■風雲海底触手城■
商品名 流伝の泉・ショートシナリオ クリエーター名 幽詩
オープニング
「‥‥古の隠れ家のとある海底に、巨大な石造構築物が発見されました。例によって例のごとく、野良雷様が元気に探索に向かわれたのですが‥‥これまた例によって例のごとく消息不明になってしまいまして‥‥あとは分かって下さいますね? これより救出に向かわねばなりません。どうか皆様、よろしくお願いします」
 魔皇を集めたエルオールが、そのように説明を始めていた。
 どうやらまた、おなじみの救出作戦らしい。
 どうせ今回もややこしい相手なのだろうと、集まった者達は諦めていたようだが、無論、その期待は裏切らない。いや、期待ではないだろうけれど。
「‥‥今回野良雷様が向かわれた海底の構築物には、数多くの半魚人が住み着いているらしく”ふんぐるい・むぐるうなふ・くとぅるー・るるいえ・うがふなぐる・ふたぐん”などと呟きながら、手にした槍で何故か”男性の”尻を突付いてくるそうで‥‥さらに最深部には、彼等が崇める巨大なクラーケンがいるようなのです。普通のクラーケンより一回り大きく、形状も多少変わっているようなのですが、巨大タコサーバントのクラーケンです。たぶん‥‥」
 ‥‥たぶんって何だよオイ。
 誰かがそう呟いたが、エルオールには聞こえなかったのか、無表情のまま話を続けた。
「このクラーケンもかなりな男好きらしく、捕まえた野良雷様を触手でいろいろと弄んでいるのだと思われます。そりゃもうねちねちぐりぐりむりゅんむりゅんと、こう、いじくっているものと思われます。間違いありません。放っておいても面白‥‥ああいえ、大変ですので、誰かが救出しなくてはならないでしょう。特に男性の方々が救出に向かわれると、非常にアレです。思う壺‥‥ではなく、大きな戦力になるかと」
 ‥‥なんだか所々に本音が漏れているような発言に、そろそろとこの場を逃げ出す者もいたが‥‥エルオールが側にぶら下がっていた紐を引くと、出入り口の扉が揃って閉じられ、逃げようとしていた魔皇の足元に突如落とし穴が出現、暗い奈落へと数人があっという間に消えていく。
「‥‥皆様、どうぞよろしくお願い致します」
 地の底から響いてくる悲鳴をBGMにして、深々と頭を下げるエルオールだったそうな。
シナリオ傾向
参加PC 七瀬・水穂
海風・怜亜
倉見・織
ムラクモ・ユウキ
橘・雪
風雲海底触手城

「ふんぐるい・むぐるうなふ・くとぅるー・るるいえ・うがふなぐる・ふたぐん‥‥いあ、いあ‥‥」
 海底遺跡へと侵入を果たすと、低い呟きと共に半魚人達が近づいてきた。全身が鱗に覆われ、両目が顔の側面近くにまで離れた魚顔の彼らの手には、先が三叉に分かれた槍が握られている。
「敵を一体も倒さずに目標を救出しなければならない、非常に困難な任務と聞き及んでおります。責任重大ですね‥‥しかし! だからこそ遣り甲斐があるというものです! 皆さん! 張り切ってまいりましょう!」
 拳を握り、熱く己の意気込みを口にするムラクモ・ユウキ(w3i757)。
 その身は魔皇脅威のメカニズム、ハムスター型着ぐるみ、“G・はむすたー”に包まれ、鉄壁に守られていた。いや、鉄壁かどうかはイマイチ保証は持てないが、毛並みと触り心地は間違いなくA+級であり、その全身、及び歩くとシッポがピコピコ動く姿は愛らしい事この上ないと言えよう‥‥たぶん。
「‥‥っていうかお前、なんつー格好を」
 隣で彼の逢魔、ジェーダイトが片手で顔を押さえて「あちゃー」となっていたが、魔皇本人は全然まったく気にしていないようである。
「ええ、ヤってやりますよ! 見ていて下さい! 漢・海風怜亜、荒海に漢の華を咲かせてやろうじゃありませんか!」
 と、ユウキ同様やる気満々なのは、海風・怜亜(w3b611)だ。手には炎吹き出すドラゴンスタッフを持ち、着衣は見えそで見えない、いい感じなスッケスケシースルー褌一丁というサービス精神(?)満点ぶりを発揮している。
 そうかと思うと‥‥。
「‥‥何で俺がこんな所に‥‥」
 思いっきり嫌そうな顔で周囲の半魚人達を睨みつつ、真テンタクラードリルの触手をゆらめかせ、真シルバーエッジを油断なく構える者もいたりする。倉見・織(w3f726)だ。ユウキや怜亜とは、ちょっと違った意味でやる気に満ちている。言ってしまえば、ヤる気と殺る気の違い‥‥とでもいうべきだろうか。
「はいはいこっち向いてー」
 などと言いながら、彼の逢魔、紅朱が殺気に満ちた主の横顔をカメラに収めていた。
 ちなみに織はトランクスタイプの海パン一丁。紅朱は目にも鮮やかな紅いビキニ姿だ。
「──むっ!?」
 ふと、織の手が閃く。
 半魚人達にではなく、自分の背後へと向けて、シルバーエッジが振られた。
 キィン、という澄んだ音が上がり、火花が散る。
 振り返ると‥‥。
「‥‥良く避けた。それは誉めてやろう」
 主に借りたサムライブレードを下段に構えた逢魔、楓がそこにいた。
「仲間にいきなり背後から斬りつけてくるとは何事だ、貴様‥‥」
「ふっ、仲間だと?」
 織と楓の視線が合い、不可視の紫電が迸る。
「何を言うか、褌も身につけず、そのような腑抜けた水着で来るとは‥‥恥を知れ! 貴様それでも魔皇か! いや漢か! 相手が触手ならば己の肉体と褌で攻める! それこそが世の理! 世界の真理! 宇宙の常識ぞ!!」
「んなモン知るか! つか、勝手に決めるな! 世界も宇宙も怒るぞ! ついでに俺もな!」
「ええい口で言っても分からぬとは、とんだこまったちゃんよな! よかろう! そのパンツ共々貴様の根性を叩き斬ってくれるわ! 覚悟せい!」
「面白い! やれるものならやってみろ! 貴様こそ褌を剥ぎ取って半魚人にくれてやる!」
 売り言葉に買い言葉、パンツ一丁の織と褌一丁の楓の戦いが始まった。
 刃と刃が噛み合い、激しくも美しい金属音がこだまする。
「‥‥ええと‥‥」
 その様子を困ったように見つめる楓の主、 橘・雪(w3j161)。彼女は胸に『魔皇ニ中、ゆき』と名前の入ったスクール水着姿だ。
「気持ちはわかりますが、ここは止めずにおきましょう、雪様」
 彼女と手を繋ぎ、隣に立つエルオールが静かに言った。
「褌と海パン‥‥それは決して相容れぬ水と油、光と闇、活発なブルマっ娘と読書好きなメガネお下げっ娘です。両者はぶつかり合い、戦うのが定め‥‥悲しいけど、これって戦争なのよね、です」
「‥‥」
 なんだかよく分からない理屈だが、コクリと頷く雪。そういうものなのかな‥‥とか、とりあえず納得してみる。
「宿命の対決ですね! 燃えます!!」
 ユウキもなにやら目をキラキラさせていた。
「‥‥いや、納得するなよ。でもって敵ほっといて同士討ちしてていーのかオイ」
 ジェーダイトはもっともな事を口にしたが、この場ではそんな常識は通用しないようだ。
「はいはーい。というわけで、テレビの前の腐女子のみんなー、萌えていますかー? 今日は海底神殿のルル(ピー)におじゃましています。かわいい生贄の子羊さんもたっくさん用意しましたので、邪神様も満足間違いなし。ついでに乙女心も大満足ですー。では張切って逝ってみよー、おー!」
 と、マイク片手に明後日の方向に語りかける七瀬・水穂(w3b182)は、とっても素晴らしい笑顔を浮かべている。彼女もまた、やる気に満ちているのだろう。何をどうやる気なのかはちょっと横に置いておくとして。
「‥‥ああ‥‥この奥に触手‥‥触手がいるんですね‥‥触手‥‥うぅぅ‥‥」
 やや離れた所で、うつろな眼差しをしてなにやら呟いているのが、彼女の逢魔、アルトだ。彼もまた褌一丁であり、その褌には『ナマモノですのでお早くお召し上がりください』と書かれていたりする。可哀想なのでツッコミは不要だ。
「カマゴールとか変な獣人とか‥‥果てはコレですか‥‥触手‥‥あぅぅ‥‥僕に新たな世界を革命しろって言うんですね‥‥」
 力なくその場に崩れる少年、アルト。
 主の水穂が彼に近づき、肩にぽんと手を置いて‥‥言った。
「アルト君、絶対運命黙示録ですー」
「うわぁぁぁーーー! 嫌ですぅぅぅーーー!!」
 最っ高の笑顔を見せる主に首をぶんぶん振り、たまらず泣きながら走り出すアルト君9歳。
「‥‥あ、そっちへ行ったら‥‥」
 雪がポツリと呟いた時は‥‥もう遅い。
 どたどたと彼の前に回りこんだ半魚人達が槍を構え、行く先を封じる。
「はうっ!?」
 振り返っても、既に退路まで絶たれているのは悲しいオヤクソクだ。
「ああ‥‥お母さん、僕は今、ドキドキするほど大ピンチです」
 アルトの頬にタラリと伝わる冷たい汗。
「‥‥憐れな」
 ジェーダイトが思わず視線を反らす。
 それが合図となり、一斉に半魚人達は獲物へと襲い掛かっていった。
「きゃー嫌ー! 僕は食べても美味しくないですー!!」
「またまたアルト君、そんなご謙遜をー」
 悲鳴を上げる下僕へと、微笑みかける水穂である。
「鬼畜だね‥‥でも、いい画が撮れそうかな♪」
 紅朱の構えたカメラのフラッシュが輝き、アルトの勇姿を押さえていた。
「アルトさん‥‥なんて見事な心意気だ! 自ら望んで囮になるなんて! 僕は感動しました! 僕のハムスター回路もビンビンです! 我々も続きますから!」
「‥‥いや、だからそんな格好で何をどうしようっていうんだよ」
「何を言うジェダ! これは我が財閥が技術の粋を結集して作り上げた強化服だ。更に通気性及び保温性に大変優れ、灼熱のサハラ砂漠や極寒のシベリアでも容易に活動がk──」
「あーはいはい。わかったわかった。せいぜいがんばれ」
 熱く解説するユウキにヒラヒラと手を振ると、さっさと背を向けるジェーダイト。もはや主には何を言っても無駄だろう。
「そうですね! 徹底的にやりましょう! アルト君にばかり活躍されたんじゃ、僕達の立場もないですよね!」
 と、怜亜は力強く言い切り、ユウキの手を取る。
「同志よ!」
 がっちりと握手を交わす2人の魔皇。
「褌が紡ぐ男の友情‥‥美しいですね」
「‥‥美しいのかなぁ‥‥」
 無表情に言うエルオールの言葉に、首を捻る紅朱だった。
「褌で逝くか! すっぽんぽんで逝くか! 今この場で決めるがよい!」
「どっちもごめんだこの野郎!!」
 楓と織は相変わらず己の主義主張を賭けて激しく戦っている。
「囮は非常に重要な役目です! 名誉あることですよ! 拒否する理由は無い筈です! いえ、絶対にありません! そうに違いない!」
 一方、盛り上がり放題に盛り上がり、テンションとかアドレナリンをどっかんどっかん迸らせて天を見上げるムラクモユウキ17歳。
 ‥‥お嬢様、見ていて下さい。私は必ずやこの任務を成し遂げて見せます。
 彼の目には、優しく微笑む誰かの顔が見えているようであった。
「というわけで行きますよ皆さん! ここはもう突貫あるのみ! 女性陣の皆さんは後からゆっくり来て下さい! 我々は囮として半魚人達を引き付けつつ、ただひたすらに最深部を目指します!」
「‥‥そうですか。ではご武運を」
「がんばって散ってきてね〜。記録はしっかり残すから」
「アルト君をよろしく頼むです〜」
「‥‥えと、あの‥‥いいのかな‥‥」
 エルオール、紅朱、水穂、雪はユウキの言葉に素直に従うようだ。
「ま、がんばってな。まったく‥‥美少年の俺がなんでこんな所に‥‥あ、ところでお嬢さんたち、これが終わったらどっかでお茶でもどうかな?」
 ジェーダイトもすっかり残るつもりで女性達に振り返り、髪の毛をふわさっとかきあげたが‥‥。
「さあ、ゆくぞ! 魔皇と逢魔は一心同体! われら天に誓う。我ら生まれた日は違えども、死す時は、同じ日、同じ時を願わん‥‥」
 とか言いつつ、ジェーダイトの首元をむんずと捕まえるハムスターの手。
「きゃーーーーー! おかーーーさーーーん!! 僕がこの世界に生まれた存在意義ってなんですかーーー!!」
 背後ではアルトの褌がひらひらと舞い、半魚人達に尻丸出しで持ち上げられ、下から槍でちくちく突付かれていた。
「おお‥‥これぞいわゆる桃尻の誓いですねー」
 そう呟き、うっとりと目を輝かせる水穂。
「というわけで突撃ーーー!!」
「ちょちょちょっとマテ! 俺は丸腰なんだz‥‥うわーっ!?」
 そのまま引きずられ、半魚人達へと突っ込んでいく魔皇と逢魔。
「僕のお尻は依頼で鍛えあげられているんだぞー☆」
 怜亜も続き、途中で織と楓も当然のように巻き込まれた。
「くそーこんな所で散ってたまるかー!」
「ふっ、かかって来るがいい! 今宵の斬●剣は一味違うぞ!」
「高円寺財閥に栄光あれぇぇぇっ!!」
「だから俺を巻き込むなーーー!!」
 刃が閃き、炎がうねり、褌が踊り、尻が舞う。
 広大な遺跡内部に、漢達の怒号と悲鳴、何かを失い、何かを奪われた彼らの叫びがこだました。
「‥‥さて、では我々も参りましょうか」
 それが遥か遠くに過ぎ去った頃、エルオールがポツリと言った。残された彼女達の周りには半魚人は1人もいない。どうやら完全に男性達に惹き付けられた‥‥というより、男性にしか興味がなかったようだ。
「おー」
 同意の声が上がり、てくてく歩き始める彼女達であった。


 ──約1時間後。
 彼らはあっさりと遺跡最深部に到着していた。
 とはいえ、何事もなく到着したのは女性達だけであり、男性達はというと‥‥。
「ふふふ‥‥到着したぞ。ここが一世一代の見せ所。やってやる‥‥ヤってやるぞ!!」
 と、低い声で目を光らせるユウキ。
「漢・海風怜亜の手にかかればクラーケンなんてあっと言う間にイカ焼きそば!」
 力強く言い放つと、怜亜は己のシースルー褌を一気に取り去った。
「‥‥武士道とは、死ぬ事とみつけたり‥‥ふっ」
 なんか微妙に曲がった上に所々刃こぼれしているサムライブレードを構える楓は、既に全裸だ。
 いまだにやる気に満ちているのはこの3名。
「ここが人生の‥‥ああいや、この依頼の最終目的地だな‥‥やっと‥‥やっと到着したか‥‥」
 疲れきった声で呟く織も、今は全裸。
「‥‥俺‥‥は‥‥美少年‥‥なの‥‥に‥‥」
 床の上に倒れたジェーダイトの尻は、真っ赤に腫れている。
「‥‥」
 アルトは‥‥髪の毛が真っ白で、頭の上には気のせいか天使の輪が浮かんでいるように見えた。何があったのか、尻からはブスブスと細く煙が上がっている。死亡判定に近い状態だが、脳死には至っていないので大丈夫だろう。まだ使える。(ぇ
「皆さん助けて下さい〜〜〜」
 前方にそびえる巨大なイカ‥‥みたいなモノに捕まっている野良雷の声が、その場には響いていたが、あんまりそれを気にする者はいない。
「おお、太くて黒くてとっても大きいですー。水穂はドキドキしてきましたよー」
 と、ほんのり頬を染めた水穂が、倒れたアルトに近寄り、無造作に掴み上げると‥‥。
「とりあえず正気度チェックですー。それー♪」
 問答無用で、大イカへと投げつけた。
「さよう‥‥なら‥‥皆さん‥‥そしてコンニチハ‥‥天国の御先祖、様‥‥」
 血涙流して飛来したアルトをがっちりキャッチすると、クラーケンは代わりにそれまで捕まえていた野良雷を放り投げる。アルトはより愛しい獲物だったらしい。
「ぬん!」
 飛んできた野良雷に剣を一閃し、衣服を全て切り裂く楓。
「‥‥またつまらぬものを斬ってしまった」
「ぺぎゅ」
 全裸で床に落ちる野良雷、回収完了。
「逃げるまでの時間稼ぎは任せて下さい! うりゃ〜〜〜!」
 ハムスター、ユウキが走る。
「後は野となれ山となれ〜!」
 怜亜もそれに続き、けれども2人まとめてあっさり捕まって、ふっとい触手がにゅるにゅると‥‥。
「ああ、触手があんな所にまで‥‥あの耐える表情がたまりませんねー。あう、涎が‥‥」
「記録、記録、と」
 喜ぶ水穂、カメラで全てを押さえる紅朱。
「‥‥ゆくぞ水の王。触手の用意は万全か?」
 テンタクラードリルをゆらめかせて身構える織だったが‥‥。
「ていっ★」
 背後に忍び寄った水穂に背中を蹴られ、触手の海にダイビング&フォーリンラブ。ついでにコソコソ逃げ出そうとしていた楓には真蛇縛呪をプレゼントの上、のしをつけて大イカに進呈してあげた。
「あ゜あ゜あ゜あ゜あ゜〜〜〜!!」
 場に轟く漢達の甘苦しい悲鳴‥‥それは苦痛かあるいはその先にあるという異界の快楽を見たからか。
「うーん、グッジョブ♪」
 これ以上ないくらいの笑顔を浮かべる水穂は、大変満足そうだ。
「アルト君ー、脱出するならデモ●ベインくらい召喚しないとだめですよー」
 手を振って逢魔に声をかける彼女であったが、たぶんそれはアルト君には聞こえてはいなかったろう。
 彼の魂は、なんかやたら筋肉質で髭の剃り跡が青々しい素敵なヴァルキュリア達によって、どこかが違うヴァルハラの地へと連れて行かれる寸前だったのだから‥‥。


 ‥‥そして、戦いは終わった。
 野良雷は凍浸弾でカチコチに冷凍して、女性達の手により無事に搬出を完了したという。
 男性陣はそれから一昼夜に渡ってクラーケンと死闘を演じ、色々なモノを失いつつも、一皮も二皮も向けて、見事に取り返しのつかない事‥‥ではなく、漢としての更なる高みに、また一歩足を踏み出したそうな。

■ END ■