉄の経路図の前に佇む白い杖を持った神父…盲目の彼に詳しい説明をした彼女に神父は御礼と祝福と…忠告をしたという。「『死の灰』にお気をつけなさい」と。そして、その沿線にそって次々と起こる同じ現象。IO2から流れてきた情報、その容貌と一致する神父が黒衣の青年と連れ立って地下鉄に入るのを見、思わず後を追った先で、彼等は待ち構えるように立っていた。
シナリオ傾向
バトル
登録クリエーター
北斗玻璃
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生きている者と死んでいる者
(0309)
「あんた今幸せ?」敵対していた昨日の今日でそう頓着なく声をかけて来たピュン・フー。本気でかかって来たくせに…と警戒するこちらの様子に「そんなとんがるなって。今日は俺、オフなんだよ…暇だったら一緒しねぇ?」と、差し出したのは、水族館のペアチケット。何故ペアなのか…というツッコミを押さえて同道の意を示したのは、好奇心と呼ぶには深く、興味というには強い衝動を抑えきれなかった為でもある。昨日の件も、彼が何を求めて『虚無の境界』へ入ったのかも…彼が、問いかけに何を求めているのかも。時間をかければ何か、形になる答えを得る事が出来るかも知れない。
シナリオ傾向
ほのぼの
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北斗玻璃
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味方していない者は敵対している
(0310)
『…同様の手口から、同一犯の犯行と見て警戒を呼び掛けると共に、対象となる人物を割り出し警護にあたるとの…』今、世間を騒がせているのは、スポーツ選手を狙った猟期連続殺人である。20歳前後、大なり小なりの記録を残した者ばかりが狙われるという理不尽さも、それがブラウン管の向こうで報じられるならば怒りを覚えても所詮は他人事という気楽さもある遠い出来事…なのだが。今それは我が身に降りかかるべき災難として隣にあった。一連の事件に『虚無の境界』が絡むと践んだ『IO2』は年齢が近く身長や体格が類似し、そして内情に通じ、且つ護身の心得のある者を囮として犯人の捕縛に乗り出した…協力を申し出たのは、運命よりもあてになる自分自身を試す意もある。そして狙いの通り、「なんだよ、やっぱり俺に殺されてェの?」と。ピュン・フーは黒衣の肩を竦めて笑って見せた。
シナリオ傾向
バトル
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北斗玻璃
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その名はレギオン
(0311)
公園の広場に立つ黒々とした姿は最早見まごう筈もない。その名を呼ぶが…いつもと様子が違う。口癖のような問いもなく、サングラス越しに楽しげな表情もなく、晒された真紅い瞳が虚空を見つめるのみ…案じてもう一度の呼び掛けに、掠れた声が返った。「何度も逃げろって言ってんに…聞き分けねぇなぁ」ほんの少し、笑ったような軽口に僅かな安堵を覚える…よりも先。ピュン・フーの背から音を立てて迫り出す常のそれより巨大な皮翼、そこから湧き出る死霊の群がジーン・キャリアの血肉に宿り実体を得て襲いかかる。「…死霊を呼び出しているのは、彼の心臓を核とする怨霊機です」背後からそう声をかけるのは、盲目の神父。「貴方がこの場に居合わせたのも主の御心によるものでしょう…」救えるか、否か。彼はそう問いかけている。
シナリオ傾向
バトル
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北斗玻璃
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裁きの日
(0312)
「あんた今幸せ?」ピュン・フーが笑う…皮翼は破れ、瞳と同じ色に染まった身体を横たえながら、いつものように人好きのする笑顔を向け。それが、彼の最期の問いだというのは、明かだった。「自分」と、「今」と、「幸せ」と。未だ手に入れていない答え…想いに迷い、悩み掴んだそれは、彼の心に届くだろうか?Yes or No.幸か、不幸か。答えは、貴方が感じる心のままに。
シナリオ傾向
指定なし(おまかせ)
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北斗玻璃
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PCシナリオノベル
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謎のメモ(必ず戻る)
(0318)
草間が忽然と姿を消してから数日後。主の居ない事務所へと足を運ぶと、ドアにメモが挟まれていた。何気なくそれを読んでみて驚いた。そのメモには、草間の筆跡でこう書かれていたのだ。『このメモを最初に読んだ者へ 途中になっている仕事を片付けておいてくれ。心配するな、必ず戻る。 草間』と。遅れて事務所へ帰ってきた零に途中になっている仕事のことを聞くと、家出した少女を探し出すという依頼のことではないかと教えてくれた。資料を見せてもらうと、両親と進路のことで喧嘩して家を飛び出したのだという。草間が途中まで調べた所では、渋谷で少女の姿が目撃されているとのことだった。場所が分かっているのは好都合、すぐに少女の捜索に向かうことにした。と、その前に零から少女の写真を受け取って見てみた。少女の名前は高輪泉(たかなわ・いずみ)、短髪黒髪の気の強そうな17歳少女だった――。
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ミステリー
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高原恵
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道玄坂の伝言(ルージュ不要)
(0319)
主不在の草間興信所。零と共に留守番をしていると、あどけない顔の女性が事務所を訪れた。女性の名は月島美紅、刑事課勤務の警察官だという。美紅は1枚の名刺をテーブルの上に置いた。それは月刊アトラス編集長・碇麗香の名刺で、裏には草間の筆跡で『これを拾った者へ 3人共無事だと以下の連絡先に知らせてほしい 草間』と書かれていた。この名刺をどこで手に入れたのかと美紅に問うと、渋谷・道玄坂のラブホテル街で昨夜拾ったのだという。何故そんな所で……と訝っていると、美紅が真剣な表情でこう切り出した。『私、密かに近頃頻発している行方不明事件を捜査してるんです。先週、このラブホテル街でも女性が1人姿を消したと通報がありましたし。ここ探偵事務所ですよね。よければ、私の捜査に協力してもらえませんか?』と。まあ、伝言を知らせてくれた義理もある。もしかすると草間たちの行方に繋がる手がかりを得られるかもしれない。ここは協力しておいて、損はない……か?
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ミステリー
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高原恵
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あなたしかいない(揺らぐ空間)
(0320)
警察官・月島美紅と関わり合ってから数日が経過したある真夜中のこと。渋谷での行方不明事件の発生場所が少しずつ移動していることに気付き、美紅と共にNHK放送センター付近で密かに張り込みをすることになった。次に事件が発生するのがこの辺りだと思われるからだ。そして事件は起こった――霧が発生して自分たちを包み込んだかと思うと、次の瞬間に世界は一変していた。場所こそ変わっていないものの、物音が全く聞こえないのだ。不思議に思い周囲を散策すると、人影が全く見られない。そう、どこにも。『……私たちが行方不明になっちゃったんですか?』、美紅が不安そうにつぶやく。恐らくはその通りだろう。けれども……どうすれば元の世界へ戻れるのかも分からない。物音1つしない異常な静けさが、心を乱してゆく。そんな時、『あっ、あそこに人影が……!』と突然美紅が叫んだ。確かに人影は見えた。『もしかすると、ここから脱出する術を知ってるかも!?』、期待に満ちた眼差しを美紅がこちらへ向けた。まあ……その可能性はなくもない。ここはひとまず追ってみるべきか――。
シナリオ傾向
ミステリー
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高原恵
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救出作戦(冗談じゃないわ)
(0321)
『誰もいない街』より無事脱出出来た翌日の真夜中――渋谷のNHK放送センター付近を再び訪れていた。昨夜元の世界へと戻る一瞬に見えた、草間たちの姿。そう、今夜ここを訪れたのは未だ『誰もいない街』を彷徨う草間たちを救出するためだった。昨日の今日なのだから、ここに『誰もいない街』との接点が出来るのは間違いないはず。そしてその推測は正しく、今夜も霧が発生して周囲を包み込んだ。霧が晴れた後は昨夜と同じく――世界は『誰もいない街』へと一変していた。さあ、準備はこれで終わった。本腰入れて、草間・麗香・三下の3人を探そうじゃないか。けれども、どのようにして探すか、それが問題だ。何かしら、居場所を知り得る手段があればいいのだが……さて、どうしよう。
シナリオ傾向
ミステリー
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高原恵
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探偵さんはコスプレがお好き?
(0322)
姿を消してしまった草間たちを探していたある日のこと、都内某所に情報通の探偵が居るという噂を耳にした。わらをもつかむ気持ちでその場所に向かうと、そこに居たのは25歳前後の銀髪女性。話しかけてみると、女性の名は観月冬菜、一応探偵だという。さっそく草間たちのことについて聞こうとすると、冬菜はそれを制した。『ただで聞こうなんて虫がいい話よね。あたしと勝負して勝てたら、質問に答えてあげるけど……どうする?』、くすっと笑って冬菜が言った。勝負内容や場所等はこちらで決めていいらしい。『どんな内容でも、あたしは大丈夫だから』と言って、こちらを挑発してくる冬菜。さあ、冬菜に勝って質問に答えてもらうことは出来るだろうか?
シナリオ傾向
コミカル
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高原恵
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動向(急転直下)
(0323)
草間・麗香・三下の3人を『誰もいない街』より救出した2日後の真夜中――都内某所の廃屋へ向かうこととなった。何でもその廃屋には、虚無の境界のメンバーが出入りしているのだとか。今、その廃屋の様子がどうなっているか、それを確かめに向かっているのだ。ちなみにそれを最初に突き止めたのは三下だったのだが……逆に勘付かれて、その後どうなったかは知っての通り。だからこちらにその役目が振られた訳で。ともあれ様子を窺うだけで、戦闘をしに行くのではない。しっかり情報つかんで帰りますか!
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高原恵
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尾行(宣戦布告)
(0324)
都内某所の廃屋から何とか逃げ出した翌日昼間のこと。新宿を歩いていると、向こうから銀髪ロマンスグレーな紳士風の男がやってきた。だがその男には見覚えがあった。昨夜廃屋に居た虚無の境界所属の男、ニーベル・スタンダルムだったのだ。しかしニーべルはこちらに気付かぬまま通り過ぎてゆく。不思議に思っていると、また別の見覚えのある顔がやってきた。昨夜廃屋を強襲したIO2の面々の中にあった顔だった。どうやらニーベルを尾行しているらしい。ニーベルがどこへ行き何をしようとしているのかは、こちらも気になる話。果たして尾行した方がいいのだろうか……。
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ミステリー
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高原恵
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希望(対抗手段)
(0325)
『でね、目覚めたらどこかの地下鉄のホームでねっ。んー……何だっけ。誰それを信じるなとかって、壁に書かれてたの』――瀬名雫がこの間見たという夢をこちらに向かって話していた。ここはとあるコーヒーショップチェーンの3階、久々に顔を合わせた雫に無理矢理引っ張って来られたのだ。しかし会話を楽しむ気分にはならない。ニーベルが宣言した日はもう明日、残り半日を切っていたからだ。やがてこちらの異変に気付いたのか、雫が心配そうに顔を覗き込んできた。こうなれば事情を話すしかない、そう思った時だった。ふと気付くと3階には自分たち以外の客の姿がなくなっていた。いや、違う。少女が1人残っている。けれども客には見えない。何故ならその少女は、白いパジャマにスリッパ履き。まるでどこかの病院から抜け出してきたような、白い肌に長い黒髪の少女だったからだ。少女と目が合うと、少女はすっと席を立ちこちらへ向かってきた。そして一言、『お話が……あります』と。手には小さな砂時計を握り締めていた。そういえばこの少女、『誰もいない街』で見かけたような……いったい何者なのか。何より、目的は何だというのか?
シナリオ傾向
ミステリー
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高原恵
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決戦の夜(賽は振られた)
(0326)
深夜、浅草・吾妻橋のたもと。ニーベルが宣言した時刻まであと僅か。話を聞いた草間たちはすでに浅草の街を調べに入っており、ここに居るのは自分と零の2人だけであった。やがて時刻は午前0時を迎え――刹那、空気が一変した。急激に空気が冷えたように感じられたのだ。それと同時に、あちらこちらから悲鳴が響き渡った。見ると、何人もの人間が怨霊らしき物に襲われてしまっているではないか! これがニーベルの言っていた作戦なのだろうか? さらにはそこへ、その怨霊を退治しようという者と、それを排除しようとする者も現れ、状況は混沌としてくる。このような状況ではあるが、昼間に影沼ヒミコと交わした約束を守るべく、零と2人で目標となる少女を探すため、異世界と化した浅草の街を駆け抜けてゆく。怨霊たちが闊歩し、随所で戦闘が発生している浅草の街。自身にも怨霊たちは襲いかかってくる。果たして少女を見付け出した時、何が起こるのであろうか……。
シナリオ傾向
ミステリー
登録クリエーター
高原恵
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