新東京、神魔人学園――トリニティカレッジとも言われるそこは、様々な学校が集約した巨大学園である。初等部・中等部・高等部・大学部など普通の学校があるのは当然のこと、他にも神魔技術工科大学やパトモス軍学校などといった少し特殊な学校もある。
その特殊な学校の1つに、警察学校も含まれている。
警察学校では法学や逮捕術、実際の勤務についてなど、警察官として必要な学習が行われており、入学には高卒以上に相当する学力が必要である。そして卒業後は、GDHPや通常の警察に勤務することになるのだ。
もっともこれは警察官の卵たちについての話。中には警察官であっても、何らかの理由で再訓練を命じられてやってくる者も居るとか居ないとか。
4月中旬、警察学校に警察官の卵たちがまた入学してきた。新たなる訓練生たちである。前期の訓練生たちが現場に出てそれなりの評価を受けているが、さて今期の訓練生たちもそれに続くことは出来るのだろうか。それは訓練生たちの頑張りと、教官たちの指導内容にかかっている。
入学式翌日、さっそく最初の授業が行われた。初日ということもあり、基本的には心構えなど話主体になると思われるが……それはまあ担当教官次第である。
これと並行して、今期の指導方針なども固まることであろう。とりあえず、夏には臨海学校が行われるという噂である――。
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