■【神魔狂奏曲】最後の任務■ |
商品名 |
アクスディアEX・デビルズネットワーク |
クリエーター名 |
とりる |
オープニング |
被害は甚大なれども魔皇達の活躍によって仙台基地の防衛に成功したパトモス軍。
そして高槻大佐の指揮下にある特務軍第3神機傀儡連隊と合流を果たす。
敗走した神の後継者が体勢を立て直す前に決着を付けるべく、双方とも傷を癒す間もなく、掃討作戦が開始される。
デビルズネットワークタワー・アスカロト。
集まった魔皇達を前に、いつものようにクラヴィーアが姿を現した。
「こんにちは、魔皇様方。本日は最後のお願いをしに参りました」
恭しくお辞儀をするクラヴィーア。
「間もなく、神帝軍残党グループ…神の後継者に対する最終掃討作戦が開始されます。本作戦にはパトモス軍仙台基地の残存部隊ほぼ全てと仙台テンプルムのネフィリム1個大隊、特務軍第3神機傀儡連隊が参加。全戦力を持って戦線を一気に押し上げます。本作戦の最終目標は…神の後継者の本拠地…鬼首(オニコウベ)インファントテンプルム」
これは別の依頼で魔皇が持ち帰った情報だ。
「過去、宮城県を統治していた仙台テンプルムには二つの派閥が存在しました。大天使ムネーモシュネー率いる穏健派、そして大天使エウリュノメー率いる強硬派。双方の争いは結局、穏健派が勝利したのですが…強硬派の残党が鬼首インファントテンプルムに逃げ延びていたようなのです」
宮城県には鬼首、松島、蔵王の三つのインファントテンプルムが存在するが、鬼首だけは第二次神魔戦線のごたごたで放置されていた。
「その強硬派の残党は同じく敗走した第二次侵略部隊の残党を取り込み、身を潜め、力を蓄えながら耽々と反攻の機会を窺っていました。それが、現在の神の後継者です」
クラヴィーアは深呼吸をして、再び話し始める。
「この作戦には高槻博士が開発した対魔力レーザー弾が使用されます。これはイビルアイが射程内の飛翔物を優先的に狙う習性を利用した物です。これが迎撃されると魔力でコーティングされた微細な金属片を空気中に撒き散らします。これによってイビルアイの魔力レーザーを乱反射、拡散させ、威力を大幅に減衰させる事が可能。これは仙台基地防衛戦で実証済みです。ただし、対魔力レーザー弾はコストが高い上に製造に手間が掛かるため備蓄があまり多くありません。本作戦で使い切ってしまうことでしょう」
コホンと咳払いをするクラヴィーア。
「つまるところ、我々にも後が無いのです。ここで決着をつけなければなりません。敵の主力は依然新型サーバントと思われますがその有用性が失われた今、当然ネフィリムが迎撃に出てくると思われます。それも敵の本拠地ですから最精鋭でしょう。しかしこちらも高槻博士直属の精鋭部隊、ヴァルキリーナイツ第二、第三小隊を出撃させます。魔皇様達はこれと共に守備隊のネフィリムを殲滅してください」
ちなみに第一、第四小隊は松島と蔵王のインファントテンプルムの警護に就いている。そのため、今まで表向きの戦闘には出て来なかったのである。
「これが最終決戦となります。どうか、過去の因縁をここで断ち切ってください。お願いします」
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シナリオ傾向 |
殲騎戦 最終決戦 |
参加PC |
礼野・智美
美森・あやか
音羽・聖歌
風祭・烈
アイデル・ノート
ロジャー・藤原
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【神魔狂奏曲】最後の任務 |
●序
宮城県旧鳴子町鬼首にある火力発電所近くの廃坑…そこに、神の後継者の本拠地であるインファントテンプルムは存在した。
「迷惑な話ですね。まだ昔の戦争の残り滓が居たなんて。いつまでも戦争の終わりを認められずに、抗っているなんて不愉快極まりない」
アルデル・ノート…今はウォーシュ・ノートと名乗っている…が、殲騎・鬱金香のコクピットで鬱蒼と生い茂る原生林を見回しながら言った。魔皇達はパトモス軍の死力を尽くした大攻勢によりここまで辿り着く事が出来ていた。
インファントテンプルムは絶対不可侵領域を形成していたが、それは未だ小規模なので接近しすぎなければ殲騎での戦闘に支障は無い。しかし敵には長射程のレーザーを持つ、対空攻撃に特化したサーバント、イビルアイがいるため、魔皇達は殲騎を原生林に隠していた。
「……もっとも。それはわざわざ昔の因縁にけりをつけるためだけにここまで来ている私にも言えるかもしれませんが」
過去、宮城の地で起きた戦いに身を投じた者として、今回の戦いもまた、当事者となってその結末を見届けよう…そう、静かに心の中で誓うウォーシュ。
そうしているうちに頭上を流星群のような無数の火線が飛ぶ。パトモス軍のMLRS部隊による長距離砲撃だ。それはすぐさまイビルアイのレーザーによって迎撃される…が、撃墜された砲弾は微細な金属片を撒き散らし、それは瞬く間に辺り一帯を覆いつくす。続けて開始される第二次砲撃。今度は迎撃されることはなく、火線は次々と山肌に突き刺さり、爆音が轟く。
「敵サーバント群が大人しくなった…面制圧が完了したようだな。全騎、高度を上げるぞ」
新たに開発された対魔力レーザー弾は上手く働いてくれているようだ。そう思いつつ、風祭・烈が仲間に通信を送る。
「ギガテンプルムでの決戦時もこんな感じでしたね。今回の一連の出来事は始まりの終わりなのかも知れません。ですがこの無意味な戦いを終わらせるために今は戦いましょう」
烈の後ろで逢魔のエメラルダが囁いた。
「ああ。俺達に未来を託し、炎の中に散っていったあの男との約束は必ず果たす!」
烈は、今は亡きグレゴールとの誓いを胸に秘め、殲騎・ドリルカイザーを飛ばす。それに続き他の殲騎とヴァルキリーナイツ第二、第三小隊のゼカリアも高度を上げる。
「烈の奴、熱くなりやがって…まあ、気持ちは解るけどな。俺もまだステーキ食いに行く約束が残っているんだ。こんなところで死んでたまるか!」
「まったくもう、この間はこの作戦が終わったら〜って言ってたのにまだ連れて行ってくれないんだもん。全部が終わったら必ずだよ。嘘つきはダメなんだからね!」
「OK、必ずだ。絶対生きて帰るぞ」
そんなやりとりをしているのはロジャー・藤原と逢魔のコハクだ。
「…うん。今回はロジャーと一緒だから怖くない」
コハクの腕が後ろから回され、優しくロジャーを包む。柔らかな感触が、戦闘前で緊張していた心を落ち着かせてくれた。
「俺もだ。コハクと一緒なら怖いものなんて何もねぇ!」
なんだか知らないがやる気が出てきた。スピリットリンク以上の絆で結ばれた二人である。
「皆さんお若いことで。さて、イチャイチャするのもいいですが敵影を確認しました。ネフィリムと思われます。慌てて迎撃に出てきたのでしょう。その数13騎。…盛大な歓迎ですね。データにあったヴァーチャーも混じっていますよ」
桃色になりつつあった空気にウォーシュが水を差す。
「この速度…やはり全騎バリアブルネフィリムでしょうね…」
「そのようだな。各騎油断するな!いくぞ!」
エメラルダの言葉に烈が頷き、そして…最後の戦いが幕を開けた。
●破
「こいつら…速い…!」
速度に任せた突撃、すれ違いざまに放たれる神輝力ビーム。それが連続する。
FCS搭載型の敵騎の攻撃に回避することもままならず、まともに受けてしまう。
敵は数騎で連携、一撃離脱を徹底しており、こちらに攻撃の機会を与えないつもりのようであった。
「さすがはバリアブルネフィリムといったところか…!」
なすすべもなく神輝力ビームによって焦がされ削られる殲騎・ブレイズの装甲。礼野・智美は唇を噛んだ。真ニードルアーマーによって守られてはいるが、このままではいつまで持つか判らない。智美が学んだのは素早く動いて相手を霍乱、自分と守る者双方の命を守る事に重点を置く流派…だが、相手がこちらより素早いのでは…。ブレイズは鳥型魔獣殻:牡丹を装備していたが敵の速度はそれを上回っていた。
「智美、落ち着いて」
逢魔のユフィラスが制す。焦りを覚えているのが表情に出てしまっていたようだ。それでなくとも長年連れ添った逢魔であり恋人でもある彼にはバレてしまうだろうが。
「分かってる。しかし、あやかに聖歌も来てくれたのに…あの二人は絶対に守らなきゃいけないのに…これじゃ…」
「なに弱気になってるんだよ。お前らしくも無い。それに俺達はお前に守ってもらうほど弱くないぜ。それよりもっと自分自身をだな…うおっ!?」
そう言ったのは音羽・聖歌。直後、ネフィリムの攻撃を受けてしまったようだ。
「大丈夫か聖歌!?」
「大丈夫だ、気にするな。ちょっと肩の装甲を持っていかれただけだ。…お前は気負いすぎるところがある。もっと俺達を頼れ。そうだよな、神無」
「はい。智美さん、一人で背負わないで下さい」
聖歌の逢魔・神無が癒しの歌声で傷ついた味方騎を癒しながら答える。
「そうだよ智美さん、私達がいるんだから…一人で戦っているんじゃないんだから!」
美森・あやかも声を上げる。あやかは遠距離系DEXを中心に援護を行っていたが退魔聖壁によって威力を大幅に削がれていたため、あまり効果は見られない。
「私は…私は…」
こんなに自分を想ってくれている仲間がいる。でもそれに答えられない自分が憎い。そんな仲間を守ってやれないのが悔しい。…力が、力が欲しい。大切な仲間を、皆を守れる力が…!智美は拳を握り締め、ぎゅっと目を瞑った。すると――
ブレイズが、黄金のオーラに包まれた。
「これは…?」
「こ、こっちもだ…」
「私もです…!」
聖歌の殲騎・カースソングが黒色のオーラに、あやかの殲騎・カノンが白色のオーラに包まれる。
「!?」
そのとき、またネフィリムが突っ込んできた。
「はああああああっ!!」
ブレイズはそれにめがけて黄金の真空波を連続して放つ。智美は真音速剣を発動したつもりだったが、あきらかに真空波の数が多い。避けきれず攻撃を受けるネフィリム。
「今のは…上級DF…?」
智美が放ったのは真音速剣ではなく、上級DF・超音速剣<ソニックセイバー>であった。
「私も…使えたのか…」
唖然とする智美。
「やれる、やれるぜ俺達!」
「そうです!私達はやれます!」
聖歌とあやかも声を上げた。
「…よし、一気に決める!!」
先陣を切ったのはカースソングであった。超幻魔影<ファントムダーク>を発動する。ネフィリム数騎が白い霧に包まれ、突然動きが鈍った。この霧には中級までのSFを阻害する効果もある。
「いっけぇー!!」
続いてカノンが超十二方閃<ドデカレイ>を発動。12条の光線があらゆる方向から迫り、ネフィリムの1騎を貫いた。そのまま体勢を崩し墜落していくネフィリム。
そしてブレイズが超燕貫閃<スワロースピット>を発動。超音速剣と合わせて、目にも止まらぬ速さの突きを繰り出し、先ほどダメージを受けていたネフィリムにトドメを刺す。更にもう1騎の装甲を深く何度も抉る。ダメージの限界を超えたのか、そのネフィリムもまた、力なく落下していった…。
「はあ…はあ…これで…3騎か」
この間も烈、ロジャー、ウォーシュ、そしてヴァルキリーナイツは善戦を続け、バリアブルネフィリムは残り5騎にまで数を減らしていた。
●急
敵の連携が崩れ始めた。数が大幅に減った為だろう。
「状況は我々に有利です。このまま押し切ってしまいましょう」
残存のサーバントを片付けていたウォーシュが魔皇殻を乱射しながら言った。
だが――
ドシュゥゥゥゥゥッ!!!!
突如として戦場を貫く閃光。
ヴァルキリーナイツのゼカリア一機が避けきれず光の本流に飲み込まれ、機体を焼かれて爆散する。
「なにごとです!?」
突然の出来事にウォーシュは語気を荒げた。
「ヴァーチャーだ!!」
叫んだのは烈。
これまで後方に位置し、積極的に戦闘には参加しなかったバリアブルネフィリム=ヴァーチャーが前に出てきたのだ。航空機形態で急速に接近してくる。そして、一瞬で変形を済ませると、ブレードを神速の速さで振るう。ドリルカイザーは受け止めようとするが弾き飛ばされてしまう。
「やってくれますねえ…魔皇」
ヴァーチャーに搭乗する北口が忌々しげに呟いた。
「ならば、こちらも全力でお相手して差し上げましょう!!」
ヴァーチャーが再びバスターライフルを放つ。
「ロジャー!くるよ!」
「ぐうぅぅっ!なんて威力だ!」
発射寸前になんとか騎体を逸らし、回避するがジリジリと装甲を焼かれるロジャー騎。
「秋山、お前は残存のネフィリムの指揮を取れ。俺はこいつらを蹴散らす」
北口は眼鏡を直すしぐさをしつつ、側にいた白銀の秋山騎に指示を下した。
「分かりました、いきますよ…朝霞」
「了解…」
水色の騎体に搭乗した幼い少女が頷いた。
白銀のネフィリムを中心に敵騎が編隊を組み直す、すると突然動きが変わった。
ネフィリムと殲騎、ゼカリアを交えた大乱戦が始まる。
「この野郎!」
ドリルカイザーが真ステイクランチャーを連射しながら鳥型魔獣殻の機動力でヴァーチャーに接近。
ヴァーチャーは航空機形態に変形し全弾軽々と避けて見せた。
「だが!!」
ドリルカイザーは真アクセラレイトドリルのブースターを最大に噴かしてそのまま吶喊。
ヴァーチャーは人型に変形しその攻撃を剣で受ける。
「変形するだけか?俺を倒したければ5体合体できるネフィリムでも持ってくるんだな!」
「ほざけ!…ふっ、知っているか魔皇?そこのデク人形…ゼカリアが何で動いているかを!」
ヴァーチャーは攻撃を受けたままバスターライフルを連続で放った。
その正確な射撃を避けられず、機体を貫かれ撃墜されるゼカリア。
「烈……さん……」
「菊地ぃー!…貴様ぁっ!!」
「ふははは!人間どもが喜んで乗っているそのゼカリアはなぁ!プラグに取り込んだファンタズマを動力にしているんだよ!それがファンタズマシステムの実態だ!」
「なに?!」
その言葉にロジャーも驚きを隠せない。
「そしてその性能は取り込んだファンタズマの数で決まる!…ヴァルキリーナイツ仕様とかいったか?大した性能のようだが、一体何人のファンタズマを犠牲にしているのかなあっ?!」
ヴァーチャーは剣を振るう。その剣撃に吹き飛ばされるドリルカイザー。
「くうう、貴様!何故そんなことを!」
「俺は!俺はな!昔パトモスの特務軍に居たんだよ!高槻博士の下で神魔技術の研究をしていた!」
「!?」
通信を聞いていた高槻博士はハッとした。優秀だが目立たない、地味な研究員の顔を思い出す。
「そこで何が行われていたか判るか?人体実験、解剖のオンパレードさ!表向きには神魔の協力を得て、などと言ってはいるが大嘘!人間にとって神魔はただの研究材料なんだよ!」
「……っ!」
「人間が神魔を恐れ、その力に手に入れようとした結果がそれだ!俺は嫌気が差して特務軍を抜けた!この間違った世の中を変える為に!パトモスを潰す為に!」
「だからって!罪も無い人々を巻き込んで良い筈が無いだろう!!」
「そうだよ!間違ってるよ!」
ロジャー騎が超狼風旋を発動し接近。ヴァーチャーはライフルを連射するがロジャー騎はギリギリで避ける。
そのままヴァーチャーに掴み掛かるロジャー騎。
「魔皇がぁ!」
ヴァーチャーは振り払おうとするが離れない。
何度も剣撃を受け、切り刻まれるロジャー騎。
騎体が激しく揺さぶられる。
「コハク…あと何秒だ…」
破片を受け、額から血を流すロジャー。
「3・2・1…いけるよ!」
「よっしゃー!喰らいやがれー!!」
超燕貫閃と超音速剣を付加した真ビーストホーンでの頭突き。
至近距離でのそれはヴャーチャーとて避けられる物ではなく、ライフルを盾にして防ぐも、左腕と片翼を持っていかれる。
「ぉおのれぇぇ!!」
激昂した北口は残った右手で剣を振り下ろす。
半身を切り裂かれるロジャー騎。
「後は…頼んだぜ…烈…」
落下していくロジャー騎。
「ごめんな…約束…守れないかも…」
「いいよ…ロジャーと一緒なら…」
コクピットの中で、二人は抱き締め合っていた…。
「ロジャー、お前の気持ち、確かに受け取った」
烈は覚悟を決める。
「こいつは…倒さねばならない敵だ!!」
ドリルのブースターを吹かし、再び突撃する。
片翼と左腕を失い、変形が出来なくなったヴァーチャーはドリルカイザーを振り払う事が出来ない。
「く、くそおおおぉ!!」
北口は閃光烈破弾を放つ。
直撃。ドリルカイザーは頭部・左腕・右脚を吹き飛ばされる。
が――
「今ですわ!」
「ああ」
エメラルダの声を耳に受けつつ、先に付加しておいた超音速剣・超燕貫閃に加え、最後の魔力を持って超両斬剣を付加する。
「これで、終わりだぁぁぁぁぁっ!!!!」
「――っ!?」
その勢いのまま、ドリルカイザーは渾身の力を込めて、真アクセラレイトドリルをヴァーチャーに向けて突き出す。そしてそれは、ヴァーチャーのコクピットを貫いた。
「……昔の仙台は奇人変人の巣窟だったが、ムネーモシュネーの人徳には皆従っていた。力で支配し、逆らう部下は粛清することしかできない無能が何を威張っているんだ。だからお前達は負けたのさ」
墜落していくヴァーチャーを見据え、烈は呟いた。
「我々の敗北です。降伏します」
白銀のネフィリムからの声。
敵騎は秋山と朝霞を残すのみとなっていた。
こうして魔皇達は、長い戦いに終止符を打ち、真の勝利を手にしたのであった。
●エピローグ
その後の事を少しだけお話します。
高槻博士によって神魔技術の実態が暴露され、ミチザネ派は失脚。
ゼカリアの生産は打ち切られ、現存する機体も全て解体。
パトモスの軍事力は一部を除いて神魔に委ねられました。
一方北海道は一葉やユディットに対する幽閉・生体実験、そして葛城辰巳の監禁が露呈。神魔の怒りを買いクーデターが発生し瓦解。新制パトモスに併合されました。
翌年、発動された“はやぶさ二号作戦”により九州と沖縄の奪還に成功。かつて日本と呼ばれた形を取り戻しました。
現在、パトモスは平穏を取り戻しています。これからも、少しずつ世界は変わってゆくことでしょう。
全ては、魔皇様のおかげです。ありがとうございました。本当に、ありがとう…。 |